悪魔の孫は時の王者となって世界最強   作:MTHR

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早く書けたので投稿します。
今回は殆ど原作通りですが、シアの武器はドリュッケンではなくなってますので、ご了承下さい。


18話 出発の前に

 入間がアメリに告白された翌日。朝食を食べた後に入間はユエ達に金を渡し、旅に必要な物の買い出しを頼んだ。チェックアウトは昼なので、まだ数時間は部屋を使える。なのでユエ達に買出しに行ってもらっている間に、部屋で済ませておきたい用事があったのだ。

 

「用事ってなんですか?」

「ちょっと作っておきたい物があってね。本当は昨夜やろうと思ってたんだけど……色々ありすぎてそっちに手が回らなくてね」

 

 シアの疑問に、目元に隈が出来ている入間が苦笑い気味に答えると…

 

「……そ、そうだ。ユエさん、アメリさん。私、服も見ておきたいんですけどいいですか?」

「……ん、問題ない。私は、露店も見てみたい」

「い、良いではないか!昨日はみるだけだったからな、買い物しながら何か食べようか!」

 

 咄嗟に女性陣がサッと視線を逸らし、きゃいきゃいと買い物の話をし始めた。自分達が原因だと分かってはいるが、心情的に非を認めたくないので阿吽の呼吸で話題も逸らしているのだろう。

 

「……君達、絶対に仲良いよね」

 

 そんな入間の呟きも虚しくスルーされるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 町に出たユエ達は、昼頃まで数時間といったところなので計画的に動かなければならないので、目標は食料品関係とシアの衣服、それと薬関係だ。

 シアの現在の装いは、樹海に居た時のまま露出度の高い水着の様な兎人族の民族衣装に、ユエとお揃いの白に青いラインの入った外套を羽織っている状態だ。引き締まった腹部や、長くしなやかな生足が惜しげも無く晒されている。流石にこれから旅をしていくにはあまり相応しくない衣装なので、もっと旅に向いた丈夫で露出の少ない衣服を揃えようかと思った訳である。因みに、武器・防具類は入間がいるので不要である。

 

 町の中は既に喧騒に包まれており、露店の店主が元気に呼び込みをし、主婦や冒険者らしき人々と激しく交渉をしている。飲食関係の露店も始まっている様で、朝から濃すぎないか?と言いたくなる様な肉の焼ける香ばしい匂いや、タレの焦げる濃厚な香りが漂っている。

 道具類の店や食料品は時間帯的に混雑している様なので、三人はまずシアの衣服から揃える事にした。

 キャサリンの地図には、きちんと普段着用の店、高級な礼服等の専門店、冒険者や旅人用の店と分けてオススメの店が記載されている。やはりキャサリンは出来る人だ。痒いところに手が届いている。

 

「…そういえばユエ」

「……何?」

「お前は何故私と入間を同室にしたのだ?お前なら相部屋になりたがりそうだったが…」

 

 そうやって町中を歩く中で、ふとアメリがユエに質問する。

 あの後、勢いで告白してしまったアメリは入間に『返事はまだしてくれるな!だが必ず、お前を私に惚れさせて見せる!首を洗って待っていろ!!』と、色々とツッコミ所満載の告白をして、結局入間の返事はうやむやになった。だが、そもそもあの状況を作ったユエの意図が分からず、聞きたいと思っていたのだ。

 

「……入間はアメリを認めてる。……私もアメリをライバルだと認めた。…だから、それくらいの気概はあって当然」

 

 そう、アメリはシアとは違い、ユエが入間と出会う前から入間自身が仲間として認めている人物だ。そして、ユエ自身もアメリを恋のライバルと認めていた。だからこそ、アメリが告白できていない現状は公平(フェア)でないから、今回だけ手を貸してやったと言うことだ。

 勿論、告白できなかったのなら、結局お前はその程度の想いだったと勝利宣言すればいいだけだったし、入間は付き合ってもない女に手を出すような男ではないのはユエも理解しているので、告白出来なかったとしてもユエは別に困らない。

 

 それを聞いたアメリは、不適な笑みを浮かべてユエを真っ直ぐに見据えた。

 

「…敵に塩を送った事、後悔するなよ?」

「……上等。ヘタレのアメリに、負ける私じゃない」

「その余裕がいつまで続くのか、楽しみだ……」

「……ふ、ふふふふふ」

「ハハ、ハハハハハハ」

 

「あの~…ユエさん?アメリさん?目的のお店に着きましたよぉ~」

 

 シアを置き去りにしてそんな風に話し(笑いあっ)ていると、とある冒険者向きの店にたどり着いた。ある程度の普段着も纏めて買えるという点が決め手だ。

 その店は流石はキャサリンさんがオススメするだけあって、品揃え豊富、品質良質、機能的で実用的、されど見た目も忘れずという期待を裏切らない良店だった。

 ただ、そこには……

 

「あら~ん、いらっしゃい♡可愛い子達ねぇん。来てくれておねぇさん嬉しいぃわぁ~、た~ぷりサービスしちゃうわよぉ~ん♡」

 

 化け物がいた。身長はアメリを越える2m強、並みの悪魔すら凌駕する程のムキムキでゴリゴリの筋肉マッチョな身体に劇画かと思う程濃ゆい顔、禿頭の四ヶ所から長い髪が人房ずつ生えており、頭の天辺で複雑に結われている。まるで天に昇る龍の如き頭頂から真っ直ぐに逆巻きながら伸びた髪の先端には、可愛らしくピンクのリボンが結ばれていた。

 動く度に全身の筋肉がピクピクと動きギシミシと音を立て、両手を頬の隣で組み、終始くねくねと動いている。服装は……言うべきではないだろう。少なくとも、ゴン太の腕と足と腹筋が丸見えの服装とだけ言っておこう。

 

 三人は硬直する。シアは既に意識が飛びかけていて、ユエは奈落の魔物以上に思える化物の出現に覚悟を決めた目をし、アメリは無言のまま冷や汗をかいてジクウドライバーを腰に巻いた。

 

「あらあらぁ~ん?どうしちゃったの三人共?可愛い子がそんな顔してちゃだめよぉ~ん。ほら、笑って笑って?」

 

 どうかしているのはお前の方だ、笑えないのはお前のせいだ!と盛大にツッコミたいところだったが何とか堪える。チートを通り越してバグレベルのポテンシャルを持つ三人だが、この化物には勝てる気がしなかった。

 しかし、何というか物凄い笑顔で体をくねらせながら接近してくる化物に、つい堪えきれずユエは呟いてしまった。

 

「……人間?」

「ッ!!おい、ユエ!!」

 

 咄嗟にアメリが口を塞ごうとしたその瞬間、化物が怒りの咆哮を上げた。

 

「だぁ~れが、伝説級の魔物すら裸足で逃げ出す、見ただけで正気度がゼロを通り越してマイナスに突入するような化物だゴラァァアア!!」

 

「ご、ごめんなさい……」

 

 だれもそこまで言ってないのだが、あまりの迫力にユエがふるふると震え涙目になりながら後退る。アメリは一瞬だけ腰が抜けそうになってしまい、シアはへたり込み……少し下半身が冷たくなってしまった。

 ユエが咄嗟に謝罪すると化物は再び笑顔?を取り戻し接客に勤しむ。見事な切り替えだった。

 

「いいのよ~ん。それでぇ?今日は、どんな商品をお求めかしらぁ~ん?」

 

 シアは未だへたり込んだままなので、ユエが覚悟を決めてシアの衣服を探しに来た旨を伝える。シアはもう帰りたいのかアメリとユエの服の裾を掴みふるふると首を振っているが、化物は「任せてぇ~ん」と言うやいなやシアを担いで店の奥へと入っていってしまった。その時のシアの目は、まるで食肉用に売られていく豚さんの様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……結論から言うと、化物改め店長のクリスタベルさんの見立ては見事の一言につきた。店の奥へ連れて行ったのも、シアが粗相をした事に気がつき、着替える場所を提供する為という何とも有り難い気遣いだったのだ。

 ユエとアメリとシアは、クリスタベル店長にお礼を言い店を出た。その頃には、店長の笑顔も愛嬌があると思える様になっていたのは彼女?の人徳故だろう。

 

「いや~、最初はどうなる事かと思いましたけど、意外にいい人でしたね。店長さん」

「ん……人は見た目によらない」

「だなぁ……」

 

 そんな風に雑談しながら、三人は道具屋に回る事にする。しかし、唯でさえ目立つこの三人だ。すんなりとは行かず、気がつけば数十人の男達に囲まれていた。冒険者風の男が大半だが、中にはどこかの店のエプロンをしている男もいる。

 

 その内の一人が前に進み出た。誰も覚えていないがこの男、実は入間達がキャサリンと話している時冒険者ギルドにいた男だ。

 

「ユエちゃんとアメリちゃんとシアちゃんで名前あってるよな?」

「?……合ってる」

 

 何の用だと訝しそうに目を細めるユエとアメリ。シアは亜人族であるにもかかわらずちゃん付けで呼ばれた事に驚いた表情をする。

 ユエの返答を聞くとその男は、後ろを振り返り他の男連中に頷くと覚悟を決めた目でユエを見つめた。他の男連中も前に進み出て、ユエかアメリかシアの前に出る。

 そして……

 

「「「「「「ユエちゃん、俺と付き合ってください!!」」」」」」

「「「「「「アメリちゃん、俺と結婚してください!!」」」」」」

「「「「「「シアちゃん! 俺の奴隷になれ!!」」」」」」

 

 つまりそういう事である。シアの口説き文句が異なるのはシアが亜人だからだろう。奴隷の譲渡は主人の許可が必要だが、昨日の宿でのやり取りでシアと入間達の仲が非常に近しい事が周知されており、まずシアから落とせば入間も説得しやすいだろうとでも思ったのかもしれない。

 因みに、宿での事は色々インパクトが強かったせいか、奴隷が主人に逆らうという通常の奴隷契約では有り得ない事態についてはスルーされている様だ。でなければ、早々にシアが実は奴隷ではないとバレている筈である。契約によっては拘束力を弱くする事も出来るが、そんな事をする者はいないからだ。

 

 で、告白を受けたユエとアメリとシアはというと……

 

「……シア、アメリ、道具屋はこっち」

「あ、はい。一軒で全部揃うといいですね」

「問題ないだろう。キャサリンの地図によれば品揃えも豊富らしいからな」

 

 何事も無かった様に歩みを再開した。

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ!返事は!?返事を聞かせてく──」

 

「「断る」」

「お断りします」

 

「ぐぅ……、即答……だと」

 

 正に眼中にないという態度に男は呻き、何人かは膝を折って四つん這い状態に崩れ落ちた。しかし、諦めが悪い奴はどこにでもいるし、三人の美貌は他から隔絶したレベルだ。多少暴走するのも仕方ないといえば仕方ないかもしれない。

 

「なら、なら力づくでも俺のものにしてやるぅ!」

 

 暴走男の雄叫びに、他の連中の目もギンッと光を宿し、二人を逃さない様に取り囲み、ジリジリと迫っていく。

 そして遂に、最初に声を掛けてきた男が雄叫びを上げながら、某怪盗三世で有名なル◯ンダイブでユエに飛びかかった。

 

 ユエは冷めた目付きで一言呟く。

 

「“凍柩”」

 

 直後、男が首だけを残して氷の柩に閉じ込められ、重力に引かれて落下し、ル○ンダイブの男は情けない悲鳴を上げて地面に転がった。

 周囲の男連中は、水系上級魔法に分類される氷の柩を一言で発動したユエに困惑と驚愕の表情を向けていた。ヒソヒソと「事前に呪文を唱えていた」とか「魔法陣は服の下にでも隠しているに違いない」とか勝手に解釈してくれている。

 

 ユエは、ツカツカと氷の柩に包まれる男のもとへ歩み寄った。周囲には、ユエの実力に驚愕の表情を見せながらも、「我こそ第二の○パンなり!」と言わんばかり身構えている男連中がいる。

 なのでユエは、見せしめをする事にした。

 ユエが手を翳すと男を包む氷が少しずつ溶けていく。それに解放してもらえるのかと表情を緩める男。さらに熱っぽい瞳でユエを見つめる。

 

「ユ、ユエちゃん。いきなりすまねぇ!だが、俺は本気で君の事が……」

 

 未だ氷に包まれながら男は更に思いを告げようとするが、その言葉が途中で止まる。何故なら、溶かされていく氷がごく一部だけだと気がついたからだ。それは……

 

「あ、あの、ユエちゃん?どうして、その、そんな……股間の部分だけ?」

 

 そう、ユエが溶かしたのは男の股間部分の氷だけだ。他は完全に男を拘束している。嫌な予感が全身を襲い、男が冷や汗を浮かべながら「まさか、ウソだよね?そうだよね?ね?」という表情でユエを見つめる。

 そんな男に、ユエは僅かに口元を歪めると、

 

「……ばちっ、こん」

 

 風の礫が連続で男の股間に叩き込んだ。

 

 

 ───アッーーー!!

 

 ───もうやめてぇー!

 

 ───おかぁちゃーん!

 

 

 男の悲鳴が昼前の街路に響き渡り、マ○オがコインを取得した時の様な効果音を響かせながら(本当の音は生々しいので、懐かしき○リオをご想像)執拗に男の股間が狙い撃ちされた。

 周囲の男は、囲んでいた連中も、関係ない野次馬も、近くの露店の店主も関係なく崩れ落ちて自分の股間を両手で隠した。

 

 やがて永遠に続くかと思われた集中砲火は、男の意識の喪失と同時に終わりを告げた。一撃で意識を失わせず、しかし、確実にダメージを蓄積させる風の魔法。まさに神業である。ユエは人差し指の先をフッと吹き払い、置き土産に言葉を残した。

 

「……漢女(おとめ)になるがいい」

 

 この日、一人の男が死に、第二のクリスタベル、後のマリアベルちゃんが生まれた。彼はクリスタベル店長の下で修行を積み、二号店の店長を任され、その確かな見立てで名を上げるのだが……それはまた別のお話。

 ユエに“股間スマッシャー”という二つ名が付き、後に冒険者ギルドを通して王都にまで名が轟き男性冒険者を震え上がらせるのだが、それもまた別の話だ。

 

 ユエとアメリとシアは、畏怖の視線を向けてくる男達の視線をさらっと無視して買い物の続きに向かった。道中、女の子達が「ユエお姉様……」とか呟いて熱い視線を向けていた気がするがそれも無視して買い物に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 粗方買い物を終わらせてユエ達が宿に戻ると、入間も丁度作業を終えて仮眠から目が覚めたところのようだった。

 

「えへへ~、どうですか入間さん。ちょっとは冒険者らしくなりましたか?」

 

 そう言ってシアはくるりとターンを決めた。

 正直な話、シアの服装は露出度合いについては殆ど変わっていなかった。分かる変化と言えば、サンダルだった足元が白いロングブーツに変わっている事ぐらいか。それでも足首から上は編み上げ状になっているので、やはりあまり変わらない。

 

「あー、よく似合ってるよ。なんか町中が騒がしそうだったけど、何かあったの?」

 

 頬を赤らめながらしゃらららんと新衣装を見せるシアに軽く褒めてから話題を転換する入間。どうやら、先の騒動を感知していた様である。

 

「……問題無い」

「…ああ。食材も薬剤も揃えられた。何も問題ない」

「あ~、うん、そうですね。問題ないですよ」

 

 服飾店の店長が化け物じみていたり、一人の男が天に召されたりしたが概ね何もなかったと流す。そんな三人に入間は少し訝しそうな表情をするも、まぁいいかと肩を竦めた。

 

「さて、シア。君にはこれをあげるよ」

 

 そう言って入間が出したのは、白、ピンク、緑の配色に()()()()()()が存在するハンマーだった。

 

「な、なんですか、これ?ハンマーみたいですけど……」

「君専用の新しい武器だよ」

「へっ、これが……ですか?」

 

 シアの疑問は尤もだ。シアの戦闘スタイルに尤も適しているのは大槌であり、このハンマーでは殺傷力はあってもシアの武器としては些か小さすぎる。

 

「あぁ。その状態は基本形態だからね。『C』のボタンを押しながら魔力を注いでみて」

「えっと、こうですか?」

 

 

ド・ゴーン!

 

 

「っ!?」

 

 シアが言われた通りにハンマーに取り付けられたCと彫られた赤いボタンを押しながら魔力を流すとあら不思議、カシュン!カシュン!という機械音を響かせながらハンマーの取っ手が伸長し、頭の部分もカシャンカシャンと展開していき、やがて直径40cm長さ50cm程の、大槌として振るうのに丁度いい形状になったのだ。

 

──“ガシャコンブレイカー(ツヴァイ)”。

 仮面ライダーエグゼイドの専用武器である“ガシャコンブレイカー”に、入間が幾つかのギミックを搭載したシア用の武器(ガシャコンウェポン)だ。従来のハンマーモードとブレードモードに付け加えたこの大槌モードは、『C』のボタンに魔力を込めると“生成魔法”で付与させた“変化”が発動し、質量保存の法則を無視して超重量の大槌に変形させる。しかもこの武器に“重量調整(フラクタル)”と“重量支配(フラクトボス)”を付け加えた事で、攻撃の瞬間に武器の重量が倍増しされて威力が上がるという機能が付いている。

 

 入間の済ませておきたい事とは、この武器の作成だったのだ。午前中、ユエ達が買い物に行っている間に、改めてシア用の武器を作っていたのである。

 

「今じゃこれくらいが限界だが、腕が上がれば随時改良していくつもりだ。これから何があるか分からないからね。ユエとアメリさんに鍛えて貰ったとは言え、たったの10日。まだまだ未熟だ。それは君の力を最大限生かせるように考えて作ったんだ。使いこなしてよ?」

「入間さん……ふふ、大丈夫です。まだまだ強くなって、どこまでも付いて行きますからね!」

 

 シアは嬉しそうにガシャコンブレイカーⅡを胸に抱く。あまりに嬉しそうなので、ちょっと不機嫌だったユエとアメリも仕方ないという様に肩を竦め、入間は苦笑いだ。ただ必要な物を渡しただけなのだが、そこまで喜ぶものかと思ったのだ。

 はしゃぐシアを連れながら、宿のチェックアウトを済ませる。未だ宿の女の子が入間達を見ると頬を染めるが無視だ。

 外に出ると太陽は天頂近くに登り燦々と暖かな光を降らせている。それに手を翳しながら入間は大きく息を吸った後に後ろを振り返ると、ユエとアメリとシアが頬を緩めて入間を見つめている。

 

 入間は三人に頷くと、スっと前に歩みを進めた。ユエ達はも追従する。

 

 旅の再開だ。

 

 

 




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