ちなみにバンドリやラブライブでも飛鳥が出ていますが、それぞれパラレルワールドです。
今回の設定
中学2年生の頃に同級生だったあるウマ娘のトレーニングを手伝っていたのだが、翌年にそのウマ娘がアメリカクラシック三冠を日本のウマ娘で初めて達成した事がきっかけで、中央トレセン学園から最低半年間の留学を依頼される。
そして転入初日、あのウマ娘と運命的な出会い(?)を果たす…。
ゴールドシップ
私の名前は一丈字飛鳥。超能力が使える事以外はごく普通の高校生…。
「日本のウマ娘で史上初アメリカクラシック三冠ウマ娘誕生に貢献したお前に依頼だ」
「……」
…そう。ごく普通の高校生なのである。
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冗談はさておき、私は超能力を活かして皆さんでやるには危ない仕事を代わりに引き受ける仕事をやっています。勿論超能力に頼りきりじゃなくて、身体も鍛えてますよ。立てこもりから人質を救出したり、高齢者だらけの田舎で害獣駆除をしたり、賞品を獲得する為に大会に出たり、普通に事務作業を手伝ったりと何でもやっています。
そんな中学3年生の後半。私は上司である古堂和哉から東京にある『日本ウマ娘トレーニングセンター学園』、通称トレセン学園に行ってきてほしいと指令を受けました。
超能力が使える関係で、ウマ娘と同じくらい速く走れるんですね。あ、まずウマ娘について説明しましょうか。
ウマ娘。彼女たちは普通の人間とは異なる耳と尻尾を持ち、卓越した身体能力と走力が備わっている。
また、別の世界にて偉大なる戦士の名を持って生まれてくると言われているが、その詳細についてはまだまだ謎が多い…。
そしてそんな彼女たちは『トゥインクル・シリーズ』と呼ばれる大舞台にて走る事を夢見て、トレセン学園に集まっている。
まあ、そんな学園に何故いかないといけないのかというのもあるのですが、私こう見えてウマ娘にレースで勝った事があるといえばご理解いただけるでしょうか。今はそういう事にしておいてください。
***
そんなこんなで中学卒業後、私は単身トレセン学園にやってきました。関東にはあまり来る機会はないので、少しワクワクはしています。
そして理事長や秘書の方に挨拶を済ませ、私は学園の施設を一通りして貰いました。
近いうちに生徒会長からまた案内があるという事で、その日は解散となったのですが…。
この時私は予想だにしていませんでした。
人生が変わるほど…とまでは行かないけど、このトレセン学園生活において本当の始まりを迎える事を。
*****
この時私はウマ娘達がトレーニングをしているのを見ていました。練習は大変だけれど、輝きに満ちた未来に向かって走っていました。
そんな時でした。
「きぇえええええええええええええええええええええ!!!!」
…何か白い髪の女子生徒が飛び出してきました。見るからにヤバそうだ。スーッと逃げましょう。超能力を使って存在感を消して逃げましょう。
「クソッ!! どこ行きやがった!! たづなっちが奇妙な転校生がやってくるって言ってたのを盗み聞きしてずっと待っていたというのに!!」
…私の事でしょうか。
「ハッ!!」
まあ、とにかく逃げよう。本当にヤバい!!
「レーダー受信、レーダー受信。近くに反応アリ…。さてはお前だな!?」
「!?」
何という事でしょう。気づかれました。自分で言うのもアレですが、そこそこ自信はあったんですよ。
飛鳥「バレちゃ仕方ないですね…」
「お前。たづなっちが言ってた妙な転校生だろ!」
飛鳥「妙かどうかは分かりませんけど…」
あれ? この女子生徒見た事がある。確か名前は…。
「ここであったが百年目。このゴールドシップ様に捕まれい!!」
間違いない!! あのゴールドシップだ!!
飛鳥「なんだか良く分からないけど、あの宝塚記念を2連覇したゴールドシップに会えたのは光栄ですね」
ゴールドシップ「あ? お前喧嘩売ってんのか?」
宝塚記念。6月下旬に行われるG1…いわば一番最高ランクのレースである。彼女は3年前、2年前の勝者であるが、去年は出遅れが原因で15着だったのだ。過去の失敗をほじくりかえされた彼女は怒っていたが、先に喧嘩を売ってきたのはあっちだ。
ゴールドシップ「まあいいさ。とにかく捕まりやがれー!!」
飛鳥「!!」
私はとにかく逃げることにした。あのまま捕まれば恐らくタダでは済まないだろう。少なくとも…超能力を破った時点でただのウマ娘ではない事は確かだ。
とにかく色んな所を逃げ、走り回った。色んなウマ娘やトレーナー達が見ていたが、そんな事を言ってる場合じゃない。本当なら空を飛んでも良かったが、まだ学園の事も良く分かってないし、誤って女子更衣室に入ればそれこそ終わりだ。
とにかくこの足で何とか逃げ切る事にしたが、あのゴールドシップは宝塚記念だけでなく、春の天皇賞、阪神大賞典という長距離のレースでも勝利しており、正直分が悪い!!
ゴールドシップ「ははははは!! オメーも中々やるみてーだがここまでだ! 観念しやがれ!!」
気が付けばレース場に入っていて、コーナーを曲がっていた。正直コーナーを曲がるのは苦手でゴールドシップに捕まりそうになっていた。また、走る中で体も若干重くなっていたような気がした。
ここでようやく和哉さんからトレセン学園に行ってこいって言われた意味が分かった。最近悪党と戦っていないせいで体も鈍った上に、修業も物足りなかったのだ。
今こうやって未知なる力を持ったウマ娘に追い詰められている事で、今まで眠っていた闘志が目を覚ましたのかもしれない。
それならばやる事はただ一つ!
飛鳥「…負けてたまるかぁーっ!!!!!」
直線に差し掛かると、私は…オレはフルパワーで芝を駆け抜けた。ゴールドシップをどんどん突き放していく。
しかし…
「そこの生徒! 止まれ!!」
と、一人の生徒が立ちふさがった。あれは女帝・エアグルーヴさん!
だが、超能力を使っている関係で止まれないのである。
飛鳥「どいてください!!! 止まれないんです!!」
そう叫んだが、超能力のメカニズムを理解してない彼女からしてみたらどく理由もない。
エアグルーヴ「ええい!! 止まれと言っている!!」
案の定どかずに吠えた。この手の人の相手にもすっかり慣れたのでこっちも足が止まらない。
飛鳥(やむを得ない…!!)
私は超能力で空高く飛んで何とか走るのを止めて、ゴールドシップ達の記憶を消しました。勿論フルパワーで。
そして空高く飛んで、某大人気格闘ゲームのように断末魔を上げながらその場から逃亡した。超能力が暴発したように見せかけて…。
こうして何とか逃げ切りました。
この日は。
ゴールドシップ「待てオラー!!」
飛鳥「たーすけてー!!!」
エアグルーヴ「そこの2人止まれー!!!!」
こうして私のあわただしいトレセン生活が始まるのでした。
おしまい