ハーレム系ラノベ主人公を修羅場に突き落とすのが愉しくて止められない。 作:夢泉
総合週間1位達成…! すごく嬉しいです!
弱音を吐いてすみません。
たくさんの評価と応援のメッセージをいただきました。本当にありがとうございます。
励みになりました。これからも頑張ります。
◆◆◆
いつも通り、ボクたちはグループトークで今日の戦闘の反省や、傷病者と犯人の経過報告などを終えた。
遊園地に行った日の最後に共有するのが、遊んだ感想じゃなくて戦闘の反省で、笑顔溢れる集合写真じゃなくて破壊跡生々しい事件現場の写真。その辺り、どこまでも血生臭くて、いっそボク達らしいなと自嘲気味に思う。
すると、ややあって韻子ちゃんが話題を切り出した。
それはずっと有耶無耶に流してきたこと。意図して目を逸らしていた謎について。
即ち、来栖の目的を明らかにしようと、彼が何を思って何の為に意味不明な行動をするのか聞き出そうと……そういう内容だった。
Ⓐ 鷲平 韻子
| .やっぱり、問い詰めるべき. |
| .来栖の助言はいつも役に立ってるよ?. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .その信頼が怖い。 .裏切られた時、全てが手遅れかも. |
| .それは……そうかもだけど. |
㊎ Kagetsu TOKIKANE
| .仮に偽十字さんが私たちの敵だったとして。 .如何するのですか?. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .無論、倒す。説得でも力づくでも駄目なら .命だって奪う. |
| .え…?. |
Ⓥ 鷹刈
| .おい。韻子てめぇ、それは. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .麻琴、黙ってて。. |
Ⓥ 鷹刈
| .あ?. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .麻琴が彼に恩義を感じている事は知ってる。 .でも、それが邪魔. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .聞くけど。みんな、 .多かれ少なかれ彼に恩があるんでしょ?. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .星と麻琴は分かり切ってるから良い。. |
㊎ Kagetsu TOKIKANE
| .私と貴女たちの和解に関しては .彼の功績が大きいですわね。. |
㋙ てう
| .てうが皆サマと一緒にいられるのは、 .あの人のおかげと聞いてるです. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .ほら、これがマズいの. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .彼が敵だった時、 .私たちはマトモに戦えなくなる. |
| .そうかもだけど、でも. |
Ⓥ 鷹刈
| .テメェだって恩はあんだろうが. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .そう。私だって彼は大切な友人だと思ってる .何度も救われたのも事実. |
Ⓥ 鷹刈
| .じゃあ. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .でも皆ほど決定的な借りじゃない。 .だから、ずっと疑って見てた. |
㊎ Kagetsu TOKIKANE
| .韻子さんの考え方は .リスクマネジメントとして正しいですわ。. |
Ⓥ 鷹刈
| .おい!. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .今回の事で確信した。 .彼が何かの勢力と繋がってるなら把握すべき. |
㋙ てう
| .りゅうこつ座、ですか?. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .そう。あんなビッグネームと .知り合いとか流石に見過ごせない. |
思い出すのは、レクシィさんとの別れ際。
彼女に来栖との関係性を聞いたけれど、彼女は不敵な笑みを浮かべるだけで答えてはくれなかった。「直ぐに分かる」と、それだけ告げて。
……まぁ、見逃されているのはボクたちであって、彼女がボクたちに情報を与える道理もメリットもないのは明白だったけど。
でも、それだけじゃない。あの笑みには何か引っかかった。漠然とした不安が拭えなかった。
彼女が告げた言葉の真意も気になる。直ぐとはいつで、何が分かるというのか。
来栖は一体、どこの誰なのか。ボクたちの友情は本物で、永遠のものなのか。分からないことだらけだった。
| .……結局、はぐらかされちゃったもんね. |
Ⓥ 鷹刈
| .おい星、テメェ、昔馴染みだろ!. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .麻琴、いい加減にして. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .私たちは託されたの。救われた私たちは .遺志を継がなきゃならない. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .好悪善悪、仁義流儀より何より .優先される絶対の使命。そうでしょ?. |
㊎ Kagetsu TOKIKANE
| .麻琴さん、 .今回は韻子さんが全面的に正しいですわ。. |
Ⓥ 鷹刈
| .……納得はしねぇ. |
Ⓥ 鷹刈
| .けど、反対もしねぇ。それで良いか. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .十分。ありがと。……それで、星? .貴女が出来ないなら私がするけど. |
| .ありがとう、韻子ちゃん。でも、大丈夫. |
| .ボクがやる。親友として、一番長い付き 合いのボクがやらなきゃいけない。 . |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .辛いことを押し付けてごめん. |
| .ううん。韻子ちゃんがボクたちのこと を考えてくれてるのは知ってるから . |
| .明日、朝一でボクが来栖を問い詰めて来る. |
㊎ Kagetsu TOKIKANE
| .よろしくお願い致しますわ。. |
㋙ てう
| .頑張ってください、です!. |
Ⓥ 鷹刈
| .……何かあればフォローする. |
……ふぅ。
やっぱり、いつかはこうなると思っていた。こうしなければと思っていた。
でも、彼はボクの幼馴染で、最初の友達で、唯一無二の親友で、何度も窮地を救ってくれた恩人。
麻琴ちゃんがボクや韻子ちゃんと仲良くなれたのも、彼が間に入って動いてくれたからだし。
てうちゃんだって最初はボクたちの命を狙って罠に嵌めてきたけど、そんな彼女の真意を知って和解できたのは来栖のおかげ。
貨月ちゃんも、そう。来栖がいなければ、南天の彼女と北天のボクたちは分かり合えずに今も対立していたかもしれない。
そんな彼だから、ボクたちも意図的に触れないようにしていた。何かが致命的に変わってしまうのが怖くて放置していた。
けど、それじゃ駄目だ。ボクたちには大切な使命がある。託された想いがある。
ここで韻子ちゃんが切り出してくれて良かったと思う。仲良しな麻琴ちゃんと険悪になるのも承知で、それでも彼女は嫌われ役を買って出てくれたのだろう。
きっと、そのことを麻琴ちゃんも察して退いてくれた。飲み込んでくれた。
……そんな皆の想いを無下にするわけにはいかない。
「……これでよし」
いつもより20分早く目覚ましをセットする。準備は出来た。
明日、ボクは長年の謎に蹴りをつける。
もしかしたら、親友と永遠に決別してしまう危険を承知で。
――その日、ボクは全く寝付けなかった。
◆◆◆
| .なんかレクシィさんと同棲してた. |
㊎ Kagetsu TOKIKANE
| .はい?. |
Ⓐ 鷲平 韻子
| .え?. |
㋙ てう
| .?. |
Ⓥ 鷹刈
| .はぁ?. |
感想などお待ちしております。
追記
PC準拠で書いたものをスマホ閲覧にも対応するよう改良しました。
未だに読み辛かったり変になっている所があったら教えて下さい。
また、改良に伴って「ここすき」がズレてしまっています。大変申し訳ありません。