「さて、こいつは厄介だな」
「そうなの?」
そう言いながら、ナズナは既に解剖された吸血鬼熱烈キッスから取り出された物体を見る。
「それで、確認したいが、本当に、これは奴を吸血した際に、取り込んだんだな」
「えぇ、熱烈にキスをしたら、なんだから勢い良く吸い込んでしまったのぉ」
「なるほど、だとしたら、奴は繋がっている可能性は高そうだな」
そう、言ったアザゼルは呆れるようにため息を吐く。
「・・・さて、それで相談というのは」
「いやぁ、これを公表しないで、そのままあたし達とレーティングゲームで戦うように、促して欲しいんだぁ」
「公表しろならば分かるが、なんで公表しないで、レーティングゲームなんだ」
「まぁ、理由は色々とあるかな」
それと共にナズナは、ため息を吐きながら、その取り出された謎の物体を見る。
「おそらく、これを公表しても、奴は知らない振りをする。もしくは面倒な事を起こす。
だったら、それを回避するのは、どの方法が一番良いのかと考えた」
「それで」
「このレーティングゲームを行えば、奴らはあたし達を消そうと、必ず何かをする。
だったら、そこに罠を張れば良い」
それと共にナズナは笑みを浮かべながら言う。
「あんたの推測だと、裏で繋がっている可能性は高いんだろ」
「それは、見ればな。
けど、なぜ、そこまで拘るんだ?」
「いやぁ、あたし、案外、恋愛系には弱いんだよねぇ、特にアーちゃん。
あの子の恋愛は成就させたいなぁと思ってねぇ」
「お前と渡はどうなんだ」
「あたし達の恋愛ねぇ」
それと共に、ナズナはまたもやため息を吐く。
「アザゼルはあたしの事はどこまで知っているんだ?」
「吸血鬼としての弱点を持たない異常な存在」
「そう、それと、あたしは生まれてから、ずっと容姿は変わっていないんだよ」
「はぁ?」
それには、アザゼルは首を傾げてしまった。
「生まれた時から、ずっと、この身体。
だから、実際のあたし自身は、あたし自身の本当の年齢を知らない。
あたし自身はあたし自身を知らない」
「・・・それとどういう関係が」
「なに、そんなあたしでも、人を好きな気持ちがある。
それを阻止しようとする奴がいたら、叩き潰す。
あたしの手で、徹底的に」
そう言ったナズナの笑みは、吸血鬼とは違う何かがあった。
「あぁ、なるほど、確かにやばいかもな」
それと共にアザゼルは納得した。
キバの鎧を持つ紅渡を始めとした6人の吸血鬼と比べれば、目の前にいるナズナは、あまり強い特徴は見られなかった。
だが、それを見た瞬間も、確かに、他の6人と変わらない異質な存在だと理解した。
ドラルクの作戦は
-
笛で渡達を呼ぶ
-
鬼舞辻を噛んで、支配下に
-
下剋上しそうな鬼達を仲間にする
-
アーカードの旦那を呼ぼう