「本当に、無事で良かったよぉ」
そう言いながら、俺を心配していたナズナちゃんが涙目になりながら、背中に抱き締めていた。
その膝の上には、忍がかなり不機嫌な様子で座っていた。
「あの、なんとかしてくれませんか、ヴァルバトーゼさん」
「それだけ、お前の事を心配していたんだ。それぐらいは許してやれ」
「うぅ」
それを言われたら、さすがに俺もそれ以上は文句は言えない。
「それにしても、まさか渡が神器を持っていたとは、驚きを隠せないがな。
確か、君は」
「初めまして、私、タツロット!神器としての名は『黄金龍の腕輪』で、まぁ、簡単に言えば、体内のエネルギーを自在に操れるようになります」
「体内のエネルギーをか」
「まぁ地味ですけどね」
「いや、それはある意味、便利かもしれないな。
なんだって、人間で言う所の火事場の馬鹿力や力をセーブする場面などを、正確に行えるのだからな」
「そして、キバの鎧を身に纏った渡さんだからこその禁手が『黄金龍の羅針盤腕輪』自身の体内だけではなく、身に纏っている鎧、武器、それらのエネルギーを自在に操れます」
「つまり、黄金のキバの鎧のエネルギー制御は行えるだけではなく、もしかして」
「えっと、そのザンバットソードという制御もおそらくは」
それを聞くと、忍は、何やらさらにむすっとした様子を見せていた。
「いや、だけど普段から、禁手は出来ないから、忍、そのまま管理をお願い出来るか?」
「・・・そうだな、そう言われたら、仕方ないな」
それと共に、少し機嫌が良くなった気がする。
「それで、タツロットは、今まで、なんで俺から出てこれなかったんだ?」
「その原因は、キバの鎧にあります」
「キバに?」
それに対して、俺もアルクェイドさんも首を傾げた。
だが、アルクェイドさんは、それは一瞬であり、すぐに分かったように手を叩く。
「あぁ、鎖ね!」
「鎖って、キバの鎧の力を抑制する為の」
「えぇ、その鎖の影響もあり、私自身も通常の神器よりもかなり強固な封印をされていました。
私自身が解放出来たのは、以前の戦いで鎖が完全に砕け、一時的にキバの鎧の封印が全て解放されたおかげです」
「そうか」
それを言われば、確かにあの戦いにおいて、俺は初めて全ての封印を解いて、キバの力を発揮した。
「その後は、何度か呼びかけましたが、鎖の封印はまだ不完全でした。
だけど、あの士さんとの戦いの最中で、徐々に力が高まると共に、封印の鎖も緩まって、ようやく私が出てくる事が出来ました!」
「つまりは、どちらにしても、渡の成長がなければ、キバの鎧は完全に解き放たれなかったという訳か」
その言葉に、俺も納得した。
「とにかく、これからもよろしくお願いしますよぉ、渡さん!」
「あぁ、頼むぞ」
それと共に、俺は新たな仲間が加わった。
そして、残る敵はアークとDIO。
最終決戦は、既に間近まで迫っているのは、間違いないだろう。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう