「いやぁ、こうやって、のんびり出来るのは、本当に久し振りだねぇ」
「いや、これって、のんびりと言えるんですか」
そう言いながら、俺は、目の前の光景を見ながら、思わず呟いてしまう。
現在、俺はアルクェイドさんと一緒に、映画を見に行っている。
だが、見に行っている場所というのが、ハリウッド。
つまりは海外である。
俺自身、海外に何度も行っているが、現地の言葉は、ほとんど知らない。
何よりも、ここまでの移動は、ほとんどアルクェイドさんのとんでもないスペックで移動した為、俺派疲れ果てていた。
「まったく、こういう無茶苦茶な奴を相手にするのは疲れるだろうな」
「まぁ、そうですねって」
そう、俺に話しかけてきた声に、疑問に思いながら、振り向く。
見つめた先には、まるで吸血鬼を思わせるスーツを身に纏った男性がいた。
その首にはピンク色のトイカメラが目立つが。
「えっと、あなたは「っ」アルクェイドさん?」
そう、俺がその態度に疑問になって、見つめる。
「あんた、何者」
「ほぅ、気づいたか」
「えっ?」
その言葉は、アルクェイドさんのこれまで見た事なかった。
「……」
「そう、キレるな。
別にそいつを殺すつもりはない」
「その言葉を信用するとでも?」
「別にどちらでも構わない、なんだって」
それと同時に、俺は何かに吸い込まれる感覚がした。
同時にアルクェイドさんは、それを見て、驚きの表情をしていた。
目の前に現れたのは壁。
まるでオーロラを思わせるような壁。
それに気づいたアルクェイドさんは、すぐに壁へと近づくが、こちらを通る事は出来ない。
「っ!」
「さて、これでゆっくりと出来るな」
それと共に、何事もないように、目の前にいる男は俺の後ろにいた。
周囲を見ても、見た事のない場所。
「お前は一体」
「ただの通りすがりだ。
何よりも、今からやる事には変わりない」
「何をするつもりだ」
「お前を鍛える。徹底的に」
「鍛えるって」
「お前、今のままで、戦いに勝てると思っているのか」
その言葉に、俺は顔を曇らせる。
「勝てないでしょうね、正直に言えば」
「ならば、それを引き出す。命懸けでな」
同時に、彼は不敵な笑みを浮かべる。
「まぁ、お前ではないキバに、俺とはかなり因縁がある。
そして、俺としては、そいつに対しては、多少だが、ムカついているからな。
いわゆる八つ当たりも籠めて、やらせて貰う」
やはり、キバの事を知っている。
この人は一体。
それよりも。
「八つ当たりって、一体」
そう、俺が問いかけている間にも、目の前にいる人は、懐から取り出したのは、何かの機械。
それをそのまま腰に当てると共に、手に取ったのは一枚のカードだった。
「変身」『KAMEN RIDEDECADE!』
鳴り響く音声、それと共に目の前にいる男の姿は大きく変わる。
その顔はまるでバーコードを思わせる仮面を身に纏っており、全身がピンク色の戦士へと変わった。
「っ」
瞬間、俺もまた、全身の細胞が、警戒するように構えていた。
「それじゃ、始めるとするか」
「キバット!」「おぅ、キバって行くぜ!!」
俺はすぐに叫びと共に、俺の懐から飛び出たキバットは、そのまま俺の手を噛み、そのまま走る。
「変身!」
同時に俺はキバへと変身し、そのまま蹴り上げる。
眼前にいるその人物は、その攻撃に対して、軽々と受け止める。
だが、俺はすぐにその蹴りを連続的に叩き込みながら、相手の動きを見る。
(強い)
これまでの誰よりも強く、そしてその戦い方は、明らかに手慣れたものだった。
そして、何よりも、まるで俺の動きをまるで手に取るように分かっている。
だからこそ、俺はすぐさま、距離を取りながら、再度構える。
「どうしたんだ、攻めてこないのか」
そう、挑発する言葉に対して、俺はゆっくりと構える。
「攻めてこないのか、だったら」
それと共に、その人物が手に取ったカード。
先程の変身を行った際に使ったカードという事で、警戒していると。
「なっ」
そこに映っていたのは、キバ、つまりは俺の姿だった。
「ふっ」『KAMEN RIDE KIVA』
鳴り響いた音と共に、その姿がさらに変わる。
その姿は、ベルトにはキバットがいない以外は、まるで変わらない。
キバが、そこにいた。
「キバが、なんで」
「さぁ、それは、お前自身で確かめてみたら、どうだ」
その言葉に対して、俺は即座に動いた。
だが、相手であるキバもこちらに向かってきたのを見て、思わず足を止める。
何をするつもりなのか分からず、しかし俺は迷わず拳を叩き込む。
それに対して、相手は軽くかわすと共に、腕を掴むと同時に投げ飛ばす。
背中から地面に叩きつけられた瞬間、痛みを感じる。
だが、相手のキバは、それを許す暇はなかった。
振り上げた右脚が、真っ直ぐと俺に叩き込まれ、それを何とか防御したものの、衝撃によって吹き飛ばされる。
地面の上を転がりながらも体勢を整えようとした時、既に相手のキバはこちらに迫っていた。
「おいおい、キバは、まだ、そんなもんじゃないだろ!!」
「っ!」
それと共に放たれた一撃に対し、俺は咄嵯に避けようとする。
しかし、それよりも早く、相手の放った蹴りが腹部に入り、鈍い音が響く。
その一撃を受けた事により、俺は再び宙へと浮かび上がり、今度は背後にあった岩壁に激突する。
全身を襲う激痛に耐えつつ、なんとか立ち上がろうとする中、相手が近づいてくる。
それに合わせるようにして、俺もまた、立ち上がる。
「おい、まだ終わっていないだろ」
「当たり前だ」
俺はそう言いながら、立ち上がる。
目の前にいる人物が、何を目的にしているのか、分からない。
だが、ここで、俺が倒れている場合ではない事だけは分かる。
「どこまでやれるか、見せて貰おうか」
その言葉と共に、俺とキバの戦いは再び始まった。
戦いながらも、俺自身、感じた事は一つ。
眼前にいるキバの基本的な能力は俺と同じだ。
まるで鏡合わせのように、その性能にほとんど差はない。
だが、こうして俺が圧倒されている訳。
それは、間違いなく、相手のキバの方が圧倒的に戦闘の経験が豊富な為だろう。そもそもの話として、俺には経験が少ないのだ。
もちろん、今まで戦った敵の中には強い奴もいたし、何度もピンチになった事もある。
だけど。
「乗り越えてやる!!」
そう叫ぶと同時に、俺は蹴り上げて砂を巻き上げながら宙に飛び上がった。そして、そのまま空中で一回転して踵落としを放つ。しかし、それを難なく受け止めると、キバはその足を掴んで放り投げた。空高く舞い上がる俺。それを追いかけるように飛翔するキバ。一瞬にして視界から消えた俺達は、次の瞬間には激しい空中戦を繰り広げていた。互いに拳や足を振り回し、打ち合い、弾き合う。
互いの攻撃を行っていきながら、その戦い方を、俺は、自分の中に吸収していく。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう