Q.陵辱ゲーに仮面ライダー(SIC仕様)の力を持って転生した俺はどうすればいいですか?   作:純愛

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束の間の休息

「おじさんー暑いです~」

 

「もう、少しで着くから我慢しろ~」

太陽が俺達を照らす夏。

蒸発しそうな熱気にやられながらバイクを走らせる。

ヘルメット被るのも億劫になるほどの暑さだ。

やべ、ヘルメットの中が蒸してきてクソ暑い。

蒸し餃子の気分を今味わってるわ……

そんな気分を味わっていると目的地に到着した。

 

「やっと着いたな……」

波が打ち付ける音と共に潮の匂いが鼻腔を突き抜ける。

バイクを近くの駐車場に止めると、少女はバイクから降りて近くの柵から見える海を見る。

 

「わぁ!ここが海⁉初めて来ました!」

早く行きましょう!そう言って海に向かって走っていく少女。

 

 

「あんま急ぐなって……」

俺はバイクに括り付けていたレジャーシートやパラソルなどを持って、少女を追いかける。

 

***

 

「海に行きたい?」

 

「はい!」

元気よく言った少女は雑誌を広げ、俺に見せてくる。

 

「そんなのお前の両親に連れてって貰えばいいだろ」

 

「いいじゃないですか!美少女とのデートですよ!デート」

 

「自分で美少女って言うな……とにかく無理だ。暑いし……」

てかこいつそんな感じだったか?

 

「じー」

俺の否定の言葉にジト目で見つめ続ける少女。

こいつ……俺が了承するまでやめない気かよ。

めんどくせぇ……

どう対処しようか迷っていると俺の頭にビジョンが浮かぶ。

路地裏にいるオーク。

スーツが破けた対魔忍。

あ、なんか男もいる。

早く行かないと……でもこいつが……背に腹は代えられないか。

 

「わかった、わかった。ただし、親御さんに許可を取ってからだ」

 

「本当ですか⁉やっぱ無しはだめですよ!」

そう言って俺の家を出てく少女。

少女が出ていったのを確認してから、バイクに乗りビジョンが示した場所に急ぐ。

ビジョンが示した路地裏に行くと、オークと対魔忍が今にもおっぱじめそうな状況になっていた。

 

「やべえ……!」

走りながらオルタリングを腰に出現させ、両側のスイッチを押す。

光を纏いグランドフォームへと変身した俺は、対魔忍に覆いかぶさる姿勢になっていたオークに飛び膝蹴りを顔面に入れる。

 

「ヘブゥ!」

オークが醜い声を上げながら、吹き飛ばされる。

 

「ジャマヲスルナァ!」

吹き飛ばされたオークはよろけながら立ちあがり、一瞬でこちらとの距離を詰め、拳を俺の顔面に繰り出される。

 

「タフ過ぎね?」

俺は繰り出された拳を避けながら呟く。しかも図体がでかい割には速いし。

速さにはこれだな。

足に意識を集中させると、波紋と共に雷が纏われ脚部が紫色に変化し胸部に雷が纏われる。

変身が完了した俺は高速移動でオークの間合いに入り、連続で蹴りを叩きこむ。

その内、蹴りを入れていた箇所の肉片が周りに飛び散っていく。

 

「そのまま砕け散れ!」

 

「チョウシニノルナァ!」

俺は乱雑に振るわれたオークの拳で上空に放り出される。

 

「当たるかよ!」

高速移動で拳を蹴り上げ上空に舞う。

オークの頭にアギトの紋章を浮き出させ、上空で体勢を整えた俺はそのまま落下していく。

オークは連続の蹴りを受けたことで動けない。

さっきの拳でオークの体力を使い果たしたらしい。

アギトの紋章を通過すると、アギトの紋章は両足に収束しそのまま両足でオークの頭を踏み潰す。

頭を踏み潰すままでは勢いを殺せずオークの体を真っ二つに引き裂きながら、地面にクレーターを作った。

 

「お前はいったい……?」

対魔忍がそうつぶやく。

その問いに答える必要はない。

 

「なあ、その男はあんたの恋人か?」

 

「そうだが……」

 

「そうか……大事にしろよ」

雷の高速移動でバイクにまたがりその場を去ろうとすると、薙刀が俺の喉に向かって振るわれた。

振るってきた人間を見て、冷汗が垂れる。

 

「おいおい、徘徊にしてはまだ歳が若すぎねーか?不知火さんよぉ……」

俺の目の前に立ちふさがったのは、白と黒のレオタードを着た水城不知火だった。

 

「おい!そいつを連れて逃げろ!」

後方にいた対魔忍にそう指示した。

対魔忍は頷いて男を抱えて姿を消す。

 

「殺すぅ!お前を絶対にぃ……!」

そう言いながらこちらに向かって薙刀を振り回す不知火。

憎しみに支配されているのか隙だらけだ。

 

「とっとと終わらせる……!」

高速移動で薙刀を掴み、膝で真っ二つに折る。

薙刀を折れたことを確認した不知火は体術で移行し、鳩尾に拳を突き出す。

それよりも速く俺の膝が不知火の鳩尾に入る。

不知火は力が抜けたように倒れる。

俺はそっと地面に寝かすと、ここから去ろうとする。

 

「待てぇ……」

憎悪に支配された目でこちらの足を掴み止めてくる。

 

「誰が待つかよ」

俺は不知火を振りほどきトルネイダーにまたがって、その場から去った。

変身を解いて自宅に帰る途中、コンビニの広告が目に入る。

花火入荷!と書かれたポップな広告だった。

 

「買っといてやるか……」

俺はコンビニへと入っていった。

 

***

 

「きゃー!おじさん見てください!カニいますよ!カニ!」

そんなことを思い出していると、カニを見つけてきた少女がこちらに持ってくる。

 

「おじさんも遊びましょうよ!」

 

「イヤだ。暑い」

 

「せっかくおじさんの分の水着も買ったじゃないですかぁ!」

入らないと損ですよ~と言いながらこちらの腕を引っ張る少女。

 

「お前が無理矢理買わせたんだろ……」

 

「わかりましたよーだ」

少女は俺の意思が変わらないことを知ると諦めて海に走っていく。と思ったら、こちらに向かって猛スピードで走ってきた。

目にも止まらぬ速さで、こちらに海水をかけてくる少女。

 

「うお……」

海水が来ていた服に染みる。

 

「ふふーん。服、濡れちゃいましたね。乾かしている間、水着に着替えるしかないんじゃないですか?」

 

「やろぉ……!」

俺は服を脱ぎその下に着ていた水着を剥き出しにする。

 

「あれぇ?口ではあんなに嫌がっていたのに遊ぶ気満々じゃないですか」

 

「お前がこうやってくるのは、予想してたからな……!」

この後めちゃくちゃ海で遊んだ。

 

***

 

パチパチと、線香花火の音と火薬の匂いが俺達の鼻腔を刺激する。

日が沈み、海も冷たくなってきたので海で遊ぶのはやめ、普通の服に着替えた俺達は持ってきた花火セットで花火をしていた。

 

「おじさん……今日はありがとうございました」

少女から唐突に言われる。

 

「ん?何だ?出会った頃みたい態度だな」

 

「な!人がせっかくお礼言っているのに何ですか!その態度は⁉」

少女はムキーという擬音が似合う顔をする。

 

「ハハ、悪かったよ」

 

「人がお礼言っているときぐらい真面目に受け取ってくださいよ。まったく……」

 

「さーせん」

 

「私はね、おじさん、人生で楽しい瞬間が一度も無かったんです」

少女は語り出す。

語り出した少女の顔は、何かに憧れるような、どこか諦めたような儚い顔をしている。

俺はその顔を見て少女の話に口を挟める気が起きず、黙って少女の話を聞くことにした。

 

「あの日おじさんと会ったときは、こんなに楽しい時間を送れるとは思わなかったんです。だから、ありがとうございます」

そう言って少女は微笑む。

妹にそっくりな笑顔は儚さが含まれていた。

 

「おじさんは大事な人と私。どっちかを犠牲にするとしたらどっちを犠牲にしますか?」

 

「え?」

少女の突然の質問に戸惑った。

少女は答えを待っており、こちらのことを見ている。

少女の線香花火がポツンと落ちた。

 

「なーんてね。ごめんなさい。変な質問しちゃって」

あちゃー落ちちゃったなーと言いながら、自分の線香花火を片付けるために、こちらに背を向ける少女。

 

「どっちも犠牲にしないよ。俺は」

俺の言葉に少女は振り向く。

俺は言葉を続ける。

 

「どっちも犠牲にせず、どっちも救って、みんなが笑う。そんな世界が俺は好きだから」

 

「……良いですねそれ。そんな世界、見てみたいです」

 

「俺が作るよ、絶対」

俺がそう言うと少女は驚いた顔した後、微笑む。

 

「楽しみしています。あなたが作る世界」

浮かべたその笑顔にさっきまでの儚さは無くなっていた。




(っ'-')╮シリアス
少女はギーツのツムリちゃん見てたら思いついた。

闇落ち展開

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