「けっ、今度からは喧嘩を売る相手を選びな」
俺はそのまま地面に倒れて、気絶しているライザーに対して言いながら、そのまま旧校舎へと戻っていく。
「なんというか、お騒がせしました」
「いいえ、元々、こちらに非がありましたので」
そう、グレイフィアさんは許してくれた。
それにしても、周りが何やら静かになっているが。
「どうかしたのか?」
「いや、その、上級悪魔であるライザーを相手に、あそこまで一方的にとは思わなかったから」
そう、リアス先輩が言う。
「いや、確かに再生能力と炎は凄いけど、それだけだろ」
俺から言わせれば、それだけである。
「吸血鬼は、それこそ再生能力なんて、普通にあるからな。
そういう奴らと戦っていたら、自然とな」
それだけ、俺は言いながらソファに座る。
「・・・それにしても、まさか、まだ、その姿ですか」
「んっ、その言葉からすると、知っているんですか?」
グレイフィアさんは、何やら知っている様子なので、思わず聞く。
「えぇ、その鎧とは、かなり因縁がありますので」
「おぉ、なかなかの美人じゃないかよ」
そう、俺の肩にキバットが乗りながら、言う。
「その子、確か鎧を身に纏う時に来るけど、渡の使い魔なの?」
「いいや、キバットは俺の親友だ。使い魔は別にいる」
「改めて、よろしくな。俺はキバットバット三世、よろしくな」
キバットは、そう挨拶する。
「話は、また、改めてとさせて貰います。
何よりも、どうやら今回の1件で、リアス様にも良き協力者がいる事も知れて、幸いです」
「んっ、どういう事?」
俺は、そのまま首を傾げる。
「今回、リアス様とライザー様の婚約の話をする予定でした。
ですが、リアス様は、それを断るつもりでした。
なので、その最終的な決定をレーティングゲームで行う予定です」
「・・・まるで聞いた事のない名前だな」
「・・・まさか、それに参加させようとするのか、ルキフグス」
そう俺が疑問に思っていると、忍が珍しく喋った。
「ねぇ、渡。
その子は一体」
「えっ、忍。忍野忍。一応、今の名前だよ」
「忍野?聞いた事ない名前ですわね」
忍の名前を聞いて、疑問に思ったリアス先輩達は首を傾げる。
その最中、グレイフィアさんは、何か悟ったように見つめる。
「数奇な運命という事ですね」
「グレイフィア?」
「いえ、では、私はこれで、また、10日後に」
それだけ言うと、グレイフィアさんは地面に倒れているライザーと共に、そのまま去って行く。
「けど、どうするんだ」
「紅君は圧倒したけど、それは彼だからこそ。
このままでは」
そう、暗い雰囲気。
「・・・はぁ、仕方ない。このままリアス先輩がいなくなったら、お菓子が食べれなくなっちゃうしな」
「何か、手があるの?」
「あると言ったらありますね、文字通り、地獄の特訓が」
「・・・地獄の」
彼らが、その言葉の意味を知るのは、翌日の事である。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう