帝国近衛兵。リリィ達とともに戦場を突き進む。   作:岡村優

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近衛第八連隊は司令部のある校庭に集結するととりあえず抱えていたアールヴヘイムの面々を地面におろし、説明した。

「すまんかったな、あの場でただこねられて戦うとか言われてはこちらも困るので、あのような強硬手段にでてしまったというわけだ。」

アールヴヘイムの面々はとても複雑そうな表情であったし、不満が爆発しそうにはなっていたがよく統制が取れていると、豊久は感じた。

「いえ…それよりも貴方方は何者です?」

「我ら?大日本帝国陸軍第三近衛師団隷下、近衛第八歩兵連隊だ。要は亡霊よ。」

「ではその亡霊が成仏せずに何してるんです?」

「戦争をしているのだ。」

「そうですか…」

とそこで防衛軍の兵士が喋りかけてきた。

「大佐殿!お話中すいません!撤退準備整ったとのことです!」

「ではすぐに実行せよ。時間が惜しい。」

「了解しました!」

「おい、生娘共、戦えるか?」

「ハイ問題ありません。」

「日本兵の方々のおかげで体力消費を抑えられましたからね」

「粋はよし!ではずらかるぞ!準備せい!」

撤退作戦が開始された。


激闘!甲州撤退戦!第三幕!

リリィ達と近衛連隊、防衛軍はよくやっていた。迫りくるヒュージの群れを蹴散らし機動力を持って撤退を迅速に行っていた。そしてその先頭では…

 

ダーンダーン!ズサ…ドォン…

 

豊久が包囲網を強引に突破していた。しかもスモール級からギガント級まで関係なくすべからく全てのヒュージを一瞬にして骸に変えていた。それに唖然としていた天葉が口を開く。

 

「彼ほんとに何者?ノインヴェルト戦術が必要なギガント級を一太刀で沈めてるんだけど…」

 

「ソラそこ突っ込んじゃ駄目な気がする。」

 

そう答えたのは同じレギオンに所属する番匠谷依奈だった。

 

「でも気になるじゃない、日本兵が蘇って戦ってたとしても通常兵器じゃ太刀打ちできないはずだし、実際防衛軍の攻撃は効いてないわよ」

 

確かに防衛軍の攻撃は全く効いてなかった。そんな会話をしているうちにギガント級が一体崩れ折れる。

 

ドォン…

 

「…………ヒュージが人間の形して戦ってるとか?」

 

「依奈、それだけは考えたくもないから言わないで。」

 

そこで先頭で戦っていた豊久が声を上げる。

 

「橋で最終防衛陣を敷く!近衛第八歩兵連隊は橋の手前で反転!死守せよ!」

 

「正気!?」

 

「多分考えがあるんだと思うわ」

 

そう答えたのは、千華だった。

 

実際日本兵は橋の手前で反転陣を敷いた。残りの者はそのまま通過する。そして通過したところで防衛軍が陣を敷いた。

 

「何をする気かしら?」

 

「そればっかりはわからないゾ…」

 

そう答えたのは梅である。

 

そして近衛の一部部隊が橋になにか仕掛け始めた。

 

「何をしてるんだろ…」

 

その答えはすぐにでた。近衛が少しずつ橋をわたってきた。最後はもちろん豊久である。

 

「よし!やれ!」

 

「ハッ!」

 

その合図と共に橋が爆破される。

 

ドドドドドドォン!ガラガラガラガラ…

 

橋を爆破して追ってこれなくしたのだ。

 

「……なるほどこれじゃすぐには追撃できない…」

 

すぐに行き足の速度を上げて撤退する。その間もヒュージの猛攻を受けていたが人的被害をほぼゼロに食い止め、最後の地点に向かい、そこで防衛軍は市民を連れて離脱。リリィ達はヘリのような何かで撤退し始めた。が、近衛第八歩兵連隊とアールヴヘイムのみが残っていた。

 

「さてとお前たち!戻るぞ!」

 

そう、Uターンして戦おうとしていた。だがしかしそこで豊久は目眩がして意識が飛びかけ始め、最終的に意識が飛んだ。因みにこれは単純にマギの枯渇であるが本人に知る由もない。

 

バタ…

 

「連隊長!?」「連隊長殿!」「大佐殿!」

 

慌てふためく近衛兵たち…しかし、その近衛兵たちも変化が訪れた…そう、全員かき消えたのだ…一瞬にして…

 

「……とりあえず…百合ヶ丘に連れて行くしかないわね…」

 

豊久の、今後の行方は如何に…

 

 

 

 

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