ハイスクールV✕7   作:ボルメテウスさん

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連載する今作ですが、シリアスではなくコメディをメインにしています。時々、銀魂のようなバトル展開はありますが、基本的にコメディです。
こちらで様々な話を募集していますので、興味がありましたら、ぜひ。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=298716&uid=45956


吸血鬼の夜

 深夜。夜の闇で支配され、地上は街の光に包まれている。だが、夜である事を示すように空は星が瞬いている。

 

 その夜の闇の中、俺は歩いていた。

 

「今日は帰りが遅くなってしまったな。晩飯の買い出し当番だから色々と買ってしまった」

 

 両手に買い物袋を持ちながら呟く。

 

 今月の生活費もそろそろ厳しくなってきた。食費を切り詰めていかないとな。

 

 そんな事を考えていると、不意に気配を感じた。

 

 それは殺気のような明確なものではなく、もっと漠然としたものだ。だが、確実にこちらを狙っている。

 

 周囲に視線を向ける。街灯の下に一人の男がいた。

 

 紺色のコートを着用しており、頭部にはシルクハットをかぶっている。屈強な風貌をした男が、そこにはいた。

 

「お前は、堕天使か? なんでこんな所に」

 

「なに、この街を散策していたら、まさか貴様のような気配を感じたからな」

 

「俺の?」

 

 確かに俺はこの街に住んでいるし、今は買い物のために外に出ているが。

 

「まぁ良い、ここで始末すれば良いか」

 

「そうされては、困るな」

 

 目の前にいる男に対して、返答が聞こえた。

 

 同時に、俺の前に1人の人物が現れた。

 

 黒いスーツに黒いマントを纏い、顔色も非常に悪い。

 

「貴様は、まさか吸血鬼」

 

「そう、私の名はドラルク。悪いが、彼は我が同胞。この場で、殺される訳にはいかない」

 

 ドラルクは、そう宣言すると同時にマントを大きく広げる。

 

「ならば、まずは貴様から死ね!」

 

「えっ」

 

 堕天使の叫びと同時に、その手には光の槍を形成されていた。

 

 その光の槍は、真っ直ぐとドラルクに向かって、放たれた。

 

「すなああああぁぁ!!」

 

 放たれた槍は、そのままドラルクの腹部を突き刺し、そのまま砂となって、死んだ。

 

「……」

 

 それに対して、堕天使は困惑を隠せなかった。

 

 先程まで、吸血鬼としての威圧感を放っていたが、今はそれが感じられない。まるで、突然死にでもしたかのような光景だった。

 

 しかし、それでも油断する事なく堕天使は、警戒心を高める。

 

(なんだ、こいつは一体)

 

 目の前で起こった出来事に対し、堕天使はその思考を走らせていた。

 

 けど。

 

「隙ありぃ!」

 

「がふぅ!」

 

 俺から眼を離していたので、俺はそのまま堕天使に向かって、容赦なく、蹴り上げる。

 

 それも、男の象徴と言える部分を思いっきり。

 

「おぉ! 痛いぞ!」

 

 蹴られた部分は、大きく膨れ上がっていた。どうやら、今の一撃はかなり効いたようだ。

 

「貴様! 何をするか!?」

 

「何を言っているんだ。油断しているお前が悪いだろ」

 

 この状況で可笑しな事を言う堕天使に対して、俺はごく普通の事を言う。

 

「油断だと、お前、あの吸血鬼が死んだのに、動揺しないのか」

 

「全然」

 

「即答だとっ」

 

 俺の言葉に対して、堕天使は驚く。

 

 というより、そんな事は当たり前だろう。

 

「君、相変わらず、酷いね」

 

 そう言いながら、ドラルクはため息を吐きながら言う。

 

「なっ、貴様っ死んだはずではっ」

 

 どうやら、ドラルクが生き返った事に対して、何やら驚きを隠せない様子だった。

 

「死んだよ。けど、こいつ、吸血鬼の中でも再生能力はかなり高いからな」

 

 ドラルクは吸血鬼の中でも最弱だ。

 

 だが、あっけなく死んで砂状になった後、割と早く復活する。

 

「それは身体的、精神的どちらにも言えることである。もちろんそれは単なる比喩表現でもなんでもなく、たとえ『座った椅子が冷たかった』というようなクソしょーもない原因でも簡単に死んでしまう」

 

「……それは、反対に生きにくくないか」

 

 堕天使は、何やら同情するように言う。確かにその通りである。

 

 まぁ、だからといって、俺は気にしていないのだが。

 

 だって、もう日常的だからね。

 

「まぁ、それはそうとして、堕天使」

 

「なんだ」

 

「とりあえず、お前をボコるわ」

 

「えっ」

 

 その言葉を最後に、俺はとりあえず、襲ってきた堕天使をボコした。

 

「序盤のシリアスな雰囲気、台無しだよ、君」

 

 ドラルクが何か言っていたが、とりあえず無視しておいた。

 

 そして、俺は倒れている堕天使を見下すように見る。

 

 すると、堕天使の方もこちらを見る。

 

「まさかとは思うが、私を殺す気か?」

 

「えぇ、面倒くさい」

 

 俺は心底どうでも良いように答える。というより、俺としては早く帰ってゲームがしたいのだ。それなのに、こんなところで時間を食うわけにはいかないだろう。

 

「……ふん、だが無駄だ、既にお前は私の仲間に伝わっている。

 

 これから、安息の時が来るとは思うなよ!!」

 

 その言葉と共に堕天使は、そのまま翼を広げて、逃げていった。

 

「あっ、逃げた」

 

「飛んで逃げていったな」

 

「どうする、すっごい面倒くさいけど」

 

 俺はそのままドラルクに向けて、相談する。

 

 さすがにこのままではどうしようかと考えた時だった。

 

 俺の影が動いた。

 

「んっ?」「あれ?」

 

 それは、丁度、ドラルクの脚を掴んでいた。

 

 そして、そのまま出てきた少女が、真っ直ぐとドラルクを、堕天使に向けて、投げた。

 

「えっ嘘っ、すなぁああぁぁ!?」

 

「なっ雑魚吸血鬼っ!!」

 

 そのままドラルクは死んで、砂になった。

 

 それによって、飛んでいた堕天使は、そのまま空中で制御を失って、そのまま地面へと落ちていった。

 

「「「ぎゃああぁぁぁぁ!!!」」」

 

 俺は、そのまま落ちていったのを最後まで見た。

 

「しっ忍さん、さすがに幾ら何でも」

 

 そう、俺の影に住む忍野忍に対して聞く。

 

「面倒くさいから、さっさと片付けたかった。

 

 それだけだ」

 

 その一言だけ、言い、忍はそのまま影の中へと帰っていた。

 

「まったく」

 

 これが、俺こと、紅渡の日常。

 

 とあるきっかけで、吸血鬼6人と共同生活する事になった吸血鬼ハーフである。

 

 ドラルク、忍を始めとして、どの吸血鬼も個性的な奴らばかり。

 

 本当にどうなる事やら。

 

「……あれ、そう言えば、なんか声が一つ多かったような」

 

 その事に気づき、俺はすぐにその現場へと向かう。

 

 すると、そこには忍によって、投げられ気絶したドラルク。

 

 そんなドラルクによって、落とされて、頭にたんこぶが生えている堕天使。

 

 そして、俺が通う学校では、変態という事で有名な兵藤一誠が、頭にたんこぶを生やしている。

 

「……よし」

 

 俺はとりあえず、ドラルクを掃除機で吸い取った後、帰る事にした。

ドラルクの作戦は

  • 笛で渡達を呼ぶ
  • 鬼舞辻を噛んで、支配下に
  • 下剋上しそうな鬼達を仲間にする
  • アーカードの旦那を呼ぼう
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