「ここ、最近の堕天使の襲撃がそろそろ面倒になって来たから、そろそろなんとかしたいと思います」
その日、俺達は家で緊急会議を行う事になっている。
昨晩の襲撃もあってか、スタズの殺気は凄まじい物になっていた。
「と言う事で、聞くが、ドラルク!堕天使って、そういう行動をやったりしますか?」
「さぁな、私が知っている堕天使の連中は、そういうのは行わない。だが、上の奴らがやらないからと言って、下がやらないとは限らないからな」
「つまりは、下っ端が上の役職を狙っての行動という訳ね、これは笑えないわ」
そう、このメンバーの中でも、比較的、温厚なナズナもかなり切れている。
「ナズナ、なんか怒っている」
「むしろ、お前は何度も襲われて、怒らないのかよ」
「別に、どうでも良いから」
襲撃は確かに何度もあったが、正直に言えば、どうでも良い。
それが、俺の回答だった。
「まぁ、基本的にそうだな。
けどまぁ、あとは、あの人がぶち切れ案件がなければ大丈夫でしょう」
「ヴァルバトーゼか?」
ヴァルバトーゼ。
俺達、7人の中でも最強の1人であり、常識的な所もあり、頼りになるリーダーという感じである。
幼い頃から、頼りになる大人であり、師匠のような存在である。
「ヴァルバトーゼが切れるとなると、約束と、あとはあれだな」
「あぁ、あれぐらいだな」
ヴァルバトーゼをぶち切れさせる案件が一つある。
それは、教会である。
どうやら、ヴァルバトーゼさん自身が、過去に何か因縁があったらしく、それを忘れない為にこの地で建てたらしい。
今では潰れているらしいが、一応所有者はヴァルバトーゼさんである。
まぁ、今は潰れている事や、ヴァルバトーゼさん自身はかなり心が広い人物である。
教会を宿代わりにしたりする程度は、特に怒らないだろう。
だけど、もしも、教会で邪な事をしようとすれば。
そう考えていた時だった。
ドアが勢い良く、大きく開く。
そこに立っていたのは、ヴァルバトーゼさんだった。
「ヴァルバトーゼさん?」
それは、普段の雰囲気から変わっていた。
その、あまりの雰囲気で、ドラルクは一瞬で灰となった。
「掃除だ」
「えっ?」
「堕天使掃除だぁ!!」
それは、まさしく心底怒りを見せたヴァルバトーゼさんだった。
ふむ、これはあれだな。
「奴ら、とうとう地雷を踏んでしまったな」
「これは仕方ない」
それと共に、冷静に言う2人。
「それで、聞きますが、メンバーは」
「メンバーは俺と渡だけだ」
「えっ、俺だけ、理由を聞いても」
「ドラルクは、まず戦力にならん!」
「まぁ、否定はできないが」
「残りのメンバーは、周りを見ないで破壊しそうだから」
「あぁ」
おそらく、堕天使が潜んでいるだろう教会をなるべく傷つけたくない。
だからそういう意味では、普段から、力を完全に抑えられている俺は適正である。
だが、他のメンバーは違う。
ここにいるほとんどが、自分に関係ない所ならば、遠慮無く全てを破壊する。
それだけの力を持っており、被害を気にしない。
「おい、ヴァルバトーゼ。
それは少し寂しいじゃないかよぉ、俺もあいつらには苛ついているんだぜぇ」
「悪いが、スタズ。あの場所は俺にとっては約束を忘れない為の場所である。お前が暴れて、壊されたら困るからな」
前回の1件もあってか、今回の事に納得していないスタズは、そのままヴァルバトーゼさんを睨んだ。
「スタズ」
「なんだ、渡」
「次のコンビニのくじの時、奢りますので」
「ふっ、仕方ないな。今回の1件はお前達に任せる」
まぁ、吸血鬼は意外と欲深いので、解決方法はかなり単純ではある。
「それで、どうしますか?」
「教会の中にいる奴らはお前に任せる。俺は外にいる奴らをやる」
「了解しました」
こうなった以上は仕方ない。
そろそろ、終わらせたいからな。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう