ウマ娘達との出会い   作:ダシマ

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サクラバクシンオー(前編)

 ライアンも仲間にしたテツマ一行。

 

ナイスネイチャ「ライアン先輩のトレーニング効くわ…」

メジロライアン「全身の筋肉が喜んでるよ! ネイチャちゃん!!」

ナイスネイチャ「…いや、それは分かんねっス」

 

 しかし、それが必ずしもいいこととは限らなかった…。

 

**************

 

「ふざけんなよ!!!」

 

 ある日の事。テツマはトレーナー科の男子生徒達から絡まれていた。

 

「てめえ…。あのメジロライアンまで仲間にしたんだってな!」

「一体どんな手を使ったんだ!!」

テツマ「チケット達が仲間に引き入れた。って、言えば納得できるか?」

「出来るか!!」

 

 と、怒り心頭だった。

 

「あの眼鏡といい、お前といい、どれだけ出しゃばった真似をすれば気が済むんだ!」

「お前達がいる場所は本来オレ達がいるはずだったんだぞ!」

テツマ「知るかよ。そんな事」

「なんだとー!!!」

 

 テツマがそう言うと、男子生徒達は更に憤慨して襲い掛かろうとしたその時だった。

 

「コラー!! 何をしているのですかぁ!!」

 

 一人のウマ娘が走ってきたが、どうも元気いっぱいであり、テツマは露骨に嫌そうにしていた。

 

「げっ! サクラバクシンオー…」

 

 男子生徒達は困惑していた。

 

サクラバクシンオー「こんな所で喧嘩をするなんて、この学級委員長であるサクラバクシンオーが黙って見過ごしませんよ!」

テツマ「あんた学級委員長かい」

サクラバクシンオー「はい!」

テツマ「それなら頼みを聞いてくれるかい?」

サクラバクシンオー「何でしょう?」

テツマ「こいつら、お前の話をもっと聞きたいみてぇなんだ。話してやってくれねぇか?」

サクラバクシンオー「勿論大歓迎ですよ! さあ、どこから話しましょう!」

「ふ、ふざけるな!!」

「オレ達はそんな事…」

テツマ「一緒にダシマカップに出てくれるかもしれねぇぜ。じゃあな」

 

 そう言ってテツマはバクシンオーを押し付けて教室に戻っていった。

 

***********

 

 教室に戻ると、太一たちがいた。

 

太一「絡まれてましたね」

テツマ「ああ。弱い犬程良く吠えるって言うが、いい迷惑だぜ」

紬「そ、そこまで言わなくても…」

テツマ「言われる側からしてみたらたまったもんじゃねぇよ。それともあいつら側の人間かい?」

紬「ち、違うけど…」

 

 紬が困惑すると、天智も困惑していた。

 

******

 

 放課後。テツマが帰ろうとすると…。

 

「ここに縹テツマさんという方はいらっしゃいますか!」

 

 サクラバクシンオーが現れたが、何か怒っているようだった。

 

テツマ「あいつならもう帰ったぜ」

サクラバクシンオー「そうですか! ありがとうございます!!」

 

 そう言ってバクシンオーが去っていった。

 

天智「よ、宜しかったんですか…?」

テツマ「どうせ朝の連中にいいように利用にされてんだろう」

 

 そう言ってテツマが帰ろうとすると、バクシンオーが戻ってきた。

 

サクラバクシンオー「危うく騙されるところでした! あなたが縹テツマさんですね!?」

テツマ「残念ながら人違いだ。あいつならもう正門まで言ってるぞ」

サクラバクシンオー「正門に!? 分かりました!!」

 

 そう言ってバクシンオーがまた走り去っていって、クラスメイト達が困惑していた。そしてテツマは教室を出ていくと、バクシンオーが進んでいった方角とは真逆の方向に向かった。

 

 で、またバクシンオーが戻ってきた。

 

サクラバクシンオー「縹さんは教室にいるみたいですよ!?」

「もうこいつヤダ!!!」

「おい!! 戻ってこい縹ァ!!!」

 

****************

 

テツマ「結局何がしたかったんだ…」

サクラバクシンオー「聞きましたよ! あなた、ダシマカップに出場していますけど、汚い手を使ってライアンさんやチケットさんを仲間にしているそうですね!!」

 

 他のクラスメイトが見守る中、テツマはバクシンオーと話をしていた。で、唆した連中も出てきている。

 

テツマ「ああ、その通りだぜ?」

 

 テツマが特に否定せずにそう言った。

 

テツマ「で、オレにどうしてほしいんだ? 委員長さんよ」

サクラバクシンオー「そんなの決まっています! ライアンさん達を開放してください!」

 

 バクシンオーがそう言うと、男子生徒達はほくそえんでいたが、太一は無表情、紬と天智が困惑していた。

 

テツマ「…まあ、オレとしてはどっちでもいいが、聞きたい事がある」

サクラバクシンオー「何ですか?」

テツマ「ライアン達にはまだ説得してないのか?」

サクラバクシンオー「説得しようとしたのですが、皆さんご自身の意志で入られたと!」

テツマ「で、最後にオレの所に来たって訳か」

サクラバクシンオー「はい! トレーナーさんは一体どんな手を使ってライアンさん達を仲間にしたのですか!?」

テツマ「同情」

 

 テツマの言葉に皆が困惑した。

 

サクラバクシンオー「…どうじょう?」

テツマ「何を考えてるかは分からねぇが、ライアン達がオレのチームに入ったのは、オレが優秀なトレーナーだからじゃないぜ。あまりにも危なっかしい事をするもんだから入ったんだ。ヒシアマとチケットはな。ライアンはチケットが誘った」

 

 テツマの言葉にバクシンオーは驚いていた。

 

テツマ「まあ、速い話…こっちが誘ってチームに入れた訳じゃなく、あいつらがオレを憐れんで入った。と、言えば納得して貰えるかな?」

サクラバクシンオー「あ、憐れんで…」

テツマ「引き抜きしてぇなら本人たちと話せ。まあ、お前を唆したあの連中じゃ扱えねぇだろうがな」

「何だと!!?」

 

 テツマの挑発に乗る男子生徒達だったが、

 

サクラバクシンオー「…そんな事があったのですね」

テツマ「ああ。オレからは以上だ。どうしても納得いかねぇってんならライアン達に…」

サクラバクシンオー「それならば私もあなたのチームに入ります!!」

「!!?」

 

 バクシンオーの言葉に皆が驚いた。

 

 

つづく

 

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