今回はご都合主義など色々ありますが、何時ものように広い心で楽しんでいただけると幸いです。
「この本によれば……親に売られ悪魔サリバンの孫となった少年、鈴木入間。彼には全ライダーの力を凌駕する時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた」
「トータスと呼ばれる異世界に召喚された鈴木入間は、狂った神エヒトと復活したバダンを滅ぼすべく、多くの仲間達と共に神代魔法を手に入れる旅を続けて行く中で、鈴木入間は最強の力…仮面ライダーインフィニットジオウへと進化を遂げた」
「復活した地球外生命体ギフの手により支配された世界へと迷い込んだジオウ達の前に現れたのは、異世界より現れた善意の執行者、仮面ライダーゼインこと善井正義」
「出会う筈のない存在との出会いと、ギフによって支配された世界……。そして、この出会いは鈴木入間は新たなる力を……おっと、ここから先は皆さんにはまだ未来の話でしたね」
天を突くような巨大な建物。天辺はキノコのように広がった巨大な建物の上には、赤い光と共に数多くの建物が並んでおり、無数のコンバットロイドや悪魔達が蔓延っている。
“デビルシティ”と呼ばれるその街には、ギフが産み出した数多くの悪魔が屯しており、コンバットロイドは銃やナイフを手にしながら警備兵のように町を歩き回っていた。
『ギッ!』
『ギ?』
その時、警備をしていたコンバットロイドの一人が、共に警備をしていたコンバットロイドに声をかけながら空を指差した。
そこには、雲により夜空が遮られている空に、まるで流れ星のように光る線が走っている光景だった。
コンバットロイドがその光りに注目していると、突如としてその光が起動を変え、デビルシティに向けて進み始めた。
『ギッ、ギギッ!?』
コンバットロイドが慌て始めたのと同時に、その光の全容が露になり、その正体──デンライナーの姿が露になった瞬間、デンライナーに内蔵された武装が火を吹いた。
デンライナーゴウカに内蔵された重火器が、デビルシティへ一気に巨大な花火を咲かせた。
その爆発に飲み込まれたコンバットロイドや悪魔達は、悲鳴を上げながら宙を舞い、爆発を起こして消滅する。
やがて、デンライナーは、コンバットロイドが悪魔を撥ね飛ばしながら線路の上を走る車輪を軋ませて急停止すると、デンライナーのドアが開き、車両内にいた者達が姿を表した。
「開幕からハイライトだね」
「って、鈴木!アンタ、電車で敵の本拠地に突っ込むとかなに考えてるのよ!?」
「どうせ敵が多いなら、最初から派手に行こうと思った」
「妥当ですね。悪意ある町を滅ぼすのに躊躇う理由がありませんからね」
「善井さんまで肯定的!?」
ギフの本拠地があるところまでデンライナーで向かっていたところまではよかったが、他のタワーよりも一際大きなタワーを発見した瞬間、デンバードに乗っていた入間は思いっきりアクセルを踏んでデンライナーを急加速してデビルシティに突撃するというとんでもない潜入をやらかした入間を優花が責めようとするが、入間は澄まし顔で答え、その意見に正義も同意したことき愛子が驚愕する。
入間達が、そんなコントのようなやり取りを繰り広げていると、爆音を聞き付けたコンバットロイドや悪魔達が集まってくる。
「“リ・ベーラ”」
「“雷龍”」
その瞬間、近くにあった鋭利な瓦礫を拾い上げた入間が魔術を放ち、同時にユエも十八番の魔法を放つ。二つの雷の龍は顎を明け、目の前から迫りくる兵士達を灰も残らずに焼き尽くす。
敵を一気に殲滅した入間は、デビルシティの中央にあるタワーに眼を向けた。
「カンドロイドの情報だと、ギフはあそこにいるらしいよ」
「では、さっさと悪意の根元を滅ぼすとしますか」
そう言って、正義はゼインドライバーを取り出し、入間達も続くようにドライバーを取り出した時、入間達がいる場所から数メートル離れた場所で、何かが轟音を立てながら現れた。
「あれは……!?」
骨を思わせる白い身体を持ち、頭部から胴体にかけて赤い装飾を張り付けたような禍々しい姿をしており、同色の双角を持っており、人々が連想する悪魔もしくは魔王を思わせる容姿をした怪物だった。
「あれはディアブロ……ギフに匹敵する程の力を持つと言われる悪魔だね」
「つまり、中ボスって事ですか?」
「その解釈で構わん」
シアが大雑把な答えを出す。ディアブロは中ボスどころかラスボスレベルの怪物なのだが、それでもギフに相次いで危険視しなければならない相手には間違いない。
すると、変身の構えを取ろうとしていた入間と正義の前に、ユエ、アメリ、シア、ミレディ、アスモデウス、ティオ、クララ、愛子、優花が並び立った。
「ユエ!皆!」
「……入間。ここは私達に任せて正義とギフを殺って」
リングをベルトにかざしてウィザードライバーを出現させたユエに続くように、シア達もドライバーを腰に巻く。それを見た入間はしばらく沈黙した後、ユエ達に声をかけた。
「…わかった。頼んだよ!」
「……んっ!」
入間の言葉にユエが強く頷くと、ユエ達は一斉に変身の構えを取った。
ユエはフレイムウィザードリングのカバーを下ろし、シアはマイティアクションXガシャットのスイッチを押し、ミレディはゴーストドライバーに眼魂を装填し、ジクウドライバーを巻いたアメリとクララはライドウォッチを起動させ、アスモデウスもミライドウォッチを起動し、ティオはカードデッキを突きだし、チマはスパナーダーとスクリューダーを手にし、愛子はプログライズキーを起動させ、優花はエターナルメモリのボタンを押す。
そして、十人は一斉に叫んだ。
「変身!!」
ユエ達は仮面ライダーの姿に変身し、各々の武器を構える。それを見て、入間もジオウウォッチを起動させた。
「変身!」
ジオウウォッチをベルトに装填し、合言葉と共にジクウドライバーを回転させると、ベルトを中心に世界が回転する。
鎧が装着し、文字が顔に張り付くことで、入間は仮面ライダージオウに変身する。
「それでは、私はこれで行きますか」
そう言った正義は、【仮面ライダーゼロワン】の姿が描かれたゼインカードを取り出した。すると、そのカードが光と共に“飛電ゼロワンドライバー”と“ライジングホッパープログライズキー”に変化した。
驚く面々を他所に、正義はゼロワンドライバーを装着し、プログライズキーを起動させ、ベルトにかざした。
音声と共に、上空からバッタ型のライダモデルが出現し、地響きを響かせながら飛び回る。
正義はプログライズキーをキーモードに展開すると、飛電ゼロワンドライバーに装填した。
「変身!」
装着されたライズアーキテクターの上から、装甲へ分解・再構築されたライダモデルが照射・装着される。
そして変身した正義の姿はゼインではなく、バッタを模した蛍光イエローの装甲に赤い複眼をした新時代の1号──仮面ライダーゼロワン・ライジングホッパーであった。
「えぇ!ゼロワン!?」
「私の使うゼインカードは特別製でしてね。この様にカードに記載されたライダーに変身することが出きるのですよ」
「はぇ~。私達と似たような感じなんですねぇ~」
「私よりすごいかも……」
まさか、ディケイドのように模倣するのではなくライダーそのものになってしまえると言うシステムに、ライドウォッチの力で変身できるようになったエグゼイドや、同じく複数のライダーに変身することが出きるキカイが呟く。
『何をごちゃごちゃと喋っている!!』
その時、置き去りにされていたディアブロが、巨大化させた尻尾を横凪に振るってジオウ達を攻撃しようとする。
「“聖絶”!」
その時、ゴーストがドーム状の結界を発生させ、その尻尾の一撃を弾くと、ジオウとゼロワンは新たなライドウォッチとプログライズキーを取り出した。
ジオウはアーマーを纏い、仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツを模した姿に、複眼にはカタカナで「フォーゼ」と描かれており、両肩はロケットの先端部分が左右に分かれた形状をした可変装甲に、両腕にはロケットモジュールを模した“ブースターモジュール”が装備されており、背中や脚部にもブースターが搭載されている【仮面ライダージオウ・フォーゼアーマー】に変身する。
鷹を模したライダモデルが飛来し、ゼロワンのアーマーとして装着されたことで、マゼンタの鳥を模した装甲に緑の複眼を持つ【仮面ライダーゼロワン・フライングファルコン】となったゼロワン。
「ユエ!皆!任せたよ!」
「んっ!」
「無論だ!」
「はいですぅ!」
「オッケー!」
「はい!」
「承知したのじゃ!」
「ロジャー!!」
「分かりました!」
「き、気を付けてくださいね!」
「絶対に戻ってきなさいよ!」
飛行能力を持つ姿に変身し、いざ本丸に責め込もうとしたジオウは、直前で仲間達に声をかけると、バビルのメンバーは「グッドラック!」と言うようにサムズアップし、
『人間如きが……我に太刀打ちできるとでも思っているのか?』
ジオウとゼロワンが飛び出していったのを見ていたディアブロは、ウィザード達を嘲笑するような声色で口を開く。その声色には、人間に対する侮蔑の感情が見てとれた。
そんな言葉に、ウィザード達は逆に嘲笑で返した。
「……フッ、盲目な奴。私たちのなかに、普通の人間なんて一人もいない」
「はい!私達は……“化物”ですからね!」
ウィザードの言葉に、エグゼイドはガシャコンブレイカーⅡを担ぎながら力強く宣言すると、ゲイツ達は仮面の下で同意するような笑みを見せながら武器を構える。
「…あっ、ユエちゃん達は兎も角、ミレディさんはちゃんと人間だよ!一回死んでるけど!」
「わ、私も人間です!」
「私も、NEVERとかじゃないから!」
「そう言う意味ではない……」
若干、三人ほど見当違いな声を上げ、ウォズが呆れたような声色でツッコミをいれた。
『ならば、無力に苛まれて死ぬがいい……下等生物ども』
そう言ったディアブロの体から、赤黒い光が8つ飛び出すと、その光は、鎧と仮面を纏った者となって現れた。
左右非対称で緑・赤・金色の派手なカラーリングに両肩に金色の顔のようなアーマーが装着されており、右側から赤く長い角が生えている。左側の角は赤くなく短く、マスクも右側の角が短く、左側の角が赤く長い配置となっている戦士──【仮面ライダー歌舞鬼】
ソードフォームと瓜二つの見た目だが、装甲の色は紫になってトライバル模様が入っており、腕や足にはアルファベットのNをモチーフにした模様が描かれている戦士──【仮面ライダーネガ電王】
赤と黒で彩られた蝙蝠を連想させる鎧を纏い、マスクの両端に蝙蝠の翼を模したパーツのある青緑の複眼に漆黒のマントを羽織った王──【仮面ライダーダークキバ】
漢字の「十五」の文字がデザインされた角と、武田信玄の様な白い鬣が特徴で、モノクロのボディに骨のデザインのアーマーを纏った鎧武者──【仮面ライダーフィフティーン】
黒と灰色を基調として赤と青の瞳を持ち、ライオンの鬣のような仮面に、アンダースーツはゲンムレベル0と同じもので、下半身の前垂れはボロボロになっている戦士──【仮面ライダーアナザーパラドクス】
魚類のようなデザインに、右肩からは翼のような形状のマントを纏い、複眼は金色で「ライダー」と描かれており、額には「12時00分」を刺している時計の針の意匠がある戦士──【仮面ライダーザモナス】
黄緑のバッタを思わせる生物的なデザインが特徴であり、顔はJ、身体はシン、足の葉脈はZOを連想させ、両肩から伸びる突起物。頭部の時計の針の意匠は、少し上を向いたものになっていて、上半身は非常に長い黒マントで覆われている戦士──【仮面ライダーゾンジス】
黒を基調とし、頭部は金色の懐中時計型で複眼はカタカナで非常に大きく「ライダー」と書かれており、深緑の胸部アーマーには革バンドを模したパーツが2つ巻かれ、全身に金色の歯車のような意匠があり、両肘からは棘が伸びている戦士──【仮面ライダーバールクス】
その姿は間違いなく、各々の世界で、幾度となく仮面ライダー達を苦しめ続けていた悪の仮面ライダー…ダークライダー達であった。
「仮面ライダーを、召喚した……!?」
「いや、それにしては生気が殆ど感じられん……恐らく、ディアブロが造り出した偽物だろう」
怪人が仮面ライダーを召喚という光景に眼を見開く
「だが、わざわざ仮面ライダーの姿をしているのならば、見せ掛けではなさそうだ。どちらにしろ、油断は禁物だ」
「えっ、そうなの?」
ウォズの言葉にツクヨミがキョトンと首をかしげた瞬間、ディアブロが生み出した仮面ライダーの姿をした悪魔──【デビルライダー】は、一斉に走り出す。
「……さぁ、ショータイムだ」
同時に、十人の仮面ライダー達も、ウィザードの台詞と共に一斉に走り出し、デビルライダーとディアブロを相手に戦闘を開始した。
デビルシティ中央の城に向かっていたジオウとゼロワン。
接近して見えてくる城には、窓のようなものが存在しない事を確認した二人は、丸で考えが同じであるかようにベルトに手を伸ばし、ジオウはドライバーを回転させ、ゼロワンはドライバーに装填されたプログライズキーを押し込んだ。
「ロケットきりもみキーーーーック!!」
「はぁっ!!」
ロケットモードとなって回転したジオウと、マゼンタのオーラを纏わせたゼロワンの蹴りが炸裂し、城の一部が爆発した。
必殺キックによって出来た大穴に飛び込んだジオウとゼロワンは床に着地すると、辺りを見渡した。そこはかなり広い空間で、心情に取り付けられた伝統が赤い光を放っていることで、まるで部屋全体が地塗られたような不気味さを感じる空間だった。
すると、ジオウとゼロワンは、ホールの最奥で、異常なまでに禍々しい気配を放つ存在に気がついた。
顔はどこかギフジュニアに似た顔立ちで、身体も黄金のローブで覆われた魔術師の如き、悪魔らしさのある禍々しい姿をした怪物はまさに……
「ギフ、ですね……」
「早速だね。でも丁度良い…!」
ジオウとゼロワンが拳を構える。
『全てを無に……』
すると、その怪人──【ギフ】は瞳を赤く光らせる。
その瞬間、数えきれない程の虫のような生命体で構築された靄がギフの周囲を漂い、その虫の軍が【アノマロカリス・デッドマン】【プラナリア・デッドマン フェーズ2】【カメレオン・デッドマン フェーズ2】【サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2】の姿となった、ギフを守るように立ち並ぶ。更に、ジオウとゼロワンを囲むように、無数の【ギフジュニア】
やギフテリアン、ヘルギフテリアンが現れた。
「うわぁ、ウジャウジャいるね……」
「ですが、数だけでなく質が良いのもいますからね。手加減は無しにしましょう」
そう言ったゼロワンは、ベルトを“飛電ゼロツードライバー”に変えると、“ゼロツープログライズキー”を起動させると、衛星ゼア型のエフェクトが足元から現れる。
「変身」
キーの挿入と同時にイエローとレッドのバッタのライダモデルが出現し、ゼアのエフェクトによりアンダースーツが、2匹のライダモデルにより各色の装甲が形成され、最後に「02」のエフェクトが首元にマフラーの様に装着されることで変身が完了する。
金糸雀色に輝く仮面、真紅に輝く触覚と手甲、随所に輝く銀色の差し色を持つ容姿になっており、マフラーに相当するパーツは首元が「0」、首から左肩にかけてたなびく意匠が「2」を模している戦士──【仮面ライダーゼロツー】に変身した正義は赤い複眼を光らせる。
「それじゃあ、僕も羽目を外していくよ」
ジオウもそれに続くようにグランドジオウウォッチを取り出し、ウォッチを起動してパーツがせりだし、ライドウォッチをジクウドライバーに装填。勢いよくベルトを回転させた。
ジクウドライバーにグランドジオウライドウォッチをセットすると、地中から巨大な黄金の時計台と歴代平成ライダーの石像が出現し、表層が剥がれて20人の平成ライダー達の姿が現れると、ジオウはドライバーを回転させる。
ライダー達が黄金のフレームに取り込まれてジオウの身体に張り付く様に装着され、ジオウはグランドジオウへと変身する。
ジオウとゼロワンが最強の姿に変身したと同時に、ギフが生み出した悪魔達は雄叫びを上げながら走り出し、武器を振り下ろそうとする。
「「はぁっ!!」」
その瞬間、グランドジオウとゼロツーの拳が、戦闘のギフジュニアを殴り飛ばし、他のギフジュニア達を後退させる。
ギフテリアンやヘルギフテリアン、デッドマンといった上位の悪魔は雑兵を押し退けると、サーベルタイガー・デッドマンとギフテリアンが、ゼロツーの背中に飛びかかり、両腕に備わった刃を振り下ろそうとする。
「はっ!」
次の瞬間、ゼロツーは黄色と赤のサイバー線を描きながら一瞬で二体の背後に回り込み、強烈な蹴りを浴びせる。二体の悪魔が地面を転がるのを目にすると、ゼロツーはドライバーのプログライズキーを押し込んだ。
赤と黄色のサイバー線を描きながら、ゼロツーはサーベルタイガー・デッドマンとギフテリアン達に連続で蹴りを食らわせた後、空に蹴り上げられた悪魔達に向け、ゼロツーは強力なキックを炸裂させると、悪魔達は一斉に爆発を起こした。
その下では、グランドジオウがヘルギフテリアンやデッドマン達の攻撃を受け流していくと、鎧武のレリーフにタッチする。
レリーフからソニックアローが飛び出してグランドジオウの手に収まると、ソニックアローを振るい悪魔達の体を切り裂いていくと、グランドジオウは魔術を発動させる。
「“
重力を操る魔術を発動させ、上空から掛けられる重力波によって地面に倒れた悪魔達を見て、グランドジオウはレモンロックシードをエナジードライブベイに装填する。
「ばちっ、こん!」
ソニックアローから、レモンの果汁を纏った黄色のエネルギー矢を連続で放つと、地面に密着して倒れていた悪魔達は避けることも出来ずに体を貫かれ、次々と爆発していった。
しかし、ギフが眼を赤く光らせると、黒い虫のような生き物の大群が集まり、つい先程撃破した筈の悪魔達が復活してグランドジオウとゼロツーに突撃してきた。
「復活させられるのでしたね……」
「これじゃキリがないし……」
グランドジオウは、各部のレリーフを連続でタッチする。
黄金のゲートから、【仮面ライダーアギト・バーニングフォーム】【仮面ライダー電王・ガンフォーム】【仮面ライダーダブル・ファングジョーカー】【仮面ライダーオーズ・プトティラコンボ】が召喚される。
グランドジオウとゼロワンは、召喚された四人のライダーと共に、ギフが召喚した悪魔の大軍に向けて走り出していった。
時を同じくして、ユエ達とディアブロが召喚したデビルライダーの戦いは、より一層激しさを増していた。
「はぁっ!」
仮面ライダー歌舞鬼と相対するエターナルは、エターナルエッジにルナメモリを装填して周囲にエターナルエッジの分身を出現させると、それを一斉に射出して歌舞鬼を狙う。
対する歌舞鬼は“鬼傘”を広げ、エターナルエッジを防ぐと、片手に取り出した“鬼鞭”を振るいエターナルの片腕に巻き付けると、その豪腕でエターナルを引き寄せた。
「くっ!」
“音叉剣”と呼ばれる剣を振るおうとするが、エターナルはエターナルローブで自分の体を包んでその攻撃を防ぎ、体勢を整えながら着地し、エターナルエッジにT2メモリを装填する。
エターナルエッジにユニコーンの角のように鋭く尖ったエネルギーが形成され、エターナルは歌舞鬼に向けてそれを突き出す。
それに対し、歌舞鬼は音叉剣でそれをガードしながら後退すると、鬼鞭を振るってエターナルを攻撃した。
「あぐっ!?」
鬼鞭の一撃がヒットし、エターナルは火花を散らしながら地面を転がる。
「マキシマムが通用しないなら……もう一本やってやるわよ!!」
横倒れの状態から起き上がったエターナルは、赤いメモリを取り出してマキシマムスロットに装填すると、続けてロストドライバーからエターナルメモリを抜き、エターナルエッジに装填した。
二つのマキシマムドライブが発動されると、エターナルの体が地獄の業火とも言うべき炎に包まれ、その熱波に歌舞鬼が怯むと、エターナルはエターナルエッジにその炎を収束させて走り出す。
「はぁあああああああッ!!!!」
極炎の刃が、歌舞鬼が出現させた鬼傘を切り裂き、その体に炎の斬撃痕を入れると、歌舞鬼はヨロヨロと後退し、爆発を起こして消滅した。
「はぁ…はぁ……半端なさすぎでしょ、これ……!」
歌舞鬼を撃破したエターナルは、2本分のマキシマムドライブを発動した疲労感で片膝をつくが、直ぐ近くで爆発音を耳にすると、慌てて立ち上がり、その場へと駆け出していった。
バールクスは鍔に風車の意匠がある“リボルケイン”に酷似した剣を、
「くっ……これで!」
“忍者ボトル”を装填した
その瞬間、バールクスの体が水のように四散し、飛ばされた斬撃がすり抜けていった。
起動された瞬間、バールクスの胸部の装甲がハッチのように開き、そこから大量のミサイルが発射された。
「ひゃあああっ!!?」
ミサイルの爆発に、
その時、爆煙の中から、長剣を手にしたバールクスが飛び出し、その剣を突き出した。
「あぐぅっ!!?」
“リボルクラッシュ”に酷似した技が炸裂し、
そこで、
「やぁっ!!」
カードが裁断され、“
「……はっ!たぁっ!」
そして、
バールクスも剣を手にして応戦するが、エスパーダの剣技を完全に自分のものにした
頃合いを見計らい、ゼインはゼインドライバーのプログライズキーを押し込んだ。
「…はぁっ!!」
稲妻の如き速さで繰り出された斬撃がバールクスを貫き、バールクスは爆発を起こした。
「これは……?」
それは、バールクスが持っていた「1988」という年号が記されている【仮面ライダーBLACK RX】【ロボライダー】【バイオライダー】のライドウォッチであった。
龍騎はドラグセイバーを手に、ネガデンガッシャー・ソードモードを手にする仮面ライダーネガ電王と相対していた。
ネガ電王は目立ったような特殊能力を持たないライダーだが、その分戦闘技術の高さが物を言うライダーであり、気だるそうに見えてまるで隙のない動きに、龍騎は少々苦戦を強いられていた。
すると、剣をぶつけ合っていた龍騎から距離をとると、ネガ電王はネガデンガッシャーを素早くガンモードに組み替え、銃弾を放った。
「ぬっ!?」
正確無比な銃撃に、龍騎は咄嗟に結界魔法を発動させ、間一髪のところで銃弾を防いだ。
「そろそろ、切り札を使う時じゃな……!」
そう言った龍騎は、カードデッキからサバイブのカードを取り出すと、ドラグバイザーがドラグバイザーツバイに進化を遂げ、龍騎はサバイブのカードを装填した。
全身が、炎に包まれる。
烈火の炎を纏い、仮面ライダー龍騎サバイブへと変身したティオは、ネガ電王が銃を構えるのを目にすると、デッキから新たなアドベントカードを引き抜き、ドラグバイザーツバイに装填した。
銃弾が直撃すると思われた瞬間、龍騎サバイブの姿が一瞬にして消え、銃弾が空を切った。
ネガ電王が動きを止めた瞬間、彼の体から火花が飛び、襲い掛かってきた衝撃に地面を転がると、ドラグセイバーを手にした龍騎の姿が露になった。
本来はカメレオンのライダーである【仮面ライダーベルデ】が持つ“クリアーベント”のカードである。
すると、ネガ電王は素早く立ち上がると、ネガデンガッシャーを組み立てて“ロッドモード”にする。連距離でも対応できる様にリーチを長くしたのだろう。それを察した龍騎サバイブは、新たなカードを装填する。
「その武器、ちと厄介じゃからのぅ……没収させてもらうのじゃ」
相手の武器を強奪する効果を持つアドベントカードが発動すると、ネガ電王の手にあったネガデンガッシャーが、突如として引き寄せられるように龍騎サバイブの手元に収まった。
ネガデンガッシャーを地面に突き刺した龍騎サバイブは、新たなカードを装填する。
別のアドベントカードに変化する特殊なカードを装填し、変化したカードを目にした龍騎サバイブは首をかしげる。
普段ならば、効果カードに変化するはずのそのカードは、仮面ライダー電王のライダーズクレストのような金色のマークが描かれており、『FINAL VENT』と記載されていたのだ。
「む?……あぁ、そういう事かの?」
そのカードに疑問を持った龍騎サバイブだが、チラリとネガデンガッシャーを見てある考えが思い浮かぶと、そのカードをドラグバイザーツバイに装填した。
音声と共に、龍騎サバイブはネガデンガッシャー・ロッドモードを地面から引き抜くと、ネガ電王に向けてネガデンガッシャーを投擲する。
自身の武器を突き刺されたネガ電王の体にネガデンガッシャーが吸い込まれ、紫色の亀の甲羅の様なマークが浮き出ると同時に、ネガ電王は動きを封じられる。
「“ネガデンライダーキック”じゃ!」
高く跳躍した龍騎サバイブは、足に炎を纏わせながらそのマークを蹴り飛ばすと、ネガ電王は甲羅型のエネルギーと共に爆発を起こした。
「何が起こるか分からないカードとは、よく言ったものじゃのう…」
ドラグバイザーを片手でトントンとしながら、龍騎サバイブは感心したように呟いた。
ウォズはジカンデスピアを手に、仮面ライダーザモナスと相対していた。
ザモナスはボウガン型の武器から光の矢を放ち、ウォズはジカンデスピアから炎弾を放って打ち落とすと、ザモナスはボウガンを放り投げ、アマゾンズライダーをモチーフとしているライダーに相応しい野性的なファイデングポーズをとり、ウォズに飛び掛かる。
「くっ!」
ウォズはジカンデスピアを前にだし飛び掛かってきたザモナスの攻撃を受け止めるが、高いスペックを誇るザモナスの突撃の勢いに押され、地面を抉りながら後退すると、ザモナスはウォズの胸ぐらをつかんでそのまま引きずり回そうとする。
「調子に、乗るなっ!!」
敵の思惑通りになってたまるものかと、ウォズは簡易敵な炎をザモナスの顔に浴びせ、怯んだ隙をついてザモナスの拘束から脱出すると、ギンガミライドウォッチを取り出した。
ギンガファイナリーへと変身したウォズは、飛び掛かってきたザモナスの攻撃を重力波を纏った手で受け流し、僅かな隙を狙い、ザモナスの腹部に重力波による衝撃波を放つ。
「所詮は似非悪魔より生まれ出でた紛い物……いずれ魔王となるべきイルマ様の前にひれ伏すが良い……!」
そう言ったウォズは、ビヨンドライバーのレバーを操作し、必殺技を発動する。
背中に装着されたマント“ギンガセイル”で敵を異空間に引き込み、宇宙空間に酷似した“ギンガファイナリースペース”という空間を発生させる。
そして、ウォズは無重力の宇宙に動けなくなったザモナスに向け、紫の宇宙エネルギーを纏わせたキックを放った。
「でやぁあああああっ!!!」
宇宙の力を秘めた一撃が炸裂し、ザモナスは爆発を起こし、通常空間に放り出されると、壁に激突して崩れ落ち、消滅した。
その時、ウォズの足元に、3つのライドウォッチが転がった。
「これは……」
それは、『2016』という年号が記載されている【仮面ライダーアマゾンオメガ】【仮面ライダーアマゾンアルファ】【仮面ライダーアマゾンネオ】のライドウォッチであった。
同時に、ザモナスは紫の粒子となり、消滅した。
ツクヨミは“シンゴウアックス”を手にし、仮面ライダーゾンジスにむけてその戦斧を振り下ろした。
しかし、ゾンジスはその強力な斧をしっかりと受け止め、その豪腕を持って、シンゴウアックスごとツクヨミを投げ飛ばした。
「あーーれーーーっ!?」
ツクヨミはなんだかしまりのない絶叫を上げながら投げ飛ばされるが、地面を数度転がると、プルプルと頭を降りながら立ち上がった。
「それなら…えいっ!!」
新たにツクヨミは大量の自販機を取り出してそれを一斉に投げ放つ。ゾンジスは丈の長いマントを脱ぎ捨て、腕に備え付けられた刃で自販機を切り裂く。
全ての自販機を切り裂いたゾンジスが顔を上げると、そこにはツクヨミの姿がなくなっていた。
「ばぁっ!!」
その時、背後からツクヨミが勢いよく突撃した。予想外の攻撃に地面を転がると、ツクヨミは直ぐ様走り出し、ゾンジスの体をつかんで飛び出した。
ツクヨミは空中でゾンジス体を逆さにして、両手で両足を掴んで大股開きさせると、首付近に逆さにしたゾンジスの頭を乗せ、自分の首でフックをかけ、一気に急降下した。
「ツクヨミバスター!いっくよ!!!」
宣言と共に、ツクヨミは地面に地響きをならしながら着地する。
某正義超人の必殺技に酷似した技が決まり、その衝撃で首折り・股裂き・背骨折りを同時に行われ、ゾンジスは力なく地面に倒れると大爆発を起こし、【真ライドウォッチ】【ZOライドウォッチ】【Jライドウォッチ】が地面に転がった。
「……助太刀は、いらなかったようだな」
「あっ!アズアズ~!!」
ザモナスを打ち倒し、ツクヨミの援護をしようと思っていたウォズは、ゾンジスが残したライドウォッチを拾い上げながら呟くと、ウォズの存在に気付いたツクヨミは手を降りながらウォズに駆け寄った。
エグゼイドはロボットアクションゲーマーレベル3に変身し、仮面ライダーアナザーパラドクスを相手にしていた。
ロボットアームと身体強化による強力なパンチを繰り出すエグゼイドだが、レベル99の力を持つアナザーパラドクスは呆気なくその攻撃を受け止めると、“ガシャコンバグヴァイザーⅡ”を振るい、エグゼイドのボディを切り裂いた。
「うあっ!?」
火花を散らしたエグゼイドが地面を転がると、アナザーパラドクスは右手を動かし、あちこちに散らばっていたエナジーアイテムが一斉に集まり、5cm×5㎝に並ぶ。アナザーパラドクスの手の動きに合わせて、エナジーアイテムが上下左右に交換されながら動き、特定のメダルが中心に集まると、アナザーパラドクスに吸収された。
三つのエナジーアイテムの能力で、アナザーパラドクスの体が鋼鉄のような光沢を放ち、全身の筋肉が膨れ上がると、アナザーパラドクスは高速で走り出し攻撃を放つと、エグゼイドは宙を何度も跳ね、地面に倒れた。
「こうなったら……本気でいきますよ!」
立ち上がったエグゼイドは、マキシマムマイティXガシャットを起動してゲーマドライバーに装填すると、他と形状が異なる黄金のガシャット──“ハイパームテキガシャット”を取り出し、起動する。
背後にエフェクトが出現し、エグゼイドはゲーマドライバーのレバーを開き、ムテキゲーマーを合体させた。
待機音が響くと、エグゼイドは勢いよく、マキシマムマイティXのアーマーライドスイッチを押し込み、ハイパームテキの上部のスイッチを押し、ハイパームテキのカバーを開いた。
「ハイパー……大変身!ですぅ!!」
上空からマキシマムゲーマーから降り注ぎ、アーマーに入り込んだエグゼイドは、黄金の光を放ちながらマキシマムゲーマーと飛び出し、エグゼイドが黄金の星を纏うことで変身完了する。
全身が黄金に染まり、星のような意匠のある装甲を纏い、星のような大きな角がある形状に変化した仮面に虹色の瞳を持ち、後頭部に黄金の長髪が伸びる姿に変身したエグゼイドは、黄金の粒子を降らせながら着地した。
その姿こそ、エグゼイドの最強にして無敵の姿──仮面ライダーエグゼイド・ムテキゲーマーである!!
「ノーコンテニューで……クリアです!」
決め台詞を言ったと同時に、アナザーパラドクスは未だに残るエナジーアイテムの効果で走り出し、一瞬にして背後に回り込んでバグヴァイザーⅡを振るおうとするが、エグゼイドは振り替えることもなく、その攻撃を受け止めた。
「おりゃぁ!!」
振り向いたと同時にエグゼイドは拳を突きだす。その拳がアナザーパラドクスにめり込み、アナザーパラドクスは地面を転がるが、すぐに起き上がり、バグヴァイザーⅡからビームを放つが、エグゼイドには全く効いていない。
「たぁっ!おりゃ!」
エグゼイドはガシャコンキースラッシャーを手にしながら高速で接近すると、目に止まらぬ速度でアナザーパラドクスを切りつけていく。
「フィニッシュは必殺技で決まりです!」
アナザーパラドクスが倒れたのを見て、エグゼイドはハイパームテキのボタンを押した。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁっ!!」
エグゼイドは全身に黄金の粒子を纏い、超高速移動を駆使し、アナザーパラドクスに連続キックを炸裂させていくと、アナザーパラドクスの背後に着地する。
アナザーパラドクスは、自身の体に痛みがないことに気付き振り返ろうとするが、その瞬間、無数の「HIT!」「GREAT!」「PERFECT!!」という文字がアナザーパラドクスを蹂躙した。
「ゲームはもう、終わっていますよ」
アナザーパラドクスの爆発を背に受けながら、エグゼイドは静かに呟いた。
ゴーストは【ムサシ魂】にゴーストチェンジし、“黄泉丸”を手にする仮面ライダーフィフティーンに向けてガンガンセイバー・二刀流を振るうが、フィフティーンは黄泉丸でそれを受け止める。
剣戟を繰り広げながら、フィフティーンは“平成15ライダーロックシード”を解錠し、戦国ドライバーに装填してカッティングブレードを下ろした。
【クウガアームズ】へと変身したフィフティーンは、“ライジングタイタンソード”を2本装備し、雷電を纏わせた剣を振るう。
ゴーストはガンガンセイバーを手に応戦するが、クウガですら他のフォームでは持ち上げられないというライジングタイタンソードの攻撃は重く、ゴーストは少しずつ押されていく。
そして、戦国ドライバーのカッティングブレードを三回倒したフィフティーンは二本のライジングタイタンソードを突き刺す“ダブルライジングカラミティタイタン”を発動する。
「ぐっ!」
咄嗟に簡易的な“聖絶”を発動して防ごうとするが、威力が高すぎた為、ゴーストは聖絶を突き破られながら地面に倒れる。
「やるねぇ……なら、こっちも本気でいこうか」
そう言いながら立ち上がると、ゴーストの胸の中から光が溢れ、それが一つの眼魂となって、ゴーストの手に収まった。
ゴーストは上部に♾️のマークがある眼魂──“ムゲンゴーストアイコン”のボタンを押した。
♾️マークが出てきたムゲン眼魂をゴーストドライバーに装填し、カバーを閉じる。
ベルトから白いパーカーゴースト【ムゲンゴースト】が飛び出し、ゴーストの周囲を飛び回り、ゴーストはゴーストドライバーのレバーを操作する。
ゴーストの体が新たな姿に変化し、ムゲンゴーストが白い羽を撒き散らしながらゴーストの体に纏われる。
白と無色のクリスタルの体。マスクは一本角が虹色に変化し、顔面と複眼の色がオレ魂と逆転している。体の各部はラメ入りという透明感と絢爛さを両立したデザインが特徴で、虹色の♾️を模した流動経路、至るところに「∞」を模した意匠がある姿に変身したゴーストは、白い羽が降り注ぐなかで、ゆっくりとフードを脱いだ。
その姿こそ、無限の可能性によって生み出されたゴースト最強の姿──仮面ライダーゴースト・ムゲン魂だ!!
そして、ゴーストのパワーアップを悟ったフィフティーンは、平成15ライダーロックシードを一度取り外し、再び装填する。
【カブトアームズ】に変身したフィフティーンは“カブトクナイガン”を手にすると、直ぐ様カブト最大の武器である“クロックアップ”を発動し、時間の流れを越えた速度でゴーストに迫る。
カブトクナイガンが振り下ろされようとしたその時、ゴーストの体が粒子となり、フィフティーンの攻撃はゴーストの体をすり抜けた。
「“流星・緋槍”」
フィフティーンが驚いてクロックアップを解除して立ち止まると、その瞬間にゴーストが実体を取り戻し、炎の槍を雨のように撃ち放つ。
直撃を受けたフィフティーンは、爆発を起こしながら吹き飛ばされて倒れるが、撃破には至っておらず、ヨロヨロと立ち上がりながら戦国ドライバーを操作した。
クラックから仮面ライダー鎧武の顔が飛来して頭に被さり、フィフティーンは【鎧武アームズ】に変身し、“大橙丸”と黄泉丸を手にして走り出す。
対するゴーストも、ガンガンセイバー・ナギナタモードを手にしてゆっくりと歩きだし、フィフティーンと剣戟を再開させるが、優勢なのはゴーストだ。
「“崩軛”」
ゴーストの重力魔法が発動され、フィフティーンは吹き飛ばされると、ゴーストはゴーストドライバーのレバーを引いてから押し込み、必殺技を発動する。
「人の可能性は…無限大だよ!!」
喜びの感情を糧にした力がガンガンセイバーに集束され、ゴーストはナギナタモードのガンガンセイバーを振るう。
「はぁっ!!」
黄色い半月状の衝撃波が放たれ、体を切り裂かれたフィフティーンは大爆発を起こした。
ウィザードは“コピー”の魔法で二本に増やしたウィザーソードガンを手に、吸血鬼をモチーフとした仮面ライダーダークキバに攻撃を仕掛ける。対するダークキバは“ザンバットソード”を手に応戦していく。
ダークキバのザンバットソードによる攻撃を片方のウィザーソードガンで受け止めたウィザードは、もう片方の手に持つウィザーソードガンを振るってダークキバを攻撃するが、ダークキバの装甲には傷一つ付けられない。
「面倒臭い……その装甲」
核爆弾でも傷一つつかないといわれるエンペラーフォームより3倍も頑丈な“闇のキバの鎧”には、ウィザードの攻撃は中々通らない。
すると、ダークキバはザンバットソードを振るってウィザードを後退させると、ザンバットソードを地面に突き刺した瞬間、ダークキバの足元に“キバの紋章”が現れ、次の瞬間紋章がウィザードの背後まで移動し、拘束する。
「うぅっ!?」
キバの紋章から電撃が襲い、ウィザードは火花を散らして苦悶の声を上げた時、ダークキバは超能力でウィザードを紋章から引きはがすと、まるで磁石のように自らの元へと引き寄せる。
「……思い通りにさせるか!」
そして、ウィザードはダークキバが拳を振りかぶっているのを眼にして、インフィニティーウィザードリングをウィザードライバーに翳した。
白銀の魔法陣が出現し、体から飛び出したドラゴンがダークキバを後退させると、ウィザードは魔法陣を潜り抜けて結晶に包まれ、ドラゴンが入り込むことでインフィニティースタイルに変身する。
ダークキバの必殺技を不発に終わらせた着地したウィザードはアックスカリバーを召喚して手に取り、それを一気に振り抜いた。
「“斬羅”」
白銀の一閃が空間に引かれ、境界線がズレる。すると、ダークキバ以外の空間が戻り、ダークキバは火花を散らす。頑強なダークキバの鎧でも、空間そのものを切り裂く攻撃は防げずに膝をつく。
それを見たウィザードはコピーでアックスカリバーを増やし、連続でハンドオーサーを5回タッチする。
空に超巨大な5つの魔法陣が出現し、5つのアックスカリバーが回転しながら宙を舞い、その魔法陣に引き寄せられていくと、各々のアックスカリバーが炎、氷、灰、雷、嵐を纏いながら巨大化し、ウィザードは空にかがげた腕を振り下ろした。
「“五天斬”」
炎を纏うアックスカリバー、氷を纏うアックスカリバー、灰を纏うアックスカリバー、雷を纏うアックスカリバー、嵐を纏うアックスカリバーがダークキバに迫る。
ダークキバは両腕を交差して防ごうとするが、流石の闇のキバの鎧もその切断力の前には耐えきれず、五つの竜の戦斧にその身を切り刻まれ、大爆発を起こした。
この瞬間をもって、ディアブロが生み出したデビルライダー達は、完全に消滅したのであった。
ギフの部屋。
グランドジオウが召喚したライダーが悪魔達を足止めした隙を狙い、グランドジオウとゼロツーはギフに向けて拳を放つ。ギフはグランドジオウの拳を直前で受け止めるが、そこへゼロツーの拳が炸裂する。
ギフは地面を滑るように後退すると、手から赤黒いエネルギーの衝撃波を放つ。それをグランドジオウとゼロツーはバラけるようにして回避する。
すると、ギフが召喚した悪魔達が、ギフを守るように並び、同時にグランドジオウが召喚した四人のライダーがグランドジオウとゼロツーのもとへと集まった。
「正義くん、ここは一転突破でいくよ!」
「それが最善ですね」
意志疎通をし、グランドジオウはソニックアローを手にしながらドライバーを回転させ、ゼロツーは“アタッシュカリバー”を装備してゼロツープログライズキーを装填する。
同時に、召喚された四人のライダーも、必殺技の構えを取った。
グランドジオウはソニックアローから強力な矢を放ち、、ゼロツーはアタッシュカリバーからオレンジ色の衝撃波を放つ。
それに続くように、シャイニングカリバー・シングルモードを手にしたアギトの“バーニングボンバー”を、電王は肩のドラゴンジェムからのエネルギーをデンガッシャーに浴びせて紫色の強力な光球を生成・発射する“ワイルドショット”を、ダブルはマキシマムセイバーを出現させたな相手を切り裂く回転飛び蹴り“ファングストライザー”を、メダガブリュー バズーカモードからセルメダルのエネルギーを凝縮した強力な破壊光線を放つ。
6つの必殺技が炸裂し、部屋全体を揺らすような衝撃波と爆発音が轟く。
「やれては、ないみたい……」
グランドジオウとゼロツーが、爆煙の向こうに隠れたギフ達を警戒するように凝視していると、その爆煙が晴れていき、やがた無傷のギフが姿を現した。
すると、ギフはスッと手を上げ、握りしめた拳を開いた瞬間、グランドジオウとゼロツー、そして四人のライダー達の体から火花が飛んだ。
「「うぁああああああっ!!?」」
火花を散らしたグランドジオウとゼロツーは吹き飛ばされ、召喚されたライダー4人は吹き飛ばされると同時に粒子となって消滅する。
グランドジオウとゼロツーは立ち上がろうとするが、思いの外ダメージが大きく上手く立ち上がれないでいると、ギフの声が、周囲に響いた。
『生物の放つ悪性のエネルギー…。貴様等が悪魔と呼ぶものを食料とする私にとって、地球は楽園だった。素晴らしい悪魔を生む種族、人間がいたからだ』
「その理屈で言うなら、君がやっていることは地獄を作っているっ事だよね……?」
それは、ギフの言葉だった。その言葉を聞いたグランドジオウは倒れ込んだ状態のまま話し掛ける。
『だが……進化すればするほど、人間の闇は極まった。このままでは自ら破滅に向かい、絶滅する。だから、調整が必要だ』
「調整、ですか……悪意による調整など愚の骨頂です」
ギフの言葉を聞き、ゼロツーがゆっくりと起き上がりながら口を開く。
「私の目的は、全ての世界から悪意を根絶し、善意が満たされた平和な世界を作る事……故に、悪意を持つ貴方にはこの世界を自由になどさせません」
そう言ったゼロツーは、腰に巻いたベルトをゼロツードライバーからゼインドライバーに変え、ゼインプログライズキーを起動した。
「変身」
ゼインプログライズキーを装填し、背後に出現した光球がゼロツーと同化する。
ゼロツーはゼインへと変身すると、それに続くようにグランドジオウも立ち上がり、仮面の下で笑いながら、インフィニットジオウライドウォッチを取り出した。
「滅びを免れるための調整……全ての悪意の根絶……。どっちも欲深いね」
その言葉に、ギフとゼインの視線がグランドジオウに集まる。その視線を感じながら、グランドジオウはウォッチを構えながら口を開く。
「知ってるかな?人間の本能は欲。正義だろうと悪だろうと…僕から言わせれば、皆自分のやりたいようにやってるだけ。だから、人間の心には必ず悪意と善意がある。破滅の危険性があるなんて当たり前だし、悪意を欠片も持たない人間なんている方が気味が悪い」
「……」
「そして、それは僕も同じだよ。世界を変えようなんてつもりはないし、君達が世界を滅ぼそうが人間を駆逐しようが僕には関係ない。けど、僕の理想……僕の大好きな居場所で、大切な人達と一緒に過ごすために……
そう言ったグランドジオウはインフィニットジオウウォッチを起動し、パーツがせりだしたウォッチをベルトのスロットに装填して、ドライバーを回転させた。
周囲に無数のライドウォッチが飛び交い、クウガからガッチャードのウォッチが仮面ライダーの姿を模した彫刻となり、ジオウの体に張り付き、背中に出現したマントに残りのライドウォッチが吸い込まれ、変身が完了し、ジオウはインフィニットジオウへと進化を遂げた。
「その姿は……」
「僕に限界はないってね。さぁ、行くよ」
「……えぇ」
入間の言葉になにか考えていた様子のゼインだったが、インフィニットジオウの言葉により、共にギフに向けて走り出す。
「入間君、ギフは亜空間の中からも攻撃しなければダメージは与えられませんよ」
「それなら、僕がそこに行ってくる!」
膨大なデータからギフの攻略法を伝えると、インフィニットジオウは即座に作戦を決行した。
インフィニットジオウがレリーフをタッチすると、ゲートから【仮面ライダーアルティメットリバイ】と【仮面ライダーアルティメットバイス】が出現すると、二人はベルトに装填されたバイスタンプを操作する。
宇宙磁場を転用した磁力を自在に操り、アルティメットリバイとアルティメットバイスにより、空中に赤い光を纏うゲートが出現する。
ギフが目を光らせて現れた悪魔達が、一斉にインフィニットジオウ達に向かって走り出すのを見て、ゼインが動き出す。
「邪魔はさせません」
ゼインカードが裁断され、“パーフェクトゼクター”を手にしたゼインは素早くボタンを押す。
DRAKE SASWORD POWER
竜巻状の超巨大エネルギー波を放たれ、放射線状の悪魔を一掃する。
それを受けてもギフだけは無事であったが、それでも悪魔達を一掃することは出来た事を確認したインフィニットジオウは魔力を集中させ、漆黒の弓矢を出現させ、弦を引き絞る。
「一点、集中…!」
魔力とインフィニットジオウの持つエネルギーが矢に注がれ、漆黒の矢に青い雷電が蓄積していくと、ゼインは新たなゼインカードを使用する。
ゼインは“刃王剣十聖刃”を手にすると、エンブレムを押し込んだ後にスライド操作によって十聖剣の力を読み込ませる。
ゼインの周囲に10本の聖剣が出現し、十聖剣を振るうと、その聖剣がまるで意思を持つように打ち出され、ギフの体を切り裂き続ける。
同時に、インフィニットジオウは青い雷電を纏う矢を解き放った。
「ばちっ、こん!!」
その瞬間、青き流星が飛び、アルティメットリバイスが作り出したゲートを潜り、その奥に眠る不気味なオブジェ──ギフの棺を貫いた。
ギフの棺が爆発を起こし、赤いゲートが火を吹く。
アルティメットリバイスと十聖剣が消失し、インフィニットジオウとゼインはギフに視線を向ける。
『…!』
すると、先程まで六人分のライダーの必殺技やマキシマムハイパーサイクロンを受けても悠然とした態度を崩さなかったギフが、まるでダメージを受けたようにフラついていた。ギフの棺が破壊された証拠だった。
それを見て、インフィニットジオウは一つのライドウォッチを、ゼインは一枚のゼインカードを取り出した。
「効いてるみたいだね…!」
「そのようですね。なら、ここからがハイライト……ん?」
「ん?」
そのアイテムを使おうとした時、2人は自分達の持つアイテムとベルトが光を放っていることに気付き、それに視線を向ける。
その光を放っていたのは、インフィニットジオウが使おうとしたリュソウジャーライドウォッチと、ジクウドライバーに装填されているインフィニットジオウライドウォッチ、そしてゼインが使おうとしていた【仮面ライダーガヴ】のゼインカードと、ゼインドライバーに装填されているゼインプログライズキーであった。
すると、二人は懐から微かな光を放っているものを取り出した時、インフィニットジオウの持つ2つのブランクウォッチと、ゼインの持つ数枚のブランク状態のゼインカードに変化が現れた。
インフィニットジオウが持つブランクウォッチが、白と金を基調とした「2023」という年号が記された“ゼインライドウォッチ”と、青と紫を基調とした「2024」という年号が記された“ガヴライドウォッチ”へと変化する。
同時に、ゼインが手にしていたカードに絵柄が現れ、ネクストグランドジオウとインフィニットジオウ、そしてチームを組んで戦う戦士──【スーパー戦隊】の力を宿したゼインカードが誕生した。
「はぁっ!!」
「ふっ!!」
デビルシティ城下で、ゲイツのジカンザックスとキカイのパンチが、ディアブロに向けて振り下ろされる。
しかし、それらはディアブロの体を包み込むようなバリアによって阻まれてしまう。
『貴様等ごときに負ける私ではない…!』
「「うあぁっ!??」」
ディアブロは両手から紫色のエネルギー波を放ち、ゲイツとキカイはその波動にのみ込まれて地面を転がると、ディアブロは追撃を仕掛けるように目を光らせ、紫色の炎弾を放つ。
その時、二人の前に白銀の魔法陣型の障壁が現れ、ディアブロの攻撃を防いだ。
ゲイツとキカイが目を見開いた時、二人のもとに声が掛けられた。
「二人とも、大丈夫?」
「ユエ……助かった」
「……ありがとう」
そう、そこにいたのは、インフィニティースタイルのウィザードだった。
ウィザードに続くように、エグゼイド、ゴースト、ウォズ、龍騎サバイブ、ツクヨミ、ゼイン、エターナルがゲイツ達の元に駆け寄ってくる。
「どうやら、皆各々の相手を終わらせてきたらしいな……ならば、私も本気をだそう!」
そう言ったゲイツは、ゲイツマジェスティウォズを取り出し、起動した。
ウォッチを装填すると、G3-Xからクローズまでの平成2ライダーのライドウォッチが現れ、ドライバーを回転させると、電子音と共に周囲を飛び交っていたライドウォッチが全身にセットされていき、ゲイツはゲイツマジェスティへと変身する。
ゲイツマジェスティへと変身した姿を見て、ウォズはギンガウォッチを取り外す。
「ならば、私もこの力で相手をしよう……!」
ウォズはギンガファイナリータイヨウフォームへと変身すると、その体から炎が溢れ出す。すると、その炎を浴びたキカイの体が光り始めた。
「これは…!」
全身にあふれでる力を感じたキカイは意を決し、腰に巻いたベルトをキカイドライバーから、地球の意匠を持つベルト──ギンガドライバーに変化する。
「変身!」
中央の“ギンガスコープ”を押し込み、キカイは星のエネルギーに包まれながら変身する。
星々の意匠がある紫のボディに天体を模した装甲。背中にはマントを装着し、額には円盤のような装飾に宝石の原石のような造形に黄色の複眼を持つ姿──仮面ライダーギンガに変身したチマは、マントを翻した。
右から順に、エターナル、ゼイン、龍騎サバイブ、エグゼイド ムテキゲーマー、ウィザード インフィニティースタイル、ゲイツマジェスティ、ギンガ、ゴースト ムゲン魂、ツクヨミ、ウォズギンガファイナリーが並びたった。
「よし……皆、行くぞ!」
「んっ!」
「はいですぅ!」
「オッケー!」
「あぁ!」
「承知したのじゃ!」
「アイアイサー!!」
「分かりました!」
「はい!」
「うん!」
ゲイツの言葉を合図に、10人の仮面ライダーは一斉に走り出し、最恐の悪魔との戦闘を開始する。
高速で接近したエグゼイドとゴーストは、各々ガシャコンキースラッシャーとガンガンセイバーを振るい、それに続くようにゼインとエターナルが拳を振るう。
しかし、その攻撃はディアブロのバリアに遮られ、咄嗟の判断でエグゼイド達がディアブロから離れると、ウォズとギンガが重力波を放って攻撃する。
『はぁっ!!』
しかしそれは、ディアブロが全身から放つ紫の衝撃波によりかき消されてしまった。
そこへ、ウィザードはアックスカリバーを操り、ディアブロに向けて竜の戦斧を投擲する。
しかし、それはディアブロのバリアに弾かれ、ウィザードは戻ってきたアックスカリバーをキャッチする。
そこへ、龍騎サバイブがドラグセイバーを構え、炎で出来た✕字の斬撃を放ってくるが、やはりこれもディアブロのバリアに防がれる。
ディアブロは、自身の尾を巨大化させるのを見て、ゲイツマジェスティは体に配置されたウォッチを起動させる。
ディエンドライバーがウォッチから飛び出して手に収まると、ゲイツマジェスティは一枚のカードを装填する。
青緑色の光のカードたちがディエンドライバーの銃口から渦を巻くように伸びて、銃から放たれたシアン色の光線がディアブロの尾と激突し、爆発を起こした。
「おりゃあっ!!」
そこへ、ツクヨミが無数の自販機を取り出し、それをディアブロに投擲するが、やはりこれもディアブロのバリアに防がれてしまった。
すると、ディアブロは目を怪しく光らせ、そこから無数の紫の炎弾を放ち、爆発によりゲイツマジェスティ達は地を転がった。
「頑強な守りだな……!」
「こうなったら……私が!!」
立ち上がったエターナルはエターナルローブを脱ぎ捨てると、“ゾーンメモリ”をマキシマムスロットに装填する。
「はぁあああああっ!!」
音声と共に、エターナルが所持しているT2ガイアメモリが一気に飛来し、エターナルの全身に取り付けられているマキシマムスロットに装填された。
「地獄に…落ちなさいッ!」
最後にエターナルエッジにエターナルメモリを装填してマキシマムドライブを発動すると、26本分のマキシマムドライブの力が解放され、エターナルは高く飛ぶ。
空中でキックの体制を取ったエターナルは、全身に莫大な蒼炎を纏い、ディアブロに向けて急降下した。
「うぉぉぉおおおおッ!!」
『ッ!!!』
“ネバーエンディングヘル”がディアブロに炸裂する。
ディアブロは、自身を囲うように発生させたバリアでその蹴りを防ごうとするが、26本分のマキシマムドライブの力を纏わせたその蹴りは、今までの攻撃とは文字通り格が違っていた。
ディアブロのバリアに、決して小さくない亀裂が入る。
『ッ!?』
「ハァッ!!」
『ッ!ウォオオオオオッ!!?』
驚きを露にした瞬間、エターナルのキックがバリアを打ち破り、莫大な蒼炎を纏う蹴りが直撃したディアブロは、バリアの破片を撒き散らしながら地面を転がった。
「今だ!!」
その好機を見たゲイツマジェスティの言葉に頷き、9人の仮面ライダーは一斉に動き出す。
“夜天の王”の異名を持つ魔法少女の力を宿したカードが裁断され、
「響け終焉の笛、ラグナロク!!」
杖を掲げると、正三角形のベルカ式魔法陣が出現し、各頂点上でエネルギーをチャージされる。
ドライバーのレバーを開閉したウォズは、両手に赤い魔法陣を出現させ、そこから莫大な熱が発生する。
龍騎サバイブがカードを装填すると、相棒のドラグランザーが出現し、龍騎サバイブはその背中に飛び乗ると、両目をドラグフェイスシールドが覆い、一瞬大きく膨らんだ胴体部分からドラグホイールが出現し、ドラグアームの間の部分が3つに折り畳まれ、最後にドラグアームが前輪を包み込んでバイクモードに変形する。
「…ブレイカーッ!!」
「“
「グォオオオオッ!!」
魔法陣の各頂点上から放たれた効果の異なる3連の砲撃と、灼熱の熱線と、龍騎サバイブを乗せてウィリー状態で走行するドラグランザーが発射した火炎弾が、ディアブロに炸裂する。
『ぐぁあああああっ!!?』
三つの光線が直撃したディアブロが爆発を起こしながら吹き飛ばされと、ギンガ、エグゼイド、ウィザード、ゴースト、ツクヨミ、ゲイツマジェスティは地を蹴り、空へと飛び上がった。
必殺技を発動したギンガは、空中に広大な宇宙を浮かび上がらせると、マントを風に靡かせながら右足に銀河系を模したエネルギーを集中させる。
ハイパームテキガシャットのボタンを押し、エグゼイドは黄金の光を纏い、右足にピンクと黄金のエネルギーを纏わせると、長髪をはためかせながら急降下する。
ゴーストドライバーのレバーを操作したゴーストは背中に♾️の形をした紋章を出現させ、その紋章のエネルギーを右足に集中させると、虹色の光を纏う蹴りを放つ。
ツクヨミがドライバーを回転させると、周辺が三日月が浮かぶ月夜になり、右足に黄金の光を纏いながら急降下する。
ウィザードはドライバーにウィザードリングをかざし、出現した白銀の魔法陣を突き抜けながら右足を前にだし、白銀の粒子を散らして急降下する。
そしてゲイツマジェスティは、周囲にG3からゲイツまでの19人の2号ライダーの幻影を出現させ、その幻影が集束され、「らいだー」を模したエフェクトを浮かび上がらせ、赤と黄金の光を纏いながらキックを放った。
「「「「「「はあああああああああっ!!!」」」」」」
そして次の瞬間、六人のライダーキックが次々と炸裂し、ディアブロは上空へと打ち上げられる。
『我が負けるなど……万に一つも……!!ぐわあああああああああッ!!!!』
断末魔を叫んだディアブロは、空中でバチバチた火花を散らしながら、派手に大爆発を起こした。
ギフを相手にしていたインフィニットジオウとゼインは、突如としてブランク状態から変化したライドウォッチやゼインカードに視線を向けていた。
「このライドウォッチは……」
「どうやら、ゼインカードとライドウォッチが共鳴したようですね」
ゼインが推測を口にした時、ギフは虫の大群を呼び、大量のギフジュニアや、カメレオン・デッドマン、プラナリア・デッドマン、サーベルタイガー・デッドマン、アノマロカリス・デッドマンが現れ、ギフジュニアの大軍が走り出す。
「丁度いいですね。新しい力を試すとしましょう」
それを見たゼインは、手に入れたカードの一枚──紫色のボディをした鮫を模した戦士の姿が描かれたゼインカードをドライバーに装填した。
「……んっ!?」
インフィニットジオウは、裁断されたカードに何やら反応を示した時、ゼインの手に外側には鮫の歯を思わせる鋭く小さな刃が無数に生えている忍者刀──“ニンジャークソード”が出現する。
ゼインは、ギターのように持ったニンジャークソードのギアディスクを二回回転させる。
ニンジャークソードの刀身にエネルギーがチャージされ、4本の光のアンカーを射出され、複数のギフジュニアを貫く。
ゼインはニンジャークソードを振るいギフジュニア達を引き寄せると、強化されたニンジャークソードを一閃し、ギフジュニア達を一撃で爆破した。
すると、ギフジュニア達とデッドマンが、武器を迫るのを見て、ゼインは六人の戦士が描かれたカードを取り出した。
「次はこれです」
カードが裁断されると、ゼインの横に【タイムブルー】【タイムピンク】【タイムグリーン】【タイムイエロー】【タイムファイヤー】が現れた。
同時に、ギフジュニア達が突撃し、アノマロカリス・デッドマンが触手を振るいゼイン達を攻撃しようとするが、その直前でゼイン達は“ダブルベクター”と呼ばれる剣を手に走り出し、素早い動きでギフジュニア達とアノマロカリス・デッドマンの触手を切り裂いた。
ギフジュニア達が一斉に爆発すると、四体のデッドマンが突撃しようと走り出し、タイムブルー、タイムイエロー、タイムファイヤーが動き出した。
「ボルランチャー!」
「ボルバルカン!」
「DVディフェンダー!」
タイムブルーの“ボルランチャー”から青い光線、タイムイエローの“ボルバルカン”から黄色い光線、タイムファイヤーの“DVディフェンダー”から赤い光弾が飛び、デッドマンを攻撃する。
デッドマン達が後退した瞬間、ゼイン、タイムピンク、タイムグリーンが、ブルー達の肩を足場にして飛び出した。
「「「ベクターエンド!!」」」
ゼイン、タイムピンク、タイムグリーンは、背中に時計の基盤をもしたエフェクトを出現させると、“ツインベクター”を、四人のデッドマンに向けて振り下ろした。
「ビート3!!」
「ビート6!!」
「ビート9!!」
ゼインの下方向への斬撃と右方向への斬撃がアノマロカリス・デッドマンとカメレオン・デッドマンを、タイムピンクの下方向への斬撃と上方向への斬撃がプラナリア・デッドマンを、タイムグリーンの下方向への斬撃と左方向への斬撃がサーベルタイガー・デッドマンを両断する。
ゼインとタイムレンジャーが着地すると、タイムレンジャーの五人が消失し、デッドマンは派手に爆発を起こした。
「よし……僕も!」
それを見たインフィニットジオウは、ベルトからインフィニットジオウウォッチを取り外して通常形態に戻ると、ガヴライドウォッチのベゼルを回し、ライドオンスターターを押した。
ウォッチを装填してドライバーを回転させると、ジオウの前に現れた鎧が四散し、ジオウは装甲が装着される瞬間に脱力し踏み止まる動きと共に、新たな姿へと変身した。
【仮面ライダーガヴ・ポッピングミフォーム】を模した鎧を身に纏い、両肩には“ポッピングミゴチゾウ”を模したアーマーが装着され、仮面の複眼には「ガヴ」という文字が書かれている。
その姿こそ、お菓子の力で戦うライダー、ガヴの力を宿してパワーアップしたジオウの新たなる姿──仮面ライダージオウ・ガヴアーマーだ!!
「おぉっ!お菓子だ……」
ジオウは自身の姿に驚きつつも、ジカンギレードを手にしてギフへと走り出す。
ギフは、目を光らせて赤い光線を放ってジオウを狙おうとした時、それを察したジオウは地を蹴って飛び出すと、空中に紫色の「ムニュ」という文字が現れる。
「んっ!?これ……もしかして!」
それを見たジオウは体を回転させその文字に足を乗せる。そしてそれを足場に飛び出し、ギフのもとへ急降下すると、ジカンギレードを振り下ろした。
『ッ!』
それを受けたギフは体から火花を散らして後退すると、ゼインは新たなカードを装填・裁断する。
ゼインの手に“秘剣カクレマル”が出現すると、ゼインは流れ星のように素早く3回、右上から袈裟切りの要領で刀を振るう。
「隠流・流れ星!」
星形の斬撃がギフを襲い、ギフは再び火花を散らして後退しながら口を開く。
『見るに堪えん争いを続けるのが人間だ……そう遠くない未来…人間を待つのは自滅だ!!』
「そうはさせません。私が善良な未来を造り出して見せます」
ギフの言葉にそう返したゼインは、新たなゼインカードを装填する。
カードが裁断され、ゼインの手に“シンケンマル”が握られると、刃の根元にセットされている秘伝ディスクを回転させる。
その瞬間、シンケンマルが炎に包まれ、刀身には金色に噴火する赤い火山が描かれ噴煙に赤い「火」の文字が入っている2メートルもある大剣──“烈火大斬刀”となった剣を手にしたゼインがその剣を構える。
「別に、人間が自滅しようと興味ないけど……人間も、案外捨てたものじゃない。それともう一つ。大切なのは未来がどうなるかじゃない……今何をするかだ!!」
そう言ったジオウはジカンギレードをジュウモードに変形させると、ドライバーに装填されたライドウォッチを装填する。
銃口からポッピングミゴチゾウを模したエネルギーが飛び出すと、ゼインは烈火大斬刀を構えながら走り出すと、刀身に1000度もの炎を放つ。
「百火繚乱!!」
ホッピングミゴチゾウ型エネルギーがギフを大きく吹き飛ばした瞬間、ゼインの持つ灼熱の炎を纏った大剣が振るわれ、ギフは爆発を起こしながら地面を転がった。
「そろそろ決めようか!」
「ええ。ガヴならば、最後はこれでフィニッシュといきましょう」
頃合いを見計らったゼインは、狼を模した赤い戦士のカードをゼインドライバーに装填した。
カードが裁断され、ゼインの手に右手の形をした短剣──“テガソード”が出現する。
同時に、ジオウはジクウドライバーに装填されたライドウォッチのライドオンスターターを押し、ロックを外してベルトを一回転させた。
ドライバーから音声が鳴り響くと、ベルトから飛び出した紫色の「ムニュ」という文字が出現して周囲に漂うと、ジオウとゼインは同時に走り出す。
ゼインのテガソードがギフを突くと、「ムニュ」という文字を足場に勢いよく急降下したジオウが蹴りを放ち、その場で振り返りながら、ジオウとゼインはギフに向けて強力な打撃を繰り出していくと、ジオウのパンチとゼインのテガソードギフを空高く打ち上げる。
ジオウは左足を右横に伸ばして右足を支えに姿勢を低くする独特の構えを取り、ゼインはテガソードを構えると、二人は足元の「ムニュ」という文字を足場にトランポリンのように跳躍する。
「「はあああああああああっ!!!」」
ジオウの紫のオーラを纏う鋭い蹴りと、ゼインの持つテガソードの強烈な一撃がギフを貫く。
『忘れるな……人類は必ず…過ちを繰り返す……!』
リバイス達に敗北した時と同じ言葉を口にしながら、ギフは空間を揺るがすほどの大爆発を起こした。
空中にゲートのような光を残しながら、ジオウとゼインが着地をすると、爆発によって吹き飛ばされた雲に隠れていた空が露になり、太陽の光が地上を照らした。
「入間!」
ジオウとゼインが空を見上げていると、ディアブロとの戦いを終えたウィザード達が此方に向けて駆け寄ってくる。
「そっちも終わったみたいだね」
「……んっ。楽勝でした」
「ディアブロを倒すとは……」
「はい。本当は色々と強敵で苦戦しましたけど、皆さんのお陰で」
同じゼインのため、紛らわしくならないように
愛子の笑みを見て、ゼインは考えた。
(あぁ……そう言うことですか。私が彼女に対して親近感を持っていた理由……。ましろさんと似てるんですね、声が)
そこで、ゼインは子供が苦手な自分が、10代前半に見間違うような愛子に対して苦手意識が丸でなかった理由が、自分と同じゼインだからというだけでなく、自身が恋をした少女──【虹ヶ丘ましろ】と声が似ていたからだということに納得しながら変身を解除すると、ジオウ達も変身を解いた。
その時、ロストドライバーからエターナルメモリを引き抜いて変身を解除した優花に異変が起きた。
「ウゥ!ゲホッ!」
優花の口がリスのように膨らんだかと思うと、口から大量の血液が吐き出された。
膝をついた優花は口元を抑えるが、なおも血は吐き出され続け、優花の足元に赤黒い水溜まりが広がっていく。
「そ、園部さん!?」
愛子が悲鳴を上げて優花へ駆け寄ると、入間達も優花の元へ駆け寄り、優花を囲むように集まった。
「園部さん!何があったんですか!?」
「わかん、ない……!マキシマムドライブを、26本、使ってから……ゴホッ!」
「……!そうか。マキシマムドライブの反動ですね」
入間が珍しく焦燥感を募らせて声をかけ、顔を真っ青にした優花は辿々しく答えようとして地を吐き出す。それを聞いて、正義はその原因に当たりをつけた。
「根性があるとは言ったけど……一周回って無謀すぎる……!」
マキシマムドライブの同時発動──ツインマキシマムは危険行為だ。
一年間ダブルとして戦っていた【左翔太郎】でさえ、ツインマキシマムを行った結果、大怪我をしたという事例がある。翔太郎とフィリップがそれを克服できたのは、完全なバランスを実現した【サイクロンジョーカーエクストリーム】になったからだ。
しかし、優花が行ったのはツインマキシマムの13倍の数のマキシマムドライブだ。オリジナルのエターナルである大道克己がそれを行えたのは、互いに惹かれ合う程のエターナルメモリとの適合率と、死ぬ事がないNEVERの強靭な体による恩恵が大きい。
しかし、優花にはそれがない。翔太郎とフィリップのようにエクストリームに至っておらず、大道克己ほどエターナルメモリとの適正が高い訳でもない。26連マキシマムなど堪えきれる筈がない。
入間は優花の背中に腕を回して優しく抱き上げると、その口に試験管を咥えさせ、少しずつ神水を流し込んだ。
しかし、優花の体は全体が痙攣を始めており思った通りに体が動かないようで、自分では上手く飲み込めないようだ。しまいには、気管に入ったようで激しくむせて吐き出してしまう。
「しょうがないなぁ……」
入間は、優花が自力で神水を飲み込むことは無理だと判断し、残りの神水を自分の口に含むと、何の躊躇いもなく優花に口付けして直接流し込んだ。
「んぅッ!?」
『『『な…………ななな、なあ――――――――――っ!?』』』
「おぉ…!」
「なっ!?」
「わぁ~~!!」
優花が大きく目を見開く。
次いでに、入間の周囲でユエ達の悲鳴、正義の驚いたような声、絶句したアスモデウス、興味津々のクララの声が上がった。
しかし、入間は、その一切を無視して、優花の口内に舌を侵入させるとその舌を絡めとり、無理やり神水を流し込んでいく。入間の表情には、羞恥や罪悪感の類は一切なく、ただすべきことをするという真剣さだけが浮かんでいた。
やがて、優花の喉がコクコクと動き、神水が体内に流れ込む。すると、体を襲っていた痛みや、生命が流れ出していくような倦怠感と寒気が吹き飛び、まるで体の中心に火を灯したような熱が全身を駆け巡った。優花は、寒い冬場に冷え切った体で熱々の温泉にでも浸かった時のような快感を覚え、体を震わせる。流石、神水。普通の医学は意味を成さず、本人の回復力を信じるしかないガイアメモリによる負傷が相手でも効果は抜群である。
長いような、一瞬のような口付けが終わり、入間が優花から口を離す。僅かに二人の間に銀色の糸が引かれた。
やがて、神水の効果で復活した優花は、金魚のように顔を真っ赤にして口をパクパクさせ、入間を呆然と見つめている。
「あ……う………ふぇ……」
「……え~~~っと……他に方法なかったから、人命救助だからノーカウントってことで、ね?」
目に涙をためた優花を見て、流石に罪悪感が沸いてきた入間は視線を彷徨わせながらそう言う。
その時、入間達の体にノイズのようなものが走り、その体が透明になっていった。
「これって……?」
「どうやら、この世界の役割を終えたようですね」
入間が疑問を口にすると、正義はこの現象が、自分達が元の世界に戻されようとしているのだと推測する。
「そっか……色々あったけど、君のお陰でこのウォッチが手に入ったから、ありがとう」
「此方こそ、あなたのお陰で悪意を駆逐する力が手に入りました」
ガヴライドウォッチとゼインライドウォッチを手にした入間と、スーパー戦隊のゼインカードを手にした正義が互いに礼を言う。
入間は手を差し出して握手を促すと、正義はしばし考えたあとにその手を握り握手をする。
同時に、入間達と正義の姿が消失し、彼等は元の世界へと戻っていった。
入間達が異世界に迷い込む前に集まっていた、テレビやゲーム機が置かれた鬼の戦艦の一室。
その部屋に配置されたテレビの画面が、まるで何かを落とした水面のように波紋を広げ、部屋全体に甲高い音が響き渡ったかと思うと、その画面から、吐き出されるように複数の人影が飛び出した。
「へぶっ!?」
「ぬぅ!?」
「あうっ!?」
「んっ!」
「おおっ」
「ひゃう!」
「あだっ!?」
「のじゃっ!?」
「イタッ」
「ひゃあっ!?」
「うっ」
その人物──入間達は、床に体を打ち付けた痛みに僅かな悲鳴を上げるが、入間とアスモデウスとクララはすぐに起き上がる。
「……戻ってきたのかな?」
「そのようですね……」
「ワハハーイ!とうちゃーく!楽しかったね!イルマち!アズアズ!」
かなりの激闘だったのに、こんな時でも明るいクララの言葉に、入間とアスモデウスは顔を見合わせて苦笑すると、クララの言葉に同意するように頷いた。
その時、入間は右腕が柔らかい感触に包まれた事に気づいた馴染み深い感触に視線を右腕に向けると、そこにはユエが入間の右腕を抱き締めていた。
「ゆ、ユエ?」
「……入間。さっきのは人命救助で、入間にその気がなかったのは分かってる」
「う、うん……」
「……でも、キスしたのは事実。だから……」
「代わり、に……?」
ユエが表情を妖艶なものに変えてチロリと舌舐りする姿を見て、入間はトキメキと不安を同時に感じるという微妙は表情を浮かべると……
「……これから、朝まで寝かさない♡」
ユエはそう宣告した。こうなったらもう彼女は止まらない。宇宙生命体を打ち倒した魔王も、この吸血姫にはきっと、多分、一生勝てないだろうなと思いながら、入間は恋人の頼みを受けようとした時だった。
「入間さん!ユエさんや優花さんばっかりズルいですよ!私達だってユエさん以外誰も入間さんとキスしたこと無いのに、優花さんだけ抜け駆けなんて!入間さん、私ともキスしてください!!」
「い、イイイイイイルマ……その、私も…キスを……」
「イルくん。ミレディさんにもお願いできる?贔屓はよくないと思うんだよね~」
「あぁ~ん!ご主人様よ!仲間外れは嫌じゃ!優花とキスをしたのなら妾にもしてほしいのじゃ~!!」
「イルマ先輩。私にもキスをしてほしいです」
「す、鈴木くん!複数の女性とキスなんて羨まし……じゃなくて!ハレンチです!どうせなら私も……って、違いますから!」
「……む、どうしてもって言うなら皆も夜戦に混ざって良い」
その場は一気にカオスとなった。
シアはプンプンと頬を膨らませ、アメリなゆでダコのように顔を真っ赤にして小さな声で、ミレディはいつになく真剣そうな表情で、ティオは体をクネクネさせ、チマはクールを装いつつも顔を真っ赤にしながら、一様に自分達もキスしてほしいと主張してくる。愛子は入間に説教をしようとするが時々煩悩まみれな本音を漏らしており、ユエの言葉で部屋はよりカオスとなっていく。
その光景に、珍しく気圧された入間は数歩後ろに下がると……踵を返して、ダッと部屋の外へと逃げ出した。
シア達が「あーッ!」と声を上げ、ドタドタと騒々しい音を立てながら入間を追いかけて部屋を飛び出していき、残ったのはアスモデウスとクララと優花だけであった。
「アヤツ等……」
「アズアズ、止めなくて良いの?」
「………無理だ。お役に立てず申し訳ありません、イルマ様」
「わた……キス……鈴木と……あうぅ……」
クララのキョトンとした問いに、アスモデウスは涙を流さんばかりの表情で入間に謝罪をした。助けに向かおうとはしなさそうである。
部屋の端では、優花は唇を手で抑えながら譫言のようにブツブツと呟いていた。
しばらくすると、少し離れた場所から轟音や爆音が聞こえ始めた。なにやら光輝の悲鳴が聞こえたような気がするが……きっと気のせいに違いないだろう。
突然異世界に呼び込まれ、善意の戦士と邂逅して新たな力を手に入れた入間達。彼等の目的地であるハルツィナ樹海を目指し、鬼の戦艦は亜人族達をビクビクさせて暴れまわるユエ達から逃げる入間を乗せ、青い空の海を進んでいくのだった。
・オリジナルフォーム
仮面ライダージオウ・ガヴアーマー
【概要】
正義の持つ仮面ライダーガヴのゼインカードと共鳴して誕生したガヴウォッチを用いて変身した姿。
アーマーは仮面ライダーガヴを模した弾力性の高いもので、受けたダメージを最小限に軽減してくれる。本家ガヴと同じ様に効果音を実体化させ、それを足場にしてアクロバティックな動きを可能とする。
・オリジナルゼインカード
スーパー戦隊ゼインカード
入間の持つリュウソウジャーウォッチの力で誕生したゴレンジャーからゴジュウジャーまでの力を宿したゼインカード。アカレンジャーやゴジュウウルフといった戦隊メンバー個人の力を宿したカード(パワーアップ形態は別)と、戦隊全員分の力を宿した二種類が存在する。
戦隊個人のカードを使えば、その力を使うことが可能であるが、パワーアップ形態の場合はそのカードを使わなければならない。
戦隊全員分の力を宿したカードを使えば、ゼインがレッドの立ち位置となって他の戦隊を召喚し、共に必殺技を繰り出す。
例
ジュウオウイーグルゼインカード→イーグライザー装備、千里眼、飛行。
ジュウオウホエールゼインカード→ホエールチェンジガン装備、水中での活動。
秘密戦隊ゴレンジャーゼインカード→アオレンジャー、キレンジャー、モモレンジャー、ミドレンジャーを召喚し、ゴレンジャーハリケーンを発動。
今回で特別コラボ章は終了となります。楽しんで書いていたら、いつの間にか三万字を越えるお話になっていましたが、読者の皆様が楽しんでいただけたら幸いです。
ikkunさん、この度は楽しいコラボのご提案をありがとうございました。
機会があれば是非ともコラボしたいと思っております。
感想、評価お待ちしております。
本作での雫と鈴はどうしたいと思いますか?
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二人とも救済
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二人ともBAD END
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雫のみ救済
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鈴のみ救済