ハイスクールV✕7   作:ボルメテウスさん

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鬼の死

「ぐっ、まさか、こんな事になるとはっ」

 

その呟きと共に鬼舞辻 は周囲を見渡す。

先程まで、無限城にいたはずの自分達が、何時の間にか地上へと移動していた。

それは、無限城を管理していた鳴女が死んでしまった事を意味をする。

だからこそ、多少の冷静さが無くなっていた。

それだけだと考えていた。

だが。

 

「ひぃ!」

 

周りを見れば、それが軽いトラブルだと思える程だった。

アーカード自身が、魂から生み出された死の河と言える光景。

鬼舞辻 を守るように、周囲には鬼達はいる。

だが、死の河と言える程の物量によって、鬼達は蹂躙され、死んでいく。

 

「どうなっているんだ、奴は、死んだはずではないのかっ」

「それは、お前達の勝手な判断だ」

 

その声には、鬼舞辻 は恐怖を感じていた。

 

「貴様は、ヴァルバトーゼとの戦いで死んだはずだ!

何よりも、なぜ、お前が私を始末しようとする!」

「なぜ、始末しようとする?馬鹿な事を、元より、私はお前達の仲間のつもりではない」

 

その言葉と共に、鬼舞辻 側の勢力がまた1人、いなくなる。

それは、彼が、最も強い黒死牟が消えていた。

 

「くっ」

 

だからこそ、鬼舞辻 の思考は既に決まっていた。

それはすぐに、その場から逃げようとした。

だが、これまで転移を担当していた鳴女は死んでいた。

 

「そして、私と彼の間で行われたのは命懸けの決闘であるのは間違いない。

ただ、それだけであり、生死が決着の条件ではなかった。

勝敗が決したら、終わった。

ただ、それだけの話だ」

 

そうしている間にも、鬼舞辻 の前に、アーカードがその姿を現す。

両手には、馴染み深い銃を持っており、ゆっくりと鬼舞辻 に近づいていた。

既に鬼舞辻 側の鬼は残っていない。

そして、自身と目の前にいるアーカードとの戦闘能力の差は既に理解している。

だからこそ。

 

「っ!」

 

鬼舞辻 は、その身体を爆散した。

無惨は自らの肉体を弾けさせ、1800個の肉片となって逃亡しようとする。

だが。

 

「それで、逃げられるとでも思っているのか」

「っ!」

 

それだけでは、アーカードが造り出した集団を抜け出す事は出来なかった。

 

「おそらくは、私などが手を下さなくても、お前を倒す人間はいずれ現れるだろう。

だが、その間にも、多くの人間が死ぬだろう。

どのように素晴らしい人間でも、幼い子供の時には弱い。

だから、貴様のような奴は、ここで駆除しなければならない」

 

その一言が、鬼舞辻 の、最後に聞いた言葉であった。

そして、最後に思った事は。

 

(奴を、ここに招いた事自体が、失敗だったか)

 

そうして、鬼舞辻 は、この世から去って行った。

ドラルクの作戦は

  • 笛で渡達を呼ぶ
  • 鬼舞辻を噛んで、支配下に
  • 下剋上しそうな鬼達を仲間にする
  • アーカードの旦那を呼ぼう
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