仕事が忙しく、また別の仕事探してみようかと調べたりしていてすっかり執筆が遅れ、感想の返事もサボっていたMTHRです。
今回から、作者がpixivで悪魔紅蓮さんからリクエストされて投稿している小説とのコラボが開始します。この章で、本編で不遇な扱いを受けている雫達の運命が決まるかも……?
※コラボ回では、コラボしている作品の時系列を弄っているので、作者と悪魔紅蓮さんにしか分からない部分もありますが、どうかご了承下さい。
コラボ作品を知らなければ、先にこちらをご覧ください。
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https://www.pixiv.net/novel/series/12313723
派生作品のURLも載せておきますが、二つ目のURLはR18作品なので、閲覧にはご注意ください。
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https://www.pixiv.net/novel/series/12722630
https://www.pixiv.net/novel/series/12586608
樹海の大迷宮攻略を終え、美しき【フェアベルゲン】にて、しばしの休養を取ることにしたバビル一行。
【フェアベルゲン】側も、復興やら負傷者の回復…なにより奴隷だった同胞の解放に助力した事で、入間達には大きな恩と好意を抱いてくれているらしく、それが待遇と言う形で示されているため、入間達は非常に快適な日々を送っていた。
とはいえ、いつまでも平穏に浸っているわけにもいかない。
明日には最後の大迷宮──【氷雪洞窟】に出発すべく、バビル一行+αは都の郊外にある静かな広場に集まって、切り株の円卓に座り、明日以降の打ち合わせなどを行っていた。
「氷雪洞窟は南大陸のシュネー雪原を突破する必要があるけど、鬼の戦艦があれば問題はないだろうね」
「イルマ先輩。試練が終われば、そのまま魔人族領に行くんですか?」
「いや、氷雪洞窟にある変成魔法と…七つの神代魔法を得て取得できると言う概念魔法をイルマ様とユエが把握するための時間は必要だ。イルマ様、私は攻略後に少し猶予を持つべきかと思われます」
既にバダンの強大な兵力を何度も実感している身として、準備は万全の状態にしておきたいと言う言葉には大いに共感できるため、ユエ達もアスモデウスの提案には異存がなかった。
「まぁ、決戦が近いからと言って気負うことはない。いつも通りにしておけば大丈夫だろう」
「……そうだね。ありがとう、
「はぅっ!!」
タメ口に呼び捨て、それを聞いたアメリは途端に顔を赤くしたかと思うと、恥ずかしそうに口元を手で覆いながらプルプルと体を震わせる。
アメリ達五人を恋人にしてから、入間はアメリとチマに対しての口調や呼び方をユエ達と同じものに改めている。入間自身は別に元のままでも良かったのだが、交際スタート直後にアメリとチマに直々に頼まれたのだ。
断る理由もなかったため、入間はすぐに口調を改めたのだが、チマは最初にポワポワしていただけで後はなんともなくなっていたが…アメリだけは未だに慣れないようで、こうしたちょっとした不意打ちにすぐ反応してしまうのだ。
「ムフフ……アメちゃん、イルくんと熱~い夜を過ごしてから一段と可愛くなっちゃったねぇ~」
「ッ!ミ、ミレディ!?何を言っているんだ!!?」
「くふふ。アメリよ、更に顔が赤くなっておるぞ。それにしても……ハァハァ……あの夜は今思い出しても濡れてきちゃうのじゃ♡ベッドの上でご主人様が妾の体を味わいつくし、もう限界だと懇願しても止めてくれずに……べふっ!?」
「はぶっ!?」
アメリを揶揄うミレディと、何かを思い出してクネクネし始めたティオの額に、ユエが放った神速の氷塊が炸裂した。地面にピクピクと痙攣しながら倒れ込み、「犯人はユエ」とダイイングメッセージを書くミレディとティオに、入間は顔を赤くしながらため息を吐いた。
何をとは言わないが…入間はアメリ達と恋人になった日から、彼女達と熱い夜を過ごしたのだ。昇華魔法の訓練もあるが、その夜を思いっきり楽しむために、フェアベルゲンでの滞在期間が少し延びたのはここだけの秘密である。
見れば、その話を持ち出されて…アメリ、シア、チマは夜の記憶が鮮明に蘇りながら顔を真っ赤にしており、愛子と優花は話の方向がとんでもない方向に転化した事にアワアワとし、アスモデウスは顔を赤くしながらもしっかりとクララの耳を塞いでいた。
「あ…そう言えば、鈴木君。天之河君達は……」
そこで、話を変える意味合いも込め…少しツンとした表情の愛子が声を上げた。
「大迷宮の場所はもう教えました。後はどうなろうが彼等の勝手ですよ。大迷宮を諦めるなら、鬼の戦艦で待機ですね。今の彼等じゃあ、大迷宮に挑んでも無意味ですから」
「そう、ですね………」
意見を変えることのない入間の言葉。しかし、恵里と香織の凶行と、光輝の発言、そして大迷宮の過酷さを知っている身として、愛子は入間の言葉に反論できず俯いた。
相変わらず生徒に甘い愛子に苦笑いしながら、入間は雪原でも動けるために冷気遮断のアーティファクトの生成に取りかかろうと立ち上がった、その時だった。
「ッ!?」
突如、立ち上がった入間の前に光が現れたかと思うと、その光が質量を持った何かになって、入間の前に現れたのだ。
「これは…………ッ!?」
それは、細長い紙切れだった。
入間がその紙切れを手に取り、調べてみようとした時、その紙から眩い光が溢れだし、入間達の視界は純白に染められた。
数々の高層ビルが埋め尽くされるほどに並び建ち、青空には月以外の天体が浮かんでいる世界──【ミッドチルダ】
次元の枠を超えた強大な組織“時空管理局”が第一管理世界とする世界であり、高度なまでに魔導技術の発展した次元世界。
そして、ここはミッドチルダにある「古代遺物管理部 機動六課」の本部。ロストロギア関連の危険な任務を扱う古代遺物管理部の機動課第六の部隊で、八神はやて部隊長の下にスターズ・ライトニング両分隊が前線部隊として配置されている。
「はぁ~……今日の訓練も結構ハードだったねぇ」
「えぇ。シチロウさんの訓練ってシンプルだけど、本人が強すぎるからね……変身してからの連携でようやく一撃とか、化け物過ぎるでしょ」
肩を伸ばして伸びをする青いショートヘアーの少女──【スバル・ナカジマ】の言葉に、オレンジのツインテールをした少女──【ティアナ・ランスター】が答える。
「はい。やっぱり、アリスさんの師匠ともなれば、僕達よりも数多くの戦闘を経験しているんですし、そんな簡単には勝てませんよね…ティアナさんの考えた策や、僕の全速力のスピードも簡単に打ち破られちゃいましたから……」
「でも、その横でなのはさん達がアドバイスしてくれたお陰で連携も取れやすくなりました。ねっ、フリード」
「きゅく~」
その隣で、赤髪の少年──【エリオ・モンデュアル】と、ピンクの髪をした少女──【キャロ・ル・ルシエ】。そして、彼女の側にいる相棒のドラゴン【フリードリヒ】…通称、フリードが声を上げる。
午前の訓練が終わり、時刻は午後1時。昼休憩の時間となり、スバル達が食堂にたどり着くと、彼女達に声を上げる人物がいた。
「あっ、皆!お疲れ様!!」
そこにいたのは、青い髪に水色の制服を着た少年──鈴木入間であった。更にその席では桃色の髪の青年──アスモデウス・アリスに、黄緑色の髪をした少女──ウァラク・クララの姿もある。
スバルは、入間の姿を見て顔を明るくさせ、そそくさと入間の側に駆け寄った。
「お待たせしました、入間さん!」
「席取りありがとうございます」
「気にしないで。こっちは訓練が早めに終わっただけだから」
「えっと、その……アズ、隣に座っていい?」
「ああ、それくらい構わんが……」
「お疲れ!キャロりん、フリリン♪」
「うん!クララちゃんもお疲れ!!」
「きゅい♪」
両隣に座ったスバルとエリオに、入間は微笑みながら返事をする傍らで…ティアナは少し恥ずかしそうにアリスの隣に座り、席を立ったクララはキャロとフリードの元へ向かうと笑顔でハイタッチをする。
彼等は入間達であるが、トータスにて神代魔法を集めている入間達ではない。入間達が住んでいる魔界とは似ているようで細部に相違点を持つ魔界からこのミッドチルダにやって来た並行同位体なのだ。
この世界線での入間達も仮面ライダーであるが、ジオウではない。そして彼らの世界線では、入間、アメリ、アリス、クララだけでなく…他の悪魔達も仮面ライダーとして存在している。
そして彼等は、ある事件を解決するため、このミッドチルダへとやって来て、彼女達機動六課と共に奮闘しているのだ。
「デ、デイブレイクさん。ちょっと食べすぎなんじゃ…」
「ムグ……そうか?あっ、おかわり」
「パパすご~い!」
スバル達が座るテーブルの近くにあるテーブルでは、右目に眼帯を着けている青い髪の男──【
「いいなぁ、ラーメン……あたしも昼御飯はラーメンにしよっかな?」
「それ聞くと、僕も食べなくなっちゃったなぁ……それじゃあ、50人前くらい頼もうかな?」
「あっ、じゃあ…僕もお昼はお二人と同じラーメンで……」
「エリオくんもだね?ということは、僕とスバルちゃんとエリオくんの三人で…50はちょっと少ないから……よし!すみませ~ん、ラーメン60人前お願いしまぁ~す!!」
「いや、アンタ等ねぇ……50人前で少ないって、普通じゃありえないわよ?」
「そもそも、60人前はどう考えても食べすぎじゃ……」
「何を言う!イルマ様ならば、その倍の量はペロリだぞ!!ましてや、60人前など少なすぎるぐらいだ」
「底無しイルマち、イェ~イ!ヒューヒュー!!」
並外れた食欲の片鱗を見せる入間、スバル、エリオに頬をひきつらせるティアナとキャロの横で、感激しながら入間に称賛を送るアリスと嬉しそうに拍手するクララ。
「ん?」
その時、席を立とうとした入間は、自身の手元になにかがあることに気づき、それを拾い上げた。
「入間さん?どうしたんですか?」
「イルマち、それなに?」
入間の両隣からスバルとクララが顔を寄せながら覗き込む。それが気になったのか、アリスとエリオ、キャロも入間の手にあるものを覗き込む。
「チケット、みたいだけど………ッ!?」
「えっ!?」
「なになに~~!?」
「これは……!?」
「イルマ様!離れて…!!」
「何だ……!?」
入間がそのチケットのような紙をまじまじと調べていると、そのチケットが突如として光を放ち、入間達に視界を眩ませた。
すると、その光を浴びた入間、アリス、クララ、スバル、ティアナ、エリオ、デイブレイクの体が光り始めたのだ。
「デイブレイクさん!?」
「パパッ!?」
なにか危ない雰囲気を感じて、なのはとヴィヴィオが咄嗟に光を放つデイブレイクの手を取ろうとする。
しかしその瞬間、彼等の体の光がより一層強くなったかと思うと…入間、アリス、クララ、スバル、ティアナ、エリオ、デイブレイクの姿が一瞬にして消え去り、二人の手が空を切った。
「き、消えた…!?」
「皆、何処に……?」
「パパ……!お兄ちゃん……!!」
残された食堂で、キャロとなのはとヴィヴィオの声が、虚しく響き渡った。
「ッ、こ…ここは……!?」
気が付いた愛子は、周囲の光景に目を見開いた。
愛子が立っていたのは、幾つもの四角や三角の形を作る光が浮かぶ宇宙のような空間に浮かぶ、直径二キロメートルはある円形の大地だった。
そこには愛子だけでなく、数えきれないほどの人間が立っていた。文明レベルが中世時代のトータス人のものではなく、愛子の故郷である地球で見られる衣服を着ている人間もいれば、かなり変わった衣服を着ている者、人ならざる容姿をしている者までがいる。
「……ッ!あの髪の毛………!!」
その時、愛子はその人混みの中から、見覚えのありすぎる特徴的な青いアホ毛を見つけて、そこに向かって小走りで駆け出した。
「い、入間さん…ここ、何処ですか?」
「よくわかんないけど……おそらくミッドチルダでも、地球でもなさそうだね」
先程までミッドチルダに建設された機動六課の隊舎にいたはずの入間は、スバルの言葉に困ったような表情で答えた。
奇妙な光が浮かぶ宇宙のような空間に浮かぶ足場にいる入間達は、少し離れた場所で集まっている人々の姿に困惑していた。
この場にいるのは、機動六課の食堂であのチケットの光を浴びた入間、アリス、クララ、スバル、ティアナ、エリオ、デイブレイクの他に…更に二人の姿があった。
「どうやら、何処かに転移されたようだな……」
「ふぅ~む。魔力は感じなかったから、別の何かだと思うんだけどねぇ~」
赤い髪をした長身の美女──アザゼル・アメリと、スキンヘッドの長身痩躯の老人──サリバンが、入間達と共に辺りを見渡しながら呟いた。
入間達が食堂からこの場所に転移した後、何故かこの場には、食堂にいなかったアメリとサリバンの姿まであったのだ。話を聞くと、二人の元にもあのチケットが現れ、この場所にやって来たのだと言う。
何故こんな場所に呼ばれたのかの理由を考えてみるが、やはり入間達には答えを出すことは出来なかった。
「でも、どうして僕達の近くにいたキャロやなのはさん達がいないんでしょうか?」
「意図的に私達だけを呼び出した理由があるのかしら?でも、このメンバーに共通点なんて……」
困惑した表情をしたエリオが転移する瞬間に近くにいたキャロやなのはの姿がないことを呟き、ティアナがその理由を思案していると、腕を組んでいたデイブレイクが呟いた。
「………いや、一つだけある。俺達が全員、仮面ライダーだということだ」
「「「「「「「「ッ!」」」」」」」」
その言葉に、入間達はハッと目を見開く。
その時、入間の耳に聞き慣れない声が聞こえてきた。
「鈴木君!」
「「ん?」」
名前を呼ばれた入間とデイブレイクが振り返ると、そこには人混みを抜け…学校の教師を思わせる服装をしたエリオやキャロと同年代に見える少女──愛子が、こちらに向かって駆け寄って来たのだ。
「はぁ、はぁ…!ああ、良かった……無事だったんですね。突然いなくなったから心配しました………」
「え?し、心配?」
安堵の息を吐く愛子だが、入間は首をかしげる。
記憶力には多少なりとも自信があるのだが、目の前の少女(?)にはまるで見覚えがない。
しかし同時に、愛子の服装と纏う雰囲気から、入間は首をかしげながらある可能性にたどり着く。
(この子、何で僕の事を?というか、どうしてこんな所に小さな女の子が……エリオくん達はともかく、普通の女の子っぽいし……ッ!もしかして、迷子!?)
先程、ここに集められたのは仮面ライダーに限定していると考えていた入間だが、無害そうなオーラを放つ少女が仮面ライダーだとは考えにくい。
仲間達にも視線を向けると、スバル達も似たような考えに至ったらしく…入間の視線に気づいた後、全員がコクリとうなずいたのを見て、入間は自身より少し背丈の小さい愛子に目線を合わせる。
「それで、鈴木くん。一体、ここは何処……」
「ねぇ、君。どうして僕の名前を知ってるのかな?それと、君は何処から来たの?こんなよく分からない場所で君みたいな女の子がいたら危険だし……よかったら、お父さんとお母さんが見つかるまで僕達と一緒に来ない?」
「ふぇ?す、鈴木くん…?突然、何を……って!誰が女の子ですか!?大人を子供扱いするのは止めてください!!私は仮にも君の先生なんですよぉっ!!?」
「え?せ、先生…?」
まるで初対面のように話しかけてくる入間に目を丸くした愛子は、その直後に入間が自身を子供扱いしている事にうがぁ~!と怒りを露にするが、愛嬌のある顔のせいで迫力は皆無だった。
一方、愛子の口から出た『先生』という言葉に、今度は入間の方が困惑していると…突如、少し離れた場所にある人混みから、まるで忍者のようにシュタッと音を立てながら何者かが現れた。
入間達が目を丸くしてその人物の全容を確認すると、濃紺の短髪をした初老の男性だった。しかし、入間達の目線はその男性の頭の上にある白い物体──ウサミミに集中していた。
はっきりいってウサミミのおっさんとか誰得である。普通では考えられないシュールな光景に、入間達は勿論、アメリやデイブレイクすら頬をひきつらせていると、そのウサミミのおっさんは、突如として膝をついた。
入間達が目を丸くしていると、ウサミミのおっさん──カムは口を開いた。
「陛下、お目にかかれて光栄にございます。もしよろしければ、我々がここにいる訳をお聞かせ願えないでしょうか?」
「…………………へっ?」
「「「「「「陛下!!!???」」」」」」
スバル達の視線が、一斉に入間に向けられる。当然、入間は何の事だか本当に分からないというようにブンブンと首を横に振る。一部、アリスは「イルマ様に相応しい!」……サリバンは「新しい
その時、入間達が繰り広げる騒ぎを聞き付けたのか、人混みの中から複数の人影がやって来た。
「あっ、見てください入間さん!愛子さんがいました……って、父様!?」
「何故、シアのお父上まで……いや、待て。あそこに屯しているのは………」
聞き覚えのある声に入間達は目を見開いて振り返る。同時に、愛子とカムが声を上げた。
「ッ!な、なんと……!?」
「す、すすす…鈴木君達がもう一組ぃっ!!??」
そう、そこにいたのは、入間達を前にして愛子とカムが見慣れたメンバー──ユエ、シア、ミレディ、ティオ、チマ、優花と──入間、アメリ、クララ、アスモデウスの四人だった。
愛子とカムは、バッと前を向き、目の前の入間達を見た後にまた振り返る。間違いなく、入間、アメリ、クララ、アスモデウスが二組いたのだ。
「君は……!?」
「……まさか、こんな所で君にまた会うとはね」
そして、それは二組の“悪魔”が、邂逅した瞬間でもあった。
十分後。
「「「「「す、すみませんでしたぁあっ!!!!!」」」」」
事情を知った入間、アリス、アメリ、スバル、エリオは顔を青ざめながら、愛子へと必死に土下座しながら謝罪する。
「あ、謝らないでください!私も勘違いしてしまっていたので……」
「でも、知らなかったとはいえ…年上の人に対して、僕はなんて事を……!?本当にごめんなさい!!??」
「うえっ!?そ、その……私は別に、気にしてませんから!ですので、もう謝るのは止めてください!!」
お互いの事情、そして目の前にいる入間達が、別の世界に存在するもう一人の入間達で、愛子はそれが自分達が知る入間達ではないと言うことを聞くと、勘違いした自分にも非があると伝えるが、ミッドチルダから来た入間は心底申し訳なさそうな表情のままだった。
だが、ミッドチルダの入間のその対応は、愛子のよく知る入間とは似て非なる言動であり、僅かに驚きを露にしつつも大丈夫だと答えた。
因みに、彼等の姿は今、服装に明確な違いが出ている。
ミッドチルダからやって来た入間、アメリ、アリス、クララが着用しているのが
「陛下、そちらのお召し物は……?」
「紛らわしいから、明確な違いが必要だと思ってね。便宜上…
「いや、何かダサくない?」
「私達はヤギではないのですが……」
「やっほー!また会えたね、黒クララ!!」
「うん!ミドクララも元気そうでよかった~!!」
「「順応早っ!!??」」
あまりにも適当な区別の仕方に、ティアナやミッドチルダのアリス──基、白アズが微妙な表情でツッコミを入れるが、ミドクララと黒クララは別になんでもないように互いをアダ名で呼び合っていることにビックリするスバルと優花。
そんな中、赤アメリは青入間から話を聞いていた別世界の自分──黒アメリに声をかけた。
「……お前が、もう一人の私か」
「あぁ、そういうお前がもう一人の私だな……そっちのイルマの話によれば、仮面ライダーレジェンド…だったか?」
「あぁ、そうだが……それがどうかしたか?」
「いや、我々はお前ではない別のレジェンドと少し縁があってな。気になっただけだ」
以前、白入間達がミッドチルダに迷いこむ際には、まだ機動六課にいなかった赤アメリは興味深そうに黒アメリを見つめ…黒アメリもまた、以前エリセンで自分達バビルを助けてくれた生ける伝説に、別の世界の自分自身が変身しているということに少しだけ意外そうな表情を浮かべていた。
青入間は、そんな彼等のやり取りに苦笑したかと思うと、白入間達に合わせて水色のシャツに黒のスーツを着込んだチマに目を向けた。
「その……チマちゃん、だよね?」
「っ!は、はじめまして……イルマ先輩から、貴方のお話は聞いています……」
「……そっか。でも、何でチマちゃんまでここに?」
「色々あってね。彼女も仮面ライダーとして、僕達の旅に同行してるんだ」
青入間に話し掛けられ、少し緊張したようにチマはお辞儀をしながら挨拶をすると、青入間は予想外すぎる人物が別世界の自分の旅仲間に加わっていることに少しだけ驚いて説明を求めたが、白入間は適当にはぐらかした。白ウォズの件は、未だに不確かな事が多い為、伝えるのを控えたのだ。
すると、カムについて、シアの実父であるという説明を聞いたエリオが白入間に声をかける。
「ところで、シアさんのお父さんから陛下呼びって……もう一人の入間さんは一体、何をしたんですか……?」
「意識改革を少々……」
過去に色々あり、青入間を尊敬しているエリオのジト目を柳に風と受け流す白入間。そんな二人の入間の元に若干困り顔のデイブレイクの手を引きながら、満面の笑みを浮かべたサリバンがやって来る。
「はぁ~♪まさか、イルマくんのトリプルフェイスが並び立つ姿をまた見られるなんて……んもぉ!お爺ちゃん、幸せ~!!ホラホラ、三人とも。ポーズ決めてこっち向いて…はい、チーズ☆」
「「お、お爺ちゃん……」」
「相変わらず孫バカだな、じいさん……」
タマゴ型のデフォルメ形態になり、嬉しそうに三人の入間達の周囲をグルグルと回りながら、何処からともなく取り出したカメラを連写するサリバン。彼の孫バカをよく知る面々は苦笑し、それを初めて見る愛子とカムはサリバンのテンションに若干引き気味だった。
その時、彼等の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「鈴木!!!」
「よぅ、入間。お前達も来てたのか」
聞き覚えのある声が二つ…その声を聞いた白入間達バビルは大声の方に、青入間は落ち着いた声の方に目を向ける。
そこには、白入間が鬼の戦艦に搭乗させていた面々──光輝、雫、鈴、淳史、昇、明人、奈々、妙子の他に、今はヘルシャー帝国にいるはずのリリアーナの姿もあったのだ。
「……何でここに?てっきり他の迷宮に行っているものだと思ってたけど……」
「っ!おい、俺達は……」
「待って、光輝。鈴木君、私達もなんでここにいるのかよく分からないのよ。目の前に突然妙なチケットが現れて、それを手に取ったと思ったらここにいて……妙子やリリィ達とは、途中で合流したのよ」
嫌そうな表情を浮かべる白入間に光輝がムッとした表情で反論しようとすると、絶対に面倒なことになると察した雫が間に入り説明をいれる。
そんな光輝達とは別方向からも、青入間達にとっても縁の深い人物達…モノトーンのアウターに派手な柄シャツを合わせたコーデの服装を着こなし、黒の長ズボンを履いた青年──【浮世英寿】と、紫色の髪を肩口まで伸ばし、金色の瞳をした白衣を纏う男性──【ジェイル・スカリエッティ】。そして、青色と薄紫色をベースカラーとした特徴的なボディスーツを身に纏っている三人の女性達……紫色のショートヘアに鋭い眼光、力強さとしなやかさを兼ね備えた体躯を持つ女性──【トーレ】。長い銀髪で右目に眼帯を付け、ボディスーツの上に灰色のロングコートを羽織った小柄な少女──【チンク】。スバルと瓜二つの容姿をした赤髪の少女──【ノーヴェ】の姿があった。
「英寿さんにスカリエッティさん達まで、どうして……?」
「大方はお前達と同じだ。我々もあの変な招待状でここに飛ばされた」
「そうですか……ところで、ディエチちゃんやウーノさん達は?」
「いや、アイツ等は来ていないぞ。最初にディエチの名前が出たところをみると…可愛い彼女の一人じゃなくて、義理の父親になる奴しかいなくてガッカリでもしたか?」
「ッ!?そ、そんなんじゃないです!からかわないでください英寿さん!!」
英寿の言葉に、青入間は顔を真っ赤にして反論した。
完全に余談ではあるのだが、青入間には恋人がいる。しかも白入間と同様に、複数の女性と付き合っている。
その青入間の恋人には、今この場にいるミドクララ、赤アメリ、スバルも含まれているのだが……それ以外にもこの場にいないメンバーでは2名──機動六課の主任医務官を務めている【シャマル】と、先程まで青入間と英寿が口にしていたノーヴェ達の姉妹の一人でもある【ディエチ】なのだ。
そして、一度だけ白入間達と面識のあるスカリエッティ達は、入間達の姿が二組あることにあまり驚きを示さなかった。しかし、一名──チンクだけは、白入間の側にいるチマを一目見た瞬間に目を見開くが、すぐに誰にもバレることなくいつもの表情に戻る。だが、愛子やカムと同様にその二組と会ったことがない光輝達は、不意に視線を向けてみた瞬間、入間、アスモデウス、クララ、アメリの姿が二つあることに驚愕した。
「って、ええええっ!!?す、鈴木っちやアメリさん達が二人!?」
「何がどうなってんだよ!?」
「す、鈴木さんは双子だったんですか!?」
「ッ!まさか、ハルツィナみたいに魔物が擬態してるのか!?」
「み、皆さん!落ち着いてください!?これには色々と複雑な事情がありまして……」
あまりの光景に思わず混乱する淳史達。そしてつい先日、ハルツィナ樹海の大迷宮に入ったばかりで仲間に擬態する魔物と遭遇した経験から、光輝達勇者パーティーはどちらかが魔物だと考えて武器を構えようとしているのを見て、愛子が慌てて止めようとすると……青入間の懐から二枚のカードが飛び出して宙に浮くと、そのカードに描かれた生物が飛び出した。
「ホッパー!」
「ゴンチャ、オイラはニジゴン!よろしくゴーン!!」
「「「「「「「「「ッ!!!???」」」」」」」」」
それは、緑色のバッタのような姿をした生物【ホッパー1】と、青い竜の姿をした生物【ニジゴン】。青入間が連れているケミーと呼ばれる未知の生命体であり、青入間の友でもある存在だ。
二体は、各々浮遊しながら光輝達の前に現れて挨拶をしていると、光輝は「魔物かっ!?」と聖剣を構えた。見慣れている者ならともかく、初見の者には魔物にしか見えないので仕方がない。
それを見て、青入間は慌ててホッパー1達と光輝の間にはいった。
「ま、待ってください!?ケミーは魔物とか怪物じゃないんです!説明をさせて……」
「魔物を庇うなんて……今ので確信した!お前が偽物だな!!」
「「入間さん!!??」」
ケミーを庇う青入間を魔物の擬態だと判断した光輝は、聖剣を振りかぶって飛び掛かろうとする。それを見たスバルとエリオが声を上げた時──
「暴力は、止めなさい!!!」
「んなにぐべぇ!!?」
(((((そう言いながら暴力で止めたぁあああああっ!!!!!?????)))))
一瞬で光輝の背後に回り込んだ白入間が光輝の頭を掴み、まるで某膝が屈強なメイドロボットがカニロボットにするように、光輝の下半身を床にめり込ませたのだ。
鳩尾から下半身が全て床に埋まった光輝に、青入間達が頬をひきつらせていると、愛子が雫達へ声を上げた。
「皆さん、私の話を聞いてください!鈴木君の止め方はちょっと乱暴でしたけど……私も、この子達を攻撃するのは違うと思います!!」
「…先生、優しすぎますよ。その鈴木君達と同じ姿をした魔物が連れてる魔物を……」
「鈴も、信じられないというか……そもそも、なんで鈴木君が二人もいるの?」
「それは、本当に色々と複雑な事情がありまして……とにかく!彼は魔物じゃなくて、二人とも本物の鈴木君なんです!!」
「いや、二人とも本物って……」
「意味がわかんねぇ……」
愛子が必死に説得しようとするが、そもそも愛子自身もこの状況に少し混乱しているため、うまく説得が出来ないでいると…そんな愛子の背中にいたホッパー1とニジゴンが飛び出した。
「ホッパァ~♪」
「ゴンゴーン!愛子は優しいゴォン♪」
「わぷっ!?ちょ、二人とも!喜んでくれるのは嬉しいですけど……く、くすぐったいですよぉ~」
信じてもらえた喜びを露にするように、愛子に体をすり寄せるホッパー1とニジゴン。愛子は少し慌てた後、ホッパー1とニジゴンのすり寄ってくる感触がこそばゆくなって目を回す。
それを見て、雫達は毒気を抜かれたように目を丸くするのを見て、青入間はチャンスは今しかないと言うように前に出て、自分達が別の世界線から来た存在であると明かし、優花もそれに同意しながら説明をした。
雫達は半信半疑な様子で話を聞いていたが…自分達も現在異世界召喚を体験した身であり、クラスメイトの優花が同意していることもあり、なんとか納得してくれた。
「そ、そういうことだったのね……その、すみませんでした!?貴方達の事を魔物と勘違いしてしまって……その上、光輝に至っては斬りかかってしまって………必ずお詫びはしますから、見逃してもらえませんか!!?」
「み、見逃すだなんて……別になにもしませんよ。事情を知らないなら、僕達を疑うのは当然ですし…それから、敬語も要りませんよ」
「ッ!?す、鈴木さんが私たちに対して……優しく微笑んでる!!?」
「ウソ!?君、ホントに鈴木君!!??」
「へ?は、はい…そうですけど……」
「マジかよ……俺達の知ってる鈴木なら、ここで魔法とか放つ筈だろ」
「う、うん。よくよく見たら、雰囲気も何か違うし……」
「あぁ、なんか違和感があるよな……」
「私達の知ってる鈴木っちが月夜をバックにしてるのに対して、こっちの鈴木っちはお花が舞ってる感じ?」
「確かに……なんか、ちょっと不気味だよな」
「すごく批評されてる!!!???」
「無理ないわよね……私だって最初は滅茶苦茶驚いたし」
雫達から未知の化け物を見るような目を向けられ、青入間は思わずガーンとショックを受け、優花は雫達の気持ちは分かると苦笑いする。どちらかといえば青入間の性格の方が本来の入間の性格なのだが…彼女達の中では白入間の冷たい態度しか知らないので、無理はない。実際、愛子やカムも奇妙なものを見るような目をしていた。
そして、その張本人である白入間は、自業自得とはいえ、イラッときてファイズフォンXで何人か気絶させようとしたが……
「魔王ってのは気が荒いな。少しは穏やかになれよ」
「ッ!」
いつの間にか背後から現れた英寿に、構えていたファイズフォンXを取り上げられてしまう。
白入間は振り返りながらジト目で英寿を見るが、どうせ何を言っても無駄だろうと判断し…深いため息と共に英寿の手からファイズフォンXを奪い返し、懐にしまいながら口を開いた。
「気が荒いんじゃなくて、優しくする相手を選んでいるだけだよ」
「狭量な奴だな。お前はもっと博愛主義だと思ってたんだがな……」
「それは君の主観でしょ?僕は僕だよ」
「そうか?別の世界線のお師匠さんに怒られて、ボッコボコにされてなかったか?」
「ッ!!!!!」
あまり思い出したくない記憶を呼び起こされて、白入間は再びイラッとしたように英寿を睨む。自分が変わっていると言う自覚はあるし、白入間にも多少なりとも他者を慮る心は持っているのだが…溝が多少なりとも埋まっている淳史達はともかく、光輝や雫にはあまり良い印象を持ってないのだ。だが、それを伝えるつもりはない…単に面倒だからである。
その時、入間達の耳に、今度は聞きなれない声が聞こえてきた。
「こんにちは、仮面ライダーの皆さん!ようこそお越しくださいました!!」
その声に、入間達やこの場にいた面々全員が、空中に浮かぶ建造物の中心に目を向ける。
そこには、床の中央に位置する台座の上で、紺色を基調として赤を差し色にした巫女服のようなもの*2を着込み、顔には上半分を覆うタイプの仮面を着けた女性が立っていた。
ザワザワとその女性に注目を集める人々の中央で、その女性は声を張り上げた。
「お初にお目にかかります、私はプレアデス!この度、貴方達は仮面ライダー同士の最強バトル──“仮面ライダーコロシアム”に招待されました!!貴方達はこれから、最強の仮面ライダーを決めるために一対一の勝負をしてもらいます!!!」
突然の内容に、入間達を含めその場にいたもの達は懐疑的な表情を浮かべる。突然こんな場所に集められ、戦えなんていわれても困惑するだけなので当然だろう。
しかし…それも、次の言葉で変わった。
「このコロシアムに優勝した最強の仮面ライダーにはなんと!その優勝者が望むどんな願いも叶えることが出来ます!!お金、名誉、地位、人望、死者蘇生などなど!!!そして、勿論……ありとあらゆる世界を超えることもね?」
「ッ!そ、それって……!?」
最後の言葉に反応したのは、愛子達地球組だった。
世界の壁を超える。それは愛子達の悲願の一つだからだ。
この戦いに勝ち残れば、地球に帰れるのではないかという希望を抱く愛子達を見て、白入間はため息を吐きながら愛子と優花の頭にチョップをした。
「あたっ!?」
「イタッ!?何すんのよ鈴木!!?」
「貴方達、エヒトの手口をもう忘れたんですか?勝ち残ったライダーの願いを叶えるなら必然的に生徒と教師…或いは仲間同士で戦うことになるんですよ?仮に生き残ったとしても、貴方達全員を帰してくれる保証なんて一つもないでしょうが……」
「うっ、それは確かに……」
自分達の考えがいかに浅はかだったのかを突き付けられ、また下手をすれば仲間同士で殺し合いをする事になりそうだったことを悟り、愛子達は表情を引き締める。
「はいはい!難しいお話は後々!!まずは早速、第一試合を開始するね♪」
そう言ったプレアデスは、高く掲げた指を鳴らす。
パチンッという乾いた音と共に、周囲が突如銀色のオーロラに包まれ、一同が腕で顔を覆ってそれに身構える。
「ッ!こ、ここは……!?」
ふと顔を上げると…入間達がいたのは、謎空間に浮かぶ建造物の上から、日本にある競技場の観客席のような場所に変化していたのだ。人数も、入間達を含め不特定多数の人間達から、二つの世界の入間達を含めて40~50人程まで減っていた。数千人は入ることが出来そうなこの競技場には少なすぎる人数だ。
すると、競技場に備えられたスクリーンから、プレアデスの姿が映し出された。
『先ずは第一回戦、気になる対戦カードは……これだ!』
画面からプレアデスの姿が消えると、画面に二つの名前が表示された。
仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーG
「えぇっ!ぼ、僕ッ!?」
その表示された名前に声を上げたのは青入間だ。どうするべきなのかとオロオロする青入間だったが、そんな彼の背中がポンポンと叩かれた。
「お前が一番手だ。いいところ見せてくれよ」
「ちょっ!え、英寿さん!?」
それは、一緒に転移されていた英寿だった。
先程、白入間はこの大会の胡散臭さを指摘した筈なのに、何故か乗り気である英寿の言動に驚きを隠せない青入間達ミッドチルダ組に、ある方向から声が掛けられた。
「なんだ、随分と賑やかじゃないか」
「ッ、士さん…」
振り向くと、そこにはステージの観客席を歩いてくる士とデモンサンダーであった。
士は入間達の前で立ち止まると、スタジアムを見上げながら呟いた。
「どうやら、ここも随分と時空が歪んでいるな」
「時空が歪んでいるだと…?お前は何を知っている?」
「その答えを俺は探している。だが、あのプレアデスという女が仕組んでいるこの妙な大会はそれが関係してると俺は睨んでいる。だから、参加してみるのもありかもしれない」
「それに、優勝者の願いを叶える大会に俺が参加しない選択肢はない。お前達も、叶えたい願いがあるんじゃないのか……?」
意味深な士の言葉と、楽しんでいるような口調の英寿の言葉を聞き…青入間達もしばらく考え込んだ後、コクリと頷いた。
「……わかりました。鈴木入間、行きます!」
そう言いながら、青入間はフィールドに降り立った。
そして、青入間はオレンジと黒を基調としたタブレット端末のような形状をしたベルト──“ガッチャードライバー”を腰に巻くと、二枚のケミーカードを取り出し、ドライバーに装填した。
青入間の背後に巨大な2枚のカードが現れ、そこからホッパー1とスチームライナーの幻影が飛び出す。
そして、青入間は両手で円を描き、重ねた手を反転させた後、矢印の先端を形作って正面に突き出した。
「変身!」
その言葉と共に、ベルトのアルトヴォークを引いた。
背後のカードが合体し、青入間の体が矢印とエネルギーの渦に包まれることで変身する。
光沢を放つ水色の装甲に蒸気機関車の火室を思わせる変換炉、額にはバッタの複眼に相当するゴーグルに向かい合う矢印型のオレンジの複眼、白いマフラーを首に巻いている戦士こそ、青入間が変身する錬金術師の仮面ライダー──【仮面ライダーガッチャード・スチームホッパー】である!
『白熱のライダーコロシアム!最初の挑戦者は──奇跡の生命体・ケミーと共に戦う錬金術師のライダー、ガッチャード!!その、対戦相手は……!』
スタジアム全体にアナウンスが響き渡ったと同時に、ガッチャードの前に銀色のオーロラが現れ、そこから一人の影が浮かび上がり、一人の仮面ライダーの姿が露になった。
黒と赤で構成された全身のライダースーツに、黄色い複眼の周囲と胸に大きな『G』、耳には『O』を模したマークが配置されている仮面ライダーだった。
『愛のために戦うライダー、G!!』
「今、僕のヴィンテージが芳醇の時を迎える…!」
Gは胸の紋章に手をかざす事で、柄が『G』の形を模したコルクナイフをモチーフにしている剣“ソムリエナイフ”を召喚し…ガッチャードもまた、オレンジ色の矢印を上下に引き伸ばした形状をしている“ガッチャートルネード”と呼ばれる武器を召喚する。
そして、二人は武器の召喚・装備を合図に走り出し、互いの剣を振り下ろした。
「「はぁっ!!!」」
ぶつかり合った剣から火花が飛び、ガッチャードとGは何度も剣をぶつけ合い、やがて鍔迫り合いの体勢になった瞬間、ガッチャードとGの周囲が回転するように回り始めると、ガッチャードとGの戦っていた場所が、何処かの廃工場へと変化した。
しかし、ガッチャードもGもそんなことには目もくれず、互いに後退しながら距離を取った後に再び武器を何度もぶつけ合うが、優勢なのはGだ。
「ハアッ!」
「フッ、タアッ!!」
「ッ!!!」
ガッチャードはガッチャートルネードの刀身をGに向かって勢いよく振り下ろすが、Gはソムリエナイフを袈裟薙ぎに振るって攻撃を阻止し、勢いそのままにガッチャードをガッチャートルネードごと弾き飛ばす。
「……たあっ!」
「ッ!グアッ!?」
しかし、ガッチャードは宙を舞いながらも体勢を立て直しつつ、ガッチャートルネードの後部にあるレバーを引いて離した瞬間、上下に引き伸ばした矢印の装飾から光の矢を放つ。予想外の攻撃に対応しきれなかったGは両腕で顔を覆いながら動きを止め、光の矢が直撃・爆発したと同時に地面を転がる。その爆発の反動を利用したガッチャードは後退しながら着地した瞬間、新たなケミーカードを2枚取り出し、ガッチャードライバーに装填する。
光沢を放つピンクの丸模様が所々にある青緑色をベースカラーとし、頭部は2つのキノコが付き、横長・楕円形の作業用ゴーグルが装着されているダイビングヘルメットを、口元には両側に管が伸びたシュノーケルを装着している。両肩には頭部と同じキノコを模した装甲を、キノコの傘の裏「管孔」形状のスクリューを備えた装甲を両腕に装着しており、胸の変換炉の真上にはピンクのキノコがある姿──【仮面ライダーガッチャード・ヴェノムマリナー】にフォームチェンジしたガッチャードは、地面を液状化させると潜水艦のように潜航しながら、その場から姿を隠す。そして、起き上がったGが姿を消したガッチャードに驚きを露にして動きを止めた瞬間……
「魚雷、発射!!」
天井から姿を現したガッチャードが、両肩の魚雷管制装置“パッシブレラ”から無数の魚雷を発射し、宙を縦横無尽に飛び回ったかと思いきや、なんとその魚雷はまるで水中に沈んでいくように、地面や壁の中へと潜り込んでしまったのだ。その光景にGが驚いていると、四方八方から壁や地面から飛び出した魚雷が、一斉にGへと襲いかかった。
「うあぁあああああああああ!!!!????」
Gは魚雷の一斉攻撃による爆撃を受けながら地面を転がるが、すぐに立ち上がって振り返った時には、既にガッチャードは液状化させた地面に潜っていた。そうして、Gは静かにソムリエナイフを構える。
「ッ!そこだ!!」
「ッ!!??」
その瞬間、背後の天井からまたガッチャードが出てくるのを察知したGはソムリエナイフを投擲し、タイミングよく現れたガッチャードを攻撃する。直撃を受けたガッチャードはダメージを負いながら地面に落ちる。
その好機を見逃さず、Gはガッチャードに肉弾戦を仕掛ける。
ガッチャードは咄嗟に起き上がって反撃を試みようとするが、基本的に遠距離戦を得意とするガッチャードにはGの攻撃を捌くだけで精一杯な為、反撃する事ができず…直撃は受けないようにしているが、徐々に後ろに押されていく。
「ハアッ!タアッ!!」
「がはっ!!?」
そこへ、Gの強烈なチョップとキックが胸部と鳩尾に次々と炸裂し、ガッチャードは肺の空気を吐き出しながら地面を転がる。
「受け取ってもらおう……僕の、悪と正義のマリアージュ!」
そして、Gはベルトに装着されたワインボトルのキャップを捻り、ボトルに内蔵されたエネルギーが胸の紋章に浸透し、深紅に発光。そして、その場で回転しながら体勢を低くし、右足へと集中させる。
「スワリング・ライダーキック!!とあっ!!!」
Gはその場で高く跳躍し、エネルギーを集中させた右足から円錐状のエネルギーを放射。そして、右足を軸にして高速回転しながら、ガッチャードへと猛スピードで突っ込んでいく。
「ハァアアアアアッ!!!!!!!」
「ッ!!!」
必殺のライダーキックが迫り来る光景を目にしたガッチャードは、回避も間に合わないと悟ると、両腕を盾にしてGのキックを防ごうとする。
『ヴェノォ~!!!』
その時、ガッチャードライバーから生物の鳴き声らしきモノが響き渡った瞬間、ガッチャードの頭部を覆うダイビングヘルメットに付いていた2つのキノコが大きくなりながら融合し、巨大なピンクの丸模様が幾つもある青緑色をしたキノコの傘へと変化する。
「なっ!?うああっ!!??」
その瞬間、Gのライダーキックがガッチャードの巨大キノコ傘にぶち当たると、金属質な見た目に反して柔らかい材質の傘がGの必殺キックの衝撃を殺し…更に、Gはその凄まじい弾力に勢いよく弾き飛ばされて地面に倒れた。
「ッ、ヴェノムダケ…ありがとう!」
『ヴェノ、ヴェノ♪』
「よしっ、一気に決めるよ!!」
ガッチャードは、ドライバーの中にいるヴェノムダケに礼を言うと、ベルトのアルトヴォークを操作する。
「ッ!!!???」
次の瞬間、ガッチャードの足元を起点に周囲の地面が海のど真ん中へと変化し、足場を失ったGは水しぶきを上げながら水面をもがく。いくら改造人間とはいえ、水中活動が出来ないGにこの環境は非常に不利なものだ。
そんな中、ガッチャードは自身の作り出した海の中に飛び込み、パッシブレラから発射した無数の魚雷と共に両腕の“ヴェノミックスクリュー”に備えられたスクリューを回転させながら、潜水艦のように水中を潜航しながら突き進むと、海底から出現した巨大キノコを足場にしながら水面に飛び出し、トランポリンのようにリズミカルに弾みながら放出された紫色の胞子と共に天高く宙を舞う。
そして、無数の魚雷が直撃したGが空へ高く打ち上げられると、ガッチャードはタイミングよくベルトのアルトヴォークを引いた。
「ハァアアア……タアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」
「うあぁあああああああああああああっ!!!!!?????」
そして、ガッチャードは凄まじい勢いで急降下しながら飛び蹴りの体勢を取ると、宙を舞うGに向かって毒の胞子を放出する水流エネルギーを纏ったライダーキックを炸裂させる。その瞬間、Gが全身から火花を散らした状態で墜落しながら地面を転がり、ガッチャードが地面に着地したと同時に二人が立っていた場所が、元のスタジアムに戻った。
『WINNER! GOTCHARD!!』
「流石は先輩ライダー……すごく強かった………!」
Gの姿が、突如現れたオーロラカーテンの向こうに消えていくのを見届けたガッチャードはベルトを取り外して変身を解除すると、観客席の方向へと歩いていく。
すると、青入間の視線の先にある観客席の階段を、赤アメリとミドクララ、そしてスバルの三人が降りてくるのが見えた。
「よくやったな、イルマ」
「イルマち!スッゴくカッコよかったよ!!」
「アメリさん、クララ……うん。でも、結構ギリギリの戦いだったし、まだまだだよ」
「でも、そんな相手にも勝てるなんてやっぱりスゴいですし……す、素敵でした……」
「あ、ありがとう……」
恋人達の称賛に、青入間は頬を赤くして照れているが、苦戦していたのは本当だったのでそんなことはないと答える。
その時、スクリーンに新たな対戦カードの名前が掲示された。
仮面ライダードライブVS仮面ライダーメテオ
その名前を見て、最初に声を上げたのはスバルだ。
「えぇっ!?つ、次はあたしの番!!?」
「そっか!スバりん、頑張って!!」
「そ、そうなんだけど……」
「ん…?ナカジマ、ドライブドライバーはどうした?」
「うっ!そ、それが……今は、機動六課に………」
『私の助けが必要かね、スバル?』
変身のためのアイテムがないと言おうとした時、足元から聞こえてきた声に青入間達が一斉に下を向く。
そこには、青色の大型トレーラーをモデルとした大砲型アイテム──“トレーラー砲”の上に乗せられている右手側にキーが差し込まれ、中央のバックル部の円形デジタルディスプレイに人のような表情が表示されている銀色のベルト──【
「ベルトさん!」
「ど、どうしてここに?スバルちゃんの話だと、機動六課にいるんじゃ……」
『六課に建設したドライブピットで新たなシフトカーの調整をしていたんだが、気がついたらいつの間にかこんな場所にいてね?まったくもって、Unbelievableな体験だったよ。あ、因みに…私は最初からいたよ』
「そうだったんだ。でも、良かった……これであたしも戦える!」
トレーラー砲の上に乗せられた
「ベルトさん、一緒に戦ってくれる?」
『……フム、私もこの大会には幾つか気になることがある。喜んで、ひとっ走り付き合おうじゃないか!』
「うん!ありがとう!!」
相棒の同意を得られたスバルは一度青入間に顔を向けると、グッと親指を立ててサムズアップをする。青入間もまた、それに応えるように赤アメリとミドクララと共にサムズアップを送り返す。
「あれは……ドライブドライバーですね」
「何であれを……ドライブウォッチはここにあるし、仮に本物だとしても…僕の記憶が確かなら、ドライブドライバーはドライブの全装備を凍結して、一緒に地下深く眠りについてたはずだけど……」
「ふむ。ご主人様のウォッチとは無関係とすると、あれは妾達の知らぬ経路で手に入れた代物ということか……」
「……彼女だけじゃなくて、他のメンバーも前より成長してるとは思ったけど…どうやら僕の想像以上みたいだね」
「スバスバも変身するの?じゃあ、エリエリも?」
「そうかもしれませんねぇ~…だとしたら、キャロちゃんやなのはさん達も変身するんでしょうか?」
「……なくはなさそう」
「いや、この場にその面々がいないし…違うんじゃないかな?少なくとも、機動六課でライダーになれるのはティアナちゃんとスバルちゃんとエリオくんの三人かな……」
「ふむ……だが、あのキナ臭い組織に属するものがライダーになっても良いものか……」
「アメちゃんは疑り深いねぇ。まっ、ミレディさんも半信半疑だけど」
一方観客席の方では、スバルが腰に巻いたドライブドライバーを見て、バビルのメンバーのようにライドウォッチの力を使って生み出したものではないと悟り、首をかしげる。一部、スバル達が所属している時空管理局という組織に懐疑的な者は複雑そうな表情を浮かべるなかでも、フィールドに向けて歩くスバルは動き出す。
「行くよ、マッハキャリバー!セットアップ!!」
『Set up』
スバルは首にぶら下げたやや大きめの青いクリスタルが付いたネックレス──待機状態のデバイスを起動させると…水色の光と共に額に鉢巻を着け、白色に青色のラインが入った長袖の上着を纏い、水色のラインが入った黒のスポーツブラとショートデニムを着用し、更に右腕の先から拳までを覆う手首部に歯車状の機構が組み込まれている籠手型のアームドデバイス“リボルバーナックル”を、両足には踵辺りにマフラーを思わせるパーツが2つずつ配置され、足首の部分に青いクリスタルが嵌め込まれているウィル(車輪)がタテに4つ配置されたローラーブーツ型インテリジェントデバイス“マッハキャリバー”を装着した姿となったスバルは、階段の手摺の上に乗り、滑るようにフィールドへと降り立った。
「最初から飛ばしていくよ、ベルトさん!」
『OK!Start your engine!!』
スバルは、ドライブドライバーのイグニッションキーを捻り、飛んできた赤いスーパーカーの姿をしたミニカー──“シフトスピード”をキャッチすると、中央部から後部を180°回転させシフトレバーを模した形状に変形させ、左手首に装着した変身ブレス──“シフトブレス”に装填する。
「変身!」
そう言いながら、スバルはシフトブレスのシフトスピードを倒すように操作した。
ドライブドライバーの音声と共にスバルの全身に赤い鎧が纏われ、何処からか飛来した赤色のラインが入った黒タイヤが襷掛けのように胸部へと装着された事で、変身が完了する。
赤い車を模したボディに、車を模した頭部。複眼はライトをイメージしたような白で、赤色のラインが入った黒タイヤが襷掛けのように装着されており、右腕にはスバルが使用するリボルバーナックル、両足にはマッハキャリバー(ウィルが収納されている)がそのまま装着されている戦士こそ、スバル・ナカジマが変身する戦士──【仮面ライダードライブ・タイプスピード】だ!
『さぁ!白熱のバトルを繰り広げてくれたガッチャードに続くのは…シフトカーの力で変身する刑事で仮面ライダー、ドライブ!!その対戦相手は……』
ナレーションと共に、ドライブの前にオーロラカーテンが現れると…そこから黒地のラメスーツに、流星の尾を模した袈裟のような青い装甲を身に纏い、青く燃える隕石のような頭部が目を引く左右非対称のデザインをした仮面ライダーが現れた。
『宇宙の力で戦う拳法家ライダー、メテオ!!』
その戦士──【仮面ライダーメテオ】は、親指で鼻を擦るようなポーズを決める。
「お前の
決め台詞と共に、メテオは両手を広げて腰を下ろしながら構えを取る。ドライブはそれを見て、下手に付け入る隙も、体勢に無駄な力も全く入ってないのを見て、相当な実力者であることを察してリボルバーナックルを構える。
『敵はかなりの強敵だ!気をつけろスバル!!』
「わかってる!脳細胞はトップギアだよ!!」
数十秒の間、二人はそうして構えを取りながら相手の出方を伺っていると、上下からオーロラカーテンが現れてドライブとメテオを飲み込み…二人がいる場所は何処かのビルの屋上に変化する。
その瞬間、ドライブが走りだし、リボルバーナックルを装備した右手をメテオに向けて突きだした。
「うおりゃああああああああああっ!!!!!!!」
「ホワチャアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」
ドライブのパンチに対してメテオもパンチで迎え撃つ。
それが、ドライブとメテオの試合開始の合図であった。
▪︎作品、キャラクター紹介
【ガッチャし魔す!入間くんStrikerS】
作者がpixivにて「TTM」の名前で投稿している作品で、悪魔紅蓮と言う方からのリクエストで執筆を始めた作品。
▪︎鈴木入間/仮面ライダーガッチャード
コラボ作品の主人公。キャラ崩壊しまくっている本作の入間と違い、こちらは原作よりの性格。
本編ではまだそこまでに至ってはいないが、今回のコラボにおいての時系列ではシャマル、ウァラク・クララ、アザゼル・アメリ、スバル・ナカジマ、ディエチと付き合っている設定。
▪︎アスモデウス・アリス/仮面ライダーヴァルバラド
コラボ作品のメインキャラクター。差別化の為に「アリス」と呼称する。
入間史上主義は変わっていないが、コラボ作品では本作よりも真面目な描写が多い。
▪︎ウァラク・クララ/仮面ライダーマジェード
コラボ作品のメインキャラクター。本作のクララはアスモデウスと絡みがあるが、コラボ作では入間のヒロイン。
▪︎アザゼル・アメリ/仮面ライダーレジェンド
コラボ作品のメインキャラクター。コラボ作品本編ではまだ本格的な登場はしていない。
▪︎鈴木入間(デイブレイク)/仮面ライダーガッチャードデイブレイク
コラボ作品のオリジナルキャラクター。容姿や性格は悪入間に近い。
高町なのはと良い感じであり、なのはと共にヴィヴィオの保護責任者になっている設定。
▪︎サリバン/仮面ライダーウインド
コラボ作品のメインキャラクター。本作では一回しか変身していない。
▪︎スバル・ナカジマ/仮面ライダードライブ
リリカルなのはStrikerSのメインキャラクター。 コラボ作品では青入間のハーレムの一人になっている。
▪︎ティアナ・ランスター/仮面ライダーファイズ
リリカルなのはStrikerSのメインキャラクター。 原作よりも成長が見られるキャラクター。アスモデウス・アリスとは良い感じになっているらしい。
▪︎エリオ・モンデュアル/仮面ライダーガッチャードサンダー
リリカルなのはStrikerSのメインキャラクター。 変身するのはガッチャードをモデルにしたオリジナルライダー。
▪︎ジェイル・スカリエッティ/仮面ライダービルド
原作アニメ魔法少女リリカルなのはStrikerSのラスボス的存在。コラボ作品では味方サイドになっている。
▪︎ノーヴェ/仮面ライダークローズ
リリカルなのはStrikerSのメインキャラクター。英寿が気にくわない。ギーツケミーことコンにメロメロ。
▪︎チンク/仮面ライダーグリス
リリカルなのはStrikerSのメインキャラクター。原作のクールビューティーから一転し、コラボ作品本編ではギャグ担当のドルオタと化している。
▪︎トーレ/仮面ライダーローグ
リリカルなのはStrikerSのメインキャラクター。私服がダサいらしい。
▪︎浮世英寿/仮面ライダーギーツ
ご存知『仮面ライダーギーツ』の主人公にして創世の神。コラボ作品ではスカリエッティと手を組んでいる。青入間達とは面識がある。
本作での香織の末路はどうなってほしいと思いますか?
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HAPPY END
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NORMAL END
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BAD END