テクパトルは、アステカの『組織』を実質的に動かしていた男だ。
しかし、部下であるトチトリは彼とあまり折り合いの良い方ではなかったはずだ。もっとも、組織に属している以上、そこには上下関係があるので、そこまで気にすることではないのかもしれないが。
海原は、思わず自らの武器を確認する。
トラウィスカルパンテクウトリの槍。
金星の光を反射させることで、あらゆる物体をバラバラに分解する不可視の光線を放つことが可能だ。一方通行の攻撃によって天井に空いた穴から、この室内にも光は降り注いでいるので、魔術の使用は可能である。
できるのだろうか、と彼は思った。かつての仲間に、その刃を向けることを。
「おいおい」
しかし、テクパトルはこう言った。
「そんなチャチなものでいいのか? 俺はてっきり、『こういうもの』が飛び出してくるのかと思っていたぞ」
彼がトチトリから受け取ったのは、厚さ数ミリの石板だった。
アステカ特有の記録媒体。
(まさか……)
その途端、彼の頭を激しい痛みが襲った。知ってはいけない知識によって、頭が汚染されたのだ。
「そう。『原典』だよ」
海原の予想を肯定する言葉を、テクパトルは笑顔で言った。
「ショチトルに『改造』を施し、『原典』を埋め込んだのは知っているだろう?」
尖兵にさえ配布するようなものであるので、幹部である彼が持っていても不思議ではない。そんなことを彼は言ったが、『原典』は単なる武器や霊装とはけた違いなはずだ。
「出せよ、お前の『原典』を。ショチトルが生きていることは知っているし、そうであればお前が『原典』を摘出したはずだ」
その言葉を聞きながら、未だに痛みが抜けない頭で彼は考えた。
おそらくは『暦石』。
アステカ世界における複雑なカレンダーであり、同時に世界の破滅と再生の仕組みを記述した、円盤状の巨大な石。その中で、ショチトルが持っていた派生系と彼が持っている派生系は、別々の箇所であろう。
彼は顔を上げ、なるべくその中身を見ないようにしながら言う。
「『月のウサギ』の記述ですか……」
「わざわざこいつを『読んだ』のか? 存外、命知らずの奴だな」
その言葉からして、彼はこれを読まずとも運用ができるような手段を施しているのであろう。
月のウサギ。
それは、5つ目の太陽が作られたとき、その時つくられた月は神々の予想を上回るほどに輝きすぎた。そのため、神々は月にウサギを投げつけることでその光を弱めたのだ。
ならば、この後に生じる現象については分かり切っている。
ゴバッ! と。
テクパトルの手から何かが放たれ、シェルターの壁を内側から粉々に砕いた。
学園都市製の、戦略兵器にも耐える頑強なシェルターの壁があっさりと破れ、外で戦っていた潮岸の私兵へと直撃する。
「避けるなよ。今ので外の私兵が2、30人は死んだんじゃないか?」
しかしそれでも、テクパトルは火力不足だという。素材となる『ウサギの骨』がまずいのだそうだ。だが海原は、その威力よりも傍らのトチトリに驚いている。
彼女の指先が、ぷらん……と、イカの足のように揺れていた。
「……何をしたんですか」
海原は、震える唇を動かした。
「トチトリに、何をした!」
「『ウサギの骨』だよ。一から十まで説明しないと分からないか?」
テクパトルはそう言った。その言葉から、魔術の内容を想定するのはそう難しくはない。
(トチトリは、なぜ従っている……?)
海原が褐色の少女を睨みつけていると、彼女は初めて口を開いた。
「……ぅ……ぁぐ……ぅぐ……」
その瞬間、今度こそ海原の全身から温度が消え失せた。彼女は、その苦しみを言葉にすることすら叶わないのだということに気が付いたから。
そして、絶句する海原を見てテクパトルが笑い出す。
なぜ2人が協力しているのか、と彼は先ほど思った。しかし、そんな難しい理屈はなかったのだ。
まともな人間が、自分の骨を犠牲にする作戦など承諾するはずもない。
「ははっは! そいつを見ていると楽しいだろう?」
さらに、なくなった部分の骨は黒曜石と交換されるらしい。その作業には、相当な激痛が伴うことを、テクパトルという男は笑いながら説明した。
「テクパトル……」
そして、海原の怒りは頂点に達した。
「テクパトルぅぅううううううううううううううううう!」
彼は、自分の顔を覆い隠していた別人の皮膚をはがす。エツァリのその怒りに、懐にしまわれていた『原典』が呼応した。巻物状に宙に広がるそれを、彼は自らの意志で掴み取る。
『原典』と『原典』との衝突。
もはや、まともな魔術師の戦いとは呼べなくなっていた。しかし、エツァリはそこに忌避を覚えなかった。それ以上に、テクパトルが踏み込んではいけない領域に踏み込んでしまっていたからだ。
「いいね。これでこそ俺たちの戦いだ。叡智を尽くし、アステカの舵を奪い合おう」
テクパトルは石板をかざしてそれに応じた。
テクパトルの中から複数の閃光が生じ、それをエツァリの巻物が大きく広がって受け止めた。返す刀で巻物の表面から粉末の嵐が発生し、それをテクパトルの石板が大きく扇いで吹き飛ばす。
衝撃波だけで、シェルターのドームがミシミシと揺らいだ。
その外側の戦いの一方で、エツァリの内側でも、原典の持つ汚染との戦いが待っていた。
『原典』は、自らの知識を広めようとする人に対して助力する。しかし、今の所有者よりも適した者が現れた時には、その『用済みの所有者』を抹殺してでも乗り換える。
試されている、と海原は感じた。
彼は10万冊以上の『原典』を記憶した禁書目録ではないし、あるいはあらゆる『原典』を解読し、その魔術のすべてを使いこなせると言われている『
(構わない……)
だが、それでも海原は突き進む。
しかしついに、テクパトルの手から生じた数発の弾丸が、巻物の防御をかいくぐって海原の体に突き刺さった。『原典』の補助があったためか手も足もちぎれていないが、ついに彼は地面へと倒される。
「場数の違いだな。それに、そもそも『原典』に対する保護も甘い」
テクパトルは、新たな骨を光へと変えながら彼に近づいてくる。
ひとつの大きな戦いが終わっても、何も変わらなかった、とテクパトルは言った。自分たちの戦いで守られたものは、自分たちの上にいる老人たちの利益しかなかったのだ、と。
そして、その老人たちを粛清して残ったものは、何もなかった。指針も目的も失われ、彼らは迷子になった。
だから、まずは裏切り者を倒す。
そのための必殺の閃光が、テクパトルの手から放たれた。
男の腹に、大きな穴が空いた。
エツァリではない。
その手から放たれた閃光は孤を描き、テクパトル自身を貫いていた。
「知っていますか? 『原典』は単なる道具や武器ではありません」
それは、その知識を最も広めようとするものに見方をする。必要とあれば、現在の所有者に牙を剥いてでも、その目的に沿って行動するのだ。
自らの血で床に原典を書く――すなわち、『写本』を書いていたエツァリを攻撃することなど、許すはずがない。
しかも、彼はその知識の逆流を防ぐような措置を取っている。
「他人に知識を広めようとするどころか、自分でも読もうとしない。そんな『死蔵』を、魔導書の『原典』が許すとでも思っていたんですか……?」
勝敗は決した。しかし、そこまでで終わりではなかった。
テクパトルの鞄の中にある複数の石板。そこから、不自然に黒い影が伸びていたのだ。
受け取れ。さもなくば殺す。
まるで、そう告げているようだった。
(どうやら、自分はよほど『原典』に気に入られているようですね)
「……良いでしょう。ただし、その前に手伝ってもらうことが一つあります」
エツァリの視線の先には、倒れているトチトリの姿があった。
一方通行は、その能力の重要な要である電極を操作され、うつぶせで床に倒れていた。
そして、そんな彼に杉谷は発砲した。
火薬のにおいに、血のにおいが混じる。
しかし、血を流しているのは、電極を操作されたはずの一方通行ではなく、杉谷の腹だった。
「な、ぜ……?」
「俺の杖に細工がしてあることには気づいていたな?」
自律走行を補助するための脚やモーター、センサといったたぐいのものは、全てがダミー。そして、その本命は『遠隔操作用の電波を防止するためのジャミング装置』なのだ。
「単なる妨害電波だけだと、ミサカネットワークに使っている電磁波も乱れて本末転倒になる。だから、オマエらが妨害電波を使うのを待っていた」
この日に一方通行が妨害電波を受けたのは、今回で2回目だ。つまり、1回目に潮岸からキャンピングカーへの襲撃があった時にデータを採取しておき、ジャミングする電波を割り出していたわけだ。
これで、一方通行は歩くことも能力を使用することもできるようになってしまっている。
彼は、杉谷に拳銃を突きつけた。
「これが悪のやり方だ」
一方通行も、杉谷も、何一つ変わりない。暴力をもって暴力を制しようとして、悪党なら容赦なくその命を奪うことも考える。そして、その相手を善へと導くようなことはない。
2人が引き金を引いた。
杉谷の撃った弾丸は全て一方通行の『反射』で弾かれ、そして一方通行の弾丸は杉谷の体に突き刺さる。
それでも、電極のスイッチを元に戻す一方通行の前に倒れる杉谷は、まだ息を吐いていた。
「……つまんねェな。善人を名乗るのなら、もォちっと気合を入れてくれよ」
ステファニー=ゴージャスパレスという女は、霧丘にとってこれまでに見たこともないほど、強力な戦士だった。
拳銃は通用しない。
そんなものを使用する前に、カスタムの軽機関銃で打ち抜かれてしまう。
能力は通用しない。
自動車を投げ飛ばそうとすれば、相手は正確に彼女が持ち上げた(?)自動車の燃料タンクを打ち抜いて、彼女の攻撃を自分のものへと変えてきた。
(……この女、能力者との戦いに慣れている?)
ステファニーは、かつて霧丘が殺した砂皿緻密という『スクール』が雇ったスナイパーの仇討ちにやってきた、と言っていた。
しかし、あの男は外部からやってきたはずであるし、そしてステファニーも仇討ちするために学園都市に来たらしい。
おかしい。
能力者の犯罪を取り締まる『
「まさか、あなたは……」
「いい加減、気づいたんじゃないですか?」
そう、ステファニーは、かつて学園都市の『警備員』だった。そして、数々の兵器に対する怯えと恐怖の中で暮らしている『外』の人たちに引け目を感じて、彼女はそんな人々を助けるために動き出したのだ。
「警備員の捕縛術を殺しに応用していたので、砂皿さんは奇妙な目を向けていたんじゃないですか?」
だからこそ、彼女は能力者の殺し方を熟知している。
「どうやら、あなたは『座標を固定する』という能力を応用して『物体を硬化』しているみたいじゃないですか」
すると彼女は、霧丘ではなく周囲にある地下街の飲食店にその銃口を向けた。
その先にあるのは、プロパンガスのボンベだ。
「ならば、硬い物体では防げないような……そんな攻撃をすればよいだけではないですか?」
ボバッ! と。
周囲から生じた爆風が、霧丘を襲った。
少女の華奢な体が宙を舞った。
ステファニーの弾丸はプロパンガスを爆発させ、その時に生じた爆風によって、彼女が硬化して盾としている自動車のドアを貫通して衝撃波が襲った。
そして、その隙間を縫ってステファニーの持つ軽機関銃から散弾が飛ぶ。その攻撃力は、10メートル以内ならば、並の装甲車を数秒で薙ぎ払えるだけの威力があった。
しかし、そのような派手な戦いを繰り広げながらも、あくまでも彼女の戦闘技術は『警備員』のものが土台になっている。すなわち、人間が長い時間をかけて追及してきた、最も効率の良い戦い方なのだ。
その積み重ねが、そして彼女の持つ並外れた技量と能力者に対する知識・柔軟性が、どれほどの脅威であるかなど明らかだろう。
「きっ、霧丘ぁあああああああああ!」
浜面が叫んだ。
まるで、本人の代わりに断末魔の悲鳴を上げているようだった。
しかし、ステファニーの顔色は優れなかった。
「……ふざけてんじゃないですか」
彼女は叫んだ。
「もっと苦しめ! もっと命乞いしろ! 立てよ、立って殺されろ!」
あまりの散弾の勢いに、空気が膨張したような気配がした。
だが、あまりの爆風と銃弾の嵐の中に、絹旗でさえ入って割ることができない。一応拳銃で狙いを定めようとはするものの、彼女の大型銃器を使用しているとは思えないほどの格闘性能に、ついていけなかった。
それでも、ようやく自分が発生させた煙を吸って咳き込んだときに、ようやくその指が引き金から離れた。この程度で終わりかよ、と彼女は吐き捨てる。
その様子を見ている浜面はおろか、最愛と海鳥も何もしなかった。ただ、その場に立っていた。
そんな彼らを見て、ステファニーは、自分自身の勝利を確信する。
そして、ズッ、という鈍い音と共に、その腹を鋭利なナイフが貫通した。
まるで、手に持ったナイフを至近距離で相手の腹に突き刺したようであった。
しかし、そのナイフの持ち主である霧丘愛深は、しばらく離れたところで横になったまま、ただ握った拳だけを突き出している。
「私の能力『
だけど、と彼女は続ける。
「だけど、要するに『固定』することが可能な物質であれば『硬化』することはそう難しくない。それができるその応用性こそが、
彼女の周囲には、淡黄色の液体が水たまりを作っていた。そして、その周囲には、複数の割れた大きな金属缶のようなものが転がっている。
(……消火器?)
