ハイスクールV✕7   作:ボルメテウスさん

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最終決戦

「「変身」」

 

 俺達の、互いの言葉が重なると同時に、その姿は一気に変わる。

 

 これまでと同じくキバの鎧を身に纏い、アークは、その身にアークの鎧を身に纏った。

 

 その大きさは、俺よりも遙かに大きな身体であり、俺の全身が、丁度アークの足と同じぐらいの大きさである。

 

「行くぞ、タツロット!」『勿論、準備は万端ですよ! 変身!!』

 

 同時に俺もまた、タツロットを腕に装着すると共に、エンペラーフォームへと変身する。

 

 それに合わせるように、影の中に仕舞っていたザンバットソードが俺の目の前に現れ、そのまま掴む。

 

 すると、ザンバットソードに纏っていた鎖は、そのまま一匹の蝙蝠へと代わり、そのまま刀身を噛み付く。

 

 こいつは、ザンバットソードの力を十全以上に発揮するように、鎖が変化した姿であり、タツロットがコントロールする事によって、発現出来た。

 

 まさに、現状の俺が出来る全力だ。

 

「ふんっ!」

 

 同時にアークもまた、その手に巨大な三叉槍を手に取る。

 

 おそらくは、俺の持つザンバットソードと同じく、奴が持つ最大の武器だろう。

 

 それと共にゆっくりと、互いの武器を向け合う。

 

「はあぁぁ!!」

 

 そして、互いに声を上げると共に、動き出す。

 

 まず先に動いたのは、アークの方だった。

 

 その巨体からは想像も出来ないような速度で接近し、俺に向けて巨大な三叉槍を振り下ろす。

 

 それを俺は、即座に回避するが、地面に叩きつけられた衝撃だけで、地面は大きく陥没する。

 

「くそっ!!」

 

 

 

 思わず悪態を吐きながら、今度はこちらから攻める為に動く。

 

 そのまま、ザンバットソードで、横薙ぎを放つ。

 

 それに対してアークは、振り下ろした勢いのまま、回転して槍を振るう。

 

 ぶつかり合った刃同士が火花を上げ、お互いの動きを止める。

 

「ぐぅ……」

 

 だが、それでも力の差は歴然であり、徐々に押され始める。

 

 このままではマズイと思い、一度距離を取る為に飛び退く。

 

 しかし、それは向こうも同じ事であり、すぐに追い付いてくる。

 

「ふっ!」

 

 一瞬にして懐まで入り込み、その巨大な拳を放とうとする。

 

 それに対し、咄嵯にザンバットソードを前に出し防ごうとするが、そんなものは関係無いと言うかのように簡単に砕かれる。

 

 ならばと、こちらも瞬時に蹴りを放ち反撃しようとするが、それもまた受け止められてしまう。

 

「ぐぅ……!?」

 

「ぬんっ!!!」

 

 そのままアークの腕が伸び、俺の首を掴む。

 

 だが。

 

『ガルルフィーバー!』

 

 タツロットの叫び声と共に、タツロットは瞬時にガルルセイバーを召喚し、そのまま接続する。

 

 それによって、巨大な刃を作り出した。

 

 俺はそのままガルルセイバーを握り締めると、一気に振り上げる。

 

 それと同時に、首にかけられていた腕の力が抜ける。

 

 だが。

 

『マミー』

 

 アークのベルトにある機械の蝙蝠から、鳴り響く音。

 

 アークは、その腕から包帯をこちらに向けて放つ。

 

 どうやら、俺と同じく、他の種族の力を使えるようだ。

 

 そうしている間にも、アークの腕から出てきた包帯は、次々と俺に向かって襲いかかってくる。

 

 それら全てを捌いていくが、やはり数が多いせいか、少しずつ体に巻きついてくる。

 

 さらには。

 

『メドゥーサ!』『マンドレイク!』

 

 先程の包帯と共に、蛇が、植物の蔦がこちらに向かって行く。

 

 だが。

 

『バッシャーフィーバー!』

 

 タツロットの声と共に、先程まであったガルルセイバーの代わりにバッシャーマグナムが接続され、俺の周囲に巨大な水による竜巻が起きる。

 

 それによって、俺に巻き付いていた全てが吹き飛ばされる。

 

 同時に生成した水の弾丸を真っ直ぐとアークに向かって放つ。

 

「ふんっ」『ガーゴイル!』

 

 だが、今度は、その身を岩の要塞を思わせる硬さに変え、耐えきった。

 

「だったら、砕け散れ!」『ドッガフィーバー!』

 

 そして、俺はドッガハンマーの柄尻に接続したタツロットから放出した紫色のエネルギー弾をドッガハンマーで野球のように打ち、アークに向ける。

 

「やはり、キバ。油断は出来ないな。ならば!」『ウェイクアップ!』

 

 その音声と共に、アークの胸元にある鎖が飛び散り、同時に現れたのは巨大な口。

 

 その口は、俺が放ったエネルギー球を簡単に呑み込む。

 

 それだけではなかった。

 

 周囲の物を呑み込むにつれて、その姿が大きく変わる。

 

 胸元は巨大な目、背中から蔓植物と炎で構成されたような"禍々しい巨大な翼と腕"が形作られている。

 

「なっ」

 

「はぁ!!」

 

 同時に、俺に向かって巨大な炎の弾を放つ。

 

 それは、これまでのどの攻撃よりも巨大であり、俺は簡単に吹き飛ばされてしまう。

 

「くくっ、この姿まで出すとはな。だが、ここまでだ。

 

 そのキバでは、俺を倒す事は出来ない」

 

「かもしれないな、けどな!!」

 

 俺はそのまま立ち上がる。

 

「キバット! タツロット! 限界を超えるぞ!!」「全く、お前って奴は」「えぇ、やりましょう!!」

 

 それと共に、俺は叫ぶ。

 

 それに合わせるようにキバの鎧もまた、変化していく。

 

 これまで黄金一色だった装甲に血のような赤が一部加わる。

 

 同時に胸元にある赤い部分も一部が黒くなっていく。

 

「なっ、なぜ、闇のキバだとっ」

 

「さぁ、ここからが、最終決戦だ」




ラストに出てきたエンペラーフォームに関しては、完全にオリジナルです。エンペラーフォームにダークキバの要素を加えたら、格好良いという浅ましい気持ちで作らせて貰いました。

ドラルクの作戦は

  • 笛で渡達を呼ぶ
  • 鬼舞辻を噛んで、支配下に
  • 下剋上しそうな鬼達を仲間にする
  • アーカードの旦那を呼ぼう
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