この小説の番外編やら仕事やらでぐずぐずと執筆をサボっていましたが、ようやく投稿できます。これからも亀更新の本作ですが、どうかよろしくお願いいたします。
今回はガッチャし魔す!入間くんStrikerS で掲載予定のオリジナルフォームが大暴れ。その結果、時の王者のキャラクターの影は薄くなってしまいました(汗)
一応、番外編のURLを載せておきます。
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https://syosetu.org/novel/378822/
暴走した光輝がサリバンの殺気によって気絶し、青入間達は光輝を観客席に寝かせた後…プレアデスの指示によってライダーバトルの対戦カードが宣言され、名前を指名された面々は対戦の場へと足を運んでいた。
「……どうやら、私の相手は貴様のようだな」
白アズは、フィールドに足を運ぶと同時に、高層ビルが立ち並ぶ町中に転移されると…背後から足音が聞こえてくるのを耳にして、振り向きながら声をかけた。
「そうらしいな。だが、俺はこんな大会を勝ち抜く気はない。ただ、俺は俺の信じる道を…信念を貫く。願いや望みなど、今の俺には必要の無い物だ」
ビルの影から、悠然とした足取りで姿を現したのは…赤と黒を基調とした瀟洒なコートと衣装に身を包んだ険しい顔立ちをした青年だった。
白アズは、その青年を前にして悟る。数々の戦いを経験していた彼の勘は、目の前の男が相当な強者であると察知することができた。
「…なるほど、その風格……只者ではなさそうだ。しかし、私はイルマ様の矛となる者。このコロシアムにおいて、イルマ様に勝利を捧げるため…貴様には、イルマ様の願いを叶えるための肥やしとなってもらう」
「矛となる?勝利を捧げるだと?くだらん……そんな弱い考えを持つ貴様に、俺が本当の強さというモノを教えてやる」
白アズの台詞を嘲笑と共に吐き捨てると、その青年──【駆紋戒斗】は“戦極ドライバー”を取り出して装着すると、右手に持つバナナの意匠が施された錠前を解錠した。
「変身」
錠前──“バナナロックシード”の音声と共に、戒斗の頭上にクラックが開き、そこから横に倒した巨大なバナナが現れる。ロックシードを手元でクルリと回し、戒斗はロックシードを戦極ドライバーに装填した後に、左手の親指で錠を閉じる。
すると、洋風のファンファーレを思わせるBGMと共にクラックから出現した巨大バナナがゆっくりと降下し、戒斗は戦極ドライバーのカッティングブレードを倒す。
上空のバナナが戒斗の頭に被さり、黄色い光と共に全身に赤と白銀を基調としたスーツが装着されると、頭部に被さった巨大バナナが展開して装甲となる。
バナナを模した2本の角と黄色い複眼が特徴的な赤と白銀を基調とした騎士のような姿に、頭部は目の部分にスリットのはいっている鉄仮面のような意匠を持つ仮面を装着し、黄色いバナナのような左右非対称の鎧を身に着けた戦士──【仮面ライダーバロン・バナナアームズ】は、バナナの皮を剥いたような意匠を持つ槍型のアームズウェポン“バナスピアー”を手にした。
「………私の覚悟を詰るとは、笑えないジョークだ」
白アズは、ガッチャーイグナイターをセットしたガッチャードライバーによく似た形状のベルト──“ヴァルバラドライバー”を腹部に装着すると、スーパーカーの姿をしたケミー【マッハウィール】と閻魔大王の道服に身を包む鬼の姿をしたケミー【ダイオーニ】のケミーカードを取り出し、そのカードをヴァルバラドライバーに装填する。
右腕を払い、両腕を高く掲げた後に正面に手を突き出して三角を作り、白アズはセミアルトヴォークを操作する。
「変身!」
燃え盛る炎に包まれる白アズの体に装甲が次々と装着され、炎によって右半分のマスクが生成されると左半分にレンチが装着され、二度とマスクが剥がれないようボルトで固く締める事で変身が完了する。
頭部の左右非対称のデザインにオッドアイの複眼。赤紫のボルトを締めるようなレンチを模した大型の角に、反対側からは炎が噴き出しているような造形となっている。胸部にはヴァルバラドライバー前面のユニットパーツと同様の造形のブースターが備え付けられ、車の焼けが付いたマフラーが伸びている。同様のマフラーは肩部や腕部にもあり、そこから紫色の炎が噴き出した造形をしている炎の戦士──【仮面ライダーヴァルバラド】に変身した白アズは、愛用武器である調整レンチに紫色の巨大レンチを連結させたような剣状のレンチ型特殊錬成具“ヴァルバラッシャー”を手にする。その姿はまるで立ち塞がる敵全てを地獄に叩き落とすべく金棒を携えた、炎を纏う鬼そのものであった。
「……他人に全てを委ねるなど、弱者の考えだ。そんな貴様が俺を肥やしにするだと?笑わせるな」
「委ねたのではない。私はあの方の強さ、在り方、優しさに感銘を受け…我が人生の全てを捧げると心に誓ったのだ!いかなる敵からもあの御方を守る矛となることこそ……我が野望にして、忠誠心故の覚悟だ!!」
「ふん、ならば見せてみろ。貴様が誇る……その“忠誠心故の覚悟”というものをな」
「望むところだ。私の“イルマ様の矛となる”事への想いは、全てに勝る!!!」
ヴァルバラドの啖呵を合図に、バロンとヴァルバラドはそれぞれの武器を構えて同時に走り出し……互いの武器を勢いよくぶつけ合いながら、凄まじい火花を散らせた。
一方、その頃。トーレが転移したのは、町中に埋設されている暗渠の下の川だった。足元がドップリと川の水に浸かり、冷たい感覚が伝わってくる。
「ここは……随分と狭い場所が選ばれたな」
すると、彼女の耳にジャブジャブと川の中に足を浸からせながら歩いてくる音が聞こえてくると、トーレはその音が聞こえた方へと振り向いた。
「………………」
そこにいたのは、白い袖無しのシャツの上に、左腕の袖がないボロボロの黒いロングコートを羽織り、両足に拍車のついた靴を履いている青年だった。そんな彼の腰には、『ZECT』というロゴが刻まれた銀色のベルトを巻いており…トーレは一目見た瞬間に、その青年は瞳の奥底に怒りと悲壮感が混ざりあったような目をしていることを肌で感じると、青年はそんな目でトーレを見ながら、静かに口を開いた。
「お前、俺の事を笑ったか?」
「……何を言っている?」
「お前は良いよなぁ……その目。お前には、大切な妹か弟がいるんだろ……?」
「ッ!それは、ノーヴェ達のことか!?」
「…そうか。本当に、お前は良いよなぁ……どうせ俺なんか………!」
その青年──【矢車想】は、腰に巻いたベルト──“
同時に、何処からか特徴的な跳躍音を響かせながら、緑色のショウリョウバッタを模した機械──“ホッパーゼクター”が時速950㎞のスピードで跳んでくる。
それをキャッチした矢車は、ホッパーゼクターを構えながら呟く。
「変身」
ホッパーゼクターの緑面を前にし、ZECTバックルにスライドさせながら装填する。
装填されたホッパーゼクターを中心に緑色の六角形のエフェクトが全身を覆っていくと共に、矢車の姿が一瞬で変わる。
黒いスーツに全身を緑色の装甲で包み、左脚にはバッタの足を思わせるジャッキのようなハンマー機構装備が存在する。鋭い突起状のショルダーアーマーに、ショウリョウバッタを模した深い緑色の仮面には、赤い複眼と黄色いクラッシャーがある戦士──【仮面ライダーキックホッパー】は、気だるそうに歩き出す。
「……お前が何に僻んでいるのかは知らないが、こちらも負ける気はないのでな……!」
それを見たトーレは、チンクが使っているものと同じ“スクラッシュドライバー”を取り出して、腰に巻く。そして、クロコダイルに噛み付かれているかのようなデザインをしたクリアパープルのボトル──“クロコダイルクラックフルボトル”を取り出し、緑色のキャップを回す。
不気味な待機音が響き、トーレはクロコダイルクラックフルボトルを構えると、それをスクラッシュドライバーに装填する。
トーレは、スクラッシュドライバーのレバーを握り締め…それを勢いよく倒した。
「変身!」
トーレの体を巨大なビーカーのようなものが包み込み、ビーカーの底から紫色の液体が注入されながら彼女の体を包むように充満する。すると、クロコダイルの顎を模したような機械がビーカーを左右から挟んで破壊し、液体が飛び散るようなエフェクトと共に、トーレの姿が変化。
真っ黒な仮面の顎から、上向きに巨大な口を開いたワニの顎を模したような装甲が顔面を左右から挟むように装着されると、顔全体にヒビが入り、ガラスが割れるようなエフェクトと共に青寄りの緑色の複眼とヒビのような模様が露になる。
女性の甲高い悲鳴のような音声と共に、トーレの変身が完了する。
中央が黒、両サイドが紫をメインカラーに、青寄りの緑をアクセントカラーとしている。胴体を中心にクロコダイルの頭部を思わせる白いヒビ割れ模様が広がり…さながら紫色の大きな口が黒い物体を噛み砕こうとして、そこからヒビ割れを起こしているように見える外見をしている戦士がたっていた。
この戦士こそ、トーレが変身する仮面ライダー──【仮面ライダーローグ】である!
「大義のための、生贄となれ!」
「……お前も、俺の事をバカにしてるんだろ?笑えよ………なぁっ!!」
ローグがキックホッパーを指差して告げた瞬間、キックホッパーは卑屈な言葉を口にしながら拳を握りしめ…ローグに向かって走り出し、鋭い回し蹴りを放った。
「…ふむ。見た所、何処かの闘技場みたいだな」
スカリエッティが佇んでいたのは、広大な闘技場のような施設の中だった。既にビルドドライバーを腰に巻き、周囲へと警戒を示していたスカリエッティの前方から、ハイテンションな声が聞こえてきた。
「HEY!君が巻いているそのベルトは、まさか……ビルドドライバーじゃないか!!」
スカリエッティが咄嗟に前を向いてみると…グラスコード付きのサングラスをかけ、白いミリタリーロングコートの中に派手な柄のシャツを着込んでいる、ウェーブのかかった髪型をした軽い外見がトレードマークの男性が歩きながら、スカリエッティの腰に巻かれたビルドドライバーを見て、興奮したような声を上げた。
「………すまないが、君は……?」
「おっと!申し遅れたね?私はジョージ・狩崎。仮面ライダーをこよなく愛する科学者さ!!」
「ッ!ほぅ、科学者か……それに君も仮面ライダーが好きとは、奇遇だね」
「へぇ、では君も?」
「あぁ、私も仮面ライダーというものをこよなく愛していてね。彼等を見て、血の騒がない科学者はいないよ」
「yes!その台詞はまさに、仮面ライダーマッドローグの言葉!!」
「本当に詳しいんだね……だが、やはり君もベルトを授かったとかそういう口かい?」
「いや、違うね。私は自分自身で考案したライダーシステムで変身するのさ。そして、全人類を仮面ライダーにするのが私の夢なのでね」
スカリエッティは驚きを露にする。仮面ライダーのシステムを考案から製作までを行ったのもそうだが、全人類を仮面ライダーにするなんて大胆な計画を口にするとは思わなかったからだ。
だが、それと同時にスカリエッティのマッドサイエンティストの部分が、科学者としての“好奇心”を刺激され、自然と不敵な笑みを浮かべてしまった。
「なるほど、君のような科学者に出会ったのは初めてだ。願わくば、別の機会で出会いたかったよ」
「安心したまえ。君とは気が合うと分かったからといって、手加減はしないさ!」
狩崎はスカリエッティにそう告げると…T-レックス、メガロドン、
自身の周囲にティラノサウルス、メガロドン、鷲、マンモス、プテラノドン、ライオン、ジャッカル、ゴリラ、ブラキオザウルスのエフェクトが出現し、その間を歩いて前に出てきた狩崎は、腰に巻かれている10個の点がある三角形のような金色の装飾が施された銀色のベルト──“ジュウガドライバー”の右側にあるスロットに装填する。
ドライバーが鳴り響く音声と共に…狩崎は腕を交差して「十」の形を作り、拳を握りしめる。
「仮面ライダージュウガ……!変身!!」
その言葉と共に、狩崎は仮面ライダー1号のポーズをとってジュウガバイスタンプを倒す。
黒い竜巻が狩崎を包み込むと、10種の生物型エネルギーが集約しながら吸収され、様々な色のエネルギーが狩崎の全身に行き渡った瞬間……黄金に輝く波動とともに変身が完了する。
狩崎の姿が黒き究極の戦士と白き闇の王を掛け合わせ、メカニカルにブラッシュアップしたような姿をした戦士──仮面ライダージュウガへと姿を変えると、それを見たスカリエッティは目を見開いた。
「その姿は…!」
「仮面ライダージュウガ……私自身が考案したライダーシステムで変身する、最高傑作さ」
「自分が作ったシステムの最高傑作、か………面白い」
スカリエッティは、ウサギの絵柄が描かれた赤色のボトル──“ラビットフルボトル”と…戦車の絵柄が描かれた青色のボトル──“タンクフルボトル”を取り出し、シャカシャカと音を鳴らしながら振る。
「さぁ、実験を始めようじゃないか」
「おぉっ!その台詞はまさに、仮面ライダービルドこと桐生戦兎の決め台詞!!」
スカリエッティの周囲に幾つもの数式が宙に現れる光景に、ジュウガは驚きよりも興奮を露にする。それに対してスカリエッティは、少し調子を狂わされる感覚を覚えながら、2本のフルボトルをビルドドライバーに装填した。
ビルドドライバーのレバーを回すと、ドライバーからプラモデルのランナーのような装置──「スナップライドビルダー」が出現し、スカリエッティの前後で赤と青のアーマーを生成する。
ベルトからの音声と共に、スカリエッティは右手で顔を隠すようなポーズを取って、あの言葉を叫んだ。
「変身!」
その言葉と共に、スナップライドビルダーから生成されたアーマーがスカリエッティを挟み込むように装着され、隙間から蒸気が噴き出した。
仮面ライダービルド・ラビットタンクフォームに変身したスカリエッティは、左手を腰に添え…右手をフレミングの法則に似た形にして複眼の先端部に近づける。
「仮面ライダービルド。創る、形成するを意味する“Build”……以後、お見知りおきを」
「HEY、HEY、HEY!まさか、ビルドとは驚いたね」
「フフフ……そうか。これは私が桐生戦兎君から受け継いだ特別なものでね。愛着があるんだよ」
「オォッ!それは羨ましい!!ならば、同じ科学者同士……仮面ライダー愛対決といこうじゃないか!!!」
「ああ、望むところだ!!!」
会話を終え、ビルドとジュウガは走り出すと…ビルドは鋼鉄の青い拳を、ジュウガは凄まじい力を宿す黄金の光を纏う右手をぶつけ合った。
ライダーコロシアムの観客席にて、白入間達バビルは野上幸太郎とテディにこのコロシアムにて、プレアデスの狙いは自分達を捕らえ、その力を使ってレイズバックルを作り出すことだという事を伝えていた。
そして、全ての話を聞き終えた幸太郎は、納得したというように頷いた。
「なるほど、だから俺たちが集められたって訳か」
「だが、君達の調べでは…まだプレアデスの正体についてはわからないままなのだね?」
幸太郎の言葉のあとに、テディが白入間達に質問をする。確かに、そこについては分からずじまいのため、白入間達が頷くと…幸太郎は立ち上がった。
「俺達を呼び出すならともかく…死人が生き返るなんて、本来ならあり得ない。プレアデスがそれだけの力を得た理由は何なのか……それを探る必要があるな」
「だが、幸太郎。我々はこの空間に隔離されている。デンライナーを呼び出せない」
テディが問題を挙げる。白入間達とこの施設を探る中で、この空間が隔離されているのを調べていたので、デンライナーの類いを呼び寄せられない現状にどうするべきかと考えていると、白入間の頭にある考えが浮かんだ。
「丁度良いね。それなら、デンライナーを必要としない人に仕事してもらえばいい」
白入間の視線を追うと、そこには優花と愛子に介抱されているリリアーナの姿があった。
「え…?わ、私……ですか!?」
「そうか……G電王なら、自由に時間を行き来できる」
黒アメリが白入間の考えを口にする。
リリアーナの変身する仮面ライダーG電王には【イブ】の人格は組み込まれていないが、時間移動能力だけはオミットされずに組み込まれている。それを使えば、デンライナーを使わずとも時間移動が出来る。
「そ、そんな能力が……でも、どうやって調べれば……」
「死者を甦らせるなんて事をしておいて、時空が歪まない筈がない。その歪みが起きた時間を起点に探っていく。だから、頼む……俺達に力を貸してくれ」
「ッ!は、はい……分かりました」
幸太郎に頼まれ、リリアーナは恐怖を感じるように顔色を悪くしながらも頷いた。
そして、リリアーナはGデンオウベルトを腰に巻き付けると、金色のエンブレムが刻まれたライダーパスを取り出し、パイプオルガンのような待機音を響かせながら、Gデンオウベルトにセタッチした。
「変身」
オーラアーマーが展開してリリアーナを包み、電王のプラットフォームと似た状態になると、パトカー型の電仮面が変形する事で、リリアーナは仮面ライダーG電王へと変身を遂げる。
それを見た幸太郎は、“NEWデンオウベルト”を取り出し、それを腰に巻き付ける。待機音が鳴り響き、幸太郎は“ライダーパス”を構える。
「変身!」
パスをセタッチし、フリーエネルギーがプラットフォームを形成。藍色のオーラアーマーが装着される。
「テディ」
「ウムッ!フッ!!」
ライナーフォームに酷似した鋭利な電仮面、クライマックスフォームに酷似した胴体のターンテーブル&全身を走るデンレールが特徴の戦士───【仮面ライダーNEW電王】が指を鳴らすと、傍で控えていたテディが青い光と共に飛び出し…刃の根本にテディの顔がある120cmオーバーの大型銃“マチェーテディ”となると、NEW電王の手に収まった。
「それでは……いきます!」
「頼むよ」
NEW電王はG電王の肩にポンッと手をのせると、G電王の胸に装飾されたドーベルマンの顔が光り輝き、金色のリングのようなものが二人を包み込む。
そして、二人は一瞬にして、その場から姿を消してしまった。
「……入間、私たちはこれからどうする?」
「とりあえず……もう一組の僕たちと合流しよう。話はそれからだ」
残された白入間達は、一先ずこの事をミッドチルダ組に話してから、事を起こそうという方針にまとまり…踵を返して、青入間達のいる観客席へと歩き出した。
仮面ライダーヴァルバラドVS仮面ライダーバロン
幾つもの高層ビルが立ち並ぶ町中の中枢にて、地獄の業火を纏う戦鬼──仮面ライダーヴァルバラドと、バナナの鎧を纏う騎士──仮面ライダーバロンが、激しい攻防戦を繰り広げている。
ヴァルバラドはヴァルバラッシャーの刀身に魔術で炎を纏わせ、炎の剣閃を描きながらバロンを焼き切らんと大剣を何度も振るう。一方、対するバロンはバナスピアーを巧みに操りながら一撃一撃を捌きつつ、槍の柄でヴァルバラッシャーの刀身を弾き、バナスピアーを回転させてヴァルバラドを後退させる。
「その様な虚仮脅しが、俺に通用するものか!」
「ウグッ!?」
バロンは持ち直したバナスピアーでヴァルバラドの胸部を突き刺す。その一撃を受け、火花を散らしながら後退するヴァルバラド。しかし、すぐにヴァルバラッシャーを左手に持ち変えた後に横一閃に勢いよく振るいながら、バロンへと右掌を向ける。
「“
「ッ!くっ!?」
その掌から魔術が込められた炎の弾が放たれ、バロンの目前で爆発を起こす。予想外の攻撃に、バロンは後ろに跳ぶことで衝撃を和らげるも…更に次々と放たれる火炎弾を前にバナスピアーを振るいながら迎撃しつつ、跳躍と共に後退する。そして、着地と同時に戦極ドライバーのカッティングブレードを一回倒した。
バロンがバナスピアーを構え、姿勢を低くしてヴァルバラドを見据えると…バナスピアーが黄色いエネルギーに包まれる。
それを見たヴァルバラドはヴァルバラッシャーの中心に位置する六角ボルト型スイッチを押しながらグリップを倒すと、装填用のスロットであるライドケミーハンガーが開く。そうして、ドライバーからダイオーニのケミーカードを取り出し、そのままヴァルバラッシャーのスロットに装填した後に閉じる。
ヴァルバラドがヴァルバラッシャーを天に向けるかのごとく掲げると、その切先に巨大な紫色の炎のオーラを放つ鬼の金棒の形状をしたエネルギーが生成される。
「せぇえいっ!!!」
「むぅうんっ!!!」
その瞬間、バロンが突き出したバナスピアーから巨大なバナナ型のエネルギーオーラがヴァルバラドに向かって猛スピードで飛び出し…ヴァルバラドが振り上げたヴァルバラッシャーに連動するかのように、切先にて生成された巨大金棒型のエネルギーがバロンへと勢いよく振り下ろされる。
そして、中間地点でぶつかり合ったエネルギーが凄まじい大爆発を起こす。その影響でバロンとヴァルバラドが後退すると、爆煙によってお互いの姿が包み隠され…ヴァルバラドは新たなケミーカードを2枚取り出し、ヴァルバラドライバーに装填した。
胸の変換内燃機関「コンバーティブコア」は金色の2頭の龍を模した形状に変化し、両腕に3対の龍の意匠が施されたショベルのバケットを装備した【仮面ライダーヴァルバラド・オロチショベルカスタム】となったヴァルバラドは、“加速”を発動した状態でバロンの目と鼻の先まで急接近し、両腕の“ジャマタノディガー”を振りかぶる。
バロンは咄嗟にバナスピアーを盾にして受け止めることに成功するが、時に地形すら変えてしまう程の強大な破壊力を誇る一撃には、流石のバロンも耐えられなかった。
「はあっ!!!」
「グッ……!調子に乗るな!!」
ヴァルバラドが繰り出したジャマタノディガーによる渾身の一撃を前に、バナスピアーを弾かれて装甲に大きな傷を入れられながら地面を転がったバロンは戦極ドライバーにセットされていたバナナロックシードを取り外し、マンゴーの意匠が施された錠前“マンゴーロックシード”を取り出して解錠した後に、戦極ドライバーに装填する。その時、バロンが身に纏っていたバナナの鎧が消失した瞬間、洋風のファンファーレを思わせるBGMと共に頭上にクラックが開いて、そこから巨大なマンゴーがゆっくりと降りてくる。
そうして、バロンが戦極ドライバーのカッティングブレードを倒す。
下向きの捩れた2本角と複眼の色は山吹色で、上半身を覆うアーマーのカラーリングは山吹と赤の2色。全体的に花切りにしたマンゴーの意匠が見られ、背面にあるマンゴー色の大きなマントが特徴的な姿──【仮面ライダーバロン・マンゴーアームズ】にフォームチェンジしたバロンは、先端に花咲カットされたマンゴーを模した突起のついたメイス型の武器“マンゴーパニッシャー”を手にすると、ヴァルバラドの装甲にマンゴーパニッシャーのメイス先端を勢いよく叩きつけた。
「フンッ!」
「ガハッ!!?」
バナスピアーよりも強力な衝撃を叩き込まれ、ヴァルバラドは胸部から火花を散らしながら吹き飛ばされそうになる。
「ッ!まだだ!!」
「ぐっ!!?」
しかし、ヴァルバラドは負けじとその場で踏み留まり、ジャマタノディガーを振るってバロンの装甲から火花を散らせるが、バロンは続けて振るわせたもう片方のジャマタノディガーをマンゴーパニッシャーで防ぎ、ヴァルバラドの腹部に蹴りを浴びせる。
互いに超重量の武器を振るい、凄まじい攻防戦を繰り広げるヴァルバラドとバロンは一度距離を取ると、バロンはカッティングブレードを二回倒し、ヴァルバラドはセミアルトヴォークを操作した。
「ハァアアアアア………!」
「フンッ!」
バロンはメイス先端に角切りになったマンゴーの果肉が舞うオーラを纏わせたマンゴパニッシャーを、ハンマー投げの要領で豪快に振り回し始め…ヴァルバラドは紫色の炎を纏った両腕のジャマタノディガーを振り上げると、その背後に大蛇の頭部を模したグラップルバケットを持つショベルアームを象ったエネルギーオーラが八つも出現する。
「はぁッ!!!」
「でやぁっ!!!」
巨大な花切りマンゴー型のエネルギー弾と、八つのショベルアーム型のエネルギーオーラがぶつかり合い、再び二人の間で盛大な大爆発が巻き起こる。
「ッ!?くうぅっ!!?」
「……ほぉ、また相殺するとはな。口先だけの木偶の坊でないことは認めてやるが……まだ甘い」
相殺による爆発の余波に怯むヴァルバラドを見たバロンは、腰に巻いた戦極ドライバーを取り外すと、その代わりに“ゲネシスドライバー”を腰に巻く。
そして、更にレモンの意匠が施されている機械的な青い透明の錠前“レモンエナジーロックシード”を取り出し、解錠する。
すると、先程のフォームチェンジ同様、バロンが今まで纏っていたマンゴーアームズの鎧が消失。バロンはレモンエナジーロックシードをゲネシスドライバーの中央部にセットし、右側にあるレバーを強く押し込むと…レモンエナジーロックシードは上下2方向に展開され、それによって抽出された液状のエネルギーがストロー状のホースを通り、グラス状のポッドに蓄積されていく。
騎士をモチーフとした仮面とライダースーツはそのままに、クラックから出現した巨大なレモンが変形してバロンに覆い被さると同時に変形。そのまま左胸辺りにバロンのライダーズクレストの紋章が刻まれたレモンイエローの鎧となり、頭部はヘッドホンを思わせる兜を、背面にはマントが装備されている姿──【仮面ライダーバロン・レモンエナジーアームズ】となり、右手に持つ“創世弓・ソニックアロー”を構え、射撃用トリガー「ノッキングドローワー」を左手で引き絞りながら、鏃型の発射口からレモン色のエネルギー矢を放った。
ヴァルバラドはなんとかそのエネルギー矢を躱すと、エネルギー矢が直撃した箇所が爆発する。
「ハアッ!!」
「ふっ!」
ヴァルバラドは両腕のジャマタノディガーから、飛び出すかのように首を伸ばした六匹のオロチが四方八方からバロンを強襲するも…それに対してバロンはソニックアローのアークリムでオロチの攻撃を捌きながら後退し、ゲネシスドライバーからレモンエナジーロックシードを取り外すと、ソニックアローに装填する。
「ハアッ!!!」
「ぐはぁっ!!??」
ソニックアローから強化されたレモン色のエネルギー矢が幾つも飛び、それら全てがオロチの間を潜り抜けると…ヴァルバラドの装甲に次々と直撃し、爆発を起こして勢いよく吹き飛ばされた。
「ならば……!」
直撃を受けてもなお、すぐに立ち上がったヴァルバラドは新たなケミーカードを取り出し、ヴァルバラドライバーに装填する。
「コンバーティブコア」が水色をベースカラーとした天使の羽を模した形状に変化し、右腕には天使の羽根の意匠が施された弓矢型の武装を、左腕には天使の輪を模したパラフローター付きの3連ミニガンが搭載されたヘリコプター型武装を装備している姿──【仮面ライダーヴァルバラド・エンジェコプターカスタム】になると、左腕のパラフローターを高速回転させながら天使のごとく空を舞う。
ソニックアローを身構えるバロンを高速飛行で翻弄し、ヴァルバラドは宙を舞いながら右腕の破魔翼弓“プロエテル”から自動追尾機能を持つ天使の光矢を、左腕の光弾天輪“ヘリクエル”に搭載された3連ミニガンから赤い光弾を無数に放ち、空からバロンに向けて弾丸の豪雨を降らせた。
「……ッ!」
流石のバロンも、高速で飛び回るヴァルバラドを狙うのは難しく、ソニックアローのエネルギー矢を何度か放っているが避けられ、逆にヴァルバラドが繰り出した光矢と光弾の豪雨に襲われてしまう。
「トドメだ!!!」
そんなバロンの背後から、ヴァルバラドがプロエテルを構えながら飛び掛かる。
「……甘い!はあっ!!」
「なッ!?ぐぁあああっ!!?」
次の瞬間、バロンはソニックアローを逆手に持ち変えて弦を引き絞り、振り向かないままエネルギー矢を射ち放った。
予想外の攻撃に吹き飛ばされるヴァルバラド。エネルギー矢の直撃によるダメージを受け、地面に叩き落とされながらも……なんとか起き上がろうとした時、ヴァルバラドの喉元に鋭い何かが突きつけられた。顔を上げれば、そこには目前まで距離を詰めていたバロンが、ソニックアローのアークリムを突きつけていたのだ。
「……フン、話にならんな」
「ッ!なん、だと……!?」
「貴様は他人を戦う理由にするから弱い。誰かを守る為の強さなど脆弱。力とは、強さの証を立てるもの!貴様に足りないのはその覚悟だ!!」
「貴様……!それが強さだと、本気で言うのか!!??」
「そうだ!それが俺の生きてきた時代だ。誰もが強くなるほど、優しさを忘れていった!逆に優しさが仇になって、本当の強さに至れなかった!!貴様も同じだ!!!」
「ぐぅああっ!!??」
バロンはヴァルバラドの装甲を掴みながら起き上がらせると、ソニックアローのアークリムでヴァルバラドを斬り裂いた後、ゲネシスドライバーのレバーを一回押し込む。
「見せてやる……!これが、本当の強さだ!!」
「はぁっ!!!!せぇえいっ!!!!!」
「うぁああああああああああああッ!!!!!?????」
振り抜かれたソニックアローのアークリムからレモンの輪切りを模した黄色いエネルギー刃が連続で飛び出し、ヴァルバラドを切り裂きながら吹き飛ばす。建物の壁に勢いよく叩きつけられたヴァルバラドは、カスタムアップが解除されて通常形態に戻った瞬間……
バロンが繰り出した必殺技と、凄まじい勢いで叩きつけられたことによって崩壊した建物の瓦礫がヴァルバラドへと一斉に降り注ぎ、その体を瞬く間に押し潰した。
「………ふん、弱者が。所詮はこの程度だったという事か」
ヴァルバラドの最期を見届けたバロンは、自身の勝ちを確信したのか、その場から歩き去ろうとした瞬間……耳にある音が聞こえてきた。
「ッ、ん……?」
足を止めたバロンが顔だけを動かしながら振り返ると…隙間から青い炎がチロチロと噴き出し始めた瓦礫の山が爆発と共に吹き飛び、そこからある人物が姿を現した。
「ぐッ!あぁっ!!はあ…はあっ!はあ……!!はあ…!!!」
「…………ほお、まだ立つか」
それは、瓦礫の下敷きになったかと思われていたヴァルバラドであった。あれだけの攻撃を受けてもなお立ち上がるヴァルバラドを見て、バロンは静かにソニックアローを構える。
「確かに、貴様の言うように…力を得た者は優しさを忘れていく……だが!」
ヴァルバラッシャーを支えに立つヴァルバラドは、バロンを真っ直ぐに見据えながらそう告げると…刀身に青い炎を纏うヴァルバラッシャーを手に走り出し、バロンとの激しい剣戟戦を開始する。
「強さと優しさ……その両方を持つ者も大勢いる!!」
「笑わせるな!そんな奴から、決まって先に死んでいく!!真の強さを得ることもできずにな!!!」
「…ああ、そうかもしれんな……しかし、勝つことだけが真の強さではない!!!」
「ッ!」
「誰かを守りたい思い!決して見捨てない誓い!!それを信念として生き…その身を賭して戦う者達を、私はこの目で大勢見てきた!!!」
鍔迫り合いの状態で問答する中、ヴァルバラドの言葉を聞いたバロンがソニックアローを持つ手の力を緩めた瞬間、ヴァルバラドはソニックアローを弾き、剣を構えた。
「誰かを守りたいという思いが、たとえ弱さだったとしても……!!!!それを背負いながら、強くなるだけだぁッ!!!!!」
「ッ!!!!!?????」
その隙を突くかのようにヴァルバラドが炎を纏うヴァルバラッシャーを一閃すると、無防備な状態で胸部を切り裂かれたバロンは、大量の火花を散らしながら後退する。そして、ヴァルバラドは咄嗟に新たなケミーカードを取り出した。
『ウィイイーーールッ!!!!!』
『オニオニオーーーニ!!!!!』
そのケミーカードは、ヴァルバラドへの変身に使うダイオーニと、マッハウィールの錬成前の姿──マッドウィールのカードだ。
ヴァルバラドはその二枚を裏返し、ヴァルバラドライバーに装填する。
ヴァルバラドの背後に巨大な2枚のカードが現れ、そこから出てきた矢印型のエネルギーと炎の渦がヴァルバラドを包み込む。そして、爆発するようにエネルギーが弾け飛ぶ。
そして、バロンの前に姿を現したのは…胸部に凶悪な表情を浮かべて口を開けた鬼の顔面を模した装甲を纏い、両手首には小型のマッドウィールが装填されているブレスレットようなアイテムを装着した姿のヴァルバラド──【仮面ライダーヴァルバラド・マッドダイオーカスタム】だった。
「その姿……貴様の本気と言うわけか」
「そうだ!これが私の、忠義の証……それを身をもって味わうといい!!」
ヴァルバラドは左手に巨大なトゲがついた鬼の金棒──“ダイオーノカナボウ”と呼ばれる武器を召喚すると、右手に持つヴァルバラッシャーと共に構えながらバロンに向かって突撃する。バロンはソニックアローからエネルギー矢を放つが、ヴァルバラドは被弾しても構わないと言うように火花を散らしながも止まることなく走り続け、バロンに向けて青い炎を纏わせたダイオーノカナボウを振り下ろす。
「ぜぇやあっ!!!」
「ぐっ!?」
「はあっ!!!!」
「うあぁあっ!!??」
ダイオーノカナボウによる冷酷無比な地獄の一撃を御見舞いした後、ヴァルバラッシャーを勢いよく振り上げてバロンを斬り裂きながら吹き飛ばす。
吹き飛ばされながら地面を転がるバロンに向け、ヴァルバラドは両腕を構えると、その両腕の武装“マッドステアリング”に装填されているマッドウィールを模したサポートメカ──“マッドオートモーティブレイカー”が自らの意志で飛び出し、凄まじい程の荒くれスピードで爆走しながらバロンを強襲した。
「なんだ、これは…!?」
「我が僕達だ!その攻撃に堪えられるか!?」
「この程度で、俺が膝を付くとでも思うか!!」
「思っていない!止めは私だ!!」
後退するバロンに、マッドオートモーティブレイカーは縦横無尽に飛び回り、何度も体当たりを仕掛ける。高速で宙を飛び回るマッドオートモーティブレイカーの攻撃にバロンが翻弄されていると、ヴァルバラドは“
「俺を、舐めるなぁあああああああっ!!!!」
「ッ!?」
雄叫びを上げるバロンの胸元から緑色の眩い光が発せられ、その光を中心に出現した無数の蔦のような植物が巻き付きながらバロンの全身を覆い尽くしていく。
光が納まると、そこにはステンドグラスのようなデザインの体をもつ赤と黒の怪物──【ロード・バロン】が立っていた。
「なっ!?貴様、その姿は……!?」
「出す気などなかったがな……貴様の強さ、もっと俺に見せてみろ!!」
自身が力を求めた末に辿り着いた姿を目にして驚愕するヴァルバラド。ロード・バロンはヴァルバラドに向かって走り出すと、その身体をワインレッドと金色の2色が混ざりあった霧状に変え、竜巻のようにヴァルバラドに襲い掛かった。
「ッ!ぐっ、うぅ……!?うあぁあああああッ!!?ガッ、アァア…アアアアアアアアア!!??」
ヴァルバラドを呑み込んだ竜巻は、背後の高層をビルを貫通し、それでもまだ足りないと言うように、何度も何度もヴァルバラドの体を高層ビルに激突させ続ける。しばらくすると、その竜巻はヴァルバラドを解放した。
「グッ……うぅ!ハァ、ハァ、ハァ……!!」
「ハァアア……!!!」
地面に投げ出されて苦痛に呻くヴァルバラドの前で実体化したロード・バロンが水色の瞳を光らせて手を掲げる。すると、何処からか蔦のような植物が無数に現れ、それらが意思を持つようにヴァルバラドへと一斉に襲いかかった。
「ッ!?くっ、はあっ!なっ、がはっ!?アアァッ!!?」
ヴァルバラドは炎を纏わせたヴァルバラッシャーとダイオーノカナボウを巧みに振るいながら、迫り来る蔦を焼き尽くそうとするが、その植物まるで効かないと言うように突き進んでいき、ヴァルバラドの体に、鋼鉄をも切り裂く蔓の攻撃が何度も炸裂し、ヴァルバラドは全身から火花を上げて吹き飛ばされる。
『ハァッ!!』
「ぐぁああああああっ!!!?」
そこへ、“グロンバリャム”と呼ばれる剣を手にしたロード・バロンは、ヴァルバラドに紅い斬撃をいれた。爆発を起こし、吹き飛ばされるヴァルバラドは、仰向けになって倒れる。
ヴァルバラドは立ち上がろうとするが、ダメージが大きく、うまく立ち上がれない。
「ここで、倒れる訳には……ッ!?」
その時、ヴァルバラドライバーから光が溢れだした。
同時に、疲労困憊だった筈の体から、ドンドンと力が沸いててくるのを感じた。
「これは……!?」
ヴァルバラドか困惑した時、彼の耳に、ここでは聞こえて来る筈の無い声が聞こえた。
──お願い………負けないで……アズ…ッ!
その声の主が誰か、ヴァルバラドの脳が理解した瞬間、ヴァルバラドの体から、青い炎が噴き上がり、ヴァルバラドの周囲を渦巻いた。
『……まだ立つか』
「…ハァ…ハァ……生憎…
その言葉とともに、ヴァルバラドの体から更に莫大な炎が噴き上がる。その熱波に圧されたロード・バロンだが、その光景を見ても動じる事はなく、グロンバリャムを構えた。
『……来いっ!!』
「望むところだ!!」
ヴァルバラドは炎を纏う剣と棍棒をてに走り出し、ロード・バロンと剣劇を始める。
最初はロード・バロンが圧していたが、やがて炎の勢いが増すにつれてヴァルバラドのパワーが上がっていき、ロード・バロンは棍棒と剣を少しずつ体に入れられ、ダメージが与えられていく。
「はぁっ!!」
『グッ!?』
「これで、決める!!」
斜めに振り下ろしたヴァルバラッシャーでロード・バロンを後退させたヴァルバラドは、沸き上がる力を一転に集中させながら、ヴァルバラドライバーのセミアルトヴォークを操作する。
両腕からマッドオートモーティブレイカーが射出され、光りとともに合体し、巨大な車となると、ヴァルバラドは激走するマッドオートモーティブレイカーを後に足を乗せ、更に家加速してロード・バロンに迫る。
対するロード・バロンは、グロンバリャムに紅いエネルギーを纏わせ、ヴァルバラドの蹴りを迎え撃つ。
「はぁあああああああっ!!!!」
『ぐぁあああああああっ!!!?』
しばらくの拮抗の末に、ヴァルバラドの蹴りがグロンバリャムを打ち破り、蹴りが直撃したロード・バロンは大爆発を起こした。
同時に、二人のたっている場所がスタジアムに戻ると、爆炎の中から、火花を散らすロード・バロンが立ち上がった。
『それが貴様の強さか………自分だけの強さを求めるが良い……!!』
その言葉と共に、ロード・バロンはオーロラカーテンの向こうへと消えていった。
『WINNER! VALVARAD!!』
ゴングの音と共に、ヴァルバラドの変身が強制解除され、倒れ混みそうになる白アズの下に、一人の影が駆けてきて、白アズの体を支えた。
「ティア……」
「バカ…心配したんだから……!」
弟子とも、相棒とも呼べる
仮面ライダーローグVS仮面ライダーキックホッパー
水飛沫を上げながら、紫と緑の戦士がぶつかり合う。
トーレが変身した仮面ライダーローグは、仮面ライダーキックホッパーに向かって走り、鋭いパンチやキックを放つが、キックホッパーはそれを受け流し、蹴りを主体とした攻撃をローグに叩きこむ。
その蹴りを受けたローグは地面を転がりながらも、直ぐに立ち上がった。
「ライドインパルス!!」
その瞬間、ローグは紫色の閃光となってキックホッパーに迫る。管理局最速の魔導師であるフェイト・T・ハラオウンにも匹敵する速度で、キックホッパーの周囲を走り回り、不意を突こうとする。
「クロックアップ」
「ぐぁあああああッ!!?」
その瞬間、キックホッパーの姿が消え、凄まじい衝撃がローグを襲う。火花を散らして地面を転がると、キックホッパーは姿を現した。
「なんだ、この速度は……!?」
自身の速度には自身があったはずなのに、それを凌駕する速度を見せたキックホッパーに、ローグは驚愕する。そんなローグの隙をつき、キックホッパーはローグに肉弾戦を仕掛ける。
荒々しくも、無駄がないキックホッパーの攻撃に、ローグはなんとか受け流していくが、反撃のタイミングを掴めずに防御に徹するしかない。このままでは埒が明かないと判断し、ローグはキックホッパーの拳を受け止め、フルボトルをスクラッシュドライバーに装填した。
フェニックスボトルの力で、ローグの体が炎に包まれ、巨大な火の鳥へと変貌する。その熱気に怯んだキックホッパーは数歩後退すると、火の鳥と化したローグは連続で体当たりを食らわせる。
爆発と共に水飛沫を上げて地面を転がったキックホッパーは、立ち上がると同時にベルトに装填されたホッパーゼクターの脚部を持ち上げる。
「ッ!ライダージャンプ」
その瞬間、キックホッパーは高く跳び、眼下にいるローグを見据えると、ホッパーゼクターの脚部を下ろした。
「ライダーキック!!」
足にタキオン粒子を纏わせた急降下キックが、ローグに向けて迫る。それを目にしたローグは、スクラッシュドライバーのレンチを下ろした。
ローグは足にワニの大顎を模したエネルギーを纏い、キックホッパーの体を足で挟み込む。予想外の攻撃に、キックホッパーは成す術もなく挟み込まれ、ローグは何度も挟み蹴りを食らわせる。
「はぁっ!!!」
「ぐぁあああああああああっ!!?」
体を捻ったローグは、そのままキックホッパーを吹き飛ばす。
キックホッパーは地面をゴロゴロと転がった後、バチバチと装甲から火花を散らして倒れた。
『WINNER! ROUGE!!』
ゴングの音と共に、ローグはオーロラカーテンの向こうに消えていくキックホッパーを見た、深く溜め息を吐いた。
仮面ライダービルドVS仮面ライダージュウガ
薄暗い施設の中で、化学者がぶつかり合う。
スカリエッティが変身した仮面ライダービルドはドリルクラッシャーを手に、仮面ライダージュウガに剣を振り下ろすが、ジュウガは片手でそれを受け止めた。
「はぁっ!!」
「うぐっ!?」
ジュウガの黄金の波動を纏ったパンチを繰りだし、ビルドは後退する。しかし、ビルドはドリルクラッシャーをガンモードに変えてジュウガを狙撃するが、ジュウガは体から火花を散らしながらビルドに接近し、再び黄金の光を纏うパンチでビルドを殴り飛ばした。
「ここまでとはね……!」
起き上がったビルドは、ラビットタンクスパークリングボトルを振り、ビルドドライバーに装填してレバーを回す。
「ビルドアップ!」
ラビットタンクスパークリングフォームに変身したビルドは、ドリルクラッシャーと“カイゾクハッシャー”を手にジュウガに切りかかる。だがジュウガは、腕部の装甲でビルドの刃を受け止める。
ビルドは何度も2つの武器を振るうが、ジュウガには全て通用せず、逆に僅かな隙を見たジュウガは一つのバイスタンプを取り出し、ジュウガドライバーに押印した。
それを見たビルドは、直ぐ様ビルドドライバーのレバーを高速回転させ、ジュウガと同じタイミングで空へと飛び上がった。
ビルドは渦のような図形を、ジュウガはグラフを出現させ、必殺の蹴りを炸裂させる。強化形態となったビルドと、ビルドの力を宿したジュウガの勝負は拮抗するかと思われたが、あっという間に勝敗を決めた。
「はぁ!!!」
「ぐぁっ!!?」
ジュウガのキックがビルドのキックを押し返し、小規模の爆発を起こしたビルドは地面を転がる。ビルドはフラフラと起き上がりながら、相手の強さと、その強さの一因となっているシステムを分析する。
「やるじゃないか。スペックだけでなく、歴代の仮面ライダーの力を再現、使用できるとは……!」
「これも、仮面ライダーをこよなく愛する私の最高傑作の力さ!」
「成る程……では、私も研究の成果を見せるとしよう」
そう言いながらビルドが取り出した物を見て、ジュウガの動きが止まった。
「Watts?あれはフルフルラビットタンクボトル……じゃない?」
それは、ジュウガの知識にもある“フルフルラビットタンクボトル”と同じ形状をしていた。しかし、ジュウガの知識と違い、金色の部分はオレンジ色、銀色の部分は黒に近い灰色になっていた。
ビルドは“ハザードトリガー”を起動し、ビルドドライバーに装着すると、その長いボトルを振る。鳥が翼を羽ばたかせるような音が鳴り、ビルドはボトルのキャップを回す。
そのボトル──“フルフルホークガトリングボトル”を折り畳むと、ビルドドライバーに装填した。
「ビルドアップ」
その言葉と共に、ビルドはドライバーのレバーを回す。
鋳型の様なフレームが、浦賀を挟むように出現し、ビルドを挟む。
フレームが開かれると、漆黒の体にオレンジとグレーの複眼を持つ【仮面ライダービルド・ホークガトリングハザードフォーム】の姿が現れる。同時に、施設の壁を突き破り、金属質な体を持つ鷹が現れた。
機械の鷹の体が四散すると、ビルドの体に装着される。
そしてその場に立っていたのは、全身がオレンジ色の装甲に包まれ、両肩には鷹の羽をもした装甲、四肢には鷹の爪のような装飾のあり、背中からは大きな翼をマントの様に携えている、誰も見たことがないビルドの姿だった。
「What is it……そんなビルドはあり得ない!?」
仮面ライダーの知識が豊富なジュウガでさえ、それを知らなかった。珍しく混乱したようにオレンジ色のビルドを凝視している。
それは、観客席にいる青入間達でさえ同じだった。だが、ただ一人、トーレは心当たりがあった様に目を見開いた。
「まさか……あれがギュインギュインのズドドドド、なのか……!?」
「それ……なんだよ?」
「擬音ばかりで分かりませんよ!?」
トーレの言葉に、ノーヴェは首をかしげ、愛子は思わずツッコミを入れた。
そして場面はビルドとジュウガに戻り、ジュウガはビルドに向けて走り出した。
「はぁっ!!」
その瞬間、ビルドの背中のマントが広がり、二メートルはある巨大な翼になると、ビルドは空へと飛び出した。
飛び立つ風圧に圧されたジュウガに向け、ビルドはまるで流星のような速度で迫り、体当たりを仕掛ける。その速度に反応が追い付かなかったジュウガは火花を散らして後退する。
「HEY HEY HEY……!まさか、ラビットラビットフォームのタカボトル版を作るとは、恐れ入った!だが……!」
そうして、ジュウガバイスタンプを二回倒した後、背中から緑と紫の翼を出現させて空中のビルドを追い、空中で何度もぶつかり合う。
火花と轟音が響き、二人のライダーは距離を取って滞空すると、ジュウガはジュウガバイスタンプを操作した。
ブラキオサウルスの首をもしたような巨大なエフェクトが出現し、ジュウガの腕の動きに合わせてその首が鞭のように振るわれる。
しかし、背中の羽がビルドを眉のように包むことで、ジュウガの攻撃は防がれた。そして、エフェクトが消失してビルドが翼を広げた瞬間、ビルドはオレンジ色の竜巻を纏いながら飛翔し、ジュウガの頭上にたどり着く。すると、鷹の脚をもした脚部の装甲に備わった爪が、突如として二メートルにも達する長さまで伸びた。
「はぁっ!!」
「ぐぁあああっ!!?」
その爪に装甲を切り裂かれたジュウガは、火花を散らしながら地面に墜落する。そして、翼をマントのような状態に戻したビルドは、ゆっくりと振り返りながら、ビルドドライバーのレバーを回転させる。
「これで終わりにしよう」
背中のマントが翼となり、ビルドは飛翔。オレンジ色の閃光となってジュウガの周りを旋回すると、ジュウガを中心にオレンジ色の竜巻が発生する。その竜巻に呑み込まれたジュウガは、不規則に吹き荒れる風に自由を奪われる。
その時、竜巻の勢いに乗りながら体を独楽のように回転させるビルドの脚の爪が伸び、ビルドはそのままジュウガに接近する。
「はぁあああああっ!!!」
「ぐぁああああっ!!!?」
体を独楽のように回転させたビルドの爪が連続でジュウガの体を切り裂き、ジュウガは竜巻の中で爆発を起こしながら地面に墜落した。
『WINNER! BUILD!!』
「最高の実験が出来た。感謝するよ」
ビルドはオーロラの向こうに消えるジュウガにそう声をかけながら、ビルドドライバーから引き抜いたフルフルホークガトリングボトルを懐にしまって歩きだした。
場所は変わり、ミッドチルダ。
機動六課の指令室では、キャロ、なのは、ヴィヴィオの他に、ロングアーチの面々が集まっていた。
「周辺地域で、エリオ達の反応は?」
「今のところ確認できません」
金髪紅目の美女──【フェイト・T・ハラオウン】は、副官の【シャーリー】の答えを聞いて、難しい表情を浮かべる。
「なのはママ……パパ、大丈夫だよね?」
「ヴィヴィオ……大丈夫だからね」
同じく不安げな表情を浮かべていたなのはは、すぐ側で泣きそうな表情をしているヴィヴィオを優しく抱き締める。
「部隊長……クララちゃん達は、何処に行っちゃったんでしょうか……?」
「手掛かりが少なすぎるから何とも言えへんけど……きっと、あのメンバーならきっと大丈夫や」
キャロの不安げな言葉を、栗色のショートカットの女性──【八神はやて】は微笑むが、彼女も内心では不安が渦巻いていた。自身の部下達が知らぬ間に姿を消していたと言うのだ。しかし、部隊長として狼狽える様子を見せてはいけないと、最年少のキャロを安心させる為に振る舞う。
その時、指令室に、この場にはいない男の声が響き渡った。
「なら、俺が会わせてやろうか?」
なのは達がその声の方を振り返ると、そこにはマゼンタのトイカメラを首に下げる長身の男と、フェイトと瓜二つな金髪紅目の美女が立っていた。
「士さん!?」
「デモンサンダー……貴方、なんで……」
「なに、寄り道で通りすがっただけだ」
「私は士に着いてきただけよ」
なのはが驚いたように男の名前を呼び、フェイトが警戒したような目で女に話し掛ける。それに対して、士はなのはの問いに答えながら首に下げたトイカメラでなのは達の顔を撮影し、デモンサンダーはプイッとそっぽを向きながら答えた。
はやても突然の来訪に驚きながらも、真剣な表情で士に話し掛けた。
「士さん、アンタさっき会わせてやろうって聞いたってことは、貴方は何か知ってるんですか?」
「あぁ、なんなら少し前まで一緒にいたぞ。だが、どうやらかなり面倒なことになっているらしい」
「……その、面倒なことって?」
士の言葉に、なのはは緊張に満ちた面立ちで尋ねる。
「それについては大体分かってる。それより今必要なのは、あの世界の事件を解決するためには、お前達が来た方が良い」
そう言って士が指を指した先にいたのは、なのは、フェイト、キャロ、そしてヴィヴィオであった。
「私達が……?」
「ヴィヴィオも~?」
「あぁ、そこのピンク髪が使役してる竜と……お前達の指輪の力をな」
士の言葉に、なのは、フェイト、ヴィヴィオは、右手に嵌められた金色の指輪に視線を向けた。
ライダーコロシアムの観客席。
リリアーナと幸太郎を見送った白入間は、観客席から戦いを観戦していたバビルメンバーと青入間達と合流し、会場を探るなかで得た真実を話した。
「そんな……この大会の裏でそんな事があったなんて……!」
「事実だよ」
青入間達ミッドチルダ組はショックを受けているようだ。叶えたい願いのために競いあっていた筈なのに、良いように利用されていたのだから、無理もない。
だが、最初からこの大会にキナ臭さを感じていた上に、他人に願いを叶えてもらっても意味がなく、欲しいものは自分の手で掴むと言う考えを持つ白入間と異口同音のバビルは、特に何かを思うわけでもなく、次の段階に思考を巡らせていた。
「……それで、どうする白イルマ?このまま試合に参加する気はないのだろう?」
黒アメリが白入間に尋ねる。自然と、バビルの面々や、ミッドチルダ組の視線が白入間に集中する。
白入間は、直ぐに黒アメリの質問に答えた。
「まぁ……殺すかな、
片手の骨を鳴らしながら、白入間はその目に殺意を宿す。自分達の力を利用した以上、プレアデスは白入間達の“敵”でしかない。既に何人もの先輩ライダー達に手を出している以上、遠慮をする必要はない。ユエ達もそのつもりだったのか、何も言わずに頷いた。
その時、バビルの面々の間に声が割り込んできた。
「ま、待ってください!!」
白入間と全く同じ声質に白入間達が振り向くと、そこには案の定、青入間が立っていた。
「確かに、白い方の僕が言ってることが事実なら、確かにプレアデスさんは良くないことをしたかもしれないけど……殺すのはやりすぎだよ!」
それを聞いて、バビルの面々と優花はあぁそう言えば彼はこんな性格だったなと思い出す。
青入間は、人の頼みを断らず、人を助けようとするお人好し……つまり、性格が激変する前の入間と同じなのだ。そんな彼が、いくら敵とは言え、人を殺すと言う発言を見逃せる筈はないだろう。
しかし、だからと言って白入間達が意見を変えることもない。
「当たり前だよ。人を誘拐して勝手に戦わせた挙げ句、ホルマリン浸けにして監禁するなんて異常だよ。“敵”と判断するには十分すぎる」
「敵って……それだけで人を殺すって言うの!?」
「なんか何処ぞの勇者(笑)と似たような……いや、アレより百億倍はマシだけど……とにかく、僕の“大切”に害を及ぼすなら、一切容赦なく滅ぼすだけだよ。理解してもらおうなんて思ってない。けど、僕のやり方に口出しはしないでほしいな」
「それは分かってる……でも敵だから殺すって言うのは、やっぱり受け入れられない!」
「敵の正体も目的もまだ分からないんだよ?囚われたライダー達を洗脳して強大な軍団を作ることだってありえるんだ。そうなった時、君はどうするの?」
「それは……でも!」
大切な物のために犠牲を厭わない白入間と、大切なものも敵の命も見捨てない青入間。バビルメンバーは白入間の元へ、ミッドチルダ組は青入間のもとに集まる。愛子と優花はどうするべきかとオロオロしている。
その時、一触即発の空気を破るように、アナウンスが響き渡った。
『それでは!白熱の第三回戦もいよいよスタート!!そして第三回戦を盛り上げてくれる対戦カードは……これだぁっ!!』
すると、スクリーンに再び二つの名前が映し出された。
「なっ!?」
「僕と、白い方の僕が……!?」
一同が対戦カードの内容に驚いていると、ティオが扇子で口元を隠しながらある提案をした。
「丁度良いではないか。妾はご主人様の意見に賛成じゃが、青い入間殿の言いたいことも分かる。お互いに譲れぬ物があるのなら、一度全力でぶつかってみるのも一興じゃと思うがの?怪我をすれば、妾達が再生魔法で回復させられるし、神水もあるからのぅ」
ティオの提案に、二人の入間は暫く考え込む様子を見せると、納得したように頷いた。
「分かりました……!」
「勝っても負けても変わらないけど……今はそっちの方が良さそうだね」
そう言うと、青入間と白入間は、互いにバトルコートに向かって歩き出していった。
今回出てきたオリジナルフォームは、後々ガッチャし魔す!入間くんStrikerS にて詳しく説明されると思います。
高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、高町ヴィヴィオ、キャロ・ル・ルシエも、原作にはなかった力を有しています。なのはとフェイトとヴィヴィオはチラリと見せましたが、皆さん、何なのか分かりましたか?
感想、評価お待ちしております。
本作での香織の末路はどうなってほしいと思いますか?
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HAPPY END
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NORMAL END
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BAD END