京都駅から一駅隣の稲荷駅。
そこから下車すると、伏見稲荷への参道へと向かう事が出来る。
鳥居を抜けると大きな門に出て、その両脇には狛犬の様な狐の像が立っている。
俺は、そこから、一緒にいる兵藤達と一緒に行動していたのだが、忍によって、道を外れて、別ルートを進んでいる。
「いきなり、なんで別ルートを?」
「お前、さっき、誰と会ったんだ?」
「誰って、分からねぇ」
それが、正直な答えだった。
「見た目は忍、そっくりだったけど、もしかして姉か妹がいたりする」
「そんなのは、忘れたわ。だが、もしかしたら」
「んっ?」
そう俺の言葉と共に、忍の方は何か心当たりがある様子だ。
「……京の者ではないな?」
そんな事を話していた時だった。
後ろからの声に振り返るとそこには巫女装束を着た小さな狐耳の少女がいた。
「えっと、はい、修学旅行で来た者ですけど」
「人間ではない気配、まさか、かかれ!」
「えぇぇ!?」
そう、困惑する俺を他所に、少女の号令に合わせるように現れたのは異形。
それらの特徴を見る限りでも、カラス天狗だと思われる。
いきなり、なぜ、戦闘になったのか、困惑するが。
「おいおい、京都に来て、これは一体なんだよぉ!」
そうしていると、俺の鞄の中に隠れていたキバットが、それらの攻撃を防いでくれる。
「なっ、小さな蝙蝠?」
「さっそくで悪いが、行くぜ、キバット!」
「おうよっ、ガブリ」
それと共に、キバットは、俺の手を噛みつくと共に構える。
「変身!」
それと同時に、俺は瞬時にキバへと変身すると同時に構える。
「なっ」
「んっ?」
俺が、キバへと変身すると共に、目の前にいる狐耳の少女は何やら驚いた様子で、こちらを見ていた。
「まさか、吸血鬼の王なのか」
「いや、王とは呼ばれているけど、俺は別に王でもなんでもないけど」
未だに周りからはなぜか王と呼ばれているが、どういう理由かよく分からない。
「お主に聞けば、母上の居場所を教えてくれるのは、本当なのか!」
「いや、母上って、誰だよ?」
俺は思わず、聞き返してしまった。
それは、その場にいた全員も俺の方へと眼を向ける。
「私の母、九尾の八坂です」
「九尾」
その言葉と共に、俺が思い出したのは、忍そっくりの女の子から言われた言葉。
「もしかして、この事だったのか」
「知っておるのか?」
「犯人は英雄とか名乗る馬鹿者だと聞いてるが」
「英雄、それは一体」
「そこまでは、さすがに俺も分からない」
それだけ言うと共に、残念そうに俯く。
「なぁ、詳しい事を教えてくれないか?
もしかしたら、力になれるかもしれないから」
「おい、いきなり何を言っている? 」
「いや、さすがに子供の母親が攫われて、放っておく事はできないだろ、普通に」
それに対して、忍は溜息を吐く。
それと共に、そんな忍を見て、少女は驚く。
「あっあの」
「あぁ、なんじゃ?」
「あの、もしかしてですが、あなた様はキスショット様でしょうか?」
「…あぁ、しまった、すっかりと忘れておった」
「えっ?」
何やら、忍がふと、何やら思い出して、苦い顔をしているようだが、一体、何をしたんだ?
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう