その状況は、確実な危機を迎えていた。
コカビエルは、駒王町で戦争を起こそうと考えていた。
その為に、彼は聖剣と共に、ギロチンカッターと呼ばれる人物を蘇らせる事に成功した。
これから起きるだろう戦争に、確かに笑みを浮かべながら、グレモリー眷属と、教会から派遣された戦士を相手に笑みを浮かべていた。
戦いは激化を迎え、当初の計画にあったエクスカリバーは既に破壊された。
しかし、それでも計画は失敗しない。
「くっ」
この中で、最も高い戦闘能力を持つだろうシエル。
だが、彼女は、ギロチンカッターを相手に、救援する事は出来なかった。
「さて」
そう、すぐに準備を始めようとした時だった。
こちらに迫る気配に、コカビエルは目を向ける。
同時に結界を破壊すると同時に入ってきた存在がいた。
その場にいた全員が、すぐにそこに目を向ける。
「誰なんだ」
そう、呟く。
目を奪われる程の腰まで伸びた綺麗な金の髪。真っ赤な血を思わせるドレスに、女性として完成された身体。
だが、そんな容姿とは裏腹に、その手足には鎖があり、まるで囚人を思わせる女性。
同時に、その手に持つのは鎖で巻かれた一つの剣。
いや、剣と呼ぶには、あまりにも刀身に鎖が巻きすぎていた。
だが、それが一つの絵になるような魅力が、彼女から放たれていた。
「まさか、キスショットっ」
「えっ!」
その名前を聞いた瞬間、多くの人物が驚きを隠せなかった。
だが、その中で、一番始めに動いたのは、ギロチンカッターだった。
まるで、宿敵を見つけたように、真っ直ぐと。
そして。
「ふぅ」
簡単に切り裂かれてしまった。
同時にギロチンカッターは、まるで霧へと変わる。
それと共に、まるで剣に瞬く間に吸い込まれていった。
「なんだ、あれはっ」
「ザンバットソード」
「ザンバットソードですってっ」
シエルの呟いた一言は、リアスを驚かせるには十分だった。
「あの、ザンバットソードって一体?」
「数多くある魔剣の中でも最強とされた剣。命吸う妖剣という別名もあり、ザンバットソードは斬った魂を喰らう事でさらに強度を増していく。けど、あれは」
「そう、キバの鎧を受け継ぐ者しか持たないはず。
なぜ、お前が持っている、キスショット」
そう、コカビエルは、キスショットに問いかける。
「なぜって、そんなの決まっているだろ。これの管理をするのが今の儂の仕事。何よりも、お前は渡を傷つけた。ならば、倒すのに十分じゃろ」
「渡、まさかキバの」
「どういう事ですか?」
「どういう事も何もありません。キスショットは現在、紅渡の影に封印されています」
「封印って、もしかして」
「忍野忍、もしかして彼女がキスショットなんですかっ」
同時に、その場にいた全員が、忍野忍の正体に気づき、驚きを隠せなかった。
「キスショットの力を封印するには通常の手段では無理に近い。
ですが、キバの鎧の封印に使われている鎖であるカテナはキスショットの力さえも封印する事ができる強力な物。
今も、あの鎖で封印はされている事もあり、全盛期には戻っていないようですが」
「それでもっ」
その迫力から、一誠達はその場で動く事はできなかった。
それ程までに、キスショットの迫力は確かにあった。
そう考えている間にもキスショットは、その手にある血をザンバットソードに流し込む。
ザンバットソードは、まるでキスショットの血に反応するように赤く輝く。
そして
「なっ」
気づけば、コカビエルの翼は全て斬られていた。
瞬く間の事に、驚くコカビエルに対して、既にキスショットはそのまま接近し、斬り裂こうとした。
「悪いが、こいつは回収させて貰うよ」
しかし、直前でコカビエルの姿は消える。
見れば、白い流星であり、コカビエルは既に気絶していた。
同時にキスショットは睨む。
「邪魔をするのか」
「悪いが、こいつを回収するのが、俺の任務だ。
正直に言えば、今はあなたと戦いたい所だが、失礼する」
その言葉と共に、消え去った。
苛立ちを隠せない様子だが、そのまま地面にザンバットソードを突き刺す。
すると、駒王街を破壊するはずだった結界は、ザンバットソードが全ての魔力を吸い上げた。
同時に、その場を立ち去った。
「あれが、キスショット」
「あそこまでとは」
その感想を言うのが、ほとんどだった。
「全盛期のキスショットがあれ以上という事は、もしかして、渡はそのキスショットを封印したという事になるのか?」
「そうなりますね。だからこそ、封印となっている紅渡、つまりはキバを狙う事は、教会は禁止していました。再び惨劇を起こさない為に」
それは、本当に、笑えない話であった。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう