修学旅行当日。
先日のデート騒ぎで、既に俺は疲れ果てて、そのまま席でぐったりと座り込んでいる。
今回は、さすがに全員で一緒に参加という訳ではない為、いつもよりも少しは静かな雰囲気で移動する事になった。
「…なぁ、渡」
「なんだ?」
「いや、思いっきり聞きたいけど、なんで、お前、膝の上に忍野ちゃんがいるのに、平然としているの」
「こういのに、慣れたから」
俺はそう言いながら、兵藤からの指摘を特に気にせずに答える。
他のメンバーとは違い、ある意味、一番行動を共にする事が多い。
だからこそ、ある意味、この修学旅行で、おそらくはただ一人だけ同行しているメンバーだろう。
「いやぁ、にしても、紅にこんな可愛い子がいるとはねぇ」
「色々と事情があってね、一応先生にも許可は貰っている。多分、迷惑をかけない」
「まぁ、それは別に良いんだけど」
そうしていると共に、俺達が目に向けたのは。
「金髪幼女サイコー」
「あの変態をどうにかしないと」
「…」
それは、兵藤とよく一緒に行動している二人の内の一人。
どうやら、ロリコンだったらしい。
「本当にこいつらに会わせない方が良いなぁ」
そうしている間にも、俺達は無事に京都に辿り着く。
京都に辿り着いた後の自由行動。
その自由行動では兵藤達と一緒に、行動する事になった。
「んっ、忍の奴はどこにいった?」
そうして、行動していると、ふと忍がいなくなった事に気付く。
周りを見ても、いなかった。
そうして、周りを見ていると、ふと、見覚えのある人影が。
「あっ、こんな所にいた」
「んっ」
俺はそのまま近づき、声をかける。
振り返った少女。
それは、雰囲気や目つき、様々な個所で忍と似ている。
「あれ、人違いだった、ごめんね」
「…気にするな、特に迷惑ではないからな」
「そっか、あれ、でも、小さい子がこんな所で一人って、迷子?」
「迷子ではない」
ふと、気になった事もあり、俺は聞いてみると、彼女はそのまま溜息を吐く。
「…少し気になる物を探しに来ただけだ」
「そっか」
その態度も、どこか忍と似ていた事もあり、俺はどうするべきか悩んだ。
それと共に、俺はふと、ある物を取り出す。
「さっき、間違えたお詫びだ、良かったら」
「…ドーナツ?」
「まぁ、俺と一緒にいる奴が好きな物だ。
良かったら、食べてくれ、じゃあな」
それだけ言い、俺は、すぐに忍を探し始めようとする。
「…京都で既に九尾は攫われている。犯人は英雄とか名乗る馬鹿者だろうな」
「えっ?」
突然の事で、俺は思わず振り返ってしまった。
だが、既に、そこには少女の姿はなかった。
「…どういう意味だったんだ?」
その言葉に、何を意味するのか、その時、俺はまだ知らなかった。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう