「はぁはぁ」
荒い息と共に、小猫は疲労に、倒れそうになっている。
「ほら、まだまだ修業は終わっていないぞ」
そう、スタズの声が聞こえる最中、思わず見上げる。
「これのどこが、修業なんですか?」
「何を言っている、立派な修業じゃないか」
「龍マークの石を探したり、畑を耕したりするのが、どう繋がるんですか」
そう、これまでの特訓の内容を思い出し、叫びながら言う。
「何を言っている。これも立派な修業だぞ。なんだって、俺はこの本の修業を元に特訓しているからな」
それと共に、スタズが取り出した本を見た瞬間、小猫は怒りを隠せなかった。
「巫山戯ているんですかっ、そんなのでっ強くなれるはずがありません!」
「なんでだ?」
そう、スタズが首を傾げながら言う。
「それは、漫画ですから」
「漫画だからと言って馬鹿にするな。言っただろ、実際に俺はこれで強くなった。
何よりも、お前はお前自身をきちんと理解しているのか?」
「・・・どういう事ですか?」
「お前、自分の力を恐れていると言っているけど、どこまでその力を知っているんだ」
「そんなの」
「例えばだ」
それと同時に、スタズは自分の歯を無理矢理抜いた。
それに対して、小猫は思わず目を見開いて驚く。
「驚くな。
吸血鬼だから、すぐに再生する」
「それは、知っていますが」
「あぁ、そうだ、お前は、その吸血鬼の特性を知っている。
だが、この歯は相手に打ち込めば、そのまま相手の魔力や体力を吸い取る事は知っているか?」
「えっ」
それに関しては、初耳だと言わんばかりに小猫は目を見開く。
「まぁ、こういう小手先の手段が得意なのは、俺だからな。
まっ、元々の吸血鬼としての能力を深く理解しているからだ。
対して、お前はどうだ」
「私は」
その言葉の意味に、一瞬、自分の手を見る。
「悪魔の駒としての特性、お前自身の猫ショウとしての特性、そして仙術の危険性に関する事。
それらは全て知っていて、力を拒否しているか」
「・・・」
そこまで言われて、小猫は何も言えなかった。
そんな小猫に対して、スタズはそのままその歯を真っ直ぐと小猫の身体に食い込ませる。
「何を」
「俺の歯は魔力を吸い上げるが、そこら辺は調整する事が出来る。
お前が恐れている仙術というのは、ようする使い過ぎて、暴走した状態だ。
ならば、余分な力は、俺がその歯で吸い上げてやる」
「えっ」
「それだったら、少しは安心して仙術の特訓はできるだろ。
何よりも力を吸うのは、吸血鬼の得意分野だからな」
「・・・なんで、そこまで」
そう言った小猫に対して、スタズは。
「言っただろ、気まぐれだって」
それだけ言うと共にスタズは、そのまま漫画を読み始めた。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう