この小説ではお久しぶりです。
番外編等が楽しくてすっかり本編の進みが遅れていました。
コラボ特別章第7話です。
コラボ先のネタバレを含むような内容なので、コラボしている作品の方を先に読んでから本編を読むことをお勧めします。
↓
https://www.pixiv.net/novel/series/12313723
時は遡る。
広大な施設の壁を破壊し、仮面ライダースカルはその壁の穴から飛び出した。
「くっ……!」
スカルは帽子を抑えながら前を見る。
そこにいるのは、チョコチップクッキーを模したような姿をした戦士──仮面ライダーベイク。
ベイクは“ベイクマグナム”のトリガーを引くと、チョコチップクッキーのような「サクッ」という文字が具現化し、ベイクはそれを投げる。スカルはそれをスカルマグナムで迎撃巣する。
文字が砕け、チョコチップが辺りに飛び散る。
その時、チョコチップが爆発を起こした。
「ッ!?」
予想外の攻撃に対応が遅れ、吹き飛ばされるスカル。
その隙に接近したベイクがスカルの腰に巻かれたベルトに向けてベイクマグナムの銃口を押し当て、をゼロ距離発射しようとする。
変身している間は体が死に、ありとあらゆる痛みを感じないスカルだが、変身の要であるドライバーとガイアメモリを破壊されれば無力となる。
それを防ごうとするも間に合わず、ベイクの銃撃がドライバーを貫く、その時だった。
真横から迫ってきた青い斬撃が、ベイクを襲った。
「うぁああああああああっ!!?」
爆発を起こしたベイクは地面を転がる。
「楽しそうだから、化けて出てきてやったぜ」
同時に聞こえてきた声に、ベイクはバッと体を起き上がらせて視線を彷徨わせると、その声の主を発見した。
そこにいたのは、純白の戦士だ。
全身が純白に染まり、怒っているような目つきでありながらも、口部分は笑っているかのように見え…まるで相手を祟る妖狐じみた妖しい威圧感を与えている。
全体的に機械の身体を手に入れた九つの尾を持つ狐の獣人の姿に見え、両腕と両足には狐の尾を思わせるバイクマフラーのパーツが装着されている。
その姿こそが……創世の女神のパワーを完全に受け継ぎ、「創世の神」として覚醒したギーツ最強の姿──【仮面ライダーギーツⅨ】である!!!
「ギーツ…!」
「最初に見た時、お前から妙な力を感じていたからな。正確には、
「ッ!」
ベイクはギーツⅨの言葉に、仮面の下で目を見開く。
しばらく押し黙っていたベイクだが、突如としてガクリと項垂れた。次の瞬間、ベイクの顔がバッと持ち上げられ、複眼が禍々しい赤い光を発したかと思うと、ベイクの口から禍々しい声が聞こえた。
『流石だな。私の存在に気付くとは……』
同時に、赤黒い禍々しいエネルギーが、ベイクから溢れ出す。その力は、ギーツⅨへと変身している英寿を遥かに越える、恐ろしいものであった。
「お前は……!?」
『まだこの女には利用価値がある。お前の力、貰うぞ!!』
その言葉と共に、ベイクはベイクマグナムを発砲する。
光速を越える弾丸に、ギーツⅨの装甲が撃ち抜かれ、ギーツⅨは火花を散らして後退する。
「ぐっ……!?」
ギーツⅨが立ち上がった時、虚空から無数の有刺鉄線が飛び出し、ギーツⅨの体に巻き付いていく。
「これは……ぐぁああああああああッ!!?」
その瞬間、ギーツⅨの身体から赤いエネルギーが溢れだす。
そして、その赤いエネルギーに力を吸い取られていくように、ギーツⅨの姿がブレ始め、やがてギーツの姿は基本形態の【マグナムフォーム】に変わってしまった。
「これは……創世の力が……!?」
自身の体から、創世の神としての力が消えていることに気付き、ギーツは目を見開くと、ギーツから溢れだしたエネルギーが収束していき、ひとつのアイテムの形を作った。
それは、大型のレイズバックル2個分の厚みを持つほどの大きさで、どことなくブーストレイズバックルを思わせる造形をした、“ブーストマークⅢレイズバックル”と同じ形状をした、ワインレッドと漆黒のカラーリングをしたレイズバックルだった。
そのレイズバックルは、引っ張られるようにベイクの前までやって来ると、ベイクの全身から溢れていた禍々しいオーラが消え、ベイクはベイクマグナムを投げて捨てる。
変身が解除され、生身の姿をさらしたプレアデス。しかし、彼女からは先程ギーツを拘束した時のような重圧は感じられず、まるで正気に戻ったような彼女は、目の前に滞空しているレイズバックルを掴んだ。
「手に入れた……全部壊す力……!!」
プレアデスが取り出したのは、ギーツが使うものと同じ“デザイアドライバー”だった。そのベルトに、黒とワインレッドのギーツによく似たライダーズクレストが刻まれた“IDコア”を取り出し、デザイアドライバーにセットした。
プレアデスは腰にデザイアドライバーを当て、ベルトとして装置すると、その手にしたバックル──“ヘルズギーツレイズバックル”を二つに分離させる。
デザイアドライバーの両側に、二つに分かれたレイズバックルをそれぞれセットする。
プレアデスの右隣に、『HELLS GEATS』というロゴが展開され、それを右に移動させると同時に、プレアデスの後ろに機械的な造形の円盤と九尾の狐型のロボットが現れる。
そしてプレアデスは、天にかざした右掌を顔の前に下ろしてフィンガースナップをすると、あの言葉を口にした。
「──変身」
デザイアドライバーを半回転させた瞬間…九尾の狐の尾を模したパーツが展開され、逆さになったIDコアにキツネの顔のパーツが装着されるかのように覆い被さる。そして、ギーツがバックルが変形したことで出現したレバーを押すと、バックルに造型された9つの尾から赤黒い炎が吹き出る。
プレアデスの周りに、赤黒い9本の炎の柱が立ち上り、その柱を九尾型のロボットが駆け上がってゆく。
出現していたロゴはアーマーに変化してすぐに下半身に移動・変形し、九尾型ロボットは上半身のアーマーとマスクに変化し、九本の炎の柱がねじるようにプレアデス囲むと同時に上半身と下半身のアーマーが装着される。
仮面の眼が開いた瞬間に瞳のような造形の複眼が露になると、緑色だった瞳か、涙を流すように黒い液体が溢れ、ボタボタと黒い液体を溢しながらその瞳が漆黒に染まる
そして、地面から現れたエネルギーが九本の狐の尾のようなマントを形成し、背面に装着されることで変身が完了する。
ギーツⅨと瓜二つの姿。しかし、その体はその体は全身が血塗られたような禍々しいワインレッドに染まっていて、体には漆黒のラインが走っている。
光の一つも宿していない漆黒の瞳が怪しく輝き、恐怖を引き立てる。
「仮面ライダー……ヘルズギーツ……!」
【仮面ライダーヘルズギーツ】と名乗ったプレアデスは、右手にギーツバスターQB9を赤黒く染めたカラーリングをした銃剣“ギーツヘルスバスター”を手にすると、ブーストチャージャーを引き、トリガーを引く。
振り抜かれたヘルズギーツバスターから飛び出した禍々しい斬撃が、スカルとギーツを呆気なく吹き飛ばした。
「そんなことが……」
ヘルズギーツの必殺技を受けてここまで吹き飛ばされた荘吉と英寿から事の経緯を聞いた青入間は絶句したようにヘルズギーツを見た。
「どうして、そんなことを……!?」
「ハッ、私は最初から貴方達を集めたかっただけなんだよ。願いを叶えるなんてホラを信じて馬鹿みたいに殺しあってる間に、私の計画に利用させてもらったの」
ヘルズギーツバスターをクルクルと回しながら、まるで馬鹿にするような口調で答える。
「そんな……っ!私達を騙してたんですか!?」
「そうに決まってるでしょ?願いを叶えるなんて、欲望をむき出しにして殺しあった仮面ライダー達を捕らえる為の餌……一番の目的の二つのうち、ギーツの力は手に入れた。後はお前だ……仮面ライダージオウ」
「そうなるよねぇ……」
ギーツという力をも越えるジオウの力。それを狙うのは必然と言えるため、白入間は呆れたように呟く。しかし、内心では別の事を考えていた。
(何なんだろう……この違和感……まるで
敵が奪ったのは【仮面ライダーギーツⅨ】の力。それを応用して変身したのがあの【ヘルズギーツ】というライダーなのだろう。
しかし、ヘルズギーツから感じる力の大きさは、ギーツ一人の力だけでは説明がつかないほどに大きい。あの女の強さは何か別の要因がある気がしてならず、白入間が警戒心を強めていると、隣にいた青入間達が声を上げた。
「どうしてそんな事をするんですか!?仮面ライダーの皆さんは関係ないでしょう!!」
「っ!うるさい!お前達仮面ライダーのせいで、私は全てを失ったんだ!!私がやり返してなにが悪いっていうんだ!!!」
「仮面ライダーが……それってどういう……!?」
青入間達がヘルズギーツの言葉に目を見開いたその時、入間達とヘルズギーツの間を挟むように光が発生し、人の形を形成する。
そして光が収まり現れたのは、野上幸太郎とテディ、そして仮面ライダーG電王であった。
「幸太郎さん!」
「リリィ!」
「た、ただいま戻りました……」
G電王の変身が解除され、リリアーナの姿に戻ると、リリアーナは体力を使い果たしたのか、目を回して倒れると、優花はとっさに彼女を受け止める。そして、ヘルズギーツの前に幸太郎とテディが立ち塞がった。
「お前の正体は既に知っている。いい加減に姿を見せたらどう?プレアデス。いや……
──
「……えっ!?」
その言葉を聞いて、他ならぬスバルが驚愕の声を上げる。
青入間達ミッドチルダ組も同様に驚いていたが、タイルトラベルには慣れている白入間、黒アズ、黒アメリは、その言葉だけで大方の事情を察する事が出来た。
「成る程。お前は未来……正確には、分岐した未来の世界から来たスバル・ナカジマということだな」
「っ!?」
「それって、デイブレイクさんと同じ……!?」
その言葉に、青入間も彼らと同じ可能性に行き着く。
20年後の世界から来たもう一人の自分──仮面ライダーガッチャードデイブレイクがいた未来は、【グリオン】に敗北した事で世界はほぼ壊滅状態になっていた。本来なら青入間も同じ道筋を辿る筈だったが、そんな未来を変えるために過去へと飛んだデイブレイクの手助けにより、青入間は同じ道筋を辿らずにすんだ。
しかし、それはデイブレイクの世界が救われるということではなく、デイブレイクと青入間が初めて邂逅した瞬間に歴史が分岐し、パラレルワールドとなって続いていった。
そこまで考えたところで、ヘルズギーツは武器を持っていた手を下ろすと、光と共に変身が解除される。そして、顔を隠していた仮面をゆっくりと取り外し、地面へと投げ捨てた。
「嘘……!?」
露になった素顔は、スバルそのものだった。
身長は180cmとかなりの高身長で、髪を腰元まで伸ばしている。しかし、常に快活な笑顔を見せていた彼らが知るスバルとは違い、まるでこの世の全てを敵として見ているような鋭い目付きと冷たい表情は、まるで別人のようであった。
「何で、アタシが……」
「大方、何らかの理由で荒廃した未来のミッドチルダから来たという所だろうな」
「……そうだよ」
プレアデスは震えた声で肯定の声をあげる。
「私達はなのはさんと一緒に、機動六課として犯罪者を取り締まっていた……“正義”の為に戦ってたんだ……なのに……あの仮面ライダーが、私の親友も!先輩も!世界も!全部奪ったんだッ!!」
彼女の脳裏にある光景が浮かぶ。
燃え盛る前に、倒れていく
そして、自分から全てを奪い、踏みにじった
それらの光景が過る度に、プレアデスはギリッと歯を食い縛る。
「だから力を手に入れた……この力で……
「誰の事かは分からないけど……要するにその力で、敵はおろか全ての仮面ライダーを排除するというのか?」
「子供の八つ当たりだね」
「ッ!!うるさい!!アンタになにが分かるっていうの!?」
黒アズと白入間の冷めた言葉にプレアデスは激昂したように言い返すと、再びヘルズギーツレイズバックルを構える。
「変身!!」
再びヘルズギーツへと変身し、全身から赤黒い波動を放つプレアデスに、青入間達は警戒心を露にする。最悪の場合、
「……大切な人を奪った存在が憎い気持ちは、俺も少しだけ分かるし、間違いとは言わない」
前に出てきたのは、20年後の世界の青入間──デイブレイクだ。
「だが、その復讐のために……関係の無い奴らを巻き込むのは間違ってる。なにより、そんなことをしてもお前は絶対に救われない……」
デイブレイクは、深紅のガッチャードライバーを腰に当てると、ベルトとして装着する。
「だから、世界の為に……そして、お前のためにも……全力でお前を止める!!」
デイブレイクの言葉に答えるように青入間、スバル、ティアナ、エリオ、白アズ、ミドクララ、赤アメリ、スカリエッティ、ノーヴェ、チンク、トーレ、そして英寿と孝太郎、そして仮面ライダースカルとテディが並び立つ。
「……まぁ、あの戦いは僕の敗けみたいなものだしね」
白入間はそんな面々を見たあと呟いたかと思うと、仕方がないというように前に進む。ユエ達は入間の意図を見抜き、嬉しそうな、微笑ましそうな表情を浮かべると、白入間の後に続く。
そして、白入間、ユエ、黒アメリ、シア、ミレディ、黒アズ、ティオ、黒クララ、愛子、優花、チマが、青入間達の列に並び立った。
「ッ!?もう一人の僕……どうして……」
「……あの人を助けたいんでしょ?」
「ッ!!」
白入間の言葉を聞いて、顔を明るくする青入間。
「……入間がやるのなら」
「イルマ先輩と一緒にならどんな相手だって怖くありません!!」
「わ、私も!あの人の事、放っておけませんから……」
「私も、あんな顔見せられて黙ってるわけにはいかないわよ!」
「……全く、イルマが二人もいるとこうも大事に巻き込まれるとは、お前ら二人ともその癖をどうにかしてほしいものだな」
「まぁ、それでこそ入間さんって感じですけどねぇ」
「だよねぇ~!よくミレディさんをトラブルメーカー呼ばわりしてるけど、その実リーダーの方が何百倍もトラブル体質なんだよね~☆プークスクス!」
「ミレディ・ライセン……貴様燃やすぞ」
「アスモデウス殿、今は漫才をやる時間ではなかろう」
「ティオりんもちゃんとしなきゃダメだよ?あの子をニッコリさせなきゃなんだから!」
ユエ達も、気持ちは同じようだ。
白と青、二人の入間は静かに拳を打ち付け合うと、スバルは決然とした表情で、ドライブドライバーのエンジンに手を伸ばした。
「ベルトさん!私も、もう一人の私を救いたい!!だから、もう一度力を貸して!!!」
『OK!ならば私もひとっ走り付き合おう!!Start your engine!!!』
ベルトさんの言葉と共に、一同は一斉にベルトを装着し、変身の為の構えを取った。
『変身!!!』
ユエが変身した【仮面ライダーウィザード】
シア・ハウリアが変身した【仮面ライダーエグゼイド】
ミレディ・ライセンが変身した【仮面ライダーゴースト】
ティオ・クラルスの変身した【仮面ライダー龍騎】
クロケル・チマが変身した【仮面ライダーシノビ】
畑山愛子が変身した【仮面ライダーゼイン】
園部優花が変身した【仮面ライダーエターナル】
デイブレイクが変身した【仮面ライダーガッチャードデイブレイク】
サリバンが変身した【仮面ライダーウインド】
スバル・ナカジマが変身した【仮面ライダードライブ】
ティアナ・ランスターが変身した【仮面ライダーファイズ】
エリオ・モンデュアルが変身した【仮面ライダーガッチャードサンダー】
ジェイル・スカリエッティが変身した【仮面ライダービルド】
ノーヴェが変身した【仮面ライダークローズ】
チンクが変身した【仮面ライダーグリス】
トーレが変身した【仮面ライダーローグ】
浮世英寿が変身した【仮面ライダーギーツ】
野上孝太郎が変身した【仮面ライダーNEW電王】
そして、【仮面ライダースカル】
27人の仮面ライダーが、復讐に捕らわれた紅狐を救うために、並び立った。
対するヘルズギーツは、背後に装着された“ギーツテイルヘルズ”が扇のように広がると、ヘルズギーツの足元を中心に真っ黒なヘドロのようなフィールドが形成され、その泥のような液体が次々と人の形を成していく。
そして、その泥が各ライダーの世界に存在する戦闘員や、屈強な怪人達の姿となって現れた。
同時に、世界の輪郭が歪み、ジオウ達が立っていた場所は、荒れ果てた広野へと変わっていた。
「よし……行くよ!!」
しかし、動揺する必要などないというジオウの言葉と共に、一同はヘルズギーツに向かって走り出すと、ヘルズギーツが召喚した怪人軍団も、一斉にジオウ達へと進軍する。前線にいた【ショッカー戦闘員】が足から炎を噴き出し、まるでロケットのように突っ込む。
地面に着弾した戦闘員が起こす爆発を受けながら、仮面ライダーと怪人達の戦闘が始まった。
「おりゃあ!!」
ドライブのリボルバーナックルの一撃が、戦闘にいたショッカー戦闘員を殴り飛ばし、殴り飛ばされた戦闘員の後ろから飛び出したサソリ男に回し蹴りを食らわす。
そこへギロチンザウルス、ガマゴエモン、アルター・ゾディアーツが火炎放射を放つと、ドライブはスライディングで回避し、即座にシフトカーをシフトブレスに装填する。
「はっ!せいっ!」
紫の手裏剣の形をした“ミッドナイトシャドータイヤ”を装着したドライブは、タイヤと同じ形をしたエネルギー手裏剣を生成すると、それを素早く投擲し、三体の怪人の心臓部に突き刺した。
ギロチンザウルス、ガマゴエモン、アルター・ゾディアーツが爆発を起こして消滅すると、ドライブは次の相手に向けてパンチを放った。
ファイズは二丁のクロスミラージュを使い、周囲の怪人達に向けて無数の魔力弾を放って牽制する。
「キィィッ!!!」
「ぐぅっ!?」
その瞬間、背後から【ガニコウモル】が飛行能力を使って接近し、ファイズの首を掴み上げて飛行する。
首を左腕のハサミに捉えられて上手く反撃が出来ないファイズだが、咄嗟の判断でベルト側面に備えられた“ファイズショット”を取り出し、ファイズギアから取り外したミッションメモリーを装填。
開いたファイズフォンのenterキーを押すと、フォトンブラッドがファイズショットにチャージされていく。
「はぁっ!!」
「ギィイイイイイッ!!?」
必殺の“グランインパクト”が叩き込まれ、ガニコウモルは悲鳴を上げながら上空で爆発を起こすと、解放されたファイズは地面を転がりながら着地し、再び迫り来る怪人軍団に向けてクロスミラージュからの魔力弾を放った。
ゼインはワニ獣人の大顎を抑えながら後退していくと、背後からサイ怪人が真っ直ぐに突進してくる。
「ッ!えいっ!!」
「ギャアァッ!?」
それを察知したゼインは咄嗟に地を蹴って飛び上がると、対象を見失ったサイ怪人の突進がワニ獣人に炸裂し、ワニ獣人は悲鳴を上げて吹き飛ばされる。
仲間の敵を射たんと言わんばかりに、ラ・ドルド・グ、バット・ドーパント、アゲハヤミーが飛行能力を使って迫ってくるのを見たゼインは、直ぐ様ゼインカードを装填する。
ゼインの右腕に“タジャスピナー”が装備され、背中から三対の羽“クジャクウィング”が展開されると、ゼインは大空へと飛び出して怪人の突撃を回避すると、ドライバーのプログライズキーを押し込んだ。
必殺技発動により擬似的なスキャニングチャージを発動し、タジャスピナーのメダルが回転すると、ゼインの身体が炎に包まれ、鳥の形を形成する。
「せいやぁああああっ!!!」
炎の鳥となったゼインの突撃が炸裂し、ラ・ドルド・グラン、バット・ドーパント、アゲハヤミー、サイ怪人、ワニ獣人は成す術もなく爆発を起こす。
着地したゼインは、未だに装備したタジャスピナーから火炎弾を放つことで、更に迫り来る怪人達を迎え撃った。
「はっ!せい!!」
ガッチャードサンダーはストラーダXを振るい、迫り来る戦闘員や怪人達を突き、凪払い、巧みに槍を振るうことで相手を近付けさせない先方で優位に立ち回る。
その時、カメバズーカ、サメ奇怪人、タイガーロイドがミサイルやロケット弾による遠距離砲撃を放ち、ガッチャードサンダーの足元が爆発した。
「うわっ!?こうなったら……!!」
あまりの爆発力に地面を転がってしまうが、直ぐに体勢を立て直したガッチャードサンダーは、二本のストラーダXを構えると、ガッチャードライバーのアルトヴォークを押し込む。
ストラーダXをプロペラのように回転させると、槍から発生した竜巻が三体の怪人を飲み込み、竜巻の中で身動きが取れないまま混乱する怪人達に向け、ガッチャードサンダーはアルトヴォークを引きながら走り出す。
「はぁああああっ!!!」
電光の如し速度で飛び出したガッチャードサンダーは、竜巻の中で身動きが取れない怪人達を四方八方から切り着けていく。
地面に着地したと同時に、カメバズーカ、サメ奇怪人、タイガーロイドは爆発・消滅し、ガッチャードサンダーは次の獲物に向けて飛び出していった。
エターナルの振るうエターナルエッジが戦闘員を切り裂き、続けて放たれた回し蹴りによってガンガニーが蹴り飛ばされる。
更に斬りかかってきたナイトジャマトが振るう剣をエターナルエッジで弾いて蹴りを浴びせて怯ませると、エターナルは黄色いガイアメモリをエターナルエッジに装填する。
「はぁっ!」
ルナメモリの分身能力によって出現した光のエターナルエッジがナイトジャマトに突きささり、ナイトジャマトは爆発を起こす。
エターナルはナイトジャマトの撃破と同時に振り替えると、手足を甲羅に収納して回転飛行して突進してくるリクガメヤミーを見据え、エターナルメモリをエターナルエッジに装填する。
「さぁ、地獄に落ちなさい……!」
「はぁあああああっ!!」
ジャンプしたエターナルは、リクガメヤミーの飛行突進を回避すると、そのまま身体を回転させて甲羅の真上に蒼炎を纏った蹴りを落とす。
甲羅を砕かれ地面に叩きつけられたリクガメヤミーは、そのまま派手に爆発を起こして消滅した。
サリバンが変身した仮面ライダーウインドは、全身に金色の竜巻を纏いながら空を飛び、ギルガラス、ドクガーラ、アブンガー、オオワシ怪人へと突進をしかけ、怪人達に悲鳴を上げさせながら吹き飛ばす。
すると、アブンガーが毒針を放ち、ドクガーラが秘とを白骨化させる蛾を無数に召喚し、必殺の攻撃がウインドに迫る。
「汝、全世界の栄光ヲ得たりて一切無名は散すべし」
ウインドが詠唱と共に巨大なブラックホールを発生させ、無数の蛾と毒針を吸い込むと、そのまま四体の怪人ごと吸い込もうとする。
自身のもとに吸い寄せられていく怪人達を見据えながら、ウインドはハイアルケミストリングをアルケミスドライバーに2回読み込ませ、セミアルトヴォークを押し込む。
四体の怪人が凄まじい気流に拘束され、身体を回転させたウインドの蹴りが、怪人達の身体を穿つように貫き、怪人達は気流の中で爆発を起こした。
影の中に入り込んだシノビは、怪人達の影から飛び出し、すれ違い様にシノビブレードによる斬撃を叩き込み、次々と怪人達を切り捨てていく。
すると、シノビが影から飛び出した瞬間を狙い、クサリガマテントウが鎖分銅を投げ放ち、シノビの右腕を捉えた。
「…ッ!」
クサリガマテントウの分銅で動きが止まったシノビに向けて、ライギョン、奇戒人ワニーダ、クチユウレイがシノビに向かって突撃してくる。
それを見たシノビはスクリューダーとスパナーダーを合体させた状態で取り出し、腰に巻いているベルトをキカイドライバーに変化させる。
仮面ライダーキカイに変身すると、キカイはキカイドライバーの両サイドに触れ、右足に冷気と電気を蓄積させる。
キカイの回し蹴りが四体の怪人が怪人を撃破すると、クサリガマテントウの鎖分銅の鎖を豪腕で引き千切ると、片手でキカイドライバーの両サイドにタッチする。
鎖分銅を引き寄せ、引き寄せられたクサリガマテントウに、電気を蓄積した腕部を叩き付けると、クサリガマテントウは無惨に爆発四散した。
ヴァルバラドはヴァルバラッシャーを振るい、迫り来る怪人達を一瞬で切り伏せていく。
その時、背後から現れたチーターカタツムリがカタツムリ粘液を放つと、飛び掛かってきた戦闘員の対処に気をとられていたヴァルバラドの体が、紫色の粘液によって拘束されてしまった。
「っ!しまった……!」
粘着性の高すぎる粘液に、動けないヴァルバラド。そんなヴァルバラドの元に、チーターカタツムリ、マシーン大元帥、コゴエンベエ、キューブリカンが囲む。
遠距離攻撃でヴァルバラドを蹂躙しようとする怪人達に、ヴァルバラドは仮面の下で冷や汗を流した時、
周囲に出現した四人のウォズが、怪人達を切り裂いた。
ヴァルバラドの前に、フューチャーリングシノビとなったウォズが現れると、ウォズは火炎魔術でチーターカタツムリの粘液を溶かしてヴァルバラドを解放する。
「お前……」
「……フッ」
ヴァルバラドの呟きに、ウォズは背中を向けながらジカンデスピアを構える。その視線の先には、無数の怪人達が突撃してくる光景が広がっていた。
ウォズは分身の術を使い、次々と怪人達を切り裂いていくと、怪人の集団を殲滅し終え、ウォズの分身が消える。
その時、背後からジャークミドラ、バクラーケン、ライノイマジンが飛び掛かってくる。
炎を纏う一閃が、三体の怪人を焼き尽くした。
ウォズが振り替えると、そこには炎を纏うヴァルバラッシャーを手にするヴァルバラドの姿があった。
「借りは返したぞ」
「余計なことを……」
ヴァルバラドの言葉に、ウォズが呆れたように呟く。
すると、無数の戦闘員達が機関銃やミサイルを手にして突撃してくるのを目にすると、ヴァルバラドとウォズは同時に魔力を行使した。
「「
緑と紫の炎の竜巻が、迫り来る戦闘員と怪人達の軍勢を焼きつくし、盛大な爆発を起こした。
「自分と共闘とは、妙な感覚だな!」
「私の台詞、だっ!!」
ゲイツとレジェンドは背中合わせりなり、ジカンザックス・ゆみモードとレジェンドライドマグナムによる遠距離攻撃で周囲の怪人達を撃ち抜いていく。
すると、ゲイツはレジェンドと背中を合わせたまま、挑発するような口調で告げる。
「ならば、お前のレジェンドライダーと私の疾風、どちらが速いか勝負してみるか?」
「フッ、面白い……」
ゲイツリバイブウォッチを取り出したゲイツの言葉に、レジェンドは仮面の下で不適な笑みを浮かべながら一枚のレジェンドライダーケミーカードを取り出す。
そして、二人は同時に変身の動作を開始する。
ゲイツリバイブウォッチを装填したジクウドライバーを回転させ、ゲイツは青いアーマーを纏い、ゲイツリバイブ疾風へと変身を遂げ、ジカンジャックローを装備する。
レジェンドはレジェンドライダーケミーカードをレジェンドライバーに装填し、【レジェンドカブト】に変身したレジェンドはカブトクナイガンを装備する。
「はっ!!!」
「クロックアップ!」
二人はその場から姿を消すと同時に、何百体もの怪人が爆発を起こした。
ゲイツリバイブは一通りの怪人達切り裂いた後、空中に滞空し、ジカンジャックローから青い斬撃を放つことで、蜂女、ハンマークラゲ、カニ獣人が爆発する。
その直ぐそばでは、クロックアップを発動させたゴージャスカブトがカブトクナイガンの斬撃で戦闘員を次々と切り捨てていき、奇械人メカゴリラ、カマギリジン、ジョーズワニに鋭い蹴りを浴びせて爆発させる。
頃合いを見計らい、ゲイツリバイブはジカンジャックローのボタンを高速連打し、レジェンドカブトは新たなレジェンドライダーケミーカードを装填する。
「はぁー………ハッ!!」
突き出されたジャックローから無数の青い爪型の光弾が飛び出し、ゲイツリバイブは青い閃光となって飛び出す。
レジェンドは【ゴージャスドライブ】に変身すると、変身と同じ要領でレジェンドライバーを操作し、黄金に輝く“トライドロン”が怪人達の周囲を旋回する。
青い雨と共に青い閃光となったゲイツリバイブの斬撃と、黄金のリングの中で黄金の流星となったゴージャスドライブの蹴りが、怪人を蹂躙する。
ゲイツリバイブとゴージャスドライブが姿を現すと、数千単位の怪人が消滅していた。
しかし、爆煙の向こうから更なる怪人達が飛び出してきて、二人は直ぐ様迎撃体勢をとった。
二人のクララは“
すると、戦闘員達を押し退けて、カリュブディス・ハーキュリーが地面を殴り付け、発生した衝撃波がツクヨミとマジェードを襲う。
「はい、ドーーーン!!!」
「ッ!?」
その時、爆煙の向こう側から、巨大な質量を持った箱──自販機が飛んでくる。マジェードが取り出した自販機だ。
カリュブディスは花弁を咲くように体の口を展開させてそれを飲み込むが、続けるように無数の自販機が飛んできて、カリュブディスの口の中に放り込まれる。
口に収まる許容量を越え、口を閉じれなくなるカリュブディス。
「いっくよーー!ドドドドーーン!!!」
そこへ、ドッガハンマーを手にしたツクヨミが飛び出し、カリュブディスの脳天に紫の拳型のハンマーを叩き付ける。
カリュブディスは口の中にあった自販機を破壊されながら地面に叩き付けられ、ヨロヨロと起き上がる。
そこへ、並び立ったツクヨミとマジェードが、同時に、必殺の構えをとった。
「いっくよ~!」
「」
マジェードがアルケミスドライバーにリングを翳してからセミアルトヴォークを操作し、ツクヨミがジクウドライバーを回転させると、二人は重ね合わせるように片足を交差させる。
振り抜かれた足から、黄色とオレンジの衝撃波が飛び出し、カリュブディスを襲う。
カリュブディスは太陽のように燃え盛るエネルギーに拘束されると、月の幻影が太陽にゆっくりと重なり、日食のように太陽とカリュブディスの姿が月の影に消えると、カリュブディスは盛大な爆発を起こした。
ウィザードとビルドは、戦闘員銃撃によって発生した爆発を背中に受けながら突撃し、ウィザーソードガンとドリルクラッシャーの銃弾を浴びせる。
手にした武器を剣に変形させると、次々と戦闘員達を切り裂いていく。戦闘員達も剣を手に応戦しようとするが、ウィザードのアクロバティックな動きとビルドの機動力に着いていけず、次々と爆発を起こしていく。
その時、上空からイッタンモメン、ウブメ、ギガンデスヘブン、ケツァルコアトルス・ドーパント、イトマキエイヤミーが接近し、ウィザードとビルドを強襲する。
「上からわらわらと……」
「なら、私も飛ぶとしようか」
上空から、炎や怪光線、巨体による突撃と言った猛攻を迎え撃ちながら分析するビルドは、黄色とピンク色のフルボトルを取り出し、シャカシャカと振る。
「……貴方はそこで見学してて。私が全員殲滅する」
それを見たウィザードは、新たに取り出したウィザードリングを指に嵌め、ウィザードライバーに翳す。
【フレイムドラゴン】に変身したウィザードは、コネクトの魔法で取り出したドラゴタイマーを備え、親指型のボタンを押し込む。
ウィザードの周囲に青・黄・緑の魔法陣が現れ、【ウォータードラゴン】【ハリケーンドラゴン】【ランドドラゴン】が召喚される。
三人のウィザードが、各々が持つ属性の魔法陣と共に、魔力を帯びたドラゴンに変化すると、本体であるフレイムドラゴンに吸い込まれる。
ウィザードの体に
「……ここからは、私のショータイム」
【仮面ライダーウィザード・オールドラゴン】は翼を広げて飛翔する。
迫ってきたウブメをすれ違い様にドラゴヘルクロウで切り裂くと、ウブメは断末魔を上げながら爆発四散する。
「生憎だが、私は少し目立ちたがりでねぇ。でしゃばらせてもらおう」
空を見上げながら呟いたビルドは、ボトルをビルドドライバーに装填し、レバーを回す。
「ビルドアップ」
黄色いトラのハーフボディと、ピンク色のUFOのハーフボディが重なり合った【トラユーフォーフォーム】に変身したビルドは、左肩の“BLDポータルシップショルダー”から発せられる怪電波を用いて、その場にUFOを出現させる。
UFOに飛び乗ったビルドは空を飛び回り、UFOの高速飛行能力で怪物体を翻弄しながら、右手の“BLDトラファイトグローブ”に備わった爪でギガンデスヘブンとケツァルコアトルス・ドーパントを切り裂いてダメージを与えていく。
すると、イッタンモメンの放つ攻撃を回避しているウィザードにイトマキエイヤミーが迫っている事に気付いたビルドは、右手から黄色い斬撃を飛ばし、イトマキエイヤミーを吹き飛ばした。
ウィザードはビルドに近付くと、仮面の下で訝しげな表情を浮かべる。
「……なんのつもり?」
「見ての通りさ。私は傍観者でいるのは好まなくてね」
「……なら、足を引っ張らないように!」
その言葉と共に飛び出したウィザードにビルドが続くと、二人は必殺技を発動させる。
四つのエレメントの魔法陣を足に集中させたウィザードと、高速飛行するUFOの上で黄色いトラの爪のオーラを生成するビルドが、咆哮を上げて突撃する三体の巨獣へと迫る。
ウィザードの蹴りがギガンデスヘブンを貫き、ビルドの爪がイトマキエイヤミーを切り裂く。そして、最後尾で大口を開けて咆哮を上げるケツァルコアトルス・ドーパントに、ウィザードとビルドの同時攻撃が炸裂した。
上空で大爆発を上げる怪物達の悲鳴を背に、ウィザードとビルドは大地に降り立った。
シアが変身したエグゼイドと、ノーヴェが変身したクローズは、その並外れた身体能力を駆使し、戦闘員達をゴミのように投げ飛ばしていく。
そこへ、バッファロー怪人が唸り声を上げながら突撃してくるのを見て、埒が明かないと判断したクローズは専用武器“ビートクローザー”を装備し、ドラゴンフルボトルを装填し、グリップエンドを二回引く。
「今のアタシは、負ける気が……」
「ッ!ダメです!!」
「はっ!?」
剣を振り抜こうとした瞬間、エグゼイドから制止の声が飛ばされる。
思わず動きを止めたクローズが振り返った瞬間、自前の機動力を用いて飛び出していたエグゼイドが、クローズの手からビートクローザーを奪い取った。
「お借りしますよ!!」
「あっ!お前ッ!?」
クローズの言葉を無視して、エグゼイドは既にガシャットを装填していたガシャコンブレイカーⅡ・ブレードモードとビートクローザーを構え、突進してくるバッファロー怪人を迎え撃つ。
「てりゃっ!!」
激突の直前でスライディングし、すれ違い様にピンクのエネルギーを纏うガシャコンブレイカーⅡでバッファロー怪人を切り裂いて撃破した瞬間、エグゼイドは持ち前のバネで高く跳躍する。
その瞬間、エグゼイドが滑っていた場所が爆発する。
その爆音を聞いたクローズは、バッファロー怪人の影に隠れていたタイホウバッファローに気付いた。バッファロー怪人は、彼の砲撃を隠すための囮だったのだ。
未来視でそれを先読みしていたエグゼイドは、空中に出現したブロックを蹴り、タイホウバッファローに向けて急降下すると、ピンク色のエネルギーに包まれたガシャコンブレイカーⅡと蒼炎を纏うビートクローザーを振り下ろした。
二色の斬撃に身を切り裂かれ、タイホウバッファローは爆発を起こして消滅する。
「……礼は言わねぇからな」
「良いですよ、別に。代わりに、これ使ってみますか?」
エグゼイドはハンマーモードに変形させたガシャコンブレイカーⅡにゲキトツロボッツガシャットを装填し、それをクローズに手渡す。
クローズは、赤いエネルギーに包まれるガシャコンブレイカーⅡを見ると、フンッと鼻をならした。
「いいぜ。それなら……使ってやるぜ!!」
ガシャコンブレイカーⅡが赤いロボットアーム型のエネルギーに包まれ、クローズは走り出す。その視界の先にいたのは、クモナポレオン、カマキロイド、バットイマジン、エナジー・ドーパントに向けて、ガシャコンブレイカーⅡを振り抜いた。
「オラオラオラオラァッ!!!」
クローズはガシャコンブレイカーⅡを次々と怪人を殴り飛ばすと、怪人達は断末魔を上げながら爆発を起こした。
「へぇ……意外と使いやすいなコレ」
「当然ですぅ!」
ガシャコンブレイカーⅡをマジマジと眺めて呟いたクローズの言葉に、エグゼイドは自信満々に答えた。
龍騎とグリスは愛用の武器を手に怪物達を撃退していく。
ツインブレイカーを手に、スクラッシュドライバーの副作用により激情のままに暴れているグリスとは対照的に、龍騎はドラグシールドで防ぎながら的確に、そして優雅な動きでドラグセイバーを振るうことで、戦闘員の数を減らしていく。
その時、銅色の装甲を持つ【ショッカーライダー】の部隊が、黒いオートバイを操縦しながらグリスの周囲を旋回し、爆薬入りのダーツを投擲する。
いかに変身していても、バイクの機動力には叶わずに苦戦するグリスだが、持ち前の性能をいかし、何とかショッカーライダー達の攻撃を捌いていく。
「っ!?ぐぁあああっ!!」
その時、ゴ・バダー・バが愛車のバギブソンに乗り、時速400kmの速度でグリスに体当たりをしかける。
流石のグリスもこれには堪えきれず、装甲から火花を散らして吹き飛ばされてしまう。
「乗るのじゃ!」
「!!」
そこへ、全身真っ赤な塗装が成され、ヘッドライトが龍騎の仮面を模した形状になっているのバイクに股がる龍騎の声が響く。
それを耳にしたグリスは体を捻り、龍騎が運転する“ドラゴンサイクル”と呼ばれるバイク乗る龍騎の後ろに着地する。
「竜化やサバイブでは燃費が悪いのでな。ぶっつけ本番のコレを使わせてもらうのじゃ!」
龍騎はドラゴンサイクルを加速させ、ゴ・バダー・バとショッカーライダー達を追う。
「攻撃は私の仕事だッ!!」
グリスはツインブレイカーをビームモードに切り替え、ドラゴンサイクルの座席からショッカーライダーを狙う。
ショッカーライダーはバイクを操縦して避けようとするが、
「私の前に、ひれ伏せぇ!!!」
続けて、グリスは熊の絵柄が描かれたフルボトル──“クマフルボトル”を取り出してシャカシャカと振ると、キャップを回した状態でスクラッシュドライバーに装填し、レンチ型レバーを倒した。
グリスの両腕に、巨大なクマの爪型のエネルギーが生成され、空中にいたショッカーライダーを切り裂く。クマの爪に切り裂かれたショッカーライダー達は、悲鳴を上げることなく爆発を起こす。
そして、グリスはゴ・バダー・バを見据えると、ローズフルボトルとロックフルボトルをツインブレイカーに装填する。
パイル先端から鎖と茨が射出され、バギブソンを運転するゴ・バダー・バの体を絡めとる。
「はぁっ!!」
「っ!!?」
グリスが腕を振り上げると、ゴ・バダー・バは空へと打ち上げられる。
そして、グリスがスクラッシュドライバーのレバーに手を掛けようとした時、前方から声がした。
「すまぬが、運転を頼むぞ!」
「なっ!?お前、何をっ!?」
何と龍騎は、ハンドルから手を離し、座席を足場に跳躍したのだ。
グリスは慌ててハンドルを握ると、ツインブレイカーの茨と鎖が千切れ、龍騎は飛び上がりながらドラグバイザーにファイナルベントのカードを装填する。
「ドラゴンライダーキック!なのじゃ!!」
背後に出現したドラグレッダーの吐いた炎に包まれ、龍騎はゴ・バダー・バに火炎を纏う蹴りを浴びせる。
ゴ・バダー・バは爆発を起こし、龍騎は着地する。
「ぬぉおおおおおっ!!?」
「あひぃいいいいいんっ!!!?」
その時、グリスがハンドルを握るドラゴンサイクルが龍騎に激突する。龍騎が着地したのはグリスが運転するドラゴンサイクルの目の前であり、流石のグリスも避ける事が出来なかったのだ。
龍騎は矯声を上げながら撥ね飛ばされ、地面にドシャアッと崩れ落ちる。
「す、すまな……」
「ハァ、ハァ……妾の愛車で撥ね飛ばされる感覚……これはこれで良いッ!!」
「………心配した私が愚かだった」
ドラゴンサイクルを急停止させて謝罪しようとしたグリスだが、体をビクンビクンッと痙攣させて恍惚とした艶声を上げる龍騎の姿に、ドン引きしたように呟いた。
「うんうん!皆仲良くやってるみたいだね~!」
ゴーストは上空でフワフワと滞空しながら、仲間達の戦いぶりに歓声を上げている。
呑気な様子に見えているが、周囲への対応を怠ることはなく、宙に浮いて目立つ的となっているゴーストを目指して飛び掛かってくるエイキング、プテラノドンヤミー、キグナス・ゾディアーツを“禍天”で地へと叩き付ける。
「さて、ミレディさんも行こうかな!」
ミレディは眼魂を取り出すと、それをゴーストドライバーに装填し、レバーを操作する。
マスク部分は勾玉のような形状にフードには角子をもしたピンクのパーカーを羽織る【ヒミコ魂】に変身したゴーストは、舞うような動きでサングラスラッシャーを振るい、怪人達を後退させていく。
「ライドインパルス!!」
その時、ゴーストの周囲に紫の閃光が走り、ゴーストの周囲を囲んでいた戦闘員達が爆発を起こし、消滅する。
ゴーストが閃光に視線を向けると、そこにはスチームブレードを手にするローグの姿があった。
「一緒に戦ってみる、レッちゃん?」
「れ、レッちゃん!?妙な名前を着けるな!」
面白そうにローグの隣に立ち並んだゴーストは、ローグを即座に着けたアダ名で呼び、ローグはそれに驚いて反論する。
その時、二人の背後から、合体トリプロンがビームを乱射する。
しかし、それにいち早く気が付いたローグは振り返りながらスチームブレードを振るい、ビームを明後日の方向に切り飛ばす。
しかし、合体トリプロンは慌てる様子を見せず、グラサンキッド、サンドダス、カメドーンマルガムがゴーストとローグ四方から囲み、更に無数のガーディアンが機関銃を構える。重力魔法を操るゴーストと、高速格闘戦を得意とするローグに、遠距離戦を図ったのだろう。
「その程度の策など……」
「ちょぉ~っと待った!!」
ローグの前に出たゴーストは、ニュートン眼魂のボタンを押し、ゴーストドライバーに装填してカバーを閉じる。
ゴーストドライバーから出現したニュートンゴーストが怪人達を牽制し、ゴーストはレバーを操作する。
ニュートン魂にゴーストチェンジしたゴーストは、左手のアトラクショングローブを掲げ、怪人達を一斉に上空に引き寄せる。
雨のように四体の怪人とガーディアンが振ってきたと思った瞬間、ゴーストは右手のリパルショングローブを突きだし、怪人達を一斉に空へと吹き飛ばす。
「ほらほらレッちゃん!さっさと決めちゃって!」
「無論だ!!」
ゴーストの意図を察したローグは、不死鳥のエンブレムが刻まれた赤いボトル──“フェニックスボトル”を振ると、スクラッシュドライバーに装填し、レンチ型レバーを下ろす。
ローグの体が炎に包まれ、炎の鳥の形を形成すると、不死鳥となったローグは翼を羽ばたかせ、ゴーストが斥力でうち飛ばした怪人達に向かって突撃する。
「“流星・緋槍”」
そこへ、ゴーストが100本の炎の槍を飛ばす。
100本の炎の槍と共に怪人達と戦闘員の軍勢にローグが激突した瞬間、怪人達は上空で盛大に爆発する。
そして、ゴーストは戦場にも関わらず変身を解くと、腰に片手を添えて顔の横でピースをするいつものポーズを取ると、バチコンッとウインクをした。
「皆大好き、美少女仮面ライダーミレディちゃん!今日も悪を成敗してやるぜ!」
「……何をしてるんだ?」
誰に向けてるのか分からないポーズを取るミレディに、着地したローグは意味が分からないというように困惑した視線を向けた。
ヘルズギーツの配下と仮面ライダー達が激闘を繰り広げている中、プレアデスが捉えた仮面ライダー達がいる研究所の中で、靴音が響き渡り、一人の影が現れた。
黒とオレンジのインナースーツを着用し、白と黄色の装甲とガンレッドが装着している。明るい茶色の髪にはヘッドフォンと二本の角のようなヘッドギアが装着され、長いマフラーで口元が隠れている若い女性だ。
その少女は、生体ポッドに捉えられた仮面ライダー達をチラリと一瞥した後、何かを探すように視線を彷徨わせる。
『何ここ?メッチャ陰気な所じゃん!俺っち悪魔だけどなんかここ嫌い!』
「……」
そこへ、突如として男の声が聞こえてきたことで、少女は眉間に皺を寄せながらその声がした方向に眼を向ける。
黒いボディに尖った耳、地面まで届く長い尻尾、青い複眼が特徴で、頭部は白い髪をオールバックにしたようになっている。口元にはクラッシャーのイラストを描いた青いマスクを付けている。その存在の体は半透明で、下半身がなく幽霊のようであり、少女の体に繋がっている。
不満気な様子で騒ぐその存在を無視して、少女は研究所の中を歩き回っていると、無数のレジェンドライダーレイズバックルが納められたショーケースと謎の装置を見つけた。
しばらくそれを見て考えた後、その少女は白と黄色のガンレッドを纏う拳を握りしめる。
「───フンッ!!」
その拳を突きだし、装置を貫く。
バチバチっと散る火花に鬱陶しそうに顔を歪めながら、少女はガサゴソと装置に突き刺した右手を彷徨わせていると、手袋に包まれた指先に、機械とは別の何かが当たる感触がした。
「……あった」
少女はそれを掴み、腕を引き抜く。
握りしめられた拳を開くと、そこには宝石のような煌めきを放つ、掌に収まる程の黄色い人形があった。
~オリキャラ&オリライダー紹介~
▪︎プレアデス(スバル・ナカジマ)
イメージCV.北川景子
【解説】
青入間達がミッドチルダに訪れず、キリヲに破れた世界線のスバル。見た目は20代後半で身体中に傷が目立ち、髪が腰に届くまで伸びている。
英雄への道から一転し、仲間も組織も失ってしまった為に廃人のように20年間を生きていたが、オーマジオウの力を取り込んだ時の王者のラスボス(ネタバレの為、名前は明かしません)により力を与えられ、自分達が負ける要員となった全ての仮面ライダーを滅ぼすためにライダーコロシアムを開催する。
▪︎仮面ライダーヘルズギーツ
【容姿】
姿はクロスギーツと同一だが、全身は血塗られたようなワインレッドで、黒いラインが走っている。複眼の色はブラック。
【概要】
ギーツの創世の力で「全てを破壊する力」を望んだプレアデスが、デザイアドライバーとヘルズギーツバックルで変身した姿。
仮面ライダーコロシアムに参戦した仮面ライダー達のギラギラを力に変えることでギーツⅨを凌駕する能力を手に入れており、ミッド式・ベルカ式の魔法や、各世界の仮面ライダーの敵を召喚することも出来る。
【使用アイテム】
・ヘルズギーツバックル
形状はブーストマークⅢと同じだが、カラーリングが赤と黒になっている。
次回予告
ヘルズギーツ「世界を滅ぼす力だ……!」
圧倒的なヘルズギーツの力──
ドライブ「貴方はアタシが止める!!」
シャドームーン「貴様等は!?」
ゴーカイな
ゴーカイレッド「ド派手に行くぜ!なの!!」
ゴジュウウルフ「テメー等はアタシの……獲物だ!!」
ep.8 過去か未来か
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