三大勢力会議が終わりを迎え、夏休みに突入する前夜。
その事件は起きた。
「たっ大変だぁ」
「うわっと」
その日、ナズナちゃんと共に俺はオカルト研究部におやつ目的で来日していると、ドアが勢い良く開かれた。
そこにいたのは、生徒会のメンバーの1人である匙であった。
「匙、何があったんだ!」
「知的な眼鏡美人とうっかりとデキ婚してみたい!」
「帰れ」
突然の言葉に対して、一誠は冷静に対応する。
「まぁまぁ、同じ変態仲間として、相手をしてやれ、兵藤」
「お前が、普段、俺をどういう目で見ているのか、よく分かったけど、いきなり言われてもなぁ」
「違う!俺は貧乳派だ!」
「なにっ、おっぱいは大きければ大きい方が良いだろ!」
「おいおい、さっそく乗っているじゃないか、やれやれ!」
そう言っていると、何時の間にか持っていたビールを片手にナズナちゃんは大笑いをする。
瞬間、俺の直感が働く。
「ガードベント!」
「えっ、なんだっぎゃあぁぁぁぁ!!」
俺は思わず近くにいた兵藤を盾に、襲い掛かってきた攻撃を防いだ。
「イッセー!」
「えっ、何が起きたんですか!」
「くっ紅、お前」
「そこにいたお前が悪い。それにしても、まさかあんたの仕業だとはな」
その言葉と共に、俺は入り口を見つめる。
「ふふっ、やはり、そう簡単に浴びせる事は出来なかったか」
同時に、入り口の影から現れたのは、1人の男だった。
高級そうなスーツに、杖を持ち、紳士に見える壮年の男性。
「まさか、あの男は」
「そうだ、吸血鬼だ」
「あぁ、あいつねぇ」
「ふふっ、こんな美しいお嬢さん達に知られて、嬉しい限りだね」
「イッセーさん、大丈夫ですか!」
「大丈夫だ、こいつは攻撃能力はほとんどない。
だけど、厄介な能力を持っている」
「それは一体」
それと共に、兵藤が立ち上がる。
そして。
「おっぱい!!」
「こいつの光線を浴びると、Y談しか話せなくなる。通称吸血鬼Y談おじさんだ」
『うぅん』
俺が、そう説明すると同時に、オカルト研究部のほとんどが苦い顔をしている。
「ふふっ、女の園にいる女子生徒達。そんな所に入学した男子生徒達。
そして、教師達。
彼らが悶える姿を見てみたい!」
「最低だわっこの吸血鬼!」
「前回の彼らとは、違うベクトルでヤバいですわね」
「まぁ、これが厄介な事に本当に恐ろしい。なにせ会話に限らず筆談などあらゆるコミュニケーションがY談になるのだ。
そのため1度催眠が掛かればまともなコミュニケーションはほぼ不可能である。
そして、なにより公衆の面前で自身の性癖を暴露してしまう事による社会的・精神的ダメージは計り知れないだろう。
ちなみに、術者たるY談おじさんは何を言わんとしているのか判別可能だよ」
「確かに恐ろしいが、むっメールだ」
そうゼノヴィアが、何かに気づいたのか、携帯を見る。
すると、そこから光が放たれる。
「えぇ!!」
「ちっ、しまったっ!奴の催眠術は画面越しの光でも有効だ!
しかも、催眠術に耐性のある高等吸血鬼にすら有効かつ解呪不能でY談語彙が極端に少なかったら、長期間半催眠状態が続くはめになり、範囲内なら無差別に催眠に落とすような他の催眠能力を上書きする規格外さを持っている」
「だから、なんで、そういう強い能力を変な方向に行くんですか」
そう、塔城の呟き。
「ふむ、やはりがっつきながら無理矢理やるのは興奮するな」
「ゼノヴィアさんっ!?」
突然の、ゼノヴィアの言葉に対して言う。
「まったく、面倒な事をするねぇ」
それと共に、ナズナちゃんが、前に出る。
「なっ、貴様は」
「さぁ、お遊戯は終わりだぜ、おじさん」
そう、ナズナちゃんはゆっくりと向かう。
それに対して、Y談おじさんはすぐに催眠術の光線を放つが、特に気にしない様子で受け止める。
「確か、彼女は吸血鬼としての弱点はない 異常種。
まさか、催眠術も「ピッーーーー!!」全然効いている!」
だが、そのまま平然と、ナズナちゃんは真っ直ぐとY談おじさんをあっさりと倒す。
「あがががっ」
「ナズナちゃん、普段から下ネタを結構言うし、そういうの平気なんだ」
「別の意味で無敵だったのね」
そう、思わず言ってしまう。
「ほうほぅ、日本の吸血鬼はなかなか面白いじゃないか」
「おっ、アザゼル先生、なんでここに?」
「なに、もうすぐ夏休みだから、その知らせに来たけど、結構面白そうだったから、思わず見てしまったぜ」
「つまり、この事態は、あなたの仕業という事」
「いやぁ、近くの居酒屋で偶然に会って、そこから気が合ってね」
「なんだか、出会ってはいけない組み合わせのような気がするわ」
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう