「っ」
その戦いは、かなり苛烈であった。
ゼンラニウムは、その身から出す鞭を自在に操り、目の前にいる敵である悪魔達に放っていく。
鞭は、植物によって、生成されている為、伸縮自在であり、彼の意思によって、変幻自在に変わる事ができる。
「くっ」
木場は、すぐに騎士であるスピードを生かして、真っ直ぐとゼンラニウムへと接近し、その手に持つ魔剣で斬りかかる。
植物に強い、炎の魔剣を生成した事によって、戦闘における有利に立っていた。
だが。
「甘い!」
ゼンラニウムは、その身から生えている鞭を無数に生やすと共に、瞬時に避ける。
植物を自在に操るその力故に、可能となった力。
その速さは、まさしく神速。
「・・・確かに強いわ」
「えぇ、確かに、油断できない相手ですわ」
そこまでの戦いを見て、リアスも姫島も納得した。
だが、同時にそれ以上に。
「なぜ、あそこから生えているのか」
「・・・気持ち悪いです」
それは、ゼンラニウムが全裸であり、男の象徴部分を隠している所から、それを操っている為である。
それ故に、女性陣は相手にできず、直接手に触れない木場が、代理で戦っている。
「でも、このままじゃ、キメラが」
その言葉通り、木場がゼンラニウムを相手している間にも、キメラは成長していく。
このままでは、危険である。
「仕方ないなぁ、よっこらしょ、渡君、そっちは頼むわぁ」
「了解、キバット、行くぜぇ」
その言葉と共にナズナは立ち上がり、渡はキバットを呼び出す。
同時に渡はキバへと変身する。
「まさか、渡が」
「いや、あれはナズナがゼンラニウムを倒すのだろう」
「えっ、あの子が」
「まぁ見てろ」
そう言っている間にも、ゼンラニウムは、ナズナへと目を向ける。
「まさか、貴殿が相手とはな。
だが、私は負けぬ!!」
言葉と同時に、ゼンラニウムの植物の蔓が、ナズナへと襲い掛かる。
まさしく、神速と言えるその一撃に対して、ナズナは。
「ふんっ」
「えっ?」
容赦なく、掴んだ。
「うおおおぉりやぁ!!」
そのまま、躊躇無く、蔦を持ったまま、ゼンラニウムを地面に叩きつけた。
その体格を軽く持ち上げる事ができるナズナの怪力もそうだが、何よりも、蔦を躊躇無く持てる事に、リアス達は戦慄した。
「えっ、普通、持てる」
「別に直接じゃないし、良いんじゃね」
そのあまりの一言に、全員が戸惑う最中。
「ウェイクアップ!」
同時に渡が、キバットに咥えさせた笛。それが旋律が鳴り響くと同時に構える。元々夜である事は変わりなかった。
しかし腕を交差させながら身を屈めると同時に周囲が満月の浮かぶ夜に変わる。
勢いよく右脚を高く振り上げ、キバットがその右脚にある鎖を断ち切る。
それによって、ヘルズゲートの拘束を完全開放される。
同時に右脚をそのまま左脚だけで天高く跳躍、とんぼ返りで体制を整えてから三日月をバックに急降下し、キメラに飛び蹴りを放つ。
「ガアアァァァ!!」
キメラは、その叩きつけられ、辺り一面に植物の体液をまき散らす。
同時に地面にはキバの紋章が刻まれる。
それによって、戦いは完全に終わりを迎えた。
「・・・負けてしまったか」
「あぁ、そうだ」
それと共にゼンラニウムは、そのままキメラを見る。
「すまないな、こんな事に巻き込んで」
「別に良いさ。何よりも、あんたはただ植物を守ろうとした。今回は、それで、俺達は戦っただけだ」
「・・・あぁ、そうだ。だが、この命も、生きたかっただけなんだ」
「あぁ」
キバこと、渡とゼンラニウム。
2人は、この世を去った命であるキメラに対して、別れを憂うように、月を見上げる。
「・・・すっごくシリアスな話をしているのは分かるけど、全裸のおっさんと一緒にいるのって、やばくない」
「それは、言わない約束だよ」
ドラルクの作戦は
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笛で渡達を呼ぶ
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鬼舞辻を噛んで、支配下に
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下剋上しそうな鬼達を仲間にする
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アーカードの旦那を呼ぼう