あれから、ヴァルバトーゼさんの様子はかなり変である。
普段は、仕事に対しては真面目なヴァルバトーゼさんだが、その態度は上の空だった。
その原因も既に分かっているが、その解決方法が未だに分からない。
「という事で、緊急会議!ヴァルバトーゼさんを元に戻すにはどうすれば良いのか、分かる人!」
その為、オカルト研究部や知り合いを集めて、ヴァルバトーゼさんを元に戻す会議を行う事になった。
「ヴァルバトーゼさんを元に戻すと言われても、原因は明らかにアルティナさんだと思うけど、心当たりは」
『むっちゃある』
それは、俺達全員にとっては心当たりがあった。
「昔、まだヴァルバトーゼさんがまだ魚強に興味がなかった頃で、暴君として全盛期だった頃にシスターと何か約束したと言っていた」
「そのシスターは確実にアルティナ様なのは、確定よね!」
「あぁ、正直に言うと、私は気になって仕方ない」
「その際、敵国が雇ったとされる吸血鬼と戦ったようだが、その戦いに巻き込まれて、アルティナさんは死んでしまったらしい」
「その魂が、天使に近い清い物だとされ、転生天使として最初に選ばれたらしいわ」
今回の会議において、オカルト研究部でも、ヴァルバトーゼさんとアルティナさんとの関係について気になる人物は多くいた。
だからこそ、この場にはいないメンバー以外は全員参加していた。
「元々、ヴァルバトーゼさんが教会の所有権を持っていたのも、そのアルティナさんとの約束を忘れない為だったらしい」
「そこまですると、本当にヴァルバトーゼさんはアルティナさんの事が好きなのでは」
「けど、本人は否定しているしなぁ」
「何よりも、ヴァルバトーゼさんにはそういう話を聞いても、無駄だからな」
ヴァルバトーゼさん自身、そういうのには興味のない。
「だったらよ、あのY談おじさんとかのビームはどうなんだよ」
「魚強の事を語りまくっていたよ」
「あぁ」
実際にヴァルバトーゼさんに、性癖を知ろうとした多くの猛者がいた。
だが、ヴァルバトーゼさんには鉄壁の魚強シールドによって、それは遮られていた。
「結局、分からない事だらけと言う訳ですね」
「あぁ、どうすれば」
そう悩んでいた時、俺のポケットからスマホが鳴る。
俺はすぐに取り出す。
「もしもし、今、会議中なんだが?
えっ、護衛?誰の?オーディン?知らない人だけど、なんでいきなり?
命を狙われているって、誰に?身内から?それも吸血鬼もいるって?」
俺はアザゼルから次々と出される情報を次々と言っていく。
「その吸血鬼が、ヴァルバトーゼさんと決闘を?名前は?アーカード?」
その言葉を言った瞬間、ドアが勢い良く開かれる。
「今、アーカードという名が聞こえたか、本当か」
「えっえぇ、本当ですよ」
その気迫はこれまで見た事がなかった。
「もしかして、アルティナさんの件で何か関係が?」
「・・・」
何も答えなかった。
だが、それが何よりも証拠だと、理解できた。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう