ハイスクールV✕7   作:ボルメテウスさん

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遠心分離

その日、駒王学園で、俺はいつものようにオカルト研究部に遊びに行こうとしていた。

理由としては、あそこで出してくれるお菓子が意外と高級品だという事が分かり、最近の楽しみになっていた。

 

「だけど、ドラルク、お前は不法侵入じゃないのか?」

「そう言わないでくれたまえ。

私も、なかなかにあのお菓子、気に入っているのだから」

 

そう、ドラルクはいつもの調子で、言っている。

ここ最近では、ドラルクがこうして駒王学園で遊びに来るのも珍しくない。

元々、家に居たら、家事を押しつけられるという事もあってか、こうして、時々来るのは珍しくない。

そんな考えをしながらも、そのままドアを開ける。

すると、俺達の目の前には、炎が舞っていた。

 

「ふぅ、人間界は久し「火事だあぁぁぁ!!」「スなぁあぁぁぁぁ!」なっぎゃあぁぁぁ!!」」

 

部屋に入ると同時に火事が起きている事を察した俺は、すぐにドラルクを灰にして、勢い良くかけた。

これで消火できるかどうか分からないが、とりあえずドラルクをかけた。

そして、そのまま俺は、着ていた制服の上着を脱ぎ、そのままドラルクごと、地面を蹴った。

 

「おいおい、幾ら何でも火事はやばいですよ!早く消火しないと」

「ばっやめっ、やめろって、あれっなにこれっ」「これは一体なんだっげぇ!?」

 

そう、俺は大急ぎで消火活動を行っていると。

 

「あの」

「えっ、あれ、誰?」

 

ふと、振り返ると、そこには銀髪のメイドさんがいた。

なぜ、メイド?

 

「先程のは、火事ではなく、召喚された際に出てきた余波です。

なので、火事ではありません」

「そうなの、びっくりしたぁ。

というよりも、あなた、誰?」

「申し遅れました、私はサーゼクス・ルシファーの女王の、グレイフィア・ルキフグスです」

「これはどうも」

 

そう言いながら、俺はふと、気になった。

 

「そう言えば、召喚という事は、さっき、誰かいたの?」

「えぇ、そのはずですが」

 

そう、俺達は、上着を見る。

先程まで消化活動に夢中になっていたが、そう言えば、ドラルクは再生しない。

ふと、俺は上着をゆっくりと持つと。

 

「すなぁ」「もえるぅ!?」「・・・」

 

そこには、ドラルクと見た事のない男が、悪魔合体をしている光景があった。

それをそっと、隠したのは、悪くないだろう。

同時に、それはグレイフィアさんに。

そして、他のメンバーに確認するように目を向ける。

 

「ライザーさんというのは、さっきの?」

 

それに対して、全員が頷く。

それと共に、俺は、すぐに開く。

 

「貴様、邪魔だぁ!」「お前こそぉ!!」

 

そう、互いに融合しているドラルクとライザー。

再びそっと上着を被せる。

 

「さて、これは一体」

「フェニックス一族が持つ特殊能力で、どんな傷もたちどころに治るとされています。

ですが、今のは」

「そうか、分かったぞ!」

 

その一言に、俺は理解した。

 

「どういう事?」

「ドラルクは、吸血鬼の中でもかなりの再生能力を誇る。そんな再生能力を持つドラルクと共に、俺は消化の為に思いっきりライザーを蹴り続けた。

結果、蹴っている最中、灰となったドラルクとライザーが混ざり合った。

ドラルクは、再生能力は高いけど、その分、とんでもなく豆腐メンタルだ。

だからこそ、ライザーが出した炎を浴びて、すぐに灰になった」

「それじゃ、ドラルクだけ、灰になるのでは」

「その時、ドラルクが灰になったのに巻き込まれて、ライザーもまた死んでしまった。

つまり、これはっ」

「互いの再生能力が邪魔しあって、再生しない。

それが」

 

同時に上着の下にある悲しいモンスターの誕生経緯だろう。

 

「どうするおつもりですが、さすがにこれは」

「心配ならいらない。既に策は考えてある、忍」

 

その言葉と共に、影の中から忍が出てくると共に、そこには巨大な籠を出した。

 

「それで、一体」

「遠心分離機をご存知だろうか」

「それは、確か、比重の異なる混合物 に遠心力を加えることで分離させる機械ですよね」

「そうだ、これを校舎にセットして、この悲しきモンスターを中にセット!」

「なっ、あいつっまさかっ!」「止めろ!止めろ!!」

「来い、キバット!」

「おうよ、何やら、面白そうな予感がするぜ、がぶっ!」

「変身!!」

 

俺は、そのままキバへと変身する。

 

「まさか、あれが王」

 

そう、俺に対して、何か言っているが、そのまま俺は籠の前に立つ。

そして、思いっきり脚を構える。

 

「それじゃ、行くぜ!!」

 

俺はそのまま蹴る。

それによって、籠は大きく回る。

さらに、勢いを増させるように、何度も、何度も。

 

「うわぁ、えぐぅ」

 

そして、やがて満足して、俺は開くと、そこには籠の中ではぐったりしているドラルクと、見た事のない男であるライザーがいた。

分離は、無事に成功したようだ。

 

「きっきさまぁ、よくも、この俺を」

「いやぁ、悪い悪い」

「そんな軽い言葉ですませるつもりかっ」

 

そう、ライザーは何やら怒っているようだけど。

 

「けど、明らかに木造建築であるこの校舎で炎を出して格好つけようとしたあんたも悪いじゃないか」

「貴様ぁ!!」

 

そのままライザーが、俺に襲い掛かってくる。

 

「わっ渡ぅ!!」

 

そう、俺を心配するように、叫ぶ声が聞こえる。

ドラルクの作戦は

  • 笛で渡達を呼ぶ
  • 鬼舞辻を噛んで、支配下に
  • 下剋上しそうな鬼達を仲間にする
  • アーカードの旦那を呼ぼう
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