「……ッ!行けッ!!!」
立ち並ぶ三人のライダーの威光に気圧されそうになったヘルズギーツは腕を振るうと、足元から溢れだした靄が凝縮されていき、【アスモデウス】【オブリビアン】【トランザムザ レベル4】【ミスタイタン】【ギーツキラー】【ジェロニモ】【アークワンマルガム】【ボッカ・ジャルダック】の形となって、実体をを持った。
体を持った怪物達は、唸り声を上げながらジオウ達の元へと突撃していく。
「させない!!」
『がっ!?』
そこへ、間に入ったウィザードがウィザーソードガン・ガンモードから銀の弾丸を射ち、怪人達を後退させる。ウィザードの側にエグゼイド達が並び立つ。その時、体から煙を吹き上げていたアスモデウスが起き上がると、の体から青黒いエネルギーが溢れ出す。
「グォオオオオオオオッ!!!!」
その瞬間、溢れ出した靄の中から、巨大な体躯を持つドラゴンの姿へと変貌したアスモデウスが姿を現した。
「お、おっきくなったぁ!?」
「これはヤバそうだな……!」
驚愕するドライブの隣で、クローズは仮面の下で冷や汗を流す。
その時、アスモデウスは大きな口を開けて、そこから青黒い炎弾を連続で吐き出した。ユエの五天龍にも匹敵する凄まじい威力だ。ウィザードやゴースト達が結界を張ろうとした時、ジオウは前に歩み出した。
「ふっ」
小さな声と共に手が突き出される。
その瞬間、ジオウの手から放たれた金色の波動が、青黒い炎を露散させる。そして、炎を打ち破った金色の光がアスモデウスを包み込むと、アスモデウスは悲鳴を上げながら吹き飛ばされた。
「なっ!?」
「あれだけの敵を、あんな簡単に……」
「すごい成長ぶりだねぇ~」
その時、アスモデウスは怒号のような咆哮を上げながら空へと飛び出す。
それを見て、クワガタオージャーが前に躍り出た。
「ヴィヴィオ!」
「入間パパ、ここは任せて!」
クワガタオージャーはキングオージャーのセンタイリングが装填されている銀のテガソードを構えると、それを天に掲げた。
「降臨せよ、ユニバースロボ!!」
その瞬間、テガソードに装填されたキングオージャーリングが赤く光る。同時に、クワガタオージャーの背後から一条の赤い光の柱が吹き上がり、アスモデウスの前にその存在が立ち塞がった。
昆虫の要素を取り入れたメカニカルなデザイン。頭部と胸部にクワガタムシの大顎の装飾を持ち、背中には大きな翅。蟷螂のような右足と蜂のような左足、そして蜻蛉の体のようなデザインに蝶の装飾を持つ剣を装備した49メートルの体躯を持つロボット──【守護神キングオージャー】が、その姿を現した。
歴代のスーパー戦隊達の思いがロボの形となった【ユニバースロボ】。本来、センタイリングで変身する戦士──【ユニバース戦士】にはユニバースロボを召喚する能力はないが、【キングオージャー】の指輪と異常なまでに高い適合率を持つヴィヴィオは、指輪の力だけでユニバースロボを召喚することを可能にしていたのだ。
「よし…!いくよ、キングオージャー!!」
変身が解除され、大人モードの姿となったヴィヴィオが、守護神キングオージャーのコックピットに乗り込んでレバーを操作する。
ヴィヴィオの操縦によって動き出した守護神キングオージャーは、“昆虫剣シュゴットソード”を構えると、アスモデウスに向かって走り出した。
「やぁっ!!」
「ギャオオオオオオオッ!!?」
振り下ろされたシュゴットソードがアスモデウスの体を切り裂き、アスモデウスは堪らず悲鳴を上げる。負けじとアスモデウスも炎弾を連続で吐き出すが、キングオージャーは高速で駆け抜けてアスモデウスの翼を切り落とすと、アスモデウスは人型に戻りながら地面に墜落した。
巨大なロボと怪物の轟音を耳にしながら、ウィザードはローブを翻しながら呟いた。
「……ん。ショータイムの始まり」
その言葉と共に、ウィザード達は走り出し、怪人達も唸り声を上げて走り出すことで、戦闘が開始される。
そして、ガッチャードシャイニングデイブレイク、ゴーカイレッド、ミラクルガッチャード、そしてジオウがヘルズギーツのもとに向かって突撃した。
ヘルズギーツはヘルズギーツバスターから赤黒い斬撃を放つ。先陣を切って走り出したガッチャードシャイニングデイブレイクがガッチャージガンから打ち出したら炎弾によって弾かれる。
「デイブレイクさん!!」
「っ!なのは!!」
その時、背後からかけられた声に反応したガッチャードシャイニングデイブレイクは、ガッチャージガンを後方に向けて投げる。
ガッチャージガンは背後にいたゴーカイレッドの手へと放物線を描いて飛んでいくと、ゴーカイレッドの手に収まる。同時に、掛け声と共に投げられていたゴーカイレッドのゴーカイサーベルがガッチャードシャイニングデイブレイクの手に吸い込まれるように収まると、ガッチャードシャイニングデイブレイクはガッチャートルネードとゴーカイサーベルを振り上げる。
振り下ろされた二本の刃を、ヘルズギーツはヘルズギーツバスターの一本で受け止める。そこへ、ゴーカイレッドの持つガッチャージガンとゴーカイガンが火を吹いた。
迫り来る銃弾を前にギーツテールヘルズが展開され、盾となってそれを防いだ瞬間、ヘルズギーツの前に二つのライダーの影が現れた。
その先には、サイキョージカンギレードを手にしたジオウと、エクスガッチャリバーを手にしたミラクルガッチャードの姿があった。
「「はぁっ!!!」」
「ッ!?」
振り抜かれた剣から、金と青の2つの斬撃が✕字の形を作って飛び出す。ヘルズギーツはギーツテールヘルズで受け止めようとするが、威力が高過ぎたことで赤黒い光を纏う尾は弾かれ、ヘルズギーツは爆発を起こしながら後退した。
時を同じくして、仮面ライダーと再生怪人の戦いは、それぞれ佳境を迎えていた。
「うりゃあっ!!」
「でやぁっ!!!」
『がぁっ!!?』
ドライブとクローズの拳が突き刺さり、ミスタイタンは呻き声を上げながら吹き飛ばされる。地面をゴロゴロと転がったミスタイタンは立ち上がったかと思うと、その体が炎に包まれる。
『そんな攻撃、ぬるいわぁッ!!!』
炎が弾け、ミスタイタンは【百目タイタン】へと姿を変えた。
口も鼻もない顔に無数の目を持つ不気味な姿へと変貌した百目タイタンは、両腕に炎を纏わせながら突貫し、その炎をクローズに叩きつける。
『はぁっ!!!』
「ぐっ!?」
「ノーヴェ!!」
その一撃の重さにクローズは吹き飛ばされる。そこへ、ドライブ、龍騎、エグゼイドが駆け寄る。ドライブがクローズに手を貸して起き上がらせるのを横目で見たエグゼイドは、二つのガシャットを取り出した。
「ここは速攻で決めちゃいましょう!」
「成る程、全力という訳じゃな」
マキシマムマイティXとハイパームテキの二つを起動したのを見て、龍騎はベルトのカードデッキからサバイブのカードを取り出す。
それに続き、ドライブはシフトスターライトライドロンを取り出し、クローズは腰に巻いているベルトをビルドドライバーからスクラッシュドライバーに付け替える。
各々の強化アイテムをベルトや武器に装填させると、四人は変身の構えをとった。
「ハイパー大変身!ですぅ!!」
「変身!!」
エグゼイドはムテキゲーマーに、龍騎は龍騎サバイブに、ドライブはタイプスターライトライドロンに、そしてクローズは【仮面ライダークローズチャージ】となり、百面タイタンの前に並び立つ。
『ッ!あぁっ!!!』
百目タイタンはその光景に気圧されながらも、己を鼓舞して両手に炎を宿して突撃する。それに対して、エグゼイドとドライブは拳を構える。
「行きますよ、スバルさん!」
「はい!!」
その瞬間、ドライブは蒼い閃光となり、エグゼイドの姿が消える。同時に、ありとあらゆる方角から、凄まじい衝撃が百目タイタンを襲った。
「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!ですぅ!!」
「どりゃああああああああああっ!!!」
『がぁっ!ぐふっ!ぬあっ!?』
エグゼイドの瞬間移動と、ドライブの高速移動による連続攻撃により、全身から火花を散らした百目タイタンが地面を転がる。
「妾達も行くのじゃ!」
「あぁっ!」
龍騎サバイブの言葉に答え、クローズチャージは“ツインブレイカー”を具現化させる。
アドベントカードをドラグバイザーツバイに装填した龍騎サバイブの背後にドラグランザーが現れ、周囲を旋回しながら咆哮を上げる。
クローズチャージはツインブレイカーにクローズドラゴンを装填すると、クローズチャージの背後にドラゴン型のエネルギーが現れる。
「メテオバレットじゃ!!」
「オラァッ!!」
龍騎サバイブが引き金を引き、クローズチャージがツインブレイカーを突き出す。ドラグバイザーツバイのレーザーとドラグランザーの炎、そしてドラゴン型のエネルギーが飛び出し、百目タイタンに襲い掛かった。
『ぐぁあああああっ!!!』
爆発を起こして吹き飛ばはれる百目タイタンを見据え、エグゼイドはハイパームテキのスイッチを押し、ドライブはシフトスターライトライドロンを倒す。
黄金の光を纏うエグゼイドと、蒼い光を纏うドライブが構えると、百目タイタンの周囲を青紫色に染まったドライブの愛車──“スターライトライドロン”が旋回し、蒼いリングとなって百目タイタンを取り囲むと、二人は同時に踏み出した。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁっ!ですぅ!!」
「オォリャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
エグゼイドとドライブによるキックが百目タイタンを蹂躙する。そして、最後に二人の同時キックを受けたその瞬間、百目タイタンの体を、無数の「HIT!」「GREAT!」「PERFECT!!」という文字に蹂躙した。
「ぐっ!?がぁあああああああああああああっ!!!!」
百目タイタンは盛大に爆発を起こし、粒子となって消滅すると、エグゼイドとドライブは拳を打ち合わせ、龍騎サバイブとクローズチャージは武器を下ろし、小さく息を吐いた。
「はぁっ!」
『ッ!』
強化変身を果たしたウォズギンガファイナリーのエネルギー波がジェロニモを吹き飛ばす。ジェロニモは驚きつつも空中で体勢を整え華麗に着地する。
「おりゃあっ!」
「てぇい!!」
そこへ、ツクヨミとマジェードのダブルキックが放たれ、ジェロニモは後退する。刀でそれを受け止めたジェロニモが刀を構えようとした時、無数の銃弾が飛来し、ジェロニモの足元で火花を散らした。
「皆!」
「ティアりん!白アズアズ!!」
ウォズとツクヨミとマジェードが振り替えると、そこにはヴァルバラッシャーを構えるヴァルバラドに肩を貸しているファイズの姿があった。
「無茶なことを……」
「フン。この程度、イルマ様の右腕である私からすればかすり傷に等しい……!」
ギンガファイナリーから基本形態に戻ったウォズが呆れたように言うと、ヴァルバラドは隣に並び立ちながらヴァルバラッシャーを構える。
『闇忍・閻魔桜!!』
その時、ジェロニモは周囲に桜を発生させると、その桜が爆発を起こす。ウォズ達はその場から飛び退いて爆発を回避すると、左右に分かれるように跳んだウォズとヴァラルバラドが動き出した。
「「“
ウォズのジカンデスピアから青い炎が、ヴァラルバラドのヴァラルバラッシャーから紫の炎が溢れ出す。しかし、その炎が向かう先にいたのはジェロニモではなく、後方に着地したツクヨミとマジェードだ。
ツクヨミは青の炎を、マジェードは紫の炎をその手で受け止めると、二人は目を合わせて頷き合う。
「行くよ!ドカーンってなって……」
「バーンとやっちゃおうっ!!!」
その言葉と共に、ツクヨミとマジェードは受け止めた炎を球状に固めると、それを一つに合わせる事で、青と紫の炎を帯びた金とオレンジのエネルギー弾を造り出す。
「「はぁっ!!!」」
二人がその光弾を投げ放つ。投擲されたオレンジと金の光弾は、青と紫の炎の尾を引きながら真っ直ぐにジェロニモへと迫っていく。
そこへ、アクセルフォームとなったファイズが音速移動能力で光弾の背後までたどり着くと、ファイズはファイズショットを手に、ファイズフォンのエンターキーを押した。
「はぁッ!!!」
グランインパクトが光弾に炸裂し、光弾は赤い光を纏いながら加速する。
『グァアアアアアアアアアアッ!!!?』
その光弾の速度に対応しきれなかったジェロニモは、光弾の直撃を受けると、上空に吹き飛ばされながら大爆発を起こした。
アークワンマルガムが腕を振り下ろすと、上空から無数の隕石が飛来する。
ゲイツとレジェンドは、アクロバティックな動きでその流星群を回避すると、ゲイツはゲイツアンビションライドウォッチを、レジェンドはレジェンドカメンライザーを取り出した。
「本気でやるぞ。ついてこれるか、私?」
「無論だ!行くぞ!」
ゲイツがゲイツアンビションウォッチをジクウドライバーに装填し、背後に
レジェンドがカードをレジェンドカメンライザーに装填し、上空に向けた引き金を引くと、銃口から巨大なレジェンドライダーケミーカードが飛び出し、連なって幾重の輪となりレジェンドを囲う。
ゲイツはゲイツアンビションに、レジェンドはレジェンダリーレジェンドへと変身する。
同時に、アークワンマルガムは右腕から触手を放ち、ゲイツアンビションとレジェンダリーレジェンドに向けて振り下ろす。
「はっ!!」
『なっ!?』
その瞬間、ゲイツアンビションは一瞬で装備したジカンスパーダを振り抜き、その触手を一瞬で切り捨てる。アークワンマルガムが動揺する瞬間、レジェンダリーレジェンドは新たなレジェンドライダーケミーカードを取り出し、レジェンドカメンライザーに装填する。
「お前をゴージャスに止められるのは……私達だ!!」
右腰の装飾はそのままに、黄金のVの形をした装飾を着けた【仮面ライダーゴージャスゼロツー】となったレジェンダリーレジェンドの両隣に、【仮面ライダーゼロワン・ライジングホッパー】と【仮面ライダーゼロワン・メタルクラスタホッパー】の姿が現れた。
「ほぅ……」
ゲイツアンビションがその光景に目を向けた瞬間、ゴージャスゼロツーと二人のゼロワンは黄色のサイバー線を描きながら走り出し、アークワンマルガムに突撃した。
ライジングホッパーの蹴りを回避し、メタルクラスタホッパーのパンチを受けて後退した瞬間、アークワンマルガムはゴージャスゼロツーの視認不可能の打撃が襲い掛かった。
「フッ!」
『がっ!?』
「ハッ!でやっ!」
『グッ!』
赤と黄色のサイバー線を描くゴージャスゼロツーの攻撃が四方八方から襲い掛かる。更にライジングホッパーとメタルクラスタホッパーの高速攻撃が追加され、対応が追い付かないアークワンマルガムは全身から火花を散らしながら吹き飛ばされる。
「やるな……ならこれだ」
それを見たゲイツアンビションは、負けじと装甲の各部に装着されたライドウォッチの内の一つのライドオンスターターを押した。
【仮面ライダーヴァレン・フラッペカスタム】の幻影が取り込まれると、ゲイツアンビションは氷塊に包まれた足を振り上げ、勢いよく地面に叩きつけた。
「ッ!?」
叩き付けられた足から発生した冷気が地面を伝い、アークワンマルガムの足を凍り付かせる。身動きが取れなくなったアークワンマルガムを見据え、ゲイツアンビションは更にライドウォッチを起動させる。
【仮面ライダーメテオ】【仮面ライダークローズマグマ】【仮面ライダーランペイジバルカン】の能力が付与され、ゲイツアンビションの腕が“ナックルデモリション”に変化し、そのアームが煮えたぎるマグマに包まれる。その拳を構え、ゲイツアンビションは一瞬でアークワンマルガムのもとに距離を積め、拳を振りかぶった。
「はぁあああああああああっ!!!」
『ウガァアアアアアアアアアッ!!!?』
流星群のような速度で放たれるマグマを纏う巨拳が次々と炸裂し、最後にアッパーカットを受けた事で、アークワンマルガムは空高く殴り飛ばされる。
ゲイツアンビションはナックルデモリションを解除すると、ゼロツーから元に戻ったレジェンダリーレジェンドに声をかけた。
「決めるぞ!」
「あぁ!」
レジェンダリーレジェンドはベルトに装着されていたレジェンドカメンライザーを取り外して引き金を引き、ゲイツアンビションはゲイツアンビションウォッチを装填したジクウドライバーを回転させる。
ゲイツアンビションとレジェンダリーレジェンドが同時に飛び出すと、背後にG3Xからヴァレンまでの仮面ライダーの姿が現れ、前方に黄金のカードの幻影が並ぶ。
「「はぁあああああああッ!!!」」
『グォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』
二人の必殺キックを受けたアークワンマルガムが空中で大爆発を起こし、ゲイツアンビションとレジェンダリーレジェンドは静かに地面へと着地した。
ギーツキラーが両腕から赤黒いエネルギー弾を発射する。
「エリオ!」
「はい!!」
『『SONIC MOVE』』
迫り来る光弾の軍勢を前に、ブンレッドはガッチャードサンダーは高速移動魔法を発動させ、赤い閃光となって光弾を回避する。
ギーツキラーはそれを見て、上空から蹂躙しようと背中にある尾を広げて飛び上がろうとした時、それを遮るように電子音声が響いた。
『ッ!?グァアアッ!!?』
ダークディケイドのライドブッカーから放たれた無数の光弾と、ギンガの放った破壊光弾が背中に直撃し、ギーツキラーは爆発を起こしながら吹き飛ばされる。
「「はぁっ!!」」
『グァッ!!?』
そして、二つの赤い閃光がギーツキラーの体を✕字に切り裂く。同時に、ギーツキラーの前に姿を現したブンレッドとガッチャードサンダーは、振り替えると同時に己の武器を振り上げ、ギーツキラーを切り飛ばした。
地面を転がるギーツキラーを見て、ブンレッドは消火器とポンプ消防車のはしご部分を組み合わせたような武器“ズンズンショウカブラスター”を取り出すと、銃口下部のポンプを3回スライドさせ、後部のマルカンを引いた。
「ズンズンチェンジ!」
スーツは外側が黒、中心が赤に変化し、頭部は後ろからみると消防士のヘルメットになっていることが分かる。胸部には消防車のホース接続口とメーターを模したアーマーがつき、首の両端に放水口がついている姿に変身したブンレッドは、高らかに名乗りを上げる。
「ブーーン、レッド!
『ッ!うぉおおおっ!!』
【ブンレッド
『ガッ!?』
「フェイトさんの邪魔は、させない!!」
その言葉と共に、ガッチャードサンダーは片手に持ったストラーダXにアッパレブシドーのカードを装填する。
両手のストラーダXの穂先が雷で形成された日本刀の形となると、ガッチャードサンダーはストラーダXを✕字の形になるように振り上げた。
「でやぁっ!!」
『グァアアアアアアッ!!?』
ガッチャードサンダーの雷の斬撃に、ギーツキラーが空へと打ち上げられる。それを見たダークディケイドは、ライドブッカーから取り出したカードをドライバーに装填する。
【仮面ライダーサガ】に変身したダークディケイドは専用武器“ジャコーダ”を手にすると、直ぐ様ファイナルアタックライドカードを取り出し、ドライバーに装填する。
上空に皇帝の紋章を出現させ、ジャコーダービュートで上空から落下するギーツキラーを刺し貫き、それにビュートを通して宙吊りにする。
それを見据え、ブンレッド119はズンズンショウカブラスターのポンプを三回引き、ギンガは宇宙のエネルギーを集中させる。
ズンズンショウカブラスターの銃口に赤い光が集まり、ギンガの手に紫の光が発生すると、サガはギーツキラーを拘束していたジャコーダを解除すると、ギーツキラーは悲鳴を上げながら落下する。
そして、ギーツキラーの姿が目前まで落下した瞬間、ブンレッド119は引き金を引き、ギンガは集めたエネルギーを解き放った。
「ズンズンオーバードライブッ!!!」
「ダイナマイトサンシャインッ!!」
赤い水流と、紫の波動が飛び出し、目前に落下したギーツキラーはその二つの必殺技に飲み込まれた。
『グァアアアアアアアアアアアッ!!?』
獅子の咆哮のごとき水流の大瀑布とギーツキラーは地面を転がりながら、身体が限界を迎え、大爆発を起こした。
「はぁっ!!」
『ッ!』
「ふっ!!」
『……はぁっ!!』
グリスの拳がトランザムザ レベル4に直撃するが、トランザムザはその重厚な外骨格でそれを受け止める。背後からビルドが蹴りを放つが、それを無傷で受け止めたトランザムザは、右腕の爪に禍々しいエネルギーを纏わせる。
『ヌァアアアアアッ!!』
「「ぐぁあああっ!!?」」
振り抜かれた腕から飛び出した斬撃に吹き飛ばされるグリスとビルド。
倒れた二人に追い討ちをかけるためにトランザムザが雄叫びを上げながら走り出した時、そこにオレンジ色の影が飛び込んできた。
「スーパーミレディキーーーック!!」
『グォオオオッ!!?』
今度はトランザムザが吹き飛ばされた。そして、グリスとビルドの前に降り立ったゴーストは、大仰なアクションをしながら振り返った。
「君は……」
「やぁやぁ君達!ピンチのようだねぇ!この超絶完璧美少女魔法使いのミレディ・ライセンちゃんが救いの手を差しのべて上げよう!!」
「……なんだ、そのアクションは?」
呟くビルドの前で、ゴーストのオーバーアクションに仮面の下で訝しげな表情を浮かべるグリス。その時、トランザムザは唸り声を上げながら走り出してくる。
「「「はぁっ!!!」」」
『ガハァッ!!?』
迫りくるトランザムザに、三人の拳が炸裂した事で、トランザムザは後退する。
「ドンドンいくよ!」
「あぁ、実験の最終段階だ!!」
ゴーストは眼魂を取り出し、ビルドはフルボトルを振ると、二人は走りながら変身アイテムをドライバーに装填する。
【ゴエモン魂】に変身したゴーストはサングラスラッシャーを逆手に構え、【フェニックスロボフォーム】に変身したビルドは左腕のロボットアームを構え、二人は同時にトランザムザに突撃する。
「はっ!」
「てりゃあっ!!」
ビルドが右腕から発生させた炎に怯んだ瞬間、トランザムザに、ゴーストが歌舞伎を舞うような流麗な動きでサングラスラッシャーを振るう。
火花を散らして後退するトランザムザを見据え、ゴーストとビルドは新たな眼魂とフルボトルを取り出す。
【ロビン魂】となったゴーストは“コンドルデンワー”が合体した“ガンガンセイバー・アローモード”を構え、【クジラジェットフォーム】となったビルドはドリルクラッシャー・ガンモードの引き金を引く。飛び出した銃弾と矢をトランザムザが爪で弾き飛ばした瞬間、トランザムザの前に金色の影が躍り出た。
「私を忘れるなぁっ!!」
『グォオオオオオオッ!!?』
飛び込んできたグリスのドロップキックが炸裂し、トランザムザは悲鳴を上げて吹き飛ばされる。
そこへ、ビルドが地面に手を叩きつけると、トランザムザの足元から水流が間欠泉の如く噴き上がり、トランザムザを空へと射ち飛ばす。
それを見据え、ゴーストはドライバーにガンガンセイバーをアイコンタクトしながらドライバーのレバーを引き、グリスはツインブレイカーにガトリングボトルを装填する。
『ガァアアアアアアアッ!!?』
分身を発動させたゴーストの無数の矢と、グリスのツインブレイカーから放たれた銃弾がトランザムザを蹂躙する。
爆発を起こして墜落するトランザムザを見据え、ラビットタンクフォームに戻ったビルドとオレ魂に戻ったゴースト、そしてグリスは同時にベルトを操作する。
現れたグラフがトランザムザを拘束する。身動きが取れなくなった相手を見据え、三人は同時に空へと飛び出し、空中でキックの体制を取った。
背後に紋章を出現させたゴーストと、グラフを滑るビルドと、肩部装甲からエネルギーを噴射するグリスの三人が、トランザムザに向かって急降下した。
『グァアアアアアッ!!?』
三つの必殺の蹴りを受けたトランザムザは、断末魔の悲鳴を上げながら、上空で爆発を起こした。
『はぁっ!!』
「うっ!」
『フンッ!』
「ぐぅっ!!」
オブリビアンが右腕のハサミを振るう。エターナルはエターナルローブでそれを防ぐが、威力が高く勢いに押されて後退する。
オブリビアンの背後からローグが強襲を仕掛けようとするが、オブリビアンはそれを直前に察知して、回し蹴りでローグを蹴り飛ばした。
オブリビアンは後退した二人に向かって、エネルギーを蓄積させたハサミからエネルギー刃を飛ばそうと右腕を構えた時、電子音が響き渡った。
その瞬間、白い閃光がオブリビアンを襲う。音速に達するその速度を捉えきれなかったオブリビアンが火花を散らして吹き飛ばされると、ローグとエターナルの前にその白い存在が姿を表した。
「二人とも、大丈夫ですか!?」
「愛ちゃん先生!」
「どこに行っていたんだ、お前は……?」
「うぇっ!?ええっと…それは……色々ありまして……」
ゼインカードの使用で“トライアルメモリ”を手にしたゼインの姿に、エターナルとローグが驚く。そして、何処に行っていたのかというローグの質問にゼインは一瞬、あの12人の事を話すべきか迷ったが、色々と考えた末に秘密にすることにした。
その時、オブリビアンが雄叫びを上げて襲い掛かるのを見て、ローグが動き出す。
「ライドインパルス!!」
『グガァッ!!?』
紫の閃光となったローグが、スチームブレードで四方八方からオブリビアンが火花を散らして吹き飛ばされる。しかしオブリビアンもただやられるだけとは行かず、背中からコウモリにも似た異形の翼を出現させると、上空から翼から無数の刃を放った。
しかし、ローグは再びライドインパルスを発動させ、豪雨のごとく降り注ぐ刃の数々を迎撃していくと、ゼインは新たなゼインカードをドライバーに装填した。
“アタッシュショットガン”を装備したゼインの背中から隼の翼をもした飛行翼“スクランブラー”が出現し、ゼインはマッハ1.7の速度で空へと飛び立つ。
オブリビアンは翼を広げてゼインに接近しようとするが、ゼインはオブリビアンよりも俊敏な動きで空を駆け、“トラッピングスパイダープログライズキー”をアタッシュショットガンに装填する。
『ぬぉおおおおおっ!!?』
銃口から放たれたクモの巣状の弾丸がオブリビアンに絡み付き、翼を封じられたオブリビアンは地面に向かって墜落する。
頃合いを見計らったエターナルは走りだし、ロストドライバーから引き抜いたエターナルメモリをエターナルエッジに装填した。
「はぁああああああっ!!!」
『うわぁあああああああああっ!!!』
蒼炎を纏うエターナルのキックを受け、オブリビアンは爆発を起こして消滅した。
「はっ!」
『フンッ!』
ウインドの掌とボッカ・ジャルダックの拳が激突し、周囲の地面を砕くほどの衝撃波が広がっていく。しかし、その衝突に勝利したのはウインドから放出された魔力だ。
「はぁっ!!」
『ッ!』
「トォッ!!」
『グッ!』
数歩後退するボッカのもとに、NEW電王がマチェーテディを振るう。それを右手の拳で受け止めたボッカは左手を振りかぶった時、スカルがマチェーテディの柄頭を蹴り飛ばしたことで、押し込まれたマチェーテディがボッカの体を再度後退させる。
『……ッ、ひれ伏せ!!』
「ッ!?うっ!!?」
「こ、れは……!?」
「言葉に、反応して……」
その時、ボッカの言葉と共に大気が振動し、NEW電王、スカルは地面に沈められ、ウインドは片膝をつく。
ボッカは動かぬ的となったウインドに近付くと、拳を構えてそれを振りかぶろうとする。その時、
稲妻を纏った一千が炸裂し、ボッカは火花を散らして倒れる。振り替えると、そこにはブレイドにカメンライドしたディケイドの姿があった。少しの間だけ時を停止させる“タイムスカラベ”の能力で、ボッカの振動操作の範囲から抜け出したのだ。
そこへ、マグナムレイズバックルをライフルモードのマグナムシューターに装填したギーツが、スライディングと共にマグナムシューターから強烈な光線を放つ。
直撃を受けたボッカが火花を散らしながら後退すると、スカルはロストドライバーから引き抜きいたガイアメモリをマキシマムスロットに装填させる。
「トォッ!!」
「ハァッ!!」
スカルは胸部から骸骨の形をしたエネルギーを発生させると、それを蹴り飛ばしてボッカへと直行させる。ボッカは右拳でそれを迎え撃ち、すさまじい衝撃波が辺りに広がっていく。
そこへ、NEW電王がライダーパスをベルトにセタッチさせてフリーエネルギーを右足に溜め込むと、フリーエネルギーを纏った蹴りを骸骨型のエネルギーに直撃させる。押し込まれた骸骨が、大きく口を開けてボッカに食らいつく。
『グォオオオオッ!!?』
爆発を受けて後退するボッカを見据え、ディケイドはファイナルアタックライドカードを装填し、ギーツはマグナムレイズバックルの引き金を引くと同時にブーストレイズバックルのハンドルを捻る。
「トドメだ」
「さぁ、打ち上げと行こうか!」
出現したブーストライカー・ギーツモードが鳴き声をあげると、ディケイドの前に十枚のカードのエフェクトが現れる。
「さて、と。ここは入間くんに、お祖父ちゃんのカッコいい所を見せるチャンス!」
二人に続くように、ウインドはハイアルケミストリングをアルケミスドライバーに2回読み込ませ、セミアルトヴォークを押し込む。
ウインドが発生させた気流に呑み込まれたボッカの動きが鈍くなる。そして、竜巻の真上から、カードの層を突き抜けるディケイド、ブーストライカーと共に炎に包まれるギーツ、竜巻を纏うウインドのキックがボッカに襲い掛かった。
「「「ハアアーーーーッ…!!ハァッ!!」」」
『グァアアーーーーーッ!!!??』
三人のキックがボッカの身体を貫通し、ボッカは大爆発を起こした。
風を切る轟音と共に、シュゴットソードが振り下ろされる。アスモデウスはそれを両手に持った剣の片方で受け止めると、もう片方の剣を振るう。
「うわぁあああああっ!!?」
火花を散らして吹き飛ばされるキングオージャーに、搭乗していたヴィヴィオも悲鳴を上げる。
キングオージャーが身体を傾けさせて倒れようとした時、ウィザードは指輪の魔法を発動させた。
魔法陣を潜り抜けて巨大化したウィザードの腕がキングオージャーの背中を支えたことで、キングオージャーの転倒を防いだ。
体勢を整えたキングオージャーがシュゴットソードを構えると、ヴィヴィオはコックピット内から、ウィザードに声をかけた。
「ありがとう!ユエさん、貴方も一緒に戦ってくれますか!?」
「…んっ。分かった」
頷いたウィザードは、即座に空間魔法を発動させてキングオージャーのコックピットに転移する。その瞬間、ヴィヴィオのいる操縦席にもう一人分のコックピットが増設され、そこに生身に戻ったユエが姿を現した。
「へぇ……悪くない」
「えへへ……行きましょう!」
「んっ!」
ヴィヴィオとユエが同時にレバーを握りしめると、指示を受けたキングオージャーはシュゴットソードを握りしめて、アスモデウスに向かって走り出す。
ユエはキングオージャーに魔力を送り込み、シュゴットソードの刀身に蒼炎を纏わせると、キングオージャーは炎を纏う剣を連続で振り抜いた。
『グォオオッ!!?』
剣を包む炎に、己の剣を砕かれたアスモデウスは、素早く繰り出された剣の一撃に火花を散らしながら後退する。
「……んっ。グランドフィナーレを始める」
頃合いを見計らったユエは、新たな指輪を取り出して指に嵌めると、腰に巻いているベルトのバックルにかざした。
前方に現れた魔法陣がキングオージャーの身体を潜り抜けると、キングオージャーの身体から超巨大なウィザードラゴンが姿を現し、咆哮を上げた。
キングオージャーは跳び上がり、ウィザードラゴンの背中に着地すると、ウィザードラゴンは凄まじい速度でアスモデウスに接近する。
「「──ハァッ!!」」
『ガァッ!!?』
キングオージャーはすれ違い様にシュゴットソードを振り抜く。火花を上げて吹き飛ばされるアスモデウスを見据え、キングオージャーは高く飛び上がる。
『ギャオォオオオオオオオオッ!!!!』
ウィザードラゴンは空中で身体を変形させ、
ユエは更に、五色の戦士と「V」のマークが刻まれたウィザードリングを取り出し、ベルトにかざす。
キングオージャーの周囲に【キングピラミッダー】【シンケンオー】【キョウリュウジン】【ドンオニタイジン】の幻影が現れ、キングオージャーに取り込まれると、キックフェーズの炎が燃え上がり、キングオージャーの身体が炎に包まれる。
「「ドラゴン&シュゴット・ストライクエンドッ!!!!」」
ユエとヴィヴィオがレバーを押し込むと、キングオージャーは炎を纏いながら急降下し、身の丈程もある巨大な右足が、アスモデウスに直撃した。隕石のような超速の蹴りが炸裂し、アスモデウスは一瞬で地面に叩きつけられ、巨大なクレーターを作り出した。
アスモデウスはバチバチと身体から火花を迸らせると、直ぐに身体が限界を向かえて爆発四散する。
「やったぁっ!!!」
「……んっ。ざっとこんなもの」
子供のように(実際に子供だが)はしゃぐヴィヴィオの後ろで、ユエは腕を組みながら、最愛の恋人がいる戦場に視線を移した。
次回、コラボ編最終回です。
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