Y談結界の中において、彼らは圧倒していた。
元々、高い能力を持ち、経験豊富である。
だが、それ以上にとんでもない変態性も相まって、まさしく無双状態だった。
「くっ、こんな所で」
「さぁて、どうするんだ?
お前も、性癖を言わないと、負けるぜぇ」
そう、ナズナは真っ直ぐとディオドラを見下ろすように言う。
この状況において、圧倒的な有利な事もあり、ナズナは、まさしく笑みを浮かべる。
同時にディオドラは苦渋に満ちた顔と共に、やがて、何かが吹っ切れたように笑みを浮かべる。
「周りから迫害されたシスターのボロボロの姿は、たまらなく興奮すねっ」
ディオドラは、そのゲスの笑みと共に攻撃を放つ。
ナズナは、その攻撃を正面から受け止める。
「好きだった男の前で、屈辱するのは尚最高!」「絶望で歪む顔が最高!」
次々と、自分の悪行とも言える性癖と共に、魔力弾を放っていく。
このY談結界においては、まさしく力になっており、それにディオドラは笑みを浮かべる。
「・・・俺達も人の性癖にあれこれ言うのはどうかと思うが、これは気色悪いな」
「まったくだ」
変態であるはずの吸血鬼達から見ても、その性癖は、あまりにも許せない物だった。
だが。
「まぁ、そんなので敵うとは思わない方が良いけどな」
「へっ」
そんなディオドラの呆けた顔を最後に、ナズナの拳が、ディオドラの腹部に当たる。
そのまま大きく吹き飛ばされたディオドラは、真っ直ぐと、壁に叩きつけられる。
「おい、Y談おじさん、野球拳大好き、結界、解除しろ」
「良いのか」
「良いんだよ、元々、これが目的だったからな」
「そうか」
それと共に、2人は結界を解除した。
それに対して、ディオドラは目を見開きながらも。
「馬鹿め、結界を解除すれば、僕のぉ」
そう、言葉を言う前に、ナズナがディオドラの顔を殴る。
無慈悲に、無表情に、何度も。
助けを言うような懇願するような声。
だが、それらをナズナは無視して、殴り続ける。
痛々しい音が、響く中で。
「もう良い」
その拳を止めたのは、渡だった。
「渡君」
「ナズナちゃん、もう終わっているから」
それと共に見つめた先。
そこには、ディオドラはいなかった。
代わりに、辺り一面には血の海が広がっており、ミンチ肉しかなかった。
「・・・あぁ、やばいねぇ、あたし。
こういう感情の制御、あんまり出来ないねぇ」
それと共に、ナズナは呟く最中で、渡は。
「だからこそ、俺が鎖なんだろ」
「・・・本当、渡君は良いねぇ」
そう、ナズナもまた笑みを浮かべる。
「さて、茶番は終わったか」
聞こえた声。
見つめた先には、人影があった。
「あらまぁ、もしかして、待たせてしまった感じかい?」
その一言と共にナズナは、これまでの戦いを見つめていた人物の顔を見る。
凶々しい妖気と共に髪色は銀色、瞳の色はバンパイアの赤い瞳。
「吸血鬼?」
「なぁなぁ」
「どうしたんだ、ナズナちゃん?」
「あたしとキャラが被っているけど、なんでおっぱい大きいんだぁ!」
先程までのシリアスな空気は、その一言で消えた。
「身の程を知れ」
そう、その吸血鬼は、見下していた。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう