ハイスクールV✕7   作:ボルメテウスさん

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君と僕の夜

「・・・帰ってきたか」

 

そう言いながら、俺はこちらに向かってくる気配を感じながら、空を見つめていた。

コカビエルによって、身体はあまり動けない状態だったが、ハーフとはいえ、吸血鬼という事もあってか、なんとか回復した。

そして、エピソードもドラマツルギーもいない現状で、俺はただ寝転がっていた。

 

「まったく、面倒な事を頼んでくる」

「お帰り」

 

その言葉と共に、キスショットはこちらを見つめる。

同時に俺の隣に来た影響もあってか、手首に巻かれている鎖は再び伸び、俺の影に拘束される。

それによって、力が出なくなったのか、その姿は忍へと戻った。

 

「それで、久し振りにどうだった」

「別に変わらん。面倒な事には変わりない。

何よりも、別に元の姿に戻りたいとは思わないからな」

 

その言葉と共に、忍は何か買ってきたのか、地面に置く。

見れば、それはドーナツだった。

 

「まさか買ったのか」

「これぐらいの報酬は良いだろ」

 

そのまま、ドーナツを一口、食べ始めた。

 

「ふむ、やはりドーナツはぱないのぉ」

「昔は食べなかったのにな」

「昔は食べる暇などなかったからな。

お前も知っているだろ」

「あぁ」

 

伝説の吸血鬼。悪行を重ねた最強の吸血鬼。だが、世に言う吸血鬼に比べれば、彼女は自分から積極的に殺すのは、血を欲した時、つまりは生きる為に必要な時であった。

それ以外は決して襲わなかった。

同時に、それは、吸血鬼からしたら異端扱いであった。

だからこそ、彼女は日々狙われていた。

 

「あの時に比べれば、自由はない。

だが、それは同時に、安らぎがある」

 

そう言った忍の顔はどこか落ち着いていた。

 

「夜空を見ながら、ドーナツを食う。

それこそ、お前と出会う前には考えられなかった程にな」

 

そう言った忍の言葉は確かに本当だと感じる。

 

「そういう意味では感謝している」

「こっちこそ、色々と助けてくれて、本当にありがとう。

けど、どうしようか、忍の事、なんて説明すれば」

「別に気にする必要などないじゃろう。

そこら辺の詳しい説明は、あのシスターがやってくれるだろう」

「うわぁ、こっちに文句言う姿が目に浮かぶよ」

 

忍の一言に対して、俺は思わず苦笑する。

 

「まぁ、どちらにしても、今回の1件は、おそらくは世界を大きく変えるじゃろうな。

良くも悪くも、そして厄介な事は確実にな」

「まぁ、だとしても、大丈夫だろ」

 

その自信はどこから来るのか分からない。

それでも、俺は、この平穏が。

 

「んっ、スマホ?」

 

そう考えていると、俺のスマホに着信が来た。

気になって見てみると。

 

「どうしたんじゃ?」

「・・・帰ってくるって」

「はぁ?」

「アルクェイドさんが、帰ってくる」

 

そう、俺は見せる。

そこには。

 

『今度の授業参観に帰ってきます』

 

その一言に対して、忍は明らかに顔を歪ませる。

ドラルクの作戦は

  • 笛で渡達を呼ぶ
  • 鬼舞辻を噛んで、支配下に
  • 下剋上しそうな鬼達を仲間にする
  • アーカードの旦那を呼ぼう
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