ハイスクールV✕7   作:ボルメテウスさん

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最強

 吸血鬼としての本来の力を取り戻す事ができたヴァルバトーゼと、封印されていた力を解放させたアーカードとの戦いは、周囲を破壊しながら、戦い続けた。

 

 ヴァルバトーゼは、その腕を巨大化させながら、もう片方の手に持つザンバットソードで、アーカードの身体から次々と出てくる眷属の狗や百足を切り裂く。

 

 しかし、それでもなお、数の多さに押されてしまい、遂には床に叩きつけられてしまう。

 

 ヴァルバトーゼに対して、アーカードは、まるで容赦の欠片も与えないように、両手の銃口から放たれる銃弾の嵐を浴びせ続ける。

 

 それに対して、ヴァルバトーゼは、自分の血を使って作り出した巨大な壁で防ぐものの、それでもダメージを与えていた。

 

「ぐぅ」

 

「どうした、まだ、終わらないだろぉ!!」

 

 アーカードは、そのままヴァルバトーゼに向かって駆け出し、接近戦に持ち込もうとする。それを見て、ヴァルバトーゼは、すぐに起き上がり、再びザンバットソードを構えて斬りかかる。

 

 しかし、それはフェイントだった。アーカードはすぐに後ろに下がり、それと同時に銃口を向ける。そして引き金を引き、弾丸を放つ。だが、それが命中する前に、ヴァルバトーゼの姿は消えており、別の場所へと移動していた。アーカードは舌打ちをしながら、周囲に視線を送る。すると、そこにいたのは、既にザンバットソードを振りかぶっているヴァルバトーゼがいた。

 

 それを目にして、すぐさま回避行動に移るが、完全に間に合わず、腹部に一撃を食らってしまう。

 

 更に追撃を仕掛ける為に、ヴァルバトーゼは駆ける。

 

 だが。

 

「まさか、封印を外部から解き放たれるとはな」

 

「っ」

 

 それと同時にアーカードの身体から溢れ出したのは、河。

 

 その色は赤く、マグマを思わせるような血。

 

 同時に、その中から現れたのは、人だった。

 

「第零号を、外部から無理矢理外したのは、お前が初めてだ。

 

 光栄に思え、ヴァルバトーゼ、お前はこれまで誰も成し遂げていない事を成し遂げた」

 

 それと共にヴァルバトーゼに向かって、アーカードが取り込んだ数百の魂が、襲い掛かる。それはさながら津波のように押し寄せて来て、ヴァルバトーゼを飲み込もうとする。

 

 それにヴァルバトーゼは目を細め、ザンバットソードを構え直すと、振り払うように横に薙いだ。それにより生じた斬撃波によって、津波のような大量の魂は一瞬にして霧散した。しかし、それでも尚、魂は大量に存在し続けている。

 

 それを見て、アーカードはそれを見届ける。

 

 死の河は、やがて、ヴァルバトーゼを完全に呑み込んだ。そうして静寂が訪れた中、アーカードは呟く。

 

「終わってしまったのか」

 

 それは、悲しみを帯びたように、呟く。

 

 戦いが終わりは、アーカードにとっては、落胆でもあった。

 

 だが、それはすぐに覆される。

 

「っ」

 

 同時に、死の河から現れたのは、鎧だった。

 

 漆黒の鎧。

 

 ガチャリという音と共に、ゆっくりと歩く。

 

 その鎧は、本来ならば今は存在しないはずだった。

 

 だが、この場で、幾つもの奇跡が重なった。

 

 ヴァルバトーゼ自身が吸血鬼としては高位の存在である事。

 

 紅渡を含めた仲間達の力を借りた事。

 

 そして、かつて、それを身に纏っていた者が持つザンバットソードを持っていた。

 

 それらが重なり、それと同時に魔力が最大まで高まった結果。

 

「まさか、この目で再び見るとはな、闇のキバ」

 

 それは、最初に造り出されたキバの鎧こと、ダークキバ。

 

 数多の奇跡が重なった事によって、姿形だけだが、確かに再現された。

 

 そして、それは、ヴァルバトーゼの力を十全以上に引き出すには十分だった。

 

「煉獄に囚われし魔獣よ」

 

 それと同時に、ヴァルバトーゼは構える。

 

 すると、ヴァルバトーゼの足下から出てきたのは紋章。

 

 その紋章は、そのままアーカードを完全に拘束する。

 

「我が命に従い」

 

 そして、アーカードや、死の河の上空に、現れたのは、数え切れない程のザンバットソード。

 

 それらが、真っ直ぐと構える。

 

「悪辣なる異形を現す」

 

 それらを見て、アーカードが浮かべたのは、笑みだった。

 

「さぁ、殲滅タイムだ」

 

 その言葉を最後に、それらの向けて、ザンバットソードが降り注いだ。

 

 雨のように降り注いだそれらは、アーカードを含めて、突き刺さっていく。

 

 大きな爆発を起こし、それは同時にロキと戦っていた兵藤の方まで届いた。

 

「本当に、一体、どんな戦いをしているんだ」




今回の話に関しては、投稿前に少し変更させて貰いました。
理由としては、ラストの場面で、ヴァルバトーゼに関して。
本来ならば、ダークキバではなく、フルーク・フーデにする予定でしたが、現状のメンバーの中で、最もダークキバが似合うのは、ヴァルバトーゼではないかと思い、書き直させて貰いました。

ドラルクの作戦は

  • 笛で渡達を呼ぶ
  • 鬼舞辻を噛んで、支配下に
  • 下剋上しそうな鬼達を仲間にする
  • アーカードの旦那を呼ぼう
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