帝国近衛兵。リリィ達とともに戦場を突き進む。   作:岡村優

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豊久は学校であろう建物の中にある臨時の司令部に案内されていた。見ればたくさんの機械類とモニターがあったが戦中にはないもので、豊久にはとても珍しいものに写った。

「閣下、怪しい客人をお連れしました。」

「ご苦労、下がって良い」

「ハッ!」

そう言うと敬礼しその兵士は退室した。

「…貴官の部下はよく訓練されているいい武士ですな。」

「お褒めに預かり光栄でございます。大日本帝国陸軍第三近衛師団隷下の近衛第八歩兵連隊長、島津豊久大佐。いや、ご先祖様。」

「ほう?」

「私は貴方の息子、島津豊光の子孫で日本国防衛陸軍第四師団長島津豊弘陸将補でございます。」

「おお…あのうつけ息子の子孫であったか……いやそんなことは後で良い、現状の戦況を教えよ。」

そう、今は戦時、刻一刻と状況が変わる戦場では時間が惜しい。

「さすがの切り替えの速さですな…分かりました。」

豊広はすぐにホログラフで戦況情報を表示した。

「ご先祖様、単刀直入に伺います。どうすべきとお考えですか?」

その言葉に一瞬考え込み、すぐに言葉をひねり出す」

「帝国臣民の避難状況は?」

「ここに集結しつつあります。もうすぐに避難準備が完了するかと…」

「では取るべき手段は一つのみ、完了した時点で撤退せよ。」

「撤退で…ありますか?」

と驚いた顔をする。

「左様、これ以上は損耗するのみ、奪還は不可能と考える。そもそも敵が多い、進軍は不可能である。民を抱えてる以上隊を割くことになるしそれでは戦力分散の愚を犯すこととなる。故にこれ以上は時間の無駄である。今なら撤退しやすいと考える。」

「なるほど…一理ありますな…ですが私も同意見です。」

と、やはり将官である。判断が早い。

「国土を失うことは誠に遺憾ではあるが、生き残っていれば再起もできよう…今は耐え忍ぶべきだ」

「了解しました…ではご先祖様お願いがございます。」

「どうした?」

「この点ですが…」

「…孤立しておるな…」

「我らではあの包囲網を打ち破ることができませぬ…申しわけないのですが…」

「そこから先は言わずとも良いやってみせようではないか」

「ありがとうございます」

「して、この部隊の名は?」

「アールヴヘイムという少女たちで編成された部隊でございます。」

それを聞いた豊久は瞬間苦虫を潰したような顔をした。

「……何故そんなことをしているのか詳しく聞きたいがあとにしよう。」

「すいませんこれには訳が…」

「よい、では行ってくる」

「はい、どうか武運承久を。」

こうして豊久は戦場に向かった。


激闘!甲州撤退戦!第二幕!

豊久はその戦場近くまでくろがね四起でむかった。そして、車を降りて急いで向かおうとした矢先誰かが喋りかけた。

 

『ごめん、急いでるところ申し訳ないけど話聞いて』

 

『どうした神よ』

 

『いい忘れてたけど君には1945年に終戦するまでの帝国軍人全員呼び出す能力を付与した。』

 

『了解した…して、どうすればよいか?』

 

『貴方の最も頼れる戦友と部下たちを思い描いて』

 

『こうか?』

 

すると周りが光に包まれ…近衛第八歩兵連隊の戦死した部下たちが目の前に現れた。

 

『そう、あとは頑張って』

 

『委細承知』

 

「連隊長!お久しぶりであります!」

 

「連隊長!」「連隊長!」

 

「お前たちっ…!」

 

「我ら近衛第八歩兵連隊約5000名は地獄の果まで連隊長についていきます!」

 

全員が豊久に敬礼する。

 

「すまん…では参ろうか!」

 

「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」

 

 

ー甲州山中のアールヴヘイムー

 

アールヴヘイムの編成は以下の通り。

 

隊長 竹腰千華

 

副隊長 天野天葉

 

以下11名

 

現在アールヴヘイムは戦闘の真っ最中であった。

 

「クッ…こうも敵が多いと撤退も進軍もできないわね!」

 

というのは竹腰千華、この部隊の隊長である。360℃何処を見てもヒュージだらけで一歩も進めてはいなかった。

 

「どうする?このままじゃジリ貧だゾ!」

 

と、吉村・ti・梅がなんとも言えない表情で敵をさばきながらゆう。

 

「ねえ…さっきから歌が聞こえるんだけど…」

 

と、副隊長たる天野天葉が言う。

 

「ソラ、ついに頭おかしくなったか走馬灯…ほんとに聞こえるわね」

 

「梅にも聴こえるぞ…ってこれ軍歌じゃないか?」

 

「防衛軍の兵士が歌ってるの聞いたことあるわね…」

 

「なんか足音と銃声まで聞こえてきたゾ…?」

 

相当近くまで来ているようで歌詞の内容がわかり始めた。

 

「万朶の桜か襟の色

花は吉野にあらし吹く

大和男子と生まれては

散兵線(さんぺいせん)の花と散れ

 

尺余の銃は武器ならず

寸余のつるぎ何かせん

知らずやここに二千年

きたえ鍛えし大和魂(やまとだま)

 

軍旗まもる武士は

すべてその数二十万

八十余か所にたむろして

武装は解かじ夢にだも

 

千里東西波こえて

われに仇なす国あらば

港を出でん輸送船

暫し守れや海の人

 

適地に一歩われ踏めば

軍の主兵はここにあり

最後の決はわが任務

騎兵砲兵協同せよ

 

アルプス山を踏破せし

歴史はふるく雪しろし

奉天戦の活動は

日本歩兵のと知れ

 

携帯口糧(けいたいこうりょう)あるならば

遠く離れて三日四日

曠野千里にわたるとも

散兵線(さんぺいせん)に秩序あり

 

退くことは我知らず

みよや歩兵の操典を

前進前進また前進

肉弾とどく所まで

 

我が一軍の勝敗は

突喊最後の数分時

歩兵の威力はここなるぞ

花散れ勇め時は今

 

ああ勇ましの我が兵科

会心の友よ来たれいざ

ともに語らん百日祭

酒杯に襟の色うつし…」

 

「…まって!?通常戦力でここを突破してきたというの!?」

 

「無謀にも程があるでしょう!」

 

そこでラッパの音が聞こえてきた。

 

パッパラッパラッパー…

 

「突撃ラッパ!?」

 

「おいおい…正気か防衛軍は!」

 

「「「「「「「天皇陛下ァァァァァァァァァ!!!バンザァァァァァァァァァイ!!」

 

「聞き間違いかしら…?」

 

「バンザイアタック!?」

 

そして視認できる距離まで突破してきたその一軍は…

 

「…私達、夢でも見てるのかしら?」

 

「そうかもね…だって旧日本軍の人達が助けに来るなんてありえないもの…」

 

そう、その一軍は、笑みを浮かべながら日本兵の格好をしていた。そしてヒュージに肉弾戦を挑む!そして通常の武器では全く歯が立たないはずのヒュージを次々と屠っていく。そのうちの指揮官であろう人物が近づいてきた。

 

「貴官らがアールヴヘイムか?」

 

と、天葉が答え。

 

「あっ…はいそうです」

 

「了解した。では強引に敵の包囲を破るゆえ少々荒っぽくなるのはご容赦願いたい。」

 

と言いながらその人物は天葉を抱きかかえた。

 

「ヒャッ!?」

 

見れば他のメンバーも抱きかかえられていた。

 

「ちょっとおろして!」

 

「申し訳ないがそれはできん速度を有するゆえな。よし!近衛第八歩兵連隊総員に告げる!総員反転!急速離脱!第2中隊は先方を!第一中隊は殿を努めよ!」

 

「「「「「「「了解!」」」」」」」

 

言うやいなや即座に反転全力で逃げる!後から銃声が聞こえてくるがお構いなしにひたすら走る。

 

「私達をどうする気?」

 

「防衛軍の司令部に連れて行き、あとは丸投げする。我らは前線に復帰するか撤退の援護であろうな。」

 

「そう…ならいいわ」

 

「いや非常に申し訳ない、貴官らがどういう人物か知らぬゆえ、潔く撤退してくれるとも限らんかったから強引に抱えて問答無用で撤退させることにしたのだ許せ」

 

「…その懸念はあながち間違ってもないかもね」

 

言ってる間に司令部についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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