帝国近衛兵。リリィ達とともに戦場を突き進む。   作:岡村優

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掃討戦

「全力で逝くぞ!」

 

と言うやいなや自身の部下達を召喚直ぐに戦闘態勢を取る

 

「やつの首を落とす!総員着剣!突撃ィィィ!!」

 

「「「天皇陛下ァァァァァァバンザァァァァァァイィィィ!!!!!」」」

 

近衛第八歩兵連隊の面々は待ってましたとばかりに大型のギガント級に突撃、肉薄するそして豊久自身も抜刀、刀一本で相手の腕を両断する。

 

「大和の主砲が効かなかったのに接近戦なら斬れるのか…つまらん!出直してこい!」

 

((((んな…理不尽な……))))

 

心底呆れ倒すリリィ達の心情が正常な感覚である。

 

「…って呆れてる場合じゃないわ!加勢するわよ!」

 

と、援護しようとアールヴヘイムの面々が戦闘態勢を取るがそれを制止する。

 

「アールヴヘイムか!助太刀無用!ここはまかされい!」

 

「なんでよ!」

 

「小娘に助太刀されたとあっては島津の家紋に泥を塗るこことなる!それに我等は死人なり!ゆえに我らの死に場所を汚すな!」

 

綾華がアールヴヘイムの面々を制止する。

 

「…皆さん、ここは彼らに任せましょう。あれが武士です。死ぬことを第1と考える武人です。」

 

「全軍に通達せよ!前線を押し上げる!総員死に方用意!」

 

「「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」」」

 

苛烈極まる砲声、銃声、乱舞する剣閃…由比ヶ浜がさながら第二次世界大戦の硫黄島のような状態となる。

 

「なんて戦い方…あんなの常人ができる戦い方じゃない…」

 

「戦艦の砲撃の中突撃を敢行してる…」

 

「…これもはや戦争よね…」

 

「皆様、これが第二次世界大戦中、帝国陸軍最強と言われた帝国陸軍近衛師団第八歩兵連隊の戦い方ですわ。…彼らは絶対に引くことはない。ゆえに死か、勝利するか…それしか考えていないのです。」

 

 

「どうしようか…」

 

「待つしかないわね…少なくともあの砲撃の中攻撃は不可能よ。」

 

「誇り高き帝国軍人か…旧世代の人間かもしれないけれど尊敬はできそうね。」

 

一方の豊久はというと…

 

「死するは今ぞ!一所懸命を貫け!」

 

「「「「「「「了解!」」」」」

 

「弾がないなら千人斬り殺せ!刀が折れたなら千人殴り殺せ!」

 

 

乱舞する剣閃、雨のように弾丸を浴びせられたギガント級が崩れ折れる。

 

 

「終わったか…」

 

パコーン!

 

「グッ…痛いではないか!」

 

見れば涙目の天葉がまくしあげた。

 

「貴方ね!正気なの!?砲撃の中突っ込んで戦うなんて正気じゃないわよ!!死んだら元も子も無いわよ!」

 

「それがどうした?」

 

「は?」

 

「それがどうしたと聞いている!我ら帝国軍人は既に死人ぞ?貴様は生きているが小官は既に死んでいる。ゆえに生きるものより死人が戦うほうがずっといいだろう!それに我ら帝国軍人はすべからく死を恐れない!ゆえに全…」

 

パチーン!

 

「なんで…なんでそんな事言うのよ…私は心配して…」

 

「…知らん!心配されるほど落ちぶれてはおらん!逆に迷惑であるぞ!そもそも貴様と小官はほぼ互いのことを知らん!故に心を痛める必要がどこにある!貴様は大東亜戦争で散った先祖たちを悼むのか?筋違いにもほどがあろう!それを傲慢と呼ぶのだ!」

 

「もう知らないわよ!」

 

天葉は、泣きながら走って行ってしまった。

 

「いい迷惑だ。死に場所くらい選ばせて欲しいものだな。」

 

「……ご先祖さま?鈍感というか…戦うこと以外興味ないんですね…」

 

「当然であろう?それが私だ。」

 

((((この人女の子泣かしてなんとも思わないのかしら?)))))

 

とアールヴヘイムの面々は呆れた。

 

 

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