「別行動ですか?」
「おぅ、悪いな」
その日の晩、渡はスタズに呼び出されて、相談を受けていた。
「また、急にですね。理由を聞いても?」
「あぁ、まぁお前らが世話になっている奴らだからな。少しは何かしておかないと、俺も申し訳ないと思っただけだよ」
「・・・」
その言葉を聞いて、渡は若干、怪しむように見つめる。
だが、ため息を吐く。
「とりあえず、貸しは一つですよ。スタズさんがいなくなった後、だいたい俺の方に色々と文句を言われますから」
その言葉と共に渡は、キバットに一つのフエッスルを渡す。
「頼めるか?」
「了解、シュードラン!」
その音声と共に、城の外には一匹のドラゴンがいた。
キャッスルドランに比べれば、小柄なそのドラゴンは窓の外から人懐っこい目で、こちらを見ている。
「サンキュー、それじゃ、少し借りるぜ」
「気をつけて」
その言葉と共にスタズは、そのままシュードランに乗って、とある場所へと向かった。
「ここら辺ね」
そうして、辿り着いた屋敷の窓を開いた。
「・・・誰ですか」
「悪い吸血鬼だよ」
そう、スタズが尋ねた相手、それは塔城小猫であった。
「あなたは、確かスタズさんでしたか」
「まぁ、面識はほとんどないけどな」
「・・・私に何の用ですか?」
「なに、ちょっと気になっただけだ。
お前、強くなりたいけど、自分の本来の力使いたくない感じだろ」
「っ」
その言葉に対して、小猫は信じられないように目を開いた。
「なんで、それを」
「似たような奴を知っているからだよ。
まぁ、それを言ったら、あの堕天使の嬢ちゃんも似た感じだが、あっちは同じ奴らがいるから多分問題ないだろ」
そう、軽く呟いた。
「それで、どうするんだ?
俺は別にどっちでも良いぜ、強くなる為の特訓は正直、俺は面倒だけどな」
そう言った小猫は、そのまま俯く。
「・・・理由だけ、教えて下さい」
「はぁ、俺も似たような感じだよ。俺も、俺自身の吸血鬼の力を忌み嫌っていた。
そう言う意味では、お前の気持ちは分からなくもないからな」
「・・・強くなれるんですか」
「知らねぇよ、けどこのまま無茶だけやって、成果が出ないのと、ギャンブルに出る。
どっちに期待する」
それに対して、小猫は既に答えが決まったように、見つめる。
「強くなるなら」
それと同時に小猫もまた、自身のバッグを持つ。
「あっ、行く前にちゃんと、そういう事はお前の主や周りの人には言っておけよ。
こういうの、後でぐちぐちと言われるのは嫌だから」
「・・・そういうの、気にするタイプだったんですか」
スタズの言葉に対して、小猫は思わず言ってしまう。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう