アールヴヘイムの報告を受け高松絞月理事長代行と、3人の生徒会長は話し合いをしていた。もちろん報告にあった意識不明の青年に関してである。
「むう…しかしとんでもない人物を連れてきたようだ…」
「そんなにすごい存在なんですか?この青年は。」
というのはオルトリンデ、高町菜乃花であった。
「しかし理事長、保護をするにしても男性ですよ?」
と、異を唱える人物はブリュンヒルデ、青山優香。
「…しかし分かりませんね何故あの状況下で助けようとしたのでしょう?」
と疑問を浮かべるのはジークルーネ、中森静香である。この生徒会長が彼について全く知らないのを感じ取った絞月は説明することとした。
「……昔、日本が世界を敵に回して戦争していたのは知っていると思うのだが」
「はいそれは歴史で習うので存じ上げていますが…」
静香の答えにふたりとも頷いた。
「大戦末期、沖縄戦にて、日本陸軍最後の突撃を行った部隊があったのだ。その名は近衛第八歩兵連隊。その指揮官が…島津豊久大佐…あの強者揃いの島津家の末裔で指揮能力、本人自身の戦闘能力が高く陸軍でも扱いに困った存在だったのだ。」
「……なぜ生きてるんです?というか十代の子供にしか見えませんが?」
「だからこうして話し合ってるんじゃない…」
と菜乃花の質問に呆れ返る優香。
と、そこで電話がかかってきた。絞月が電話を取り相手から例の男が目覚めたとの報告を受ける。
「とりあえず3人とも…病院に参ろうか」
「「「はい!」」」
ー百合ヶ丘女学院が保有する病院にてー
豊久は起きて真っ先に上着を探してそのポケットからタバコとマッチを取り出し、次に自身の武器を探した。ライフルの方はなかったが拳銃はあったので枕の下に隠した。そのタイミングで看護婦が来たのでタバコとマッチも隠し検査を受け、て看護婦がいなくなるとマッチに火を付け、タバコを吸い始めた。
ジュ!すぅ〜は〜…
「やっぱりタバコはこれにに限る」
そこでノックされたので14年式南部拳銃に初弾を送り込んでタバコを飲水として出されたコップに放り込む、拳銃は持ったまま布団をかけ直し、安全装置を解除する。
「どうぞ。」
「失礼する」
「「「失礼します」」」
と、初老の男と3人の娘が入ってくる。
「百合ヶ丘女学院理事長代行を務めております。高松絞月というものです。この娘たちはこの学校の生徒会長を務めている子たちです。」
「これはこれは…少官のような人殺しにご丁寧な挨拶痛みいる。大日本帝国陸軍第3近衛師団隷下近衛第八歩兵連隊長島津豊久大佐であります。」
と、自虐気味に名乗った。
「理事長代行殿貴官らの問を聞く前に一つ質問をよろしいか?」
「ええ、構いません」
「…貴官らは…いや…我が帝国はそこにいる3人のような生娘を戦場に送るようにいつからなったのだ?我らは子供が戦場に出ないようにするために大東亜戦争を戦ったはずだったのだが?…もしやそこまで人が減ったわけではあるまい?」
「それはですね…」
絞月から戦争に負けたこと、ヒュージというのが南極に現れてそれらには兵器類が通用しなかったこと。彼女たちがリリィという存在であること、リリィにしかヒュージを倒せないことをざっくり説明を受けた豊久は一瞬考える素振りを見せた。
「なるほど…それでは致し方ないか…」
「折り入って相談があるのですが…」
「何か?」
「百合ヶ丘女学院に編入してはいただけないでしょうか?」
「貴官正気か?そちらの学校は乙女の園だろう?そんなところに男を突っ込んだら大変なことになるぞ…?」
「これは貴方を守るためでもあるの」
と、三人の娘たちの一人が言う
「ほう?」
「貴方の使ったレアスキル…あれはとても危険なものです。使い方を誤れば戦争になりかねない。」
「なるほど?因みに言っておくがあの力自体の能力としては1945年終戦までに散った日本兵全員を呼び出すという能力だがそれでも貴官らは学校に置くと言うか?」
これには4人共驚いた表情を見せた。
「それなら尚更ですな…」
「了解した。貴官らの提案を受け入れようではないか。」
「感謝いたします」
そうして4人は病室を退室した。