「一時は、どうなるかと思ったよ」
「いや、普通に何事もないように言っているけど、結構ヤバい状況だったぞ、本当にお前達」
俺と忍は、なんとか周りにいる人から注目を浴びないように隠れながら、脱出した後、兵藤達と合流した。
それと共にアザゼル先生に、先程までの報告を言う。
「それ程にヤバい奴らなんですか?」
「あぁ、未だにその正体が分からず、隠密に長けているだけではなく、実力もおそらくは最上級悪魔と変わりない奴らが多くいると聞く。そんな奴らに囲まれながら生き残る所か、殲滅するとは、はっきり言うと頭可笑しいぞ」
「そこまで言うか」
俺は思わず言いながらも、修学旅行を終えた後の決闘の事を考える。
あの鬼は、他の鬼に比べれば、まだ道を踏み外していない感じがする。
あそこまで大虐殺を行っておいて虫の良い話かもしれないが、なんとか殺さずにすませたい。
「まぁ、それは帰ってから考えるとして、兵藤達の所も何か分かったのか?」
「それが、今回の事件は、そっちが教えてくれた情報通り、英雄派の奴らの仕業だと分かった。
けど、どこで行われるかまでは」
「という事はやっぱり、なんとか決闘で勝たないといけない訳か」
今回の1件を知っていると思われるエヴァ。
彼女の情報を得られば、事件の解決は大きく前進する。
「そのエヴァっていう吸血鬼はやっぱり強いのか?」
「さぁ、俺はそれはあんまり」
正直に言えば、俺は吸血鬼の事もあまり詳しくない。
だが。
「それだったら、私が知っています」
「えっ、ロスヴァイセさん、本当ですか!」
それは以外な情報提供者という事で、俺達も驚く。
「えぇ、彼女は確かに吸血鬼ではありますが、同時に魔法使いとしても有名でした。
私も、色々な資料を読みましたが、彼女は数多くの魔法を使える事もあり、私が知る限りでは吸血鬼で最も魔法を使いこなすのは彼女だと思います」
「まぁ、確かに」
俺達の中でも、最も魔力に長けているのはスタズさんで、規格外の魔法を使う事が出来るのはアルクェイドさんではある。
だが、彼らが魔法を使いこなせているのかと聞かれれば、2人共首を傾げるだろう。
そう考えれば、エヴァは、ある意味、これまで戦った事のない相手だろう。
「それに対して、忍はある意味、脳筋だからな」
「まぁ、否定はしない。
儂はそういう細かいのは苦手だからな」
そう、言われてみれば、2人は見た目は同じだが、中身はまるで違う。
「それで、決闘の場所は既に知っているのか?」
「少し前に教えられた。
そこで決闘を行うらしい」
「・・・そうだな、そうなると、少し手に入れたい物がある」
そう言った忍は、立ち上がる。
「渡、少し送ってくれないか?」
「送るって、どこに?」
「儂の刀を、取りに行く」
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう