アークとの決戦から1週間程度が経過した。
俺達は、全員が揃って、テレビを見ていた。
「見て下さい!これが最近になって発見された月の新たな模様です!長年調査を行ってきたが、このような形が現れたのは、学会も大きな話題となっています。
「大きな話題になっているな、渡」
「うん、なんというか、俺もまさかあそこまで話題になるとは思わなかった」
俺達は絶賛、月に出来てしまったキバの紋章について、どうするか考えていた。
冥界で何やら大きな事件があったらしいが、俺達は、大きく関わらなかった。
どちらも、世界の崩壊を防ぐ為の大きな戦いだった為、ある意味仕方なかった。
「それにしても、どうしてくれるんだ、渡。
お前があんな無茶な事をしてしまったせいで、お爺様が「ふむ、だったら私も月で何か刻んでみるか」と結構ノリノリだったぞ」
「えっ、何それ、面白そう!あぁ、でも私ってば、一応、月に関係しているから。
あっ、これって、いわゆるプロポーズ!」
「それはないから、安心して下さい、アルクェイド」
「いつもの、脳天気な考えは捨てておけ」
「酷い!2人共、そういうのはどうかと思うよ!!」
そう、3人が話している間にも、俺は頭を抱えていた。
「本当に、どうしましょう、ヴァルバトーゼさん」
「過ぎてしまった事は仕方ない。
本来ならば許されない事だが、もしも地上であの威力の技が放たれれば、地上には大きな被害が出た。
そう考えれば、無人で、誰もいない月であったのは、不幸中の幸いだと考えても良いだろう」
「まぁ、確かにそうですね」
「何よりも、これまで月に行けた者は少ない。
そう考えれば、お前の今後の可能性がさらに広がったと考えれば良いだろう」
「ヴァルバトーゼさん」
そんな言葉を聞きながら、俺は思わず涙を流してしまう。
「にしても、こうして終わると、結構まったりと出来るなぁ、しばらくは戦いとか関わりたくないよなぁ」
「禍の団の連中も大人しくなっているし、クリスマスに何かするか?」
「何をすると言われてもなぁ」
そんな会話をしている時だった。
俺のスマホに何やら、電話が掛かってきた。
「もしもし?あぁ、兵藤、どうしたんだ?何?吸血鬼が現れた?何?変な怪人が現れて、そいつを倒せない?倒すには、なんか魔法少女にならないといけない?兵藤、そいつは吸血鬼魔法美少女スコスコ妖精だ。別に気にするな?えっ、急いで来てくれないと、やばい?セラフォルーさんがとんでもなくノリノリで街を破壊しているって?」
「・・・どうやら、会ってはいけない者同士が出会ってしまったようだな、どうする?」
「どうするっと言われてもなぁ」
そう考えている時だった。
「魔法少女には魔法少女という訳ね」
その言葉と共に、アルクェイドさんは何時の間にか、魔法少女を思わせる格好をしていた。
「アルクェイドさん」
「違うわ、今の私は、白き月姫 ファンタズムーン!ノリと勢いで、やっちゃうわ!!」
「おい、これって、被害がさらに大きくならないか」
「なるに決まっているだろ!どうするんだ」
それを見た瞬間、俺とドラルクは思わず、詰め寄る。
「心配するな」
「スタズ」
「おぉ、さすがは頭脳派!何か良い手があるのか!」
「勿論だ、とりあえず、渡。
キバに変身しろ、しかもエンペラーフォームに」
「エンペラーフォームによく分からないが、分かった」
そのまま、俺はエンペラーフォームへと変身する。
「ファンタズムーン!」
「何かしら、スタズ」
「魔法少女には、よく影の実力者のような存在がいる。タキシード仮面など!
それこそが、彼、黄金バッドだ!」
「おい」
「黄金バッド!良いわね、行くわよ!!」
その言葉と共に、俺はマントを掴まれ、そのまま連れ去れる。
「俺達の被害を最大限に減らす作戦だ」
「なるほど、だが、これはこれで、面白そうだなぁ」
そんな二人の声を聞く。
「まったく、戦いが終わった所で、落ち着く様子はないなぁ」
そんな俺の言葉は、今だに続く日常の象徴かもしれない。
今回で、ハイスクールV✕7は無事に最終回を迎えました。最終回と言っても、活動報告にて募集している小話や、時折思いついた短編も時々投稿する予定です。吸血鬼という繋がりだけで、かなり無茶なクロスオーバーだと思いましたが、ギャグ要素に大きく助けられ、無事に投稿を続ける事が出来ました。今後も様々な作品を書いていく予定ですので、よろしくお願いします。
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう