その日、ヴァルバトーゼ達は、そこに立っていた。
まさしく、同時にロキとの戦っているだろう兵藤とは別にアーカードを確実に止める為にそこにいた。
「それで、既に準備は出来ているだな」
その決闘を、心から待っていたアーカードはゆっくりとその銃を構えていた。
「あぁ、勿論だ。
だが、その前に、お前に謝らなければならない事がある」
「私に、謝る事だと?」
それに対して、アーカードは首を傾げる。
「この決闘、俺1人で戦う訳ではなく、俺達が戦う」
それと共に、ヴァルバトーゼが取り出したのは黄金の剣、ザンバットソードだった。
アーカードは、それを見た瞬間に一瞬だけ驚きに目を見開く。
同時にザンバットソードの封印の鎖が解き放たれる。
「この魔力、まさかっ」
同時にザンバットソードから漏れ出た魔力は、そのままヴァルバトーゼへと向かって行く。魔力を、その身体に浴びると共に、徐々にその身体は成長、否、元へと戻り始めていた。その姿を見た瞬間、アーカードの頬は笑みを浮かべる。
「なるほど、そういう意味だったのか」
「これは一体」
その状況について来られないロキは目を見開く。
「ザンバットソードは、所有者の魔力を吸う魔剣。
それはつまり、その性質を利用すれば、魔力を貯蔵する為の剣に変える事ができる。
だからこそ、この剣には、俺の仲間達が魔力を貸し与えてくれた。
そういう意味では、俺は、まさしく正々堂々と戦う訳ではない」
「何を言うかと思えば、貴様のその言い分はむしろ清々しい程に正当だ。
それと同時に、その姿は私が戦うのを求めていた相手だ」
それと共に、アーカードは、その手に持つ銃を捨てる。
「やはり、化け物の中では貴様が一番の強敵だよ、ヴァルバトーゼ」
同時に、アーカードは、ゆっくりと構える。
その手は、真っ直ぐと、ヴァルバトーゼに狙いを定めて。
「拘束制御術式、第3号、2号、1号、解除」
そのアーカードの呟きと共に、ヴァルバトーゼもまた、ザンバットソードを構える。
静かな呟きが、空間を支配すると同時だった。
「「っ!!」」
一瞬で、2人は、瞬く間に接近する。
アーカードは、その身から現れたのは、獣であった。
狼。百足。蝙蝠。
おそらくは、吸血鬼に大きく関わりのあるだろう生物。
それらを、自身の身体を使い、眷属として召喚し、ヴァルバトーゼに向かって、放った。
それに対して、ヴァルバトーゼが生み出したのは、巨大な腕。
人を簡単に握り潰す事ができるだろう禍々しい腕は、アーカードの眷属を全て瞬く間に振り払う。
「きひぃ」「ふんっ」
だが、それはアーカードには、ダメージにもならなかった。
瞬く間に再生したアーカードは、その手に持った銃を、既にヴァルバトーゼに向かって、放っていく。
それに対して、ヴァルバトーゼは、ザンバットソードで、全てを弾き返し、そのまま飛ぶ。
アーカードもまた、その姿が変わる。
「「ふんっ」」
互いに近付くと共に、剣が激突する。
アーカードの、その姿は先程までの青年ではなかった。
それこそ、まるで伯爵を思わせるその姿は、手に持った剣で、ザンバットソードで対抗する。
「一つ言っておこう。
お前は確かに1人ではないように、私もまた1人ではない。
お前のように信頼する友ではなく、これまで喰らってきた命。
それらを奴隷として使う。
そういう意味では、我々は同じだ」
「ならば、俺はお前に負ける訳にはいかないな」
同時にヴァルバトーゼは、切り払う。
「この俺が、ここで貴様に勝つ。
それは、貴様のような支配では到底生み出す事ができない絆。
それが、勝ると証明する為に」
「そうだ、その通りだ!どこまでの化け物らしくない化け物よ!貴様に、それを私に見せてくれ!」
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう