修学旅行二日目。
忍が、因縁の相手がいるという事もあり、俺達は警戒しながらも、その日は行動する事になった。
幸い、それらの相手は、合流したアザゼル先生達が行ってくれている事もあり、俺達はそのまま京都の観光を行う事になった。
なったのだが。
「これは一体、どういう状況なんだ」
俺は何時の間にか、まるで誘われるようにして、どこかの団子屋へと入っていた。
その団子屋の前にある椅子に座っており、その隣には、見覚えのある人物がいた。
「それで、聞きたいけど、もしかしてお前が最後の吸血鬼?」
「まぁ、そういう事になるな、初めましてだな、吸血鬼の王、紅渡」
そう、俺に向けて言った少女。
その少女の容姿は、忍と共通点があり、目の色ぐらいしか違いがないぐらいだった。
「名前を聞いても?」
「まさか、情報収集をほとんどしていなかったのか?」
「いやぁ、俺はそういうのからっきしで、ほとんどドラルクに任せているから」
ドラルクは知識方面ならば、メンバーの中でも3番目に高い。
ついでに、一番はアルクェイドさんで、2番目はヴァルバトーゼさんだが、この2人よりも分かりやすく教えてくれるので、解説役としてよく頼っている。
「はぁ、まぁ良い。
私の名はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、まぁ悪の魔法使いとして有名な吸血鬼だ」
「・・・」
「ほぅ、名前はどうやら、知っているようだな」
「いや、名前が長くて、分かりにくい」
「お前は、本当に、変わり者のようだな」
俺の一言に対して、彼女は若干呆れた様子で、見ていた。
「うぅん、なんて呼べば良いんだろうか」
「ちっ、だったら、エヴァで良い。
だいたいの奴はそう言う」
「そうか、だったら、エヴァはなんであいつらと手を組んでいるんだ?」
「いきなり直球だな」
俺の言葉に対して、エヴァは呆れたような目でこちらを見る。
「いや、本当に疑問だよ。
実際にDIOやシャルティアに鬼舞辻は何かの目的の一致。アーカードさんは、そんな奴らを一網打尽にする為にいただけ。赤夜さんは人質を取られている。
だからこそ、エヴァが一緒にいる理由は何かなと、気になって」
「・・・別に大した理由はない。赤夜とは少し知り合いでな、奴に頼まれたからだ」
「そうなんだ、だったら、人質はどうにかなるのか?」
「面倒な事に、それの解決策が見つからない。
その解決に必要な物を手に入れるにも、下手に手を出せば、面倒な事になるからな」
「そうなんだ、けど、意外とお人好しなんだね?」
ここまでの話を聞くと、多少、プライドが高く傲岸不遜に見えるけど、根は良い奴だ。
「・・・どちらでも良い。
まぁ、お前ら側についても、私は特に損はない」
「本当か、だったら「だが」えっ?」
「その為には条件がある」
それと共に、エヴァはこちらを見る。
「お前が私の下僕になれ」
「えっ?」
その言葉にどういう意味か、思わず首を傾げる。
「えっと、下僕って、なんでまた?」
「なに、それ程特別な理由など「そういうのはお断りだ」ちっ」
そう考えていると、俺が座っている椅子が壊れる。
見れば、そこには鎖で巻かれたザンバットソードがあり、同時に合流していた忍がいた。
「どうやら、本当に儂にそっくりのようじゃな、そっくりさんよぉ」
それと共に忍は、真っ直ぐとエヴァを睨み付ける。
だが、それに対してエヴァは。
「そっくりか」
何やら顔を俯く。
それと共に身体を震わせていた。
「そっくりだと、笑わせるな、今の貴様と私が同じだと?
本当に同じだったら、私にもあるはずだ」
それと共になぜか俺を見つめた。
同時に忍は舌打ちをする。
「嫉妬か」
「あぁ、この際、嫉妬だと言わせて貰おうか。
だからこそ、貴様を倒して見せよう」
「やれる物ならば、やってみろ」
それと共に睨み合っている。
これは不味い。
そう思った時だった。
「・・・先日の伝言は既に伝わっているならば、次に警戒しろ。夜になれば、英雄だけではない。鬼舞辻の奴から刺客が来る」
「なんだって?」
そう、首に傾げていると、こちらに何かを投げる。
それは人形のようで、中にはメスがある。
丁度、血を吸い取れるような。
「それに血を入れて、送れ」
それだけ言うと、去って行った。
「追いかけるぞ」
「今は駄目だ」
「逃すつもりか?」
「今はそれよりも情報を整理しないと、もしもエヴァが言っていた事が本当だったら、ヤバいから」
「・・・ちっ」
それと共に忍は、不機嫌な様子で、俺の腕を掴む。
「忍?」
「とにかく、今日は一緒にいるぞ」
そのまま、二日目は、なぜか不機嫌な様子で、俺と一緒にいた。
その理由は一体、なぜか、俺には分からなかった。
ドラルクの作戦は
-
笛で渡達を呼ぶ
-
鬼舞辻を噛んで、支配下に
-
下剋上しそうな鬼達を仲間にする
-
アーカードの旦那を呼ぼう