第2話 「旋角族の生態」
飛来する胞子が原因である未知の病気「蝕霞症候群」の解明のために胞子の飛来地「ゾルバトギリ群峰」に向かう私達調査隊だったが、途中巨大なキノコ型モンスターと未知の飛竜種の争いに巻き込まれ、乗っていた飛行船は墜落。草木だけでなく巨大なキノコや粘菌のようなものが生えた山麓に不時着してしまった。
まず我々は飛行船上から見えた文明の残骸を目指すことにした。なんらかの利用可能な残骸があると考えたからだ。少なくとも、この未知の生態系を前に我々の装備は貧弱と言っても過言ではない。周囲の環境が我々に対しどれ程の猛威を振るうか、予測はつかない。そのためにも、滅んだとはいえ人間の生活の痕跡を探ることで何かしらのヒントになると考えたからだ。もちろん、何故その文明が滅んだのか、調査するうえでも訪れることに意味がある。そうした調査もまた、蝕霞症候群の解明につながるはずだからだ。
我々が不時着した地点から都市の残骸まではそれなりの距離があり、調査隊は徒歩で移動せざるを得なかった。その道中には鬱蒼とした不気味な森。木々だけでなく巨大化したキノコやカビ、粘菌のような薄気味悪い生命が多数生い茂っている。家屋よりも高く大きく育ったキノコ、不定形の肉体で上下の概念なく這いずり回る不気味な蛍光色の肉塊、岩に張り付き煙を際限なく吐き出すツボのようなモノ、空中にまで綱のように太いその菌糸を張り巡らす巨大なカビなど……。他には巨大化したシダ植物やツタのような植物が生えた森の異形といったら言い表しようがない。そしてその植生の多くが、人体に有害な毒素を絶え間なく噴き出していた。毒やられと疲労状態を足したような形で体調に影響を及ぼした例が、この時点で調査隊の一部で報告されていた。しかし、毒素の瘴気は火に弱く、また視認できるほど密集していたため、回避すること自体は容易であり、毒性も手持ちの回復薬で回復できる程度のものであった。そうは言っても、あまり長居するようではいずれ回復薬と体力が尽きてしまう。決して猶予はない。なんらかのアクションを起こす必要があった。
単純な調査、以上に回避あるいは逃亡の意味合いが強い道中だったと思う。周囲の環境や風景に目もくれず、墜落前の位置情報と飛行船上から見た地形を頼りにした強行軍だったが、幸いにも隊長以下の指揮よく、何とかそのかつて街だったはずの場所へと我々はたどり着いた。我々の歴史書には、ゾルバトギリ群峰における居住記録については数百年にわたり残されていない。故に、この市街地遺構はそれより以前の文明の存在である。だがその街並みは意外にもそこに人がいた面影をとどめていた。森林を切り拓き作られた整然とした街路、それに沿うように立ち並ぶのは住居あるいは商店街だろうか。遠方にはより巨大な建造物、支配者層の住居か何かだろうか。広場や遊び場のようなものも見られる。往年の繫栄を想起させても、次第に大自然に還りつつある廃墟。どこか儚さを感じさせる。それが私にとっての第一印象であった。
しかし、その街並みをより近くで見てみると、そうした第一印象はすぐに拭い去られた。石造りに見えた建物はその全てが金属質の菌糸に置換されており、だからこそ長い年月の風化を耐えてきたのである。間近で見ると我々も知る木造建造物と同様の構造が見られた。長年の間に建材である木材全てが菌糸に変わっていったのだと推測された。垂れ下がっていたであろう布も薄さやたわみを残したまま硬質になっていた。
家屋の残骸を見るのに夢中になっていた私であったが、その耳に後ろの方から驚いたような悲鳴が聞こえてきた。駆けつけてみるとへたり込む調査隊の隊員、その視線の先に目をやると金属化した人間が苦悶の表情を残したまま立っていた。家屋の中にいたために風化の影響が少なく今まで残っていたのだろうか。その後ろには倒れ伏した人間。もちろん既に生きてはいない。その毛先をつついてみるとぽきりと折れた。確認された住居や遺骸の様子は今現在我々を苦しめている蝕霞症候群の症例と瓜二つの状況であり、彼らの遺骸は数百年を経てその恐怖を後世に伝える彫像となって、今まさに我々に感染者の末路を否応なしに実感させた。
どこの住居も似たような状況であったようで、途方に暮れた私たちは自ずと街の広場に集まっていた。一体どうしたものかと考え込む我々の前に、建物の後ろからゆるりといくつかの影が姿を現した。人の数倍はある巨体は中型の鳥竜種と比べても引けを取らない。すばやい草食動物を思わせるシャープなシルエットの頭部には捻じれた巨大な二本の角。身に纏う剣のような武器や背嚢、装備品などは、彼らが少なくとも人間と同様の知恵を持ち合わせていることをうかがわせるには十分なものであった。何より特徴的なのは頭部を覆うように被られた異形の仮面だった。個体によってその形状や衣装は異なるが、独特の威圧感を放ち我々を見据えていた。
我々の前に守るようにアミカ隊長が立ち、真正面から彼らを睨みつける。その威圧感の前に気圧されないよう堂々とした立ち振る舞いだ。どこか泣き顔のような仮面を被った個体がその右手に武器を構えた。一触即発。私の後ろに立つ幾人かの行動班員たちも武器を取り始める。まだだとアミカ隊長が手をやる。
ピリピリとした空気の中、先に動いたのは彼らの方だった。それは攻撃ではなくどうやら友愛の意思表示のようだ。六つ目の意匠をもった仮面にマントを羽織った個体はその右手に持っていた大剣をしまい、素手で握手を求める動作をした。少なくともこの生物はアイルーなどといった獣人種に近い、私はそう判断しアミカ隊長にアイコンタクトを取った。少なくとも並のモンスター以上に会話は通じるはずだ。そのアイコンタクトが伝わったようで、アミカ隊長も彼らに対しての握手に応じる様子を見せた。互いに敵意はない。その意識が通じ合ったようだった。
『貴様らは何者だ……何しに来た』
驚くことになんと彼らは私たちと同様の言語を用いて喋り出したのだ……。厳密には我々における「古文」と「方言」が混ざったような言語だが、我々が普段用いる言語とほとんど似通っており、翻訳の必要がない程度、ニュアンス的な会話は十分可能であった。
彼らは自分たちのことを「シェヴルー」と名乗った。彼らの言語で「角のある人」という意味らしい。その名の通り自らの角を誇りとする種族であり、大きな角を持つ個体が長となり部族を率いていくそうだ。普段は狩猟採集生活を営み、残された市街地遺構を再利用しながら生きているということである。
彼らに案内されるままにたどり着いたのは、街の中でもとりわけ大きな建物、恐らく為政者の邸宅か何かだったのだろう。その中で待ち受けていたのは、他のシェヴルーを上回る巨体と長く太い二本の角を持つ、巨大なシェヴルーだった。
『長老!ここに』
『うむ……ビシャク、下がってよいぞ』
我々を案内してきた六つ目の仮面のシェヴルーは彼を「長老」と呼んだ。無数の目玉の意匠を持つ仮面をかぶった彼こそがこの部族の長である。
長老が腰を抱え我々の顔を覗き込む。まるで品定めをしているようだ。仮面に描かれた無数の目玉が我々を凝視している。
『お前たちはなぜこの場所に来た?』
地下深くから響く唸りのような声で、長老は我々に問いかけた。一瞬気圧された私は横目でアミカ隊長の方を見やる。一瞬、アミカ隊長はつばを飲み込んだようだった。が、すぐに我々の目的を話し始めた。
「我々の住む都市ではある病気が流行っている。その病気の原因を探りに来たのです。風に乗りやってきた微細な胞子が人間を金属に変えて殺している。その風の源を探してここまで来た、何か知っていることはないだろうか?」
アミカ隊長がそこまで言い終えて、長老を睨む。その様子は知性持つ未知の大型モンスター相手にも物怖じしていないように見えた。
『アレは神の怒りだ』
そう長老は我々に告げた。止める術は、と聞くと長老は少し考えてから言った。
『神の思し召しならば、ひたすらに耐え忍ぶしかない』
そう言う彼の表情は苦虫を嚙み潰したようだった。聞くとやはりシェヴルーたちにも、我々で言う所の蝕霞症候群による犠牲者は少なくはあるが出ているらしい。見た目にも人間より遥かに強靭そうな彼らでさえ耐えきれぬ猛毒。だが彼らはそれでもこの地に居住している、ならばどのようにして毒を耐える、あるいは軽減しているのかと私は尋ねた。
『この仮面だ。オレたちはこの仮面をつけることであの蝕霞から身を守っている』
長老に代わりそう答えたのは、我々をここまで案内してきた六眼仮面のシェヴルーだった。この地域特有の蝕霞に対しては、それを解毒し浄化された空気を取り出す特殊な地衣類を用いた仮面を用いて対策しているという。彼らが普段身につけている仮面がそうだ。彼らにおけるファッションの一つであり、思い思いの装飾が施されている。最も仮面なしでふらついているようならだと一週間もすれば俺たちも彫像の仲間入りだがな、と彼はさらに付け加えた。
「ならばせめてその仮面の作り方を我々にも教えてもらえないだろうか、心の内の目的は貴方たちも我々も同じはず。この蝕霞の謎を解き、より良く生きること」
『しかし……』
アミカ隊長の言葉に、言葉を濁す長老。その声色からは苦悩が滲み出ていた。いかに彼らの信じる神の力と言えど、同胞が死んでいく様には忸怩たる思いがあるだろう。
いくばくかの沈黙を裂き、突然開け放たれた部屋の扉。飛び込んできたのは私達を案内してきた泣き顔の仮面のシェヴルーだった。
『大変だ!ルバーブの奴が感染しちまったみたいで暴れてる!ビシャクだけでも来てくれ!』
『あいつ……確か子供のために山頂にギルスペインを採りにとか言ってたが!』
泣き顔仮面の声を受けて、六眼仮面のシェヴルーが大剣片手に飛び出していく。思わず私は彼らを追いかけた。純粋な興味心だったと思う。だが、彼らの一歩一歩は私たち人と比べて何倍も大きいうえ、駆け出す速度も同様に大きい。研究職にかまけて他のメンバーと比べて動いていない私にとってその差は大きなものであった。
先程までいた建物を出てやっと彼らに追いついたのは街の広場であった。そこにいたのは、他のシェヴルーたちを圧倒する巨体、一層大型化し硬質化した角、全身に隆起した筋肉からさらに鋲のように生えそろった金属化した無数の棘。そして、半壊した仮面からは鋭い歯が生えそろった口元と横長の瞳孔が不気味に覗いていた。その剛腕に握られた巨斧が大地諸共に広場にいたハンターたちを力任せに薙ぎ払う。吹き飛ばされたハンターたちが私の近くに倒れ込む。思わず私は腰を抜かしてしまった。
反対に、巨大なシェヴルーに飛び掛かっていったのは六眼仮面のシェヴルー。その手に握られた大剣が風を切り、その硬質化した筋肉に切りかかる。その刃が肉に食い込み、微細な胞子が混じった血飛沫をを吹き上げる。
『ルバーブ!貴様!』
六眼仮面が叫ぶ。知り合いなのだろうか。だが巨大なシェヴルーはその声に耳を貸すことは無く、その強靭な脚力を以て六眼仮面を蹴りはらう。大地に激突する六眼仮面。その姿を見て巨大なシェヴルーは咆哮する。
「同じ種族でも見境はないのかしら……?」
騒ぎを聞きつけたか、シェヴルーたちが広場に集まってきた。それでも巨大なシェヴルーは暴れることをやめようとしない。武器を持たぬシェヴルーたちは逃げるか遠巻きに見守るしかない。六眼仮面のシェヴルーは彼らに被害が及ばぬよう戦っていた。が、しかし、全身が肥大化し筋肉が隆起した暴走シェヴルーは彼の攻撃を意に介さず、同族であっても攻撃していた。それだけでなく、全身に生えた鋲のような棘が炸裂し、近くの物を打ち据える礫となって降り注いだ。その衝撃が、菌糸の繁殖により劣化した建物の表面に当たり、ひび割れ崩れ落ちた。
『危ない!』
誰が言ったか、その崩落する瓦礫の下には何人かのシェヴルーが。小柄な、子どものようなシェヴルーもいる。思わず私は駆け出していた。小さなシェヴルーを何とかかばった私。先程まで小さなシェヴルーが立っていたところは瓦礫の山になっていた。
遅れて到着したアミカ隊長が私の目に入った。その表情には驚愕の色が表れていた。
「何が起きたんだ……!調査隊体勢を立て直し、集結しろ!」
遅れ冷静さを取り戻したアミカ隊長の指示に従い、散らばっていた調査隊が隊列を組み直し始めた。ずらりと並んだ武装集団、という今まさに暴れる彼にとって見慣れないものを見て刺激を受けたのか、巨大なシェヴルーの様子が変わった。
彼は急に立ち止まり、その背部に生えた棘を伸ばし始め、まるで茸の傘のような器官を形成し始めた。そこから風に乗り、視認できるほどの大きさを持つ胞子がいくつも大量に放たれた。
「全員口元を覆って伏せて!」
その行動に直観的に危険性を感じた私はそう叫んだ。まず胞子が目に見えるほどの大きさというだけで吸い込んだらヤバそうだ。それが浮いているということは伏せれば必要以上に吸い込むことはなさそうだ。
だが、巨大なシェヴルーのその後の行動は私の予想を大きく上回っていた。彼は手にした巨斧を乱雑に地面に叩きつけ、無数の火花を撒き散らしたのだ。それが空中に漂う胞子と触れ合い、粉塵爆発を引き起こした。凄まじい轟音。屈み伏せた我々の頭上を爆発が舐める。
こちら側の被害は少なかったようだ。調査隊はすぐに立ち上がり各々手にした武器を巨大なシェヴルーの方へ向ける。が、その前に立ちはだかったのは六眼仮面のシェヴルーだった。爆発にも耐えきるほど頑丈な体なのか。その背中は『手を出すな』と言っているようだった。
にらみ合う六眼仮面と巨大なシェヴルー。だがそれは一瞬。巨大なシェヴルーは胸元を抑え苦しみ始めた。武器を構える調査隊、だがその武器を振るおうとはせず、あくまで警戒するだけのようだ。苦悶のうめき声をあげるシェヴルーの体表は次第に金属質の物質へと転換していく。六眼仮面も我々もただそれを見ることしかできなかった。
数刻後、広場には苦悶の姿のまま固まったシェヴルーの像が残されていた。静まり返る広場。真っ先に動き出したのは六眼仮面のシェヴルーだった。彼は何人かの同族を集めると、金属化したシェヴルーの遺骸を持ち上げ、いずこかへ運んでいった。巨大なシェヴルーの死の痕跡が広場から無くなる頃には、他のシェヴルーたちも散り散りになっており、私達調査隊だけがその場に残された。
山には分厚い雲が常にかかっており、太陽がどのあたりなのかは分からないが、その光の少なさから日が暮れかかるころ、私たちは再度邸宅にいた。
『この通り、我々も汝らの言う『蝕霞症候群』に悩まされておる。そこで、我々について今後共に病気を何とかするために協力し合えないだろうか』
長老が重く口を開く。同族がおぞましい死に様を遂げたのだ。状況をなりふり構わず何とかしなくてはならない、それが長としての重責なのだ。その気持ちは我々も理解はできる。だが、それだけにこの理知的な種族が先程会ったばかりの我々と協力しようと考えたのかが疑問である。
「どうして会ったばかりの我々を信用するのですか?」
『聞けば貴女こそ、子どもを守ってくれたようで。そういう人たちならば信用できる』
「え?私?」
確かに先程は思わずシェヴルーをかばったが……それだけで信用してもらえていいのだろうか。だが、そう思っていただけるのはありがたいし、こちらもこのままでは金属像待ったなしで、ここは乗らない理由はない。私はアミカ隊長に目配せし、この誘いを受けようと合図した。
「なるほど。エリン教授が何かしたようだな。こちらとしてもその申し出嬉しく思う。ぜひ協力させていただきたい」
『ありがたいことだ。何かわからないことがあればそこのビシャクに聞くといい。村一番の勇者だ』
そう言って長老がその指で指し示したのは六眼仮面のシェヴルー。ビシャクという個体名ということを、ここで私は初めてしっかり認知した。
『長老が言うならば仕方がない。オレがビシャクだ。よろしく頼む』
ビシャクは軽く挨拶を済ませると、まず寝床と食事について指示し始めた。この村のやや外れにある大きな施設、我々の価値観に合わせて言うならば城か要塞のような建物、は蝕霞の影響が少ないのである程度自由に使っていいということ、食料については生えている植物は大体毒性が強いので、小型の草食種あるいは甲虫種を食べると良いこと、水については水道が残っているので節約して使って欲しいということ、であった。活動については、いつまでもこの簡易的に防毒する装衣だけでは厳しいということを話すと、シェヴルーたちが自分たちのマスクにも使っている地衣類「ヒゲヅラゴケ」の群生地を明日案内しようと彼は答えた。
『何かわからないことがあれば街までくればいい。オレは大体長老の家の近くにいる』
「色々とありがとう。明日以降もよろしく頼む」
代表してアミカ隊長とビシャクが挨拶を交わすと、ビシャクは背を向けて帰ろうとした。それを私は呼び留めてある質問をした。
「今日の彼は、一体どうしてあんなことに……?」
『……あまり触れるんじゃない。アイツはアイツで何とかしようとしたんだ』
そう言い残すと、ビシャクはその強靭な脚力で瞬く間に去っていった。
いつの間にか日は暮れ、外は闇が支配していた。アミカ隊長は明日はビシャクと共にヒゲヅラゴケなる地衣類を収集する組と、墜落した飛行船から物資を回収する組に調査隊を分ける指示を出し、私は地衣類収集組の方に配属された。
それにしても今日は怒涛の一日だった。板を敷いたばかりの寝床に入り私は今日の出来事を思い出す。「ルバーブ」というのは今日亡くなったシェヴルーの名だろうか。ふと「ギルスペイン」という単語を思い出した。採りに行く、と言っていたことから何かの作物なのだろうか。ギルスペインに一体どんな効力があるのか、そもそも何なのか、それを考えているうちに、私はいつしか眠りについた。
―続―
シェヴルー
種族:獣人種(食雑目 シェヴルー科)
別名:旋角族(せんかくぞく)
危険度:☆2
生態・特徴
人間の二倍程度の体格に捻じれた巨大な角が特徴的な獣人族。急峻な山岳地帯に
生息し、その強靭な脚力と腕力を用いて断崖絶壁であっても登攀、狩猟採集生活を
営む。獣人種としては珍しい大柄な体躯を持ち、大型の個体に至っては中型モンス
ターと引けを取らないサイズを持つ。食性は雑食であり、小型の草食種や甲虫種、
植物を食べて生活している。知性も極めて高く、金属製工具の製造加工なども可能。
ある程度の集団で生活を営み、群れの大人が子供を集めて教育を行うこともある。
特徴的なのはその顔を覆う仮面である。様々な創意工夫が施されたその仮面は、
刺激に弱い感覚器を適正に保護するだけでなく、彼らの独自の文化様式からなるフ
ァッションの一つでもある。
ゾルバトギリ群峰に生息する個体群はその地に残されていた人類の廃墟を用いた
文化的な生活を営んでおり、生活インフラを理解し整備することで生活を維持して
いる。蝕霞症候群の影響だが、免疫自体は人間より強靭である。だが、発症した場
合人間よりも身体に影響を受けやすく、普段はその仮面で感染を防止しているが、
感染すると全身の筋肉が肥大し、一部の体表は金属化、鋲のような無数の棘が生え
る。更に症状が進むと茸の傘のような器官を体外に形成、爆発性のある胞子をばら
まくようになる。こうなった場合の寿命は短い。
素材
・大きなポーチ
旋角族が行動に使う色々な素材や道具が入っている。
・不思議な仮面
旋角族が行動する際に用いる仮面。独特の文化様式を覗くことができる。
・旋角族の霊薬
旋角族が用いる薬の一つ。
・かびたアクセサリー
旋角族特有の様式で彩られたアクセサリーだが、蝕霞胞子によりかびている。