劇場版仮面ライダーギーツ&キングオージャー見てきました!
仮面ライダーガッチャードもカッコ良くて、面白かっです!
中立商業都市フューレンの活気は相変わらずだった。
高く巨大な壁の向こうからまだ相当距離があるというのに町中の喧騒が外野まで伝わってくる。これまた門前に出来た相変わらずの長蛇の列、唯の観光客から商人など仕事関係で訪れた者達まであらゆる人々が気怠そうに、あるいは苛ついたように順番が来るのを待っていた。
そんな入場検査待ちの人々の最後尾に、実にチャライ感じの男が、これまたケバい女二人を両脇に侍らせて気怠そうに順番待ちに不満をタラタラと流していた。取り敢えず何か難しい言葉とか使っとけば賢く見えるだろ?というノリで、順番待ちの改善方法について頭の悪さを浮き彫りにしつつ語っていると、チャラ男の耳に聞き慣れない音が聞こえ始めた。
最初は無視して傍らの女二人に気分よく語っていたチャラ男だが、前方の商人達や女二人が目を丸くして自分の背後を見ていることと、次第に大きくなる音に苛ついて「何だよ!」と背後の街道を振り返った。
そして、見たこともない白くて長い巨大な物体が猛烈な勢いで空中を爆走してくる光景を目撃してギョッと目を剥いた。にわかに騒がしくなる人々。すわっ魔物か!と逃げ出そうとするが、箱型の物体の速度は想像以上のものであり、気がついたときには直ぐそこまで迫っていた。
チャラ男が硬直し、列の人々がもうダメだ!とその瞳に絶望を映す。
爆走してくる白くて長い物体があわや行列に衝突するかと思われたその時、その白い物体はギャリギャリギャリから火花を散らして減速すると、列の最後尾で停止した。
停止した物体、【デンライナー ゴウカ】を凝視する人々。一体何なんだと混乱が広がる中、デンライナーの車両のドアが開いた。
「…相変わらず長い行列だね」
「……ん。仕方ない」
ビクッとする人々の事など知ったことじゃないと気にした風もなく降りてきたのは当然バビル一行だ。ユエ、アメリ、シア、ミレディ、アスモデウス、ティオも人々の視線など気にした様子はない。
ウィルだけはお騒がせしてすみません!と頻りに頭を下げているが、人々は一切ウィルの謝罪を見ていなかった。それどころか見たこともない超巨大な物体から人が出てきたという事実すらもどうでも良いと言わんばかりに、眼前で「う~ん」と背伸びしている美女・美少女達に目が釘付けになっており、ユエ達が動くたびに、「ほぅ」と感心やらうっとりとした溜息がそこかしこから漏れ聞こえた。中には、入間とアスモデウスに見惚れている女性も少なからずいた。
入間はデンライナーを異空間に戻しながら門までの距離を見て後一時間くらいかかりそうだなぁ~と目を細めると、アスモデウスが何処からか魔茶を差し出してきた。入間は「ありがとう」とアスモデウスにお礼を言いつつ湯呑みを受け取り魔茶を啜る。
「入間さん。デンライナーで乗り付けて良かったんですか?できる限り隠すつもりだったのでは……」
「今更でしょ?いつかこういう日は来るとはは思っていたし……予想よりちょっと早まっただけのことだよ」
「……ん、ホントの意味で自重なし」
シアの疑問に、入間は肩を竦めて答えた。今までは僅かな労力で避けられる面倒なら避けるべきという方針だったが、ウルの町での戦いは瞬く間に伝播するはずなので、そのような考えはもう無駄だろう。なので、ユエの言う通り、アーティファクト類をできる限り見せないというやり方は止めて、自重なしで行くことにしたのだ。
「う~ん、そうですか。まぁ、教会とかお国からは確実にアクションがありそうですし、確かに今更ですね。愛子さんとか、イルワさんとかが上手く味方してくれればいいですけど……」
「まぁ、あくまで保険だからね。上手く効果を発揮すればいいなぁという程度の。最初から叩き潰すつもりだったんだ。何かあれば薙ぎ払って進むさ。そういうわけでシア。君ももう奴隷のフリとかしなくていいよ?その首輪を外したらどう?」
イルワや愛子に対する教会や国関係の面倒事への布石はあくまで効果があればいい程度の考えだったので、大して気にしていない。その話は早々に切り上げ、シアにも奴隷のフリは止めていいと首輪をチョンチョンとつつきながら言う。手を出されたらその場で返り討ちにしてやれ、もう面倒事を避けるために遠慮する必要はないと暗に伝える。
しかし、シアはそっと自分の首輪に手を触れて撫でると、若干頬を染めてイヤイヤと首を振った。
「いえ、これはこのままで。一応、入間さんから初めて頂いたものですし……それに入間さんのものという証でもありますし……最近は結構気に入っていて……だから、このままで」
そんな事を言うシア。ウサミミが恥ずかしげにそっぽを向きながらピコピコと動いており、目を伏せて俯き加減に恥じらうシアの姿はとても可憐だ。
入間の視界の端で男の何人かが鼻を抑えた手の隙間からダクダクと血を滴らせている。
「そっか。なら仕立て直した方が良いよね…。シア、ちょっと上向いて」
「い、入間さん?」
入間は俯くシアの顎に手を当てるとそっと上を向かせた。その行為に、ますますシアの頬が紅く染まる。ついでに男連中の足元の大地も赤く染まる。
入間は、宝物庫からいくつか色合いの綺麗な水晶を取り出すと、シアの着けている首輪、正確には取り付けられている水晶に手を触れた。
シアの首輪は、シアが入間の奴隷であることを対外的に示すために無骨な作りになっており、念話石や特定石も目立たないようにデザインを無視した形で取り付けられている。元々町でトラブルホイホイにならないために一時的なものとして作ったので、デザインは度外視なのだ。
しかし、シアが気に入ってずっと付けるというのなら無骨に過ぎると言うものだろう。ましてや、シアも今では立派なバビルの一員であり、何より女の子なのだ。なので、入間はシアに似合うように仕立て直そうと考えたのだ。
結果、黒の生地に白と青の装飾が幾何学的に入っており、かつ、正面には神結晶の欠片を加工した僅かに淡青色に発光する小さなクロスが取り付けられた神秘的な首輪……というより地球でも売っていそうなファッション的なチョーカーが出来上がった。もう、唯の拘束用の犬の首輪というような印象は受けない。
入間はその出来栄えにフゥ、と息を吐く。首を時折撫でる指の感触にうっとりしていたシアは、入間から鏡を渡されてハッと我に返り、いそいそと鏡で首元のチョーカーを確かめる。そこには、神秘的で美しい装飾が施されたチョーカーが確かにあった。神結晶のクロスが、シアの蒼穹の瞳と合っていて実に美しい。
「ほぁ~。私、こんなに綺麗な装飾品を身に着けたのは初めてですぅ」
シアは指先でクロスをツンツンと弄りながら、ニマニマと口元を緩ませた。
樹海から出た事が無いどころか、集落からさえ殆ど出なかったシアにとって、宝飾は無縁の存在だった。しかし、シアとて年頃の女の子、遠くから見たフェアベルゲンの同性が樹海で採れる水晶等を加工した装飾品で着飾ったりしているのを見て、羨ましいという想いをした事は一度や二度ではない。
故に、初めて身に着けた煌めく宝飾に自然と心が躍る。しかも、その贈り手は自分の懸想する相手なのだ。ウサミミは既にわっさわっさとピーン!を繰り返して喜びを露わにしている。
「ありがとうございます入間さぁんっ!!」
シアは躍る心のままに入間の腰に抱きつくと、にへら~と実に幸せそうな笑みを浮かべながら額をぐりぐりと擦りつけた。序にウサミミもスリスリと入間に擦り寄り、ウサシッポも高速フリフリしている。
「……入間、今度私にもアクセサリー作って」
「い、イルマ…。私にも……」
「ミレディさんにもお願い出来る?シアちゃんが嬉しそうだから羨ましくなっちゃって」
「ご主人様よ。なら妾はシアのような奴隷用の首輪を所望し…あひ~ん♡」
シアの幸せそうな入間は微笑むと、ユエが僅かに口元を緩めながら入間の右腕に抱きつきつつおねだりすると、シアのウサミミをなでなでする。それを見たアメリとミレディも、アメリが背中に、ミレディが左腕に抱き付きながらもおねだりするが、二人とも表情は柔らかかった。アホな事を宣いながら忍び寄ってきたティオは入間のビンタを喰らい、幸せそうな表情で倒れた。
いきなり出来上がった桃色空間に、突然消えた未知の物体と超美少女&美女の登場という衝撃から復帰した人々が、今度は入間達に様々な感情を織り交ぜて注目し始めた。
女性達はユエ達の美貌に嫉妬すら浮かばないのか、熱い溜息を吐き見蕩れる者が大半だ。一方男達は、ユエ達に見蕩れる者、入間に嫉妬と殺意を向ける者、そして入間のアーティファクトやシア達に商品的価値を見出して舌舐りする者に分かれている。
だが、直接入間達に向かってくる者は未だいない様だ。商人達は話したそうにしているが、他の者と牽制し合っていてタイミングを見計らっているらしい。
そんな中、例のチャラ男が自分の侍らしている女二人とユエ達を見比べて悔しそうな表情をすると明から様な舌打ちをした。そして、無謀にも行動を起こす。
「やぁ君達。よかったら俺と──」
チャラ男は実に気安い感じで入間を無視してユエ達に声をかけた。それがただ声をかけるだけなら、入間に軽く睨まれて数秒の心停止コースで済んだだろう。だが事もあろうに、チャラ男はシアの頬に手を触れようとしたのだ。
見た目はチャラいが、ルックス自体は十分にイケメンの部類だ。それ故に自分が触れて口説けば女なら誰でも堕ちるとでも思っているのだろう。シアが冷たい視線を向けて触れられる前に対処しようとしたのだが、それより先に入間が手を下していた。
入間の身体強化を施したデコピンがチャラ男に炸裂し、チャラ男は地面と水平に豪速でぶっ飛び30mほど先で地面に接触、顔面で大地を削りながら、名古屋のシャチホコばりのポーズで爆進し、更に10m進んで一瞬頭だけで倒立をした後、パタリと倒れて動かなくなった。
砂塵がもうもうと舞い、ピクリとも動かないチャラ男が大地に横たわる。その様子を見ていた周囲の人々は、人が有り得ない軌道で飛んでいく光景を目の当たりにし唖然とした面持ちで、その光景を作り出した入間に視線を転じた。チャラ男が侍らせていた女二人も恐る恐る入間を見て、ゴミでも見る様な目で周囲を睥睨する姿に震え上がり、悲鳴を上げながら何処かへと消えていった。
先程まで「てめぇら、抜け駆けは許さんぞ」と互いに牽制し合っていた商人達は、今や「どうぞどうぞ」と互いに譲り合いをしている。睥睨する入間の眼差しが、「次はどいつだ?」と如実に語っていたからだ。
「はぅあ、入間さんが私のために怒ってくれました~、これは独占欲の表れ?既成事実まであと一歩ですね!」
「……シア、ファイト」
「はいです。私、頑張りますよぉ~!」
「……うむ、私も負けていられんな」
「フフ、イルくんってば罪な男だね~♪」
「ふぅむ、何だかんだで大切なんじゃのぉ~。ご主人様よ。妾の事も大切にしてくれていいんじゃよ?あの男みたいにぶっ飛ばしてくれてもいいんじゃよ?」
シアが自分に触ろうとしたことで入間が怒った事に対して身をくねらせながら喜びを表にする。実際、シアが許していないのに我が物顔で彼女に触れようとする事を入間も許すつもりはなかったので、独占欲があったわけではなかったがシアが大切故の行動であることに違いはなく敢えて訂正する事はなかった。
ちなみに、投げ飛ばされたチャラ男を羨ましそうな目で見つめていたティオが期待したような目で擦り寄ってきたので、入間はやはりビンタで対応した。「あぁん!」と艶かしい声を上げながら幸せそうに崩れ落ちるティオに実に冷めた目を向けていたが、それも嬉しいのか「ハァハァ」と興奮する。入間は盛大に溜息をつくと「こいつは、もうダメだ」と諦めの境地で意識から追い出した。
そんな感じでイチャイチャし、すっかり蚊帳の外だったアスモデウスは呆れたように苦笑し、ウィルは遠い目をしながら我関せずを貫いていると、にわかに列の前方が騒がしくなった。入間が視線を転じると、どうやら門番が駆けてきているようだ。おそらく、先程の諍いが見えて、というか未だ削れた地面の上でピクリとも動かず倒れているチャラ男を見て何事かと確認しに来たのだろう。
簡易の鎧を着て馬に乗った男が三人、近くの商人達に事情聴取しながら入間達の方へやって来た。商人の一人がバビル一行を指差し、次いでチャラ男を指差す。男の一人が仲間に指示を出してチャラ男の方へ駆けていく。残った男二人が入間達の眼前まで寄って来た。男二人の目つきが若干険しくなる。職務的なものではなく嫉妬的な意味で。
「おい、お前!この騒ぎは何だ!」
入間に高圧的に話しかけてはいるが、視線がユエ達にチラチラと向かっているので迫力は皆無だった。予想していた展開なので入間は門番の男に視線を向けると淀みなく答える。
「あの男が連れに手を出そうとしたから投げ飛ばした。信じられる?いきなり抱きつこうとしたんですよ?見てくださいな、こんな怯えて……門番さん、まさかあんな性犯罪者の味方なんてしませんよね?そんなことになったら、連れはもうフューレンには来られない……男に襲われても守られるどころか逆に犯罪者扱いなんて……ね?」
ペラペラと適当な事をさも事実ですという風に話す入間。シアは単純に甘えてくっついているだけなのだが、客観的に見れば怯えてすがりついているように見えなくもない。まさに悲劇だよ!と表情を歪めて切に訴える入間をウィルが「よく回る口ですね」とジト目で見ているが無視だ。周りの商人達が、「抱きつくどころか、話しきる前にぶっ飛ばしただろ」とか「怯えるどころか、ますますイチャついていただろうが」とか小声で突っ込みを入れているがそれも無視だ。
しかし、明らかにチャライ感じの男と美女・美少女側の人間の言葉、どちらを信じるかと言われれば答えは言わずもがなだろう。「そいつは災難だったな」と碌に調べることなくあっさり信じたようだ。
と、その時、門番の一人が入間達を見て首をかしげると、「あっ」と思い出したように隣の門番に小声で確認する。何かを言われた門番が同じように「そう言えば」と言いながら入間達をマジマジと見つめた。
「……君達、君達はもしかしてバビルという名前のパーティーだったりするか?」
「ん?ええ、確かにそうですが……」
「そうか。それじゃあ、ギルド支部長殿の依頼からの帰りということか?」
「そうですが……もしかして支部長から通達でも来てるんですか?」
入間の予想通りだったようで門番の男が頷く。門番は直ぐに通せと言われているようで順番待ちを飛ばして入場させてくれるようだ。列に並ぶ人々の何事かという好奇の視線を尻目に悠々と進み、ウィルを連れたバビル一行は再びフューレンの町へと足を踏み入れた。
フューレンに入ってすぐ、入間達は冒険者ギルドにある応接室に通されていた。
差し出された如何にも高級そうなお茶と茶菓子を仲間達と共に頬張りながら、入間は何処からか取り出した本を読みながら待つ事五分。部屋の扉を蹴破らん勢いで開け放ち飛び込んできたのは、入間達バビルにウィル救出の依頼をしたイルワ・チャングだ。
イルワは以前の落ち着いた雰囲気などかなぐり捨てて、視界にウィルを収めると挨拶も無く安否を確認する。それだけ心配だったのだろう。
「ウィル! 無事かい!?怪我は無いかい!?」
「イルワさん……すみません。私が無理を言ったせいで、色々迷惑を……」
「何を言うんだ……私の方こそ、危険な依頼を紹介してしまった……本当によく無事で……ウィルに何かあったらグレイルやサリアに合わせる顔がなくなるところだよ……二人も随分心配していた。早く顔を見せて安心させてあげるといい。君の無事は既に連絡してある。数日前からフューレンに来ているんだ」
「父上とママが……わかりました。直ぐに会いに行きます」
イルワは、ウィルに両親が滞在している場所を伝えると会いに行く様に促す。
ウィルはイルワに改めて捜索に骨を折ってもらった事を感謝し、次いで入間達に改めて挨拶に行くと約束して部屋を出て行った。入間としてはこれっきりで良かったのだが、きちんと礼をしないと気が済まないらしい。
ウィルが出て行った後、改めてイルワと入間が向き合う。イルワは穏やかな表情で微笑むと、深々と入間に頭を下げた。
「入間君、今回は本当にありがとう。まさか、本当にウィルを生きて連れ戻してくれるとは思わなかった。感謝してもしきれないよ」
「まぁ、生き残っていたのはウィルの悪運によるものでしょうね」
「ふふ、そうかな?確かに、それもあるだろうが……何万もの魔物の群れから守りきってくれたのは事実だろう?女神の剣様?」
にこやかに笑いながら、入間が大群との戦闘前にした演説の内容から文字った二つ名を呼ぶイルワに、入間の頬が引き攣る。どうやら、ギルド支部長には入間の移動手段より早い情報伝達方法があるようだ。
「……随分情報が早いんですね」
「ギルドの幹部専用だけどね。長距離連絡用のアーティファクトがあるんだ。私の部下が君達に付いていたんだよ。といっても、あのとんでもない移動型アーティファクトのせいで常に後手に回っていたようだけど……彼の泣き言なんて初めて聞いたよ。諜報では随一の腕を持っているのだけどね」
そう言って苦笑いするイルワ。最初から監視員がついていたらしい。ギルド支部長としては当然の措置なので、特に怒りを抱くこともない入間。むしろ、支部長の直属でありながら常に置いていかれたその部下の焦りを思うと、中々同情してしまう。
「それにしても、大変だったね。まさか、北の山脈地帯の異変が大惨事の予兆だったとは……二重の意味で君に依頼して本当によかった。数万の大群を殲滅した力にも興味はあるのだけど……聞かせてくれるかい?一体、何があったのか」
「ええ、構いませんよ。でも、その前に僕とアズくん以外のメンバーのステータスプレートを頼みます。ティオは…」
「うむ、四人が貰うなら妾の分も頼めるかの」
「……ということです」
「ふむ、確かに、プレートを見たほうが信憑性も高まるか……わかったよ」
そう言って、イルワは職員を呼んで真新しいステータスプレートを五枚持ってこさせる。
結果、ユエ達のステータスは以下の通りだった。
ユエ 323歳 女 レベル:75
天職:神子
筋力:120
体力:300
耐性:60
敏捷:120
魔力:6980
魔耐:7120
技能:自動再生[+痛覚操作]・全属性適性・複合魔法・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収]・想像構成[+イメージ補強力上昇][+複数同時構成][+遅延発動]・血力変換[+身体強化][+魔力変換][+体力変換][+魔力強化][+血盟契約]・高速魔力回復・指輪の魔法使い[+ウィザードラゴン][+指輪の魔法][+身体強化][+魔力増強][+四大元素][+炎竜][+水竜][+風竜][+土竜][+紅竜][+四竜一体]・生成魔法・重力魔法
アザゼル・アメリ 18歳 女 レベル:??????
天職:救世主
筋力:測定不能
体力:測定不能
耐性:測定不能
敏捷:測定不能
魔力:測定不能
魔耐:測定不能
技能:魔力操作[+口頭魔術][+無口頭魔術][+身体強化][+部分強化]・物理耐性・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・格闘術・
シア・ハウリア 16歳 女 レベル:40
天職:占術師
筋力:60 [+最大6100]
体力:80 [+最大6120]
耐性:60 [+最大6100]
敏捷:85 [+最大6125]
魔力:3020
魔耐:3180
技能:未来視[+自動発動][+仮定未来]・魔力操作[+身体強化][+部分強化][+変換効率上昇Ⅱ] [+集中強化] ・究極の救済[+エナジーアイテム][+武装][+アクション][+ロボッツ][+スポーツ][+バーガー][+ドラゴナイト][+爆走][+XX][+アドベンチャー][+太鼓の達人]・
ミレディ・ライセン 16歳 女 レベル:90
天職:魔導師/解放者
筋力:400
体力:800
耐性:600
敏捷:650
魔力:32500
魔耐:35000
技能:全属性適性・全属性耐性・複合魔法・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収]・想像構成[+イメージ補強力上昇][+複数同時構成][+遅延発動]・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・重力魔法・開眼[+霊体化][+重力無効][+一発闘魂]・
ティオ・クラルス 563歳 女 レベル:89
天職:守護者
筋力:770 [+竜化状態4620]
体力:1100 [+竜化状態6600]
耐性:1100 [+竜化状態6600]
敏捷:580 [+竜化状態3480]
魔力:4590
魔耐:4220
技能:竜化[+竜鱗硬化][+魔力効率上昇][+身体能力上昇][+咆哮][+風纏][+痛覚変換]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮]・火属性適性[+魔力消費減少][+効果上昇][+持続時間上昇]・風属性適性[+魔力消費減少][+効果上昇][+持続時間上昇]・複合魔法・鏡面の龍騎士[+身体強化][+武装][+無双龍][+龍の尾][+龍の腹][+龍の牙][+変幻自在][+反射]
誰も彼もが、召喚されたチート集団ですら相手にならないレベルのステータスだった。勇者が限界突破を使っても及ばないレベルである。
流石にイルワも口をあんぐりと開けて言葉も出ない様子だ。無理もない。ユエとティオは既に滅んだとされる種族固有のスキルである“血力変換”と“竜化”を持っている上に、ステータスが特異に過ぎる。シアは種族の常識を完全に無視している。更にはアメリとミレディはその3人の上をいっているのだ。驚くなという方がどうかしている。
「いやはや……なにかあるとは思っていましたが、これほどとは……」
冷や汗を流しながら、何時もの微笑みが引き攣っているイルワに、入間はお構いなしに事の顛末を語って聞かせた。普通に聞いただけならそんな馬鹿なと一笑に付しそうな内容でも、先にステータスプレートで裏付けるような数値や技能を見てしまっているので信じざるを得ない。イルワはすべての話を聞き終えると、一気に十歳くらい年をとったような疲れた表情でソファーに深く座り直した。
「……道理でキャサリン先生の目に留まるわけだ。君が異世界人の一人だということは予想していたが……実際は遥か斜め上をいったね……」
「……それで、支部長さんはどうします?危険分子だと教会にでも突き出しますか?」
イルワは、入間の質問に非難するような眼差しを向けると居住まいを正した。
「冗談がキツいよ。出来るわけないだろう?君達を敵に回すようなこと、個人的にもギルド幹部としても有り得ない選択肢だよ……大体、見くびらないで欲しい。君達は私の恩人なんだ。そのことを私が忘れることは生涯ないよ」
「……そうか。それは良かった」
入間は肩を竦めて、試して悪かったと視線で謝意を示した。
「私としては、約束通り可能な限り君達の後ろ盾になろうと思う。ギルド幹部としても、個人としてもね。まぁ、あれだけの力を見せたんだ。当分は、上の方も議論が紛糾して君達に下手なことはしないと思うよ。一応、後ろ盾になりやすいように、君達の冒険者ランクを全員“金”にしておく。普通は“金”を付けるには色々面倒な手続きがいるのだけど……事後承諾でも何とかなるよ。キャサリン先生と僕の推薦、それに“女神の剣”という名声があるからね」
イルワの大盤振る舞いにより、他にもフューレンにいる間はギルド直営の宿のVIPルームを使わせてくれたり、イルワの家紋入り手紙を用意してくれたりした。何でも、今回のお礼もあるが、それ以上に、入間達とは友好関係を作っておきたいということらしい。ぶっちゃけた話だが、隠しても意味がないだろうと開き直っているようだ。
その後、イルワと別れたバビル一行はフューレンの中央区にあるギルド直営の宿のVIPルームでくつろいだ。途中、ウィルの両親である【グレイル・グレタ伯爵】と【サリア・グレタ夫人】がウィルを伴って挨拶に来た。いつかの醜男や王宮で見た貴族とは異なり随分と筋の通った人のようだ。ウィルのお人好しな性格が納得できる両親だった。
グレイル伯爵はしきりに礼をしたいと家への招待や金品の支払いを提案したが、入間が固辞するので、困ったことがあればどんなことでも力になると言い残し去っていった。
広いリビングの他に個室が四部屋付いた部屋は、その全てに天蓋付きのベッドが備え付けられており、テラスからは観光区の方を一望できる。
入間はリビングの超大型ソファーに身を沈めると、リラックスした様子で深く息を吐いた。
「さて、取り敢えず今日はもう休もう、明日はそれに加えて消費した食料の買い出しだ。……それにしても、随分メンバーが増えたね。4ヶ月前は僕とユエだけだったのに」
「……ん」
明日の方針を決めつつ、部屋を見渡した入間はいつの間にかこんなにも仲間が増えている事に今更ながら感慨深げに呟き、ユエも穏やかな表情で頷いた。
「アメリさんとアズくんにも合流できた……ここまで来たら、後はクララだけだね」
「ですね。まあ奴の事ですから、この世界を満喫しているのは想像できますが……」
「まあ、ウァラクならそうだろうな」
そこで、入間は最後の仲間を事を思い出して名前を呟き、アスモデウスは呆れたように、アメリは微笑みながらも、アイツなら元気にやっているだろうと言った。
「……クララってどんな人?」
そこで、ユエがクララという人物について質問する。名前からして明らかに女性だということが分かるので、少し不機嫌そうである。みればシアとミレディ、先程までVIPルームを散策していたティオも興味深そうに入間達に視線を向けている。
それを聞かれた入間達魔界組は、一度視線を合わせると、ほぼ同時にクララという人物についてを簡単に説明した。
「元気な子だよ」
「アホだな」
「珍獣だ」
三者三様の答え、しかもアスモデウスに至ってはただの悪口である。思わず、ユエ達は苦笑いする。そこで、ちゃんとした説明が必要だと思い直した魔界組は、咳払いをしてから改めてクララという人物について語る。
「【ウァラク・クララ】。私とイルマ様の同級生、会長から見れば後輩だな。自由で直ぐに遊びたがり、周りからはよく変人扱いされていてな。行動が読めないトラブルメーカーだ」
「でも、クララのお転婆には色々助けられたんだよね。それに一緒に遊ぶのも楽しいし、人と仲良くなるのが上手いから、多分ユエ達とも直ぐに仲良くなるよ」
「当然、ウァラクも仮面ライダーだ。【ツクヨミ】というライダーに変身してな、見た事があるものを召喚する“
アスモデウス、入間、アメリの説明にユエ達はふむふむと耳を傾け、入間は今どうしているのだろうかと思いを巡らせ、窓の外に目を向けた。
そんな風に話している内に空は暗くなっていき、バビル一行は穏やかに眠りについた。珍しい事に、今回はユエ達女性陣の女の戦いが勃発することはなかった。
クララの登場は、まだまだ先となります。
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