問題児達と最強のオタクが異世界から来るそうですよ? 作:炎龍王アキラ
白夜叉 「うむ、東の階層支配者、サウザンドアイズ幹部の白夜叉だ」
白夜叉さん主になった悟君についてどう思いますか?
白夜叉 「1番はやはりその強さが目につくな。あの時の戦いでもまるで本気を出していなさそうだしな、あ‥後は、その格好良さとか///」
またもやラブコメコメントありがとうございます。それでは本編どうぞ!
ノーネーム・居住区画、水門前
五人と1匹は、廃墟を抜け、徐々に外観が整った空き家が立ち並ぶ場所に出る。5人はそのまま居住区を素通りして、水樹の苗を貯水池に設置するのを見に行く。貯水池には先客がいて、ジンとコミュニティの子供たちが清掃道具を持って水路を掃除していた。
ジン 「みなさん!水路と貯水池の準備は整ってます!」
黒ウサギ 「ご苦労様ですジン坊ちゃん♪皆も掃除を手伝ってくれましたか?」
ワイワイと騒ぐ子供たちが黒ウサギの周りに集まる
子供1 「黒ウサギのお姉ちゃんおかえり!」
子供2 「眠いけど、手伝ったよ!」
子供3 「ねぇねぇ、新しい人達って誰!?」
子供4 「強いの!?カッコイイ!?」
黒ウサギ 「YES!とても強くて可愛い人達ですよ!皆に紹介するから一列に並んで下さいね」
パチンと黒ウサギが指を鳴らす。すると子供達は一糸乱れぬ動きで横一列に並ぶ。
十六夜 「(まじでガキばっかりだな。半分は人間以外のガキか?)」
飛鳥 「(実際に目の当たりにすると、想像以上に多いわね、これで六分の一なのよね)」
耀 「(……。私、子供嫌いなのに大丈夫かなあ)」
悟 「(これ後何人いんだろうな?)」
黒ウサギ 「右から、逆廻十六夜さん、久遠飛鳥さん、春日部耀さん、二階堂悟さんです。知っての通り、コミュニティ支える力のあるギフトプレイヤー達です。ギフトゲームに参加出来ない者達はギフトプレイヤーの私生活を支え、励まし、時に彼らのために身を粉にして尽くさねばなりません」
飛鳥 「あら、別にそんなのは必要ないわよ?もっとフランクにしてくれても」
黒ウサギ 「駄目です。それでは組織が成り立ちません」
飛鳥の申し出を黒ウサギはこれ以上ない厳しい声音で断じる。
今日一日の中で一番真剣な表情と声だった。
黒ウサギ 「コミュニティはプレイヤー達がギフトゲームに参加し、彼らのもたらす恩恵で初めて生活が成り立つのでございます。これは箱庭の世界で生きて行く以上、避ける事が出来ない掟。子供のうちから甘やかせばこの子達の将来の為になりません」
飛鳥 「…………そう」
黒ウサギは有無を言わせない気迫で飛鳥を黙らせる。
悟 「(飛鳥も自分が背負ったものの重さが少しずつ理解できてきたかもな)」
恐らく最初は退屈だった日常に終止符を打ってくれる刺激だという認識しか持っていなかっただろう。
しかし課せられ責任の重さを認識されつつあるのだろう。
黒ウサギ 「此処にいるのは子供達の年長組です。ゲームには出られないものの、見ての通り獣のギフトを持っている子もおりますから、何かの用事を言い付ける時はこの子供達を使ってくださいな。皆もそれでいいですね?」
子供達 「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
キーン、と耳鳴りがするほどの大声で20人前後の子供たちが叫ぶ。
4人は音波攻撃のような感覚を受けた
十六夜 「はは、元気がいいじゃねか」
飛鳥 「そ、そうね」
耀 「(………。本当にやっていけるのかな、私)」
悟 「子供はそうでなきゃな!」
ヤハハと笑う十六夜と子供達の元気さに嬉しそうな悟以外の二人はなんとも言えない表情をしていた。
黒ウサギ 「さて、自己紹介も終わりましたし!それでは水樹を植えましょう!黒ウサギが台座に根を張らせるので、十六夜さんのギフトカードから出してくれますか?」
十六夜 「あいよ」
十六夜が水樹を植える準備をしていると、耀が石垣に立ちながら物珍しそうに辺りを見渡している。
耀 「大きい貯水池だね。ちょっとした湖ぐらいあるよ」
三毛猫『そやな。門を通ってからあっちこっちに水路があったけど、もしあれに全部水が通ったら壮観やろなあ。けど使ってたのは随分前の事なんちゃうんか?どうなんやウサ耳の姉ちゃん』
黒ウサギは苗を抱えたままクルリと振り返る。
黒ウサギ 「はいな、最後に使ったのは三年前ですよ三毛猫さん。元々は龍の瞳を水珠に加工したギフトが貯水池の台座に設置してあったのですが、それも魔王に取り上げられてしまいました」
十六夜はキラリと瞳を輝かせた。
十六夜 「龍の瞳?何それカッコいい超欲しい。何処に行けば手に入る?」
黒ウサギ 「さて、何処でしょう。知っていても十六夜さんには教えません」
悟 「俺も欲しいな」
黒ウサギ 「さ…悟さんまで。悟さんでも教えられません!」
そう言って黒ウサギははぐらかし、ジンが話を戻す。
ジン 「水路も時々は整備していたのですけど、あくまで最低限です。それにこの水樹じゃまだこの貯水池水路を全て埋めるのは不可能でしょう。ですから移住区の水路は遮断して本拠の屋敷と別館に直通している水路だけを開きます。此方は皆で川の水を汲んできたときに使っていたので問題ありません」
飛鳥 「あら、数㎞も向こうの川から水を運ぶ方法があるの?」
子供1 「はい。みんなと一緒にバケツを両手に持って運びました」
子供2 「半分くらいはコケて無くなっちゃうんだけどねー」
子供3「黒ウサのねーちゃんが箱庭の外で水を汲んでいいなら、貯水池をいっぱいにしてくれるのになあ」
飛鳥 「………。そう。大変なのね」
そんなふうに飛鳥達がしゃべっていると、準備が終わったようだ。
黒ウサギ 「それでは苗の紐を解いて根を張ります!十六夜さんは屋敷への水門を開けてください!」
十六夜 「あいよ」
黒ウサギが苗の紐を解くと、根を包んでいた布から大波のような水が溢れ返り、激流となって貯水池を埋めていった。
十六夜 「ちょ、少しはマテやゴラァ!!流石に今日はこれ以上濡れたくねえぞオイ!」
そう言って十六夜は慌てて石垣まで跳躍する。彼にとってはこれ以上濡れるのは嫌なのだろう。
黒ウサギ 「うわお!この子は想像以上に元気です♪」
ジン 「凄い!これなら生活以外にも水を使えるかも………!」
十六夜 「なんだ、農作業でもするのか?」
ジン 「近いです。例えば水仙卵花などの水面に自生する花のギフトを繁殖させれば、ギフトゲームに参加せずともコミュニティの収入になります。これならみんなにも出来るし………」
十六夜 「ふぅん?で、水仙卵花ってなんだ御チビ」
え?とジンは半口を開いて驚いている。
ジン「す、水仙卵花は別名・アクアフランと呼ばれ、浄水効能のある亜麻色の花の事です。薬湯に使われる事もあり、観賞用にも取引されています。確か噴水広場にもあったはず」
十六夜 「ああ、あの卵っぽい蕾のことか?そんな高級品なら一個ぐらいとっとけばよかったな」
ジン「な、何を言い出すのですか!水仙卵花は南区画や北区画でもギフトゲームのチップとしても使われるものですから、採ってしまえば犯罪です!」
悟 「流石にその発想は無かったわ」
十六夜 「おいおいガキのくせに細かい事を気にするなよ御チビ。後悟が思いついてないのは意外だな」
悟 「流石の俺も強盗の類の手段は使わねぇよ」
悟は軽く返すが、ジンは癪に障ったように言い返そうとするが、十六夜が右手でそれを制する。
十六夜 「悪いが、俺は俺が認めない限りは”リーダー”なんて呼ばねえぜ?この水樹だって気が向いたから貰ってきただけだ。コミュニティの為、なんてつもりはさらさらない」
ジンは言葉に詰まる。十六夜が蛇神を倒したのは聞いていた。大戦力だと期待してたが故にこの言葉にしょうげきをうけた。
十六夜 「黒ウサギにも言ったが、召喚された分の義理は返してやる。箱庭の世界は退屈せずに済みそうだからな。だがもし、義理を果たした時にこのコミュニティがつまらねえ事になっていたら………俺は躊躇いなくコミュニティを抜ける。いいな?」
それを聞いて、ジンは強く頷いて返す。
ジン「僕らは“打倒魔王”を掲げたコミュニティです。何時までも黒ウサギに頼るつもりはありません。次のギフトゲームで………それを証明します」
十六夜 「そうかい。期待してるぜ御チビ様」
そう言って、十六夜はケラケラと笑うのだった。
屋敷に着いた頃には既に夜中になっていた。月明かりでシルエットで浮き彫りになる本拠はまるでホテルのような巨大さである。その大きさに悟と耀は感嘆したように呟く
悟 「これはデケェな」
耀 「遠目から見てもかなり大きいけど………近づくと一層大きいね。何処に泊まればいい?」
黒ウサギ 「コミュニティの伝統では、ギフトゲームに参加できる者には序列を与え、上位から最上階に住む事になっております………けど、今は好きなところを使っていただいて結構でございますよ。移動も不便でしょうし」
飛鳥 「そう。そこにある別館は使っていいの?」
黒ウサギ 「ああ、あれは子供達の館ですよ。本来は別の用途があるのですが、警備の問題でみんな此処に住んでます。飛鳥さんが一二〇人の子供と一緒の館でよければ」
飛鳥 「遠慮するわ」
そう言って、飛鳥は即答した。
取り敢えず、コミュニティや箱庭に関する質問よりも『今はともかく風呂に入りたい』という強い要望の下、黒ウサギは湯殿の準備を進める。
しばらく使われていなかった大浴場を見た黒ウサギは真っ青になり、
黒ウサギ 「一刻ほどお待ち下さい!すぐに綺麗にいたしますから!」
と叫んで掃除に取り掛かった。それはもう凄惨な事になっていたのだろう。
俺達はそれぞれに宛がわれた部屋を一通り物色し、来賓用の貴賓室に集まっていた。
三毛猫『お嬢………ワシも風呂に入らなアカンか?』
耀 「駄目だよ。ちゃんと三毛猫もお風呂に入らないと」
悟 「そうだぜ耀も綺麗な三毛猫の方が好きだろうぜ」
三毛猫 『しゃあないな、ワシも入るわ」
十六夜 「ところで悟、夜の打ち上げでもあの焼き魚作ってくれんのか?」
悟 「まあ、作るが、そんなに焼き魚いるか?」
十六夜•飛鳥•耀 「「「いる(だろ)(でしょ)!!!」」」
悟 「分かった分かった。因みに塩焼きにも出来るが、味噌煮にも出来るぞ?それも作るか?」
十六夜 「いるな」
飛鳥 「いるわね」
耀 「いる」
黒ウサギ 「要ります!」
悟 「おおう、満場一致。っていうか黒ウサギいつのまに!?」
黒ウサギ 「そ、そうでした。湯殿の用意ができました!女性様方からどうぞ!」
飛鳥 「ありがと。先に入らせてもらうわよ、十六夜君、悟君」
十六夜 「俺は二番風呂が好きな男だから特に問題ねえよ」
悟 「俺も問題ねぇよ」
女性3人は真っ直ぐに大浴場に向かう。十六夜と二人きりになり、暫く寛いだ後、
十六夜 「さてと―――今のうちに、外の奴らと話しをつけておくか。悟も来るか?」
悟 「もちのろん」
そうして俺らは外に向かった。
女性三人はは大浴場で体を洗い流し、湯に使ってようやく人心地ついたように寛いでいた。大浴場の天井は箱庭の天幕と同じだ。黒ウサギは上を向き、長い1日を振り返るように両腕をあげて背伸びした。
黒ウサギ 「本当に長い1日1日でした。まさか新しい同士を呼ぶのにこんなにも大変とは、想像もしておりませんでしたから」
飛鳥 「それは私達に対する当て付けかしら?」
黒ウサギ 「滅相もございません!」
バシャバシャと湯に波を立て、慌てて否定する黒ウサギ。耀は隣でふやけたようにうっとりした顔で湯に浸かっている。そのふやけそうな顔で呟いた。
耀 「このお湯……森林の中の匂いがして、すごく落ち着く」
黒ウサギ 「そうですねー。水樹から溢れた水をそのまま使っていますから、浄水ですらこのままのでも問題ありません」
飛鳥 「確かに落ち着くわね」
黒ウサギ「ところでところで御二人様。こうして裸のお付き合いしているんですし、よかったら黒ウサギも御二人様のことを聞いていいですか?趣味や故郷などナド」
飛鳥 「あら、そんなもの聞いてどうするの?」
黒ウサギ 「それはもう、黒ウサギの好奇心というやつでございますヨ!ずっとずっと待ち望んでいた女の子同士、黒ウサギは御二人様に興味津々でございます♪」
嬉々とした笑顔で質問する黒ウサギ。それは裏も他意もない言葉だったが、二人は気が乗らなかった。そう言うのも手紙には『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、箱庭に来い』と書かれていたからだ、その捨ててきたものを顧みるような真似、なるべくしたくない。
飛鳥 「そうね、これから一緒に生活する仲だもの。障りのない程度なら構わないわよ」
耀 「私はあまり話したくないけど、質問はしたい。黒ウサギに興味ある。髪の色が桜色になるなんてカッコイイ」
黒ウサギ 「あやや、黒ウサギってカッコイイですか?」
飛鳥 「それなら、私も気になっていたところよ。ならお互い情報交換、ということでいいかしら」
娘三人はしばし、湯に浸かり歓談を続けるのであった。
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館を出た僕達は、コミュニティの子供達が眠る別館の前で立っていた。
十六夜 「おーい………そろそろ決めてくれねぇと、俺達が風呂に入れねえだろうが」
そう言って、十六夜は面倒くさそうな顔をしながら話す。
十六夜 「ここを襲うのか?襲わねえのか?やるならいい加減に覚悟決めてかかってこいよ」
そう言って、十六夜は石を幾つか拾い、木陰に向かって投擲した。
十六夜 「よっ!」
ズドガァン!と爆発音が辺りの木々を吹き飛ばし、同時に現れた人影を空中高く蹴散らせる。
悟 「ストライク!」
悟は面白そうに反応する、すると別館からジンが出てきて十六夜に問う。
ジン 「ど、どうしたんですか!?」
悟「侵入者らしいぜ。例の“フォレス・ガロ”の連中じゃないか?」
空中からドサドサと落ちてくる黒い人影がこちらを見つめる。
侵入者1 「な、なんというデタラメな力………!蛇神を倒したというのは本当だったのか」
侵入者2 「ああ………これならガルド奴とのゲームに勝てるかもしれない………!」
そんなことを侵入者達は言う。その視線には敵意らしきものは感じられない。それに気づいた十六夜と悟は侵入者に近づく。
十六夜 「おお?なんだお前ら、人間じゃねえのか?」
侵入者の姿はそれぞれの一部が人ではなかった。それらを十六夜は興味深く見つめる。
侵入者1 「我々は人をベースにさまざまな“獣”のギフトを持つ者。しかしギフトの格が低いため、このような半端な変幻しかできないのだ」
悟 「それで、あんたらは何か話をしたくて襲わなかったんだろ?だったら、早く話してくれないか?」
俺がそう言うと侵入者は意を決するように頭を下げ、
侵入者2「恥を忍んで頼む!我々の………いえ、魔王の傘下であるコミュニティ“フォレス・ガロ”を、完膚なきまでに叩きつぶしてはいただけないでしょうか!!」
十六夜 「嫌だね」
悟 「断る」
俺達がそう言うと、侵入者は絶句してしまう。
十六夜 「どうせお前らもガルドって奴に人質を取られている連中だろ?命令されてガキを拉致しに来たってところか?」
侵入者3 「は、はい。まさかそこまで御見通しだとは露知らず失礼な真似を………我々も人質を取られている身分、ガルドには逆らうこともできず」
十六夜 「ああ、その人質な。もうこの世にいねえから。はい、この話題終了」
侵入者達 「「「―――――………なっ!?」」」
ジン 「十六夜さん!!」
ジンが慌てて割って入る。それに対して十六夜は、
十六夜 「隠す必要あるのかよ。お前らが明日のギフトゲームに勝ったら全部知れ渡る事だろ?」
ジン 「そ、それにしたって言い方というものがあるでしょう!!」
十六夜 「ハッ、気を使えってことか?冗談きついぞ御チビ様。よく考えてみろよ。殺された人質を攫ってきたのは誰だ?他でもないコイツらだろうが」
そう言う十六夜。確かに俺もそれには同意だ。
十六夜 「悪党狩りってのはカッコいいけどな。同じ穴のムジナに頼まれてまでやらねえよ、俺は。悟もそんな感じだろ?」
悟 「ああ、俺もそうだな。」
侵入者1 「そ、それでは、本当に人質は」
ジン 「………はい。ガルドは人質を攫ったその日に殺していたそうです」
侵入者2 「そんな………!」
侵入者は全員その場でうなだれる。
そして十六夜はクルリと振り返り、まるで新しい悪戯を思いついた子供のような笑顔で侵入者の肩を叩く。
十六夜 「お前達、“フォレス・ガロ”とガルドが憎いか?叩きつぶされて欲しいか?」
侵入者3 「あ、当たり前だ!俺達がアイツのせいでどんな目にあってきたか………!」
十六夜 「そうかそうか。でもお前達にはそれをするだけの力はないと?」
ぐっと唇を噛みしめる男達。
悟 「(………なるほどな)」
その辺りで十六夜が何をしようとしているのかだいたいわかった。
侵入者2「ア、アイツはあれでも魔王の配下。ギフトの格も遥かに上だ。俺達がゲームを挑んでも勝てるはずがない!いや、万が一勝てても魔王に目を付けられたら」
十六夜 「その“魔王”を倒す為のコミュニティがあるとしたら?」
え?と十六夜と俺以外の全員が顔をあげる。十六夜はジンの肩を抱き寄せると、
十六夜 「このジン坊ちゃんが、魔王を倒すためのコミュニティを作ると言っているんだ」
ジン 「なっ!?」
侵入者とジンが驚愕した。
十六夜の話を聞いて侵入者は困惑した表情を浮べている。
侵入者1 「魔王を倒すためのコミュニティ………?そ、それはいったい」
十六夜 「言葉の通りさ。俺達は魔王のコミュニティ、その傘下も含め全てのコミュニティを魔王の脅威から守る。そして守られるコミュニティは口を揃えてこう言ってくれ。“押し売り・勧誘・魔王関係御断り。まずはジン=ラッセルの元に問い合わせください”」
ジン「じょ、」
冗談でしょう!?と言いかけたのジンの口を塞ぐ。
俺がジンの口をふさいでいると十六夜は立ち上がって腕を広げる。
十六夜 「人質の事は残念だった。だが安心していい。明日ジン=ラッセル率いるメンバーがお前達の仇を取ってくれる!その後の心配もしなくていいぞ!なぜなら俺達のジン=ラッセルが“魔王”を倒すために立ち上がったのだから!」
侵入者達 「「「おお………!」」」
大仰な口調で語る十六夜を見る侵入者一同。
ジンは僕の腕の中で必死にもがくが、動けないよう押さえつける。
十六夜 「さあ、コミュニティに帰るんだ!そして仲間のコミュニティに言いふらせ!俺達のジン=ラッセルが“魔王”を倒してくれると!」
侵入者1「わ、わかった!明日は頑張ってくれジン坊ちゃん!」
ジン 「ま………待っ………!」
そう言って、あっという間に走り去る侵入者。
腕を解かれたジンは茫然自失になって膝を折るのだった。
如何だったでしょうか。打ち上げまで行けなかった。この調子だとレティシアが出てくるまでまだ全然かかりそうなんですが。
悟 「そこは作者の腕の見せ所だろ」
ええい、やってやるわ!ハイスクールもダンまちも書きたいしな。
悟 「まあ、頑張ってくれや」
それでは皆さんまた次回。