問題児達と最強のオタクが異世界から来るそうですよ? 作:炎龍王アキラ
ジン 「皆さんどうも初めまして。ジン=ラッセルです。」
白夜叉来るかなって思った?思った人正直に挙手!
まあ、それはそれとして、ジン君、悟君についてどう思いますか?
ジン 「まだ少ししか話していないのですが、一言で表現するなら、問題児ですかね」
何となく分かってた自分がいる。それでは本編どうぞ!
『雷霆の庭』を出てサウザンドアイズ支店に戻り、ノーネームのホームに行こうとしてた時に、思い出したかのように白夜叉が俺たちに問いかけた。
白夜叉 「今更だが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」
十六夜 「ああ、名前とか旗の話か?それなら聞いたぜ」
白夜叉 「ならそれを取り戻す為に″魔王″と戦わねばならんことも?」
飛鳥 「聞いてるわよ」
白夜叉 「………。では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな」
飛鳥 「そうよ。打倒魔王なんてカッコいいじゃない」
白夜叉 「″カッコいい″ですむ話ではないのだがの……全く、若さ故のものなのか。無謀というか、勇敢というか。
まあ、魔王がどういうものなのかはコミュニティに帰れば分かるだろ。
それでも魔王と戦うことを望むというなら止めんが、主様やそこの金髪の小僧ならまだしも…………その娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ」
白夜叉は威圧を込めて言う
悟 「まあ、白夜叉そのくらいに。それとそれの対策は考えてる。」
白夜叉 「主様がそういうなら良いが、その対策とは?」
悟 「手っ取り早く修行させる」
白夜叉 「しかし、そんなに修行に時間は使えんぞ」
悟 「白夜叉もう忘れたのか俺のギフト?」
十六夜 「おい、悟まさか」
悟 「十六夜正解!時間の流れが違う空間で修行します」
十六夜 「〇〇と時の部屋じゃねぇか」
悟 「ま、絶対大丈夫とは言わないが、少なくとも確実には死ぬってことが無いようにはする」
白夜叉 「主様がそこまで言うのなら私から言うことはもう無い」
白夜叉 「それと主様、私はまだ少しやる事が残っているので後でそちらに合流するので黒ウサギ達と一緒に先に行ってておいてくれ」
悟 「了解」
そうして俺たちはノーネームのホームに向かった。
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白夜叉は現在自室で仕事をしていた。
白夜叉 「主様は自由にして良いと言っておったが、隷属しているものが別のコミュニティにいると正直言って面倒な事が起きかねん」
白夜叉は悟に隷属しているが、白夜叉はサウザンドアイズ所属に対して悟はノーネーム所属だ。主である悟と同じコミュニティにいなかった場合、サウザンドアイズ関連での面倒事も悟の方に行くことを危惧している。
白夜叉 「しかし、私がノーネームに行くのは良いが、旗なし所属になっても階層支配者を続ける事は出来るが、近頃きな臭い噂を耳にするし、もしかしたら霊格を取り戻す必要があるかもしれん。幸いにも主様に隷属しているので問題は無いが、そうなった場合階層支配者じゃ無い方が動きやすい。しかし今のところ階層支配者を継げそうな実力者が居ないのも事実」
正確には白夜叉も候補の目処は立っているが諸事情により本人にコンタクトが取れない。
と、真面目な理由もあるが本音は
白夜叉 「ノーネームに住むとは言っても主様と過ごせる時間が少ない!」
そうこの星霊、実はただただ悟と一緒にいる時間を増やしたいだけである。
白夜叉 「折角女として生まれた以上このチャンスを逃したくも無い」
この世に生を受けて数億経ったが未だに色恋をした事がない白夜叉はこのチャンスを逃すまいと息巻いていた。
その数時間後、白夜叉は他にも方法を考えながらも仕事を終わらせてノーネームのホームに向かうのだった。
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噴水広場を越えて五人は半刻ほど歩いた後『ノーネーム』の居住区画の門前に着いた、門を見上げると旗が掲げてあった名残のようなものが見える。
黒ウサギ 「この区画が我々のコミュニティでございます、しかし本拠の館は入り口からさらに歩かねばならないのでご容赦ください。この近辺はまだ戦いの名残がありますので……」
十六夜 「戦いの名残?噂の魔王って素敵ネーミングなやつとの戦いか?」
黒ウサギ 「は、はい」
飛鳥 「ちょうどいいわ。箱庭最悪の天災が残した傷跡、見せてもらおうかしら」
先ほどの一軒があって飛鳥は機嫌が悪かった。プライドの高い彼女にしみてれば、虫のように見下されたという事実が気に食わなかったのだろう。
黒ウサギは躊躇いつつ門を開ける。すると門の向こうから乾ききった風が吹き抜けた。
砂塵から顔をかばうようにする問題児三人。視界には一面の廃墟が広がっていた。
十六夜「っ、これは……!?」
悟 「こりゃひどいな!?」
街並みに刻まれた傷跡を見た飛鳥と耀は息をのみ十六夜はスッと目を細め、悟は予想以上の凄惨さに驚きを隠せていなかった。
十六夜は木造の廃墟に歩み寄って囲いの残骸を手に取る、少し握ると木材は乾いた音を立てて崩れていった‥‥
十六夜「……おい、黒ウサギ。魔王のギフトゲームがあったのは――――今から何百年前の話だ?」
黒ウサギ「わずか三年前でございます」
十六夜「ハッ‥‥そりゃ面白いな、いやマジで面白いぞ。この風化しきった街並みが三年前だと?」
そう、彼ら『ノーネーム』のコミュニティは‥‥‥‥
まるで何百年という時間経過で滅んだように崩れ去っていたのだ。とてもではないが三年前まで人が住み賑わっていたとは思えない有り様に悟以外の三人は息を呑んで散策する。
十六夜「……断言するぜ、どんな力がぶつかってもこんな壊れ方はあり得ない。この木造の崩れ方なんて膨大な時間をかけて自然崩壊したようにしか思えない‥‥」
十六夜はあり得ないと結論付けながらも目の前の廃墟に心地いい冷や汗を流している。
飛鳥と耀も廃屋を見て複雑そうな感想を述べた
飛鳥「ベランダのテーブルにティーセットがそのまま出ているわ、これじゃまるで生活していた人間がフッと消えたみたいじゃない‥‥」
耀「……生き物の気配も全くない、整備されなくなった人家なのに獣が寄ってこないなんて‥‥」
二人の感想は十六夜の声よりも遥かに重い。
黒ウサギは廃墟から目をそらし朽ちた街路を進む。
黒ウサギ 「……魔王とのゲームはそれほど未知の戦いだったのでございます、彼らがこの土地を取り上げなかったのは魔王としての力の誇示と一種の見せしめでしょう。彼らは力を持つ人間が現れると遊び心でゲームを挑み、二度と逆らえないように屈服させます。わずかに残った仲間たちもみんな心を折られ……コミュニティから、箱庭から去っていきました」
飛鳥も、耀も、複雑な表情でそれを聞く
しかし十六夜だけは瞳を爛々と輝かせ、不敵に笑って呟いていた。
十六夜「魔王――――か。ハッ、いいぜいいぜいいなオイ。想像以上に面白そうじゃねえか……!」
悟 「不謹慎だぞと言いたいが十六夜だしな」
悟も十六夜を諫めるのは諦めた。
悟 「(これを治すには
悟としては黒ウサギが悲痛な顔をしているのを見てられないと言うのもそうだが、子供も沢山いるところがこんなに殺風景な場所である事は嫌だとういこと。
何より自分達のホームとなる場所にこれは似合わない。
悟 「黒ウサギ、今からここの風景を直そうと思う」
黒ウサギ 「!?そんな事が可能なんですか!?」
悟 「まあな。早速やるか」
悟 「来い 『
そういうと、悟の後ろに大きな時計が現れる。
悟 「『
悟 「『
悟が手に持った銃から弾丸が地面に向けて発射される。
十六夜 「何も起きなくねぇか?」
十六夜がそう言ってから数秒後、
黒ウサギ 「あ……あれは!」
黒ウサギが指した地面から芽が出ていた。その芽はやがて草に変わっていき、それに続くように荒廃していた土地は緑に覆われた。
花が咲き誇っていた昔の土地と同じように。
黒ウサギ 「………(涙)」
黒ウサギは嬉しさの余り涙が出ていた。しかし、涙を拭い、悟に礼を言おうとする。
黒ウサギ 「さ…悟さんありがとうございま…悟さん!?」
そこには悟が頭を押さえていた。尋常じゃない汗の量を書いている。
黒ウサギ 「悟さん!?どうしたんですか!?」
悟は痛みを我慢しながら
悟 「く、黒ウサギ。気にすんな」
黒ウサギ 「気にもしますよ!どうしたんですか!?」
悟 「なあに、ただ俺の
黒ウサギ 「じ、時間を持っていかれたって」
黒ウサギは困惑しているが、十六夜は何かが分かったかのように
十六夜 「悟、お前代償に自分の寿命を持ってかれたな」
黒ウサギ•飛鳥•耀 「「「!?」」」
悟 「やっぱ十六夜は鋭いな」
痛みが少しは和らいできたのか、先程よりは楽そうに言葉を返す。
悟 「あの天使『
悟 「そしてその代償は自分の寿命だ」
十六夜 「何でそいつを使ったんだ?お前は時間を司る能力を持っているだろ?」
悟 「俺に関する時間だったらそれでも良いんだが、大地とかの時間だとこっちの方が確実なんだよ」
黒ウサギ 「呑気にしてる場合じゃ無いですよ!大変じゃ無いですか!」
悟 「気にすんな。俺、不老不死だから寿命無いしな、まあ、持ってかれた時間分の頭痛はするけど」
十六夜 「もしかしなくても持ってかれた時間分頭痛も酷くなるんだよな」
悟 「そう言う事だ」
黒ウサギ 「何でそんな無茶を」
悟 「ま、俺らの所属することになる場所があんなだと似合わないなって言うのと、黒ウサギが悲痛な顔しているのが見てらんなかったからだな」
黒ウサギ 「なっ///………」
十六夜 「(もう何度目だよあいつ)」
十六夜はもう何度目かも数えたく無い程の悟の無自覚たらしに呆れていた。
その後ホームに向かったが、ホームに着くまでの間黒ウサギはまともに悟の顔が見られなかった。
如何だったでしょうか?悟君の無自覚たらしっぷりですね。
悟 「何言ってんだ作者」
お、鈍感少年じゃん
悟 「は?俺鈍感じゃねぇし」
それは嘘だな
十六夜 「それはダウト」
悟 「十六夜まで!?」
それでは皆さんまた次回