Q.陵辱ゲーに仮面ライダー(SIC仕様)の力を持って転生した俺はどうすればいいですか? 作:純愛
淫魔王を殺した翌日の日。
『昨夜、鷲津グループが運営する私立共学校聖修学園の、特待生科の男子生徒全員と男性教師数名が何者かに殺害されました。現場には大量の焦げた跡があり――』
「ひどいニュースもあるもんだなぁ……はい、兄ちゃん、嬢ちゃん。唐揚げ定食大盛りと餃子二人前、それとチャーシューメン大盛りお待ち」
「おお!来た来た、ここの餃子うまいからなぁ!遠慮なく食べてくれよ!」
「でも、会ったばかりなのにこんな……」
そう言うのは、俺の目の前に座る女の子。
「いいのいいの!子供が大人に遠慮しない!あ、量が多かったら残してもいいぞ。俺が食べるし」
この少女と出会った日は昨日に遡る……
***
淫魔王を殺した後変身を解き、自宅まで帰ってきた俺は自宅の前に少女が座り込んでいるのを確認する。
「迷子かい?お嬢ちゃん?」
俺は少女に目線を合わせて声をかけると、少女はこちらに見上げた。
黒髪に泣きぼくろが特徴の子で、そして……妹によく似ている。
妹に似ていたことで親近感を覚えてしまったのか、俺はその子のことが放っとけなかった。
「……迷子じゃありません」
少女はそう言って目を伏せる。
「じゃあ親御さんを待っているのかい?」
俺が聞くと少女は顔を暗くして口を結んだ。
しばらく沈黙していた少女だが、やがて口を開いた。
「お父さんとお母さんは、日が沈むと私のことを置いてどこか行くんです」
「それはこの時間から?」
「……はい」
え?今19時だぞ?
いや、夫婦の時間を大切にしたいのはわかるけどちょっと早すぎません?
五車ってことは対魔忍の中にいるのかよ。絶対ロクなのじゃないなそいつら。
「でも帰ってきた時に君がいなかったら親御さん、心配するんじゃないのかい?」
「……」
俺がそう言うと少女は唇を結び黙る。
あ~これあれだ。
勢いで行動しちゃったけど、いざ行動してみると怖くて家に帰りたいときだ。
懐かしいなぁ~
俺もそういう時期があったわ~
父さんと母さんにめちゃくちゃ怒られたっけ。
……もう取り戻せない日常だけど。
それにしても家に帰らせないと、親御さんが心配しちゃうしなぁ。
……よし!
「ふーん、要は寂しいかったのか!」
「な!違います!私は……」
俺が言った言葉に少女は顔を上げ、顔を赤くしながら過剰に反応する。
「別に恥ずかしがることじゃないと思うんだけどなぁ。子供の内は誰だってあることだし」
俺の言葉を聞いた少女は驚いた顔をし、笑顔を浮かべる。
「当たり前のこと……そうですよね。なんか悩んでいたことがすっきりしました!」
そう言って立ち上がる少女。
「おう、また何かあったらここに来ればいい」
「はい!ありがとうございます!おじさん!」
俺に背を向け走って立ち去っていった少女。
「おじさん……そんな歳に見えるのか……」
そして少女の何気ない言葉に傷ついた俺であった。
***
そして今日、俺のマンションの前にいた少女を連れて飯に行ってる。
「そういえばあれから親御さんとはどうだい?」
俺の言葉に少女は箸を動かすのをやめずに答える。
「謝ってくれました。でも、大事な仕事でもあるから要望には応えられないって」
子供より大事なことってなんだ?
「そうか。まあ、何というかドンマイ……」
「別にいいです。両親が忙しいのもわかりますから」
「そっか。……よし!じゃあ食べ終わったらどこか遊びに行こう!」
俺が少女に提案すると少女は微笑む。
「じゃあ、しっかりエスコートしてください。おじさん」
「フッ」
またおじさんって呼ばれた……
こうして俺の日常に少女と過ごす時間が加わった。
それが、すぐに崩れる脆いものだと知らずに。
少女はヒロインじゃありません。(断言)
闇落ち展開
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有り
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無し