「はぁはぁ」
疲れ果てた身体を、少しでも休ませるように、俺は砂浜の上で、身体を大の字に広げながら、寝転がっている。
あれから、どれぐらい時が経ったのか分からない。
それでも、全身がほとんどがボロボロの状態であり、少しでも体力を回復させる為に、大きく息を吸っているのが、現状。
「ふむ、まぁまぁだな」
だが、そんな俺の様子を見ながらも、俺以上に身体を動かしてるはずの人物である士さんは、飄々とした態度で水を飲んでいた。
この人の名前を知ったのは、最初の戦いが終わった後であり、それ以降は士さんと呼んでいる。
「それで、士さんがこの世界に来た役割って、何なんですか?」
「さぁな、だが丁度、キバという単語を聞いたからな。
とりあえず、お前を鍛えれば、なんとかなると考えただけだ」
「そうなんですか」
そう、俺はなんとか体力が回復して、座る。
「まぁ、現状のお前の状態も分かった。
何よりも、解決方法も既に分かった」
「解決方法って」
「お前がキバの鎧の力を十全に使える方法だ」
「「えっ」」
それには、俺もキバットも思わず叫んでしまう。
「どういう事なんだよ、それって」
「それに関してだが、どうやら俺の知っているキバとは少し違うみたいだ。
どちらにしても、それを引き出すには、何か強いきっかけが必要だ」
「きっかけって、それは一体」
「それは、んっ?」
そう、士さんが言っていた時だった。
何かに気づいたように、士さんは見つめる。
それは海の向こう側のようで、驚いた表情をしていた。
「おいおい、マジかよ。
全く、とんでもない奴に好かれたようだな」
その一言に対して、疑問に思っている間にも、俺と士さんの間に誰かが入った。
その人物が誰なのか、すぐに分かった。
「アルクェイドさん」
「やっと見つけた、大丈夫!!」
アルクェイドさんは、心底心配したように、俺を見つめていた。
「えっと、はい、大丈夫です。それにあの人は「その傷は、奴がやったのね」えっと」
「そう、だいたい分かったわ」
そう、俺の言葉を聞く前に、既にアルクェイドさんは士さんを睨んでいた。
「まったく、過保護も良い所だな」『KAMEN RIDEDECADE!』
瞬間、既にアルクェイドさんは士さんに向かって接近し、拳を振り下ろしていた。
それに対して、士さんは、既に変身していたが、その衝撃はかなり重く、かなりの距離を吹き飛ばされた。
「えっ、ちょ」
困惑する俺を余所に、二人の戦いが既に始まっていた。
「本当に厄介な奴が揃っている世界だなぁ」『KAMEN RIDEDZERO ONE!プログライズ!飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a riderkick.』
鳴り響いた音声と共に、士さんの姿が変わる。
俺の時のようなキバとは全く異なる姿へと変わる。
それは、まるで飛蝗を思わせる戦士であり、まるで機械を思わせる。
「よっと」
それと共に士さんは、まるでアルクェイドさんの動きを予測するように、攻撃を躱していく。
「へぇ、人間の技術が極限まで高めた存在ね。
けど」
それと共に、アルクェイドさんは、その手から生み出したのは、木の蔦。
それを、地面へと伸ばし、そのまま宙へと飛ぶ。
「こういうのは、対応出来るかしら」
その言葉と共に地面から持ち上げたのは、巨大な岩。
その岩は、真っ直ぐと、士さんへと襲い掛かる。
「余裕でな」『KAMEN RIDESABER!烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!』
鳴り響く音声と共に、炎を纏った剣を手に取った士さんの姿が、また大きく変わる。
肩には炎を思わせるドラゴンを背負っており、同時にその手に持つ剣から放たれるのが、聖剣である事が分かる。
「聖剣使いにも慣れる訳ね」
その言葉と共に、アルクェイドさんは、その手に瞬時に剣を作りだし、そのまま接近する。
士さんは、その手に持つ炎の剣と、激しい剣劇を行う。
「ぐっ」
その衝撃は凄まじく、周囲を破壊する勢いで、行われている。
だが、それだけではなかった。
「だったら、今度は、お前にも馴染みのある悪魔の力で相手をしてやるよ」『KAMEN RIDERevice!バディアップ!オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!』
鳴り響く音声と共に、一瞬だけ、士さんの姿が分身する。
それと共に、二人の士さんに、巨大なスタンプで覆われると、姿が変わる。
二人の士さんの特徴は、恐竜であるが、片方は俺達のようなヒーローを思わせる姿に対して、もう片方はまるで着ぐるみを思わせる姿。
「へぇ、面白いじゃないの」
その言葉と共にさらに戦いは激化していく。
二人になった事で、手数を増やした士さんは、そのままアルクェイドさんに攻め込んでいく。
それに対して、アルクェイドさんは、大振りな攻撃や、爪による斬撃で、対応していく。
「これは、まずいかもしれない」
それは、二人への心配もあるが、それ以上に、このまま戦いが激しさを増していくとどうなるのか、分からない。
ここまでの戦いで、アルクェイドさんが徐々にだが、本気を出し始めている。
未だに、俺が近くにいるという配慮もあってか、かなり被害は抑えている様子だけど、士さんがかなりの強さもあってか、そのリミッターが徐々に外れていく。
「まったく、じゃじゃ馬だな。
だったら、狐の神様で、相手をしてやるよ」『KAMEN RIDEGEATS!DUAL ON!GET READY FOR BOOST & MAGNUM!READY FIGHT』
それと共に、再び士さんの、姿が変わる。
その印象は、最初に変身したゼロワンと似た機械のアーマーを身に纏っているが、飛蝗から一転して、狐。
それと共に士さんは、いつの間にか手に持っていた銃を構えていた。
それは、未だに戦いが終わらない事が分かる。
「キバットっ、行こうっ」
「おいっ無茶だぞ」
「分かっているけどっ、止めないと」
ここで、止めなければやばい。
『渡さんは、どうして止めたいんですか?』
なぜか、その声が聞こえた。
「別に大した理由はない。ここまで、俺を心配してくれて、駆け付けてくれたアルクェイドさん。そんな彼女を、このまま、不幸にさせたくない。
ただ、それだけ」
『渡さんは本当に変わりないようですね』
「というよりも、お前は一体、どこにいるんだ?」
『私は、最初からあなたと一緒にいましたよ。
だからこそ、私を呼んでください』
「よく分からないけど、だったら、お前の名を教えろ」
『ならば、同時に叫んでください、私の名を』
その言葉と共に、俺はそのまま手を上に掲げる。
「来い!『タツロット!』」
その言葉と共に、俺の身体から、それが飛び出した。
「お前は」
「どうも始めまして!私の名はタツロット!あなたに宿っている神器です」
「神器!?」
それには、俺も驚きを隠せなかった。
「神器って、えっ、嘘だろ、というよりも、どういう事?!」
「そんな事よりも、今は彼らを止める事が先決ですよ!行きますよ!!」
その言葉と共に、既にキバへと変身していた俺の鎖を切り裂く。
「今こそ、全力を制御する時!禁手!!」
「っ」
その瞬間、キバの鎖が完全に砕け散る。
それと共に、キバは、黄金の輝きを放つ。
未だに、どういう状況が分からない。
だけど、今は。
「二人を止める事が先決だ!」
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう