悪魔の孫は時の王者となって世界最強   作:MTHR

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入間「強大なエネルギーを秘めた神代魔法を手に入れる為、仮面ライダージオウの鈴木入間はバビルの仲間達と、それからなんやかんやで着いてくる事になったその他大勢と共にハルツィナ樹海を目指していた」

ユエ「……その道中で出会ったのは、なんとシアの家族であるハウリア族」

アメリ「ハルツィナ樹海に向かった入間達は、神代魔法を求めていた魔人族がハルツィナ樹海を襲撃し、ハウリア族が魔人族を撃退した直後に、ヘルシャー帝国が攻め入り、大量の亜人を奴隷として連れ去っていった事を知る」

シア「そこへ、父様達がヘルシャー帝国に向かってから消息不明だということを知った入間さんは、仮面ライダーエグゼイドにしてウサミミ美少女のシア・ハウリアのお願いのもと、父様達の行方を探すため、ヘルシャー帝国への向かっているのですぅ」

光輝「おい、鈴木!“その他大勢”ってなんだ!」

ミレディ「あれ?君達もあらすじ紹介に出てくるの?」

入間「何と言われても……君達の事だけど?」

雫「流石に、ちょっとその扱いは酷すぎるんじゃないかしら……」

アズ「あらすじ紹介で長々と説明できないだろう」

愛子「で、ですが……私達も準レギュラーな訳ですし、もう少しちゃんと説明してほしいといいますか……」

入間「じゃあ……勇者(笑)の天之河光輝と、オカン剣士の八重樫雫、何の印象もない谷口鈴の勇者パーティーと、ティンカー○ルの畑山愛子、カレー大好き園部優花率いる愛ちゃん護衛隊と共に……」

光輝「勇者(笑)ってなんだ!!」

雫「誰がオカン剣士よ!!」

鈴「鈴木君、鈴の扱い酷すぎない!?」

愛子「ティン○ーベルって、私が小さいって言いたいんですか!?」

優花「もっとマトモな紹介できないの!?」

入間「それなら自分で考えてよ……第84話、どうぞ」



リリアーナ「私もいるんですけどねぇ……あらすじ紹介に名前すら出ないなんて……(泣)」

ティオ「案ずるでない。その内その疎外感も気持ちよく感じられる日が来るのじゃ」

クララ「ティオリン、変なこと教えちゃダメだよ?」


84話 ハッピーニューチマ2121

 雑多。

 「ヘルシャー帝国の首都はどんなところ?」と聞かれて答えるなら、その一言しかないだろう。

 徹底的に実用性を突き詰めた様な飾り気の無い建物が並んでいる一方で、後から継ぎ足し続けた様な奇怪な建物の並ぶ場所もある。

 ストリートに関しては「区画整理?なにそれおいしいの?」と言わんばかりに大小入り乱れ、あちこちに裏路地へと続く入口がある。

 雰囲気も、【宿場町ホルアド】の【オルクス大迷宮】に挑む者が醸し出すものに似た、どこか張り詰めた様な緊張感がある。露店を出している店主達ですら“お客様”という考えからは程遠い、荒々しい接客ぶりだ。

 

 だが、決して暗く淀んでいる訳でも荒んでいる訳でもなく、誰もが其々やりたい事をやりたい様にやるという自由さが溢れている様な賑やかさがあった。“何があっても自己責任、その限りで自由にやれ!”という意気が帝都民の信条なのかもしれない。

 

 【ヘルシャー帝国】は数百年前の大戦で活躍した傭兵団が設立した新興の国で、実力至上主義を掲げる軍事国家だ。帝都民の多くも戦いを生業としており、よく言えば豪気、悪く言えば粗野な気質だ。都内には大陸最大規模の闘技場等もあって、年に何度も種類の違う催しがなされ大いに盛り上がっている。

 

「おい、おま──ぐぺっ!?」

 

 そんな帝都に入った入間達だが、当然美女・美少女を引き連れた入間が目立たない訳が無く、頻りにちょっかいを掛けられては問答無用に沈めるという事を既に何度も繰り返していた。

 今も、ニヤつきながら寄って来た武装した男を目にも止まらぬ速さで強制的にトリプルアクセルさせた上、地面に濃厚なキスをさせたところである。

 

 しかし、周囲はそんな暴力沙汰を特にどうとも思っていない様で、ごく普通にスルーしている。この程度の“喧嘩”は日常茶飯事なのだろう。

 

「うぅ、話には聞いていましたが……帝国はやっぱり嫌な所ですぅ」

「うん。ミレディさんもあんまり肌に合わないかな……」

「まぁ、軍事国家じゃからなぁ。軍備が充実しているどころか、住民でさえその多くが戦闘者なんじゃ。この程度の粗野な雰囲気は当たり前と言えば当たり前じゃろ。妾も住みたいとは全く思わんがの」

「全くの同意見だな。ある意味においては魔界と似たような社会かもしれんが……こうも露骨だと嫌気がさすぞ」

「ここ、何かヤダ~」

 

 どうやら、シア達は帝都がお気に召さなかった様である。無言ではあるが、ユエも同意する様に頷いている。

 

 因みに、今帝国には、愛子や愛ちゃん護衛隊やリリアーナを含めた鬼の戦艦のフルメンバーが揃っている。大迷宮に挑む時は仕方がないが、こういった場面では集団行動しておいた方が都合がいいので、鬼の戦艦に待機しようとした愛子や護衛隊を入間が無理矢理外に連れ出したと言うことだ。勿論、敗戦国の生き残りであるリリアーナは姿を見られると色々厄介なので、“認識阻害グラス”を掛けて貰っている。

 

 光輝や玉井達は帝国はそれ程嫌いな雰囲気ではない様だが、愛子や優花、雫は警戒心が跳ね上がっているし、鈴、奈々、妙子は少し怯えている様で雫達の傍を離れようとしない。やはり女性にはあまり好かれない国の様だ。とはいえ、光輝達も好んでいる訳ではなく、日本人に於いては刺激の強過ぎる特異な有様に頻りに表情を歪めている。

 

 王国ではまず見られなかった光景、特にシアの心を抉る──奴隷達。

 

「シア、余り見ないほうがいい。見ても仕方ないでしょ?」

「……はい、そうですね」

 

 どうしても目に入ってしまう同族達の有様。値札付きの檻に入れられた亜人族の子供の姿は見るに堪えない。

 使えるものは何でも使う主義の帝国は奴隷売買が非常に盛んだ。見ない様にしようとしてもそこかしこに奴隷商はおり、引き連れている者も多くいる。

 

 ユエが心配そうにシアの手を握る。入間も、シアのほっぺをムニムニと摘んで不器用な気遣いをする。二人の暖かさが手と頬に伝わり、シアのウサミミが嬉しそうにパタパタと動いた。

 

「……許せないな。同じ人なのに……奴隷なんて」

 

 入間達の後ろを歩いていた光輝が、ギリっと歯噛みする。

 ハイリヒ王国は聖教教会の威光が強く、亜人への差別意識も高い。その分、亜人を奴隷として傍に置くという考え自体が忌避されがちな風習なので、光輝達も王都で奴隷の亜人を見る機会は無かった。だから余計に心に来るものがあるのだろう。

 だからといって、本当に行動を起こされても困るのだが……もしそうなったら、即行で他人のフリをしようと入間は心に誓う。

 

 保護者気取りの雫は光輝を止められるのか……と一瞬考えたが、無理だろうなと吐き捨てた。

 チラリと視線を向けてみれば、雫は光輝を諌める様に話しかけている。少しして光輝は不満気な表情をしながらも、渋々といった様子で頷いた。

 すると鈴がそんな微妙な雰囲気を変えようとしたのか、王国であった珍事を口にする。

 

「そう言えば、シズシズって皇帝陛下にプロポーズされたよね?」

「……そう言えば、そんな事もあったわね」

「雫……お気の毒様です」

 

 思い出したくなかった事を掘り起こされて、顔を顰めると同時にジト目を鈴に向ける雫。何故その話題を出したのかと言いたげだ。

 ユエ達バビルの女性陣が「だからなんだよ」と言うような表情で雫を見てからすぐに視線を外し、皇帝をよく知るリリアーナは苦笑いし、愛子は「結婚なんてまだ早いです」と教師というより過保護な父親みたいなことを言い、光輝が渋い表情になる。普通に考えればシンデレラストーリーと言えなくもないのだが、女性として嬉しいという気持ちは皆無らしい。

 どうやら国だけでなく、ガハルド皇帝自身も嫌われてしまっているようだ。

 

「……そんな事より!鈴木君、具体的に何処に向かっているの?」

 

 今にも詳細を聞いてきそうな女性陣を躱す為、雫は入間に話を振る。シアの父親達の安否を確認するという話は聞いているが、その為の具体的な方針を聞いていなかったのだ。

 

「取り敢えず冒険者ギルドだね。“金”を利用すれば大抵の情報は聞き出せる」

「……鈴木君は彼等が捕まっていると考えているの?」

「それはわからない。捕まって奴隷に堕とされている可能性もあるし、何処かに潜伏している可能性もある。帝都の警備は厳戒態勢とまではいかないが異常なレベルでしょ?入ったのはいいが出られなくなったってこともあるだろうしね……」

 

 入間の言う通り、帝都の警備は過剰と言っても過言ではないレベルだった。入場門では一人一人身体検査までされた上、外壁の上には帝国兵が巡回ではなく常駐して常に目を光らせていた。

 都内でも、最低スリーマンセルの帝国兵が厳しい視線であちこちを巡回しており、大通りだけでなく裏路地までしっかり目を通しているようだった。おそらく、魔物の襲撃があったことが原因で、未だ厳戒態勢とまではいかないまでも高レベルの警戒態勢を敷いているのだろう。

 

 そんな帝都であるから、パル達も侵入には苦労していて未だ隙を窺っている状態だ。奴隷でもない兎人族が帝都に入れるわけもなく、入間達の奴隷のフリをするのも限度がある。そのため、入間が運んできた増援部隊も、今は目立たないように帝都から離れた岩石地帯に潜伏中だ。むしろカム達がどうやって侵入したのか不思議なほどである。

 

 ただ、入間は口では「わからない」と言ったが、十中八九、カム達は捕まっているのだろうと考えていた。ハウリア達兎人族は気配操作に関しては亜人族随一な上に、カム達はそれを磨き続けてきたのだ。人の出入りは厳しくとも、何らかの方法で外に伝言を送るくらいは出来るだろう。にもかかわず、それすら出来なかったという事は、捕まっていて身動きがとれないと考えるのが自然だ。

 もちろん、冒険者ギルドにカム達の情報がそのままあるとは思っていない。だが、それに関わるような事件や噂があるのではないかと考えたのである。

 

 傍らで、不安そうな表情をするシアにそっと手を伸ばし、再び、ほっぺをムニムニしてやる入間。シアは、ウサミミを触られるのも好きだが、ほっぺムニムニもお気に入りなのだ。入間は、嬉しそうにしながらも若干、不安さを残すシアに冗談めかしていう。

 

「捕まっているなら取り返せばいいだけだよ。安心しなよ、シア。いざとなれば、僕達が帝都を灰燼にしてでも取り戻すから」

「ん……任せて、シア」

「入間さん、ユエさん……」

「いやいやいや、灰燼にしちゃダメでしょう?目が笑っていないのだけど、冗談よね?そうなのよね?」

「安心してくだはい、八重樫さん。あくまでも他に方法がなかった時の最終手段だから」

「最終手段ってことは本気じゃない!!」

 

 実際、バビルなら一国を滅ぼすくらいわけなさそうなので、冗談にしては性質が悪すぎである。

 そんな冗談ともつかない冗談を言いながら、一同が冒険者ギルドに向かってメインストリートを歩いていると、前方の街の様子が様変わりし始めた。

 

 あちこちの建物が崩壊していたり、その瓦礫が散乱していたりしているのだ。

 道中耳に入ってきた話によれば、コロシアムで突如銀色のオーロラが現れ、そこから見た事も無い強力かつ巨大な魔物が飛び出して暴れだしたらしい。

 都市の中心部に突如出現した巨大な魔物(八メートルはある蟹のような怪物だったらしい)に対して後手に回った帝国は、いい様に蹂躙されそうになったところで、強力かつ見たことのないアーティファクトを使う女がその魔物を蹴散らしたらしい。

 

 件の蟹の魔物だけでなく、皇帝も自ら出陣して陣頭指揮を執り、その女と共に討伐に成功した様だが……コロシアムを起点に数百メートル単位で放射状に崩壊した街並みを見る限り、被害は大きかった様である。

 

 そんな瓦礫の山となっている場所では、復興作業の為大勢の亜人奴隷達が駆り出されていた。

 

 冒険者ギルドはその崩壊が激しい場所の更に向こう側にあるので、否応なく通らなければならない。自然、彼等の姿を視界に入れる事になる。

 武装した帝国兵の厳しい監視と罵倒の中、暗く沈みきった表情で瓦礫を運ぶ様は悲惨の一言だった。

 

 帝都に齎された人的・物的被害の皺寄せは、誰よりも亜人族に来ているようだ。こうして復興に酷使していれば、いくら肉体的ポテンシャルの高い亜人族と言えど倒れる者は続出するだろう。

 樹海への襲撃は、倒れた彼等を回復させるよりも新調した方がいいという、正に亜人を人と認めない価値観の表れという事だ。或いは、単に“弱い者”を認めない実力至上主義の価値観も含まれているのかもしれない。アルテナ達が他都市に輸送されたのも売上金を復興に当てたりする為なのだろう。倫理観は兎も角、合理的と言える。

 

 その時、入間達から少し離れた所で犬人族と見られる10歳位の少年が瓦礫に躓いて派手に転び、手押し車に乗せていた瓦礫を盛大にぶちまけてしまった。足を打ったのか蹲って痛みに耐えている少年に、監視役の帝国兵が剣呑な眼差しを向け、棍棒を片手に近寄り始めた。何をする気なのかは明白だ。

 

 そして、それを見て黙っている訳のない正義の味方がここに一人。

 

「おい!やめっ──」

 

 光輝が帝国兵を止めようと、大声を上げながら駆け出そうとする。しかし……

 

 

混乱!

 

 

 小さなメダルが光輝の側を通り抜け、そのまま光となって帝国兵に吸い込まれた瞬間、帝国兵は一晩中酒を飲んだ酔っぱらい様にフラつきはじめ、足を滑らせて顔面から瓦礫にダイブしたのである。

 

 ゴシャ!と何とも痛々しい音が響き、帝国兵はピクリとも動かなくなった。同僚の帝国兵が慌てて駆けつけて容態を見た後、だらだらと流れる鼻血と涎に呆れた表情で頭を振った。そして面倒そうに、且つ嫌そうにしながらも何処かへ運び去っていった。少年の事は放置である。

 少年は何が起きたのかわからないといった様子で暫く呆然としていたが、ハッとした表情で立ち上がると自分が散らかした瓦礫を急いでかき集めて、何事も無かった様に手押し車で運搬を再開した。

 

 呆然としているのは、駆け出そうとして出鼻を挫かれた光輝も同じだった。そこへ入間から呆れの声が掛かる。

 

「正義感に溢れるのは良いことだけど、何も考えずに突撃しないでくれないかな?迷惑だから」

「っ……今のは鈴木が?」

 

 光輝の確認に肩を竦める入間。

 実際、棍棒を振り下ろす前に“混乱”のエナジーアイテムを飛ばして帝国兵の混乱させたのだ。転倒して気絶するのは予想外だったが、結果オーライだろう。

 先に助けた事は兎も角、光輝は入間の「迷惑」という言葉に眉を顰めた。どうやら正義スイッチがONになった様だ。

 

「迷惑って何だよ。……助けるのが悪いっていうのか?お前だって助けたじゃないか」

「どっちかと言うと、君が騒ぎを起こすのを止めたってところだよ。それと、僕は助けようとした事を咎めてるんじゃない。騒ぎを起こさないでほしいって言ってるんだよ」

 

 心底呆れた様に溜息を吐きながら答える入間に、光輝は本来の目的であるシアの家族を探すという事も頭の隅に追いやってヒートアップし、倫理やら正義の価値観を訴え出す。

 

「お前は、あの亜人族の人達を見て、何とも思わないのか!見ろ!今こうしている時だって、彼等は苦しんでいるんだぞ!」

「……八重樫さん。貴女、よく光輝には言って聞かせておくって言ってる割には彼何も理解してないみたいですけど?これ以上僕達に迷惑掛けるなら、貴女と彼を再起不能にしても良いですか?」

 

 入間とて“仮面ライダー”として人間の自由のために戦っていた時期はあるし、基本的には善人のため、目の前で誰か苦しんでいれば何も感じない訳ではない。

 しかし、だからといって本来の目的を放り出すほど周りが見えていない訳でもなく、今ここで奴隷解放運動などする訳も無い。光輝の相手をするのも面倒なので、自称お目付け役の雫をジト目を向ける。

 

 雫が顔を青くしながら諌める言葉を掛ける……前に、光輝が怒声を上げた。どうやら、入間が雫に話を振った事がいたく気に入らなかった様だ。

 

「雫は関係ないだろ!俺は今、お前と話しているんだ!シアさんの事は大切にするのに、あんなに苦しんでいる亜人達は見捨てるのか!」

 

 光輝の声が大きくなるにつれ、周囲も何事かと注目しだした。離れたところで監視役を担っている帝国兵の幾人かもチラチラと入間達の方を見始めている。

 

 入間達の探し人であるカム達が帝国兵と敵対し、かつ不法入国者でもある以上、入間としては、わざわざ自ら騒動を起こして官憲と揉めたくはない。

 なので、自分にやけに突っかかってくる光輝に向かってスッと目を細めた。

 

「……前々から思ってたけど、君は物事への認識が甘すぎるんだよ。仮にさっき、君があの亜人を助けたとしても、あの子に待っているのはより酷い生き地獄だっただろうし、君は間違いなく犯罪者扱いされるよ」

「なっ!?」

「この世界で、奴隷になった亜人は謂わば人の“所有物”。君がやろうとした事は、君の中では“人助け”でも、ここでは“窃盗”以外の何物でもないんだよ。君達の生きてきた世界の価値観から、受け入れられないのは分かるけど、だからと言って君にこの国のルールや法律を否定する権利はない。仮に大声で奴隷は悪いことだって否定したとしても、誰も耳を貸さないよ。それがこの世界の常識なんだから。君が本気で亜人達を助けたいなら、ただ目の前に起きてる事じゃなくて、もっと具体的で現実を見た方法を取らないと、亜人達の問題は何一つとして解決しないよ」

 

 反論しようとした光輝の言葉を遮り、入間は現実を突き付ける。

 

 入間はかつて、位階(ランク)昇給試験【スカーラ】で、多耳族と呼ばれる魔界の貴重種族を保護するという内容で挑んだ結果、多耳族が“保護”から“独立”という話に刷り変わってしまい、それを阻止しようとした魔管署さら派遣された部隊に牙を剥いたことがある。

 危うく入間の方が罪人になる所だったが、運が味方をし、魔管署よりも立場が上の存在であった13冠の“盤外王”メフィストの協力のお陰で、多耳族の独立阻止を免れ、入間自身も首の皮一枚を繋げることが出来た。そんな過去を持つ入間だからこそ、この問題はただ助けて終わりなどと言う簡単な話ではないことを理解していた。

 

 光輝は、些かこの問題を助ければ終わりなどと簡単に考えてしまっている。確かに酷い扱いではあるが、奴隷制度はこの世界では当たり前の事であり、ここで奴隷にされている亜人族を助ける方が一般的に“悪い”事なのだ。入間が言った様に、他人の“所有物”を盗むのと変わらないのだ。

 “それでも”と思うなら、相応の覚悟が必要だ。それこそ、帝国そのものを敵に回して戦う覚悟と、二度と亜人族を奴隷にさせない方法を確立させる程度の事は。でなければ、今奴隷達を力尽くで助けても、後に帝国からの報復や亜人族捕獲活動が激化する可能性が高く、そうなれば待っているのは更なる地獄だろう。

 

「それと、最後に言っておくけど、僕は君達の同行を許可しただけで、協力する気はないよ。だから、いい加減自分の倫理観やら価値観ばかり押し付けるのは止めてくれないかな?あんまり騒ぐようなら……四肢を砕いて鬼の戦艦に置いていくよ?」

「っ……」

「さっきも言ったけど、僕も君達に干渉するつもりはない。君がここで奴隷解放運動をしたとしても、僕は止めもしないし手を貸さない。僕はここにカム達を探しに来たんだから、カム達の安否もわからない状態で、国なんか敵に回していられないよ。……最後に一つ、僕の大事な仲間のシアが、見ず知らずの他の亜人達と同列なわけないでしょ?」

 

 入間は、歯噛みする光輝を尻目に、もう付き合ってられないというように踵を返した。ユエ達は光輝の事を見向きもせずに追従し、愛子や愛ちゃん護衛隊、リリアーナは困ったようにチラチラと光輝を見ながら、バビルに追従する。

 

 光輝は入間の背中を睨みつけながらその場を動かない。それでも雫と鈴に促され、ようやく渋々といった感じで後を追い出した。

 

 光輝は、入間が本気になれば鬼の戦艦に無理矢理送られ、着いていくことも出来ないのようにする事は間違いなく可能なのだと言うことは、流石に理解できていた。今は、力が必要なのだ。思いを押し通す為には、入間達以上の。

 その為には、どうしても神代魔法を習得しなければならず、その為には入間達と同行することが一番ベストな方法なのだから、どんなに気に食わなくても、バビルに着いていかなくてはならない。

 なので、胸の内のモヤモヤをグッと押さえ込み、黙って後を付いて行くのだった。

 

 光輝達だけ微妙な雰囲気のなか、入間達は帝都の冒険者ギルドに向けて、メインストリートを進んでいく。

 

 その時、異変が起きた。

 

ドォオオオオオンッ!!!

 

 突如として、帝都の一部から爆発が起こった。

 入間達が何事かと足を止めると、続いて数多くの怒声や悲鳴が聞こえてきて、全身の骨がバキバキに折られて建物の壁を突き破る傭兵達の姿が目に入る。

 

 明らかに傭兵同士の喧嘩ではないと誰もが悟り身構えていると、騒動が起きている方角から逃げるように走っていく男が、半狂乱に叫んだ。

 

「ま、魔物の襲撃だぁっ!!見たこともねぇ魔物が、町を破壊しぐべぇあっ!!?」

 

 言い終えようとした所で、後ろから襲ってきた衝撃に、その男はスーパーボールのように壁や地面を何度も跳ねた後にズザザザッ!と音を立てながら入間達の前に、物言わぬ死体と成り果てて転がり落ちた。

 玉井達やリリアーナが「ひっ」と短く悲鳴を上げ、光輝達や愛子、優花が動揺して硬直しているなか、バビルは既に思考回路を戦闘モードに切り替え、男がぶっ飛ばした下手人に視線を集中させた。

 

 それは、金の装飾が入ったシマウマのように白黒の縞模様を持つ体に、両腕がシマウマの足部を模したような形状になっている縦長の頭部と独特なビジュアルをした巨体の怪物だった。

 

「魔物か!!」

「いや、違う……!」

「あれって確か……ロストスマッシュッ!!」

 

 そう、それは『ビルドの世界』で、人間が“シマウマロストフルボトル”を用いる事で変貌する怪人──【ゼブラロストスマッシュ】であった。

 

 聖剣を手にして今にも突撃しそうだった光輝をティオが制し、入間がジクウドライバーを腰に巻いてジオウウォッチを取り出した、その時だった。

 

パキィイイイイイインッ!!!

 

 虚空から現れた氷塊が、ゼブラロストスマッシュを襲った。

 突然の事にゼブラロストスマッシュは氷に押し潰されそうになるが、ロストスマッシュの中でも抜きん出たパワーを持つゼブラロストスマッシュは、馬の蹄を模したような腕で、その氷塊を砕き割った。

 

 同時に、入間達はその氷を放った者を目にした。

 

 それは、ユエよりやや小柄な体躯に帽子を被り、花の飾りを着けた長い水色の髪を二つに纏めた低いツインテールに小さな黒い角を生やし、薄く氷が張っているような水色の瞳をした少女だった。

 

「あの子は……!?」

「まさか……何故、奴がここに……!?」

 

 その少女を見て、入間やアメリが目を見開く。ユエ達がその反応に首をかしげ、ゼブラロストスマッシュが雄叫びをあげて少女に突撃しようとし、入間達が駆け出そうとした瞬間、再び彼らの表情が驚愕に染まった。

 

 水色髪の少女は、何処からか金色のスパナ──スパナーダーを取り出した。

 その瞬間、彼女の腰に、ジクウドライバーに酷似した形状の黒鉄色のベルトが出現した。

 

 目を見開く入間達を他所に、水色髪の少女はスパナーダーを空へ放ると、太陽光を反射するスパナーダーをキャッチすると同時に、金色のマイナスドライバー──スクリューダーを取り出し、スパナーダーと✕字を描くように重ね合わせると、声を張り上げた。

 

「変身!」

 

 交差させたスパナーダーとスクリューダーを、黒鉄色のベルト──キカイドライバーの中央に装填する。

 

 

デカイ!ハカイ!ゴーカイ!

 

仮面ライダーキカイ!!

 

 

 少女の周囲に仮面と装甲が現れ、それらが一斉に体に装着されると、小柄な体が大きくなる。全身が漆黒のスーツに覆われ、金色のマイナスドライバーが六本現れ、少女に装着された装甲を絞めるように回転し、顔には2本の両口のスパナが、仮面のボルトを締めるように回転すると、上半身の灰色の装甲と仮面が金色に染まる。

 赤い複眼が光る仮面に、✕字に重ねた両口スパナのような金色の器具が装着されると、仮面から蒸気が噴き出すと共に、小柄な少女の姿が変化した。

 

 スーツの色は黒で、上半身には電子回路のような装飾の施された金色の装甲を身に纏い、金色の仮面には交差した両口のスパナの意匠に赤い複眼を持つ戦士だ。

 その姿はまさに……

 

「か、仮面ライダー!?」

 

 である。愛子が叫んだ通りの姿に変身した少女は、機械音のような音を出しながら、名乗りを上げてゼブラロストスマッシュに突撃した。

 

「鋼のボディーにクールなハート……仮面ライダー、キカイ!」

 

 少女が変身した戦士──仮面ライダーキカイは、ゼブラロストスマッシュにパンチを繰り出す。対するゼブラロストスマッシュも拳を突き出すと、激突した拳から凄まじい衝撃波が発生する。

 

 その衝撃波に巻きあがる髪を抑えながら、ユエは隣に立ってキカイから目を離せないでいる入間に話し掛ける。

 

「……入間。あの子、何者?」

「あの子は、クロケル・チマ。僕のクラスメイトの妹で、後輩だよ」

「す、鈴木の後輩!?」

「ウチの学校に、あんな子はいなかった筈だけど…?」

 

 入間の言葉に、怒涛の展開に混乱していた優花達が思わずキカイを凝視する。この世界に来た入間に与えられた“役割”に合わせ、彼女達は入間を自分達のクラスメイトと認識しているため、入間が口にした情報が噛み合わないでいるのだ。

 

「でも、チマちゃんは仮面ライダーじゃなかった筈……それに、仮面ライダーキカイは百年近い未来のライダー……その力はアズ君が持ってるのに……」

 

 入間がそう言った時、キカイがゼブラロストスマッシュの一撃を受けて後退した。

 見かけによらず俊敏な動きから強力な攻撃を繰り出すゼブラロストスマッシュに対し、キカイはそれほど接近戦に慣れていないのかぎこちない動きであり、何発かゼブラロストスマッシュの攻撃がヒットしていく。

 

「不味いぞ!助けにいかなけ…ぐぇっ!?」

「お前はしゃしゃり出るな。イルマ、お前が行ってやれ!」

「はい!」

 

 飛び出そうとした光輝の首を掴んで放り投げたアメリが声をかけると、入間はジオウウォッチともう一つの白いライドウォッチ──“ビルドジーニアスフォームライドウォッチ”を取り出し、ジクウドライバーに装填し、素早くドライバーを回転させた。

 

 

ジオウ!

ジーニアスフォーム!

 

 

「変身!」

 

 

アーマータイム!

 

超天才!ビルド!ジーニアス!

ジーニアスッ!!

 

 

 ジオウに変身すると、その上に【仮面ライダービルド・ジーニアスフォーム】を模した白いアーマーが装着され、両肩には“ジーニアスボトル”を模した装甲に「ジーニアス」という文字が張り付くと、入間は【仮面ライダージオウ・ビルドジーニアスフォームアーマー】となった。

 

「はっ!!」

 

 ジオウは、残像が残る程のスピードで走りだし、キカイに突撃しようとしたゼブラロストスマッシュを、ゴリラのように肥大化した腕をダイヤモンドのように硬質化させながら叩き付けて吹き飛ばした。

 

「大丈夫!?」

「ッ!貴方は……!」

 

 ジオウがキカイに声を掛けると、キカイはその厳つい見た目からは想像も出来ない可愛らしい声で驚きを露にした声を漏らした。

 その時、ゼブラロストスマッシュが、ピョンピョンと俊敏な動きで跳ね回りながら突撃してきた事で、二人は横に転がりながらその攻撃を回避した。

 

「話は後で!今は協力してこの怪物を倒すよ!」

「はい!」

 

 ジオウの言葉に頷いたキカイは共に走り出し、ゼブラロストスマッシュと格闘戦を開始していく。

 

 ゼブラロストスマッシュは中々に格闘技術を誇るが、理性を失っているためか何処か粗雑であり、ジオウは的確にその攻撃を受け流していくと、その隙を狙いキカイが強烈な一撃を叩き込んでいく。

 すると、ジオウはその体を四つに分身させ、高速移動を発動してゼブラロストスマッシュを翻弄すると、一人に戻って立ち止まると同時に、掌から蜘蛛の糸を放出し、ゼブラロストスマッシュの体に一瞬にして巻き付けていく。

 

「ハァッ!!」

「ウグァアアアアアアアッ!!?」

 

 更に、ジオウの掌から極寒の冷気が発生し、その冷気が糸を伝うことで、ゼブラロストスマッシュの体が糸ごと氷の彫刻と化していく。

 

 それを見たキカイは、キカイドライバーの左右ユニット“デストラクトリアクター”に両手をかざすと、両手を左右順番に前に突きだしてから脇を締める独特の構えを取ると、全身から氷の結晶のようなエフェクトが溢れ出す。

 地面を蹴って飛び上がったキカイは、溜め込んだ冷気を突きだした右足に氷柱のような鋭い結晶体を生成し、ゼブラロストスマッシュに向けて急降下した。

 

 

フルメタル・ジ・エンド!

 

 

「たぁっ!」

「ウァアアアアアッ!!?」

 

 キカイの蹴りが炸裂し、ゼブラロストスマッシュは体を拘束していた氷を破壊され、打ち上げ花火のように空へと打ち上げられる。それを見たジオウは、ベルトに装填されたライドウォッチのライドオンスターターを押す。

 

「勝利の法則は……決まったと思う!!」

 

 

フィニッシュタイム!ジーニアスフォーム!

 

 

 そう言いながら、ジオウの周囲を渦巻くように、虹色の数式が現れて回転する。

 しかし、その数式をよく見てみると……

 

 「理解不能+暗記不能」「難しい数式」「ギュインギュインのズドドドド」「よく分からない式」「複雑な式」「ラッキーナンバー×ラッキーナンバー」

 

「……何か違くない?」

「鈴木君、科学得意じゃなかったんですね……」

 

 数式とはとても呼べない式に、優花や愛子達が微妙な表情を浮かべるが、ジオウはそれをまるっきり無視して、ベルトのロックを外してドライバーを回転させる。

 

 

ジーニアスタイムブレーク!

 

 

 飛び上がったジオウ。同時に、空中に虹色のグラフが現れ、そのグラフがゼブラロストスマッシュを挟み込むように拘束すると、ジオウは虹色の光を放ちながらそのグラフを滑り、ゼブラロストスマッシュに必殺の蹴りを炸裂させた。

 

「だぁあああああっ!!!」

「グォオオオオオオオオオオッ!!?」

 

 ジオウの蹴りが炸裂すると、ゼブラロストスマッシュは空中で大爆発を起こした。

 爆炎を上にして地面に降り立ったジオウは、変身を解除して生身の姿に戻ると、クルリと振り返り、キカイに目を向けた。

 

 同時に、入間をジッと見つめているキカイの体の黄金の鎧が焼失すると、その姿が小柄な水色の髪をした入間の後輩──【クロケル・チマ】の姿に戻った。

 ユエ達が、入間のもとへ駆け寄ろうとした時……彼女達は気が付いた。

 チマが、クールな雰囲気から一転し、頬を薔薇色に染め、薄く氷が張っているような水色の目に火傷してしまいそうなほどの熱を宿していることに。

 

 次の瞬間、チマはビュン!という音と共に、雫ですら脱帽してしまう程の速度で入間の前にやって来ると、頬を薔薇色に染めたまま、チマは入間に話し掛けた。

 

「いっ…イルマ先輩……お、お久し振りです」

「やっぱり……チマちゃん!何でここにいるの!?」

「い、色々ありまして……」

「成る程ねぇ…でも、久し振りに君に会えて嬉しいよ!」

「は…っ、あっ、ありがとうございます」

 

 入間が滅多に見せない笑顔を見せると、チマは耳まで赤くしながら、蚊トンボが鳴くように小さな声で答える。

 その姿はどう見ても恋する乙女の表情で……

 

「……アメリ、まさかとは思うけど」

「察しの通りだ……」

「また増えた…というより、姿を現したって事ですかねぇ」

「イルくん……何時でも何処でもモテモテなんだねぇ」

「これで9人目じゃのぅ。ご主人様の甲斐性なら問題ないと思うが……こうも女を魅力してしまうこは考えものじゃな」

「………」

「……鈴木のばぁか、ばぁ~か」

 

 ユエがアメリに確認を取ったことで、ユエ達の疑いが確信に変わり、ユエ、アメリ、シア、ミレディ、ティオ、愛子、優花の目がものすごいジト目になる。

 呆れと嫉妬が混じったように入間とチマを見るバビルの女性陣(クララを除く)。

 愛子はほっぺをぷっくぷくに膨らませて、かつて見たことがないほどムスッとしている。

 優花は唇を尖らせて小声で呟いていた。

 

 そして、入間とチマの様子に、アスモデウスとクララは微笑ましそうに、光輝は複雑そうに二人を見ており、雫と鈴は何やら甘いものを食べたような表情を浮かべ、玉井達はまたもや美少女に好意を向けられている入間に嫉妬し、奈々と妙子はキャーキャー言っており、リリアーナは戦闘終了と同時に桃色空間が出来た不思議現象に目をパチクリ。

 

「グガッ!!」

 

 その時、短い悲鳴が聞こえてきて、一同がその場所に目を向けると、そこにはジオウが吹っ飛ばしたゼブラロストスマッシュが重力に従って地面に墜落しているところだった。次の瞬間、地面を転がったゼブラロストスマッシュが煙に包まれ、一本のボトルが排出された。

 そして、その煙の中から現れたのは、見るからにボロボロなウサミミを生やした男──兎人族だ。

 

「あの兎人族って……」

「ッ!入間さん、あの人は!」

「やっぱり、ハウリアか……」

 

 シアが声を張り上げた、アメリが呟いた通り、その男は入間とアメリが鍛え上げたハウリア族の一人だったのだ。

 ジーニアスフォームのネビュラガス中和能力で元に戻したが、そのハウリアにはネビュラガス投与では説明できない程にボロボロだった。指の骨は見るからに曲がってはいけない方向に曲がり、他の骨も何本も折れていることが見て取れる。

 

 スマッシュをよく知らない愛子達やチマが、魔物らしき怪物が兎人族になったことに驚愕しているなか、バビルの面々はゼブラロストスマッシュの正体だったハウリアに駆け寄ると、ミレディが回復魔法を行使する。

 

「………これって」

「鈴木君、それは……?」

「黒い…ボトル?」

 

 入間は、ハウリアの男の直ぐそばに落ちていた物を拾い上げて観察すると、遅れて駆け寄ってきた光輝達も入間が拾い上げたものを覗き込む。

 それは、掌に収まるサイズのボトルだ。キャップ部分の「S」以外は全てが漆黒色に染まっており、よく見ればそのボトルにはシマウマを象ったような意匠があった。

 

 すると、シアのウサミミがピコピコと動き出す。

 

「入間さん、人が集まってきましたよぉ」

「……状況が変わったね。ここは、一旦仕切り直すよ!」

 

 カム達の居場所を探す目的だったが、その内の一人がここにいる事、そしてそのハウリアがスマッシュになっていたというならば、カム達の捜索よりも先に整理しなければならない事がある。

 

 ここで人の注目を集めるわけにはいかないので、入間は“ネビュラスチームガン”を取り出し、銃口から濃密な煙を噴射させる。発生した煙幕は入間やバビルの面々、光輝達や愛子達を包み込み一気に帝都に広がる。

 

 そして、ゼブラロストスマッシュの暴走から逃げ回っていた傭兵達や、ゼブラロストスマッシュの撃退のためにやって来た衛兵達がやって来た頃には、スマッシュの姿も入間達の姿も、煙のように消え去っていった。

 

 

 

 




・キャラクター紹介

クロケル・チマ イメージCV.水瀬いのり

【概要】
 入間のクラスメイトであるクロケル・ケロリの妹。
 ケロリの応援のためにアクドル大武闘会にやって来て、騎馬戦でケロリ率いるチーム・デビムスを応援しようとした余りに巻き添えを受けそうになり、チーム・デビムスが追い詰められるきっかけを作ってしまった後、自身が招いた窮地に強い罪悪感を抱いて泣き崩れてしまうも、その際に自分を励まして涙を拭いてくれた入間に恋心を抱くようになり、バビルスへの入学した。
 基本的にクールな性格だが、想い人である鈴木入間が絡むと途端にハイテンションとなる上、普段のクールな態度とは裏腹に並外れた行動力を発揮する。
 突如として白い服を着た青年の持つノートに『未来のライダーのち力、クロケル・チマの身に宿る』という文章に反応してミライダーの力を手に入れ、そのままトータスに転移。ヘルシャー帝国で暮らしていた。角を見られないために帽子を深めに被っている。

【変身するライダー】
・ミライダー
 『仮面ライダージオウ』に登場した【仮面ライダーシノビ】【仮面ライダークイズ】【仮面ライダーキカイ】【仮面ライダーギンガ】の未来の仮面ライダーの4人に変身できる。
 イメージは『仮面ライダーガッチャード』にて仮面ライダーダークキバと仮面ライダーアークワンに変身したハンドレッドのサイゲツ。



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