強化液消火器。
炭酸カリウムなどの強アルカリ性の濃厚な水溶液を使用することで、油脂と炭酸カリウムの鹸化によって高温の油を瞬時に不燃化する――要するに、てんぷら油の火災などが想定されているこの飲食店街なら、多くの店に導入されている物だ。
しかし、彼女は当然ながら、本来の仕様方法とは異なる方法で使用した。缶の中身を自らの体に浴びせ、それが皮膚に届く直前に能力で『硬化』する、という形で。
要するに、最愛が空気中の窒素を用いてやっていることを、消火器の中身で代用しただけにすぎない。
ステファニーは、確かに能力者との戦い方を熟知していた。
しかし『暗部』に生きている連中は、大能力如きの能力で満足することはない。そして、自分の欠点を見抜かれてもそれを補い、必死で生き抜く『人間』であることを、彼女は忘れていた。
彼女は自分の周囲を液体の鎧で包んだまま、倒れるステファニーに近づいて行く。
そして、その鎧がはがれると同時に、ステファニー愛用の大型カスタム機関銃が彼女の能力によって持ち上げられた。
「私にとって怖いのは、どこから来るのかもわからない、対処できない攻撃。その点では、砂皿緻密の方が、よっぽど的を射ていたけど」
その大型銃器が、本来の用途は異なる鈍器という形で、ステファニーの体に叩き付けられた。
地下街での戦いの勝敗は決した。
あれだけの重量のものを叩き付けたにも拘わらず、それでも彼女は意識を保っていた。撲殺せずに尋問するために、加減をしてはいたのだが。
「……それにしても、随分と騒ぎを起こしたね」
「いやぁ、砂皿さんのために戦うのでしたら、これでもまだ控えめなレベルですよ」
本当にタフな女だ、と霧丘は呆れた。
しばらくすると、戦いの終わりを感じ取ったのか、最愛たちが近づいてくる。
「しかし、軽機関散弾銃は自前で用意したんでしょうけれど、攻撃ヘリの『六枚羽』に関しては超どうやって仕向けたんですか?」
他にいる協力者をあぶりだすための質問だった。
しかし、ステファニーの返事は、不自然な沈黙だった。それに、その場にいた誰もが嫌な予感を感じ取る。そして、彼女はキョトンとした様子でこう返事をした。
「何のことですか? こんな街中で攻撃ヘリを用意できるなら、アウトレンジから一方的に砲撃するに決まっているじゃないですか」
その場にいた、全員の動きが止まった。
『六枚羽』を用意したのは、ステファニーではない。『電話の声』の女でも、『
すると、そんなものを用意できるのは、それ以上の権限を持つ『誰か』。
「絹旗、逃げるぞ!」
海鳥の叫び声と同時に、彼らは一斉に駆け出した。
そして次の瞬間、周囲のコンクリート壁が吹き飛ばされた。
そして、そこから黒服の特殊部隊たちが一斉に流れ込んでくる。
間一髪で、間に合った。
海鳥が辺りのコンクリートを
「ど、どういうことだよ!?」
「つまりは、上層部ってことだよ。アレイスターの野郎の命令なんだろう」
混乱しながらも、滝壺の手を引いて走る浜面に大して、海鳥は苦い表情をしながらも冷静に答えた。
「アレイスターの野郎は、何らかの『プラン』を計画・実行しているらしい。それに伴うイレギュラーも当然ながら計算済みなのかもしれないが……浜面だけは、別だった」
この街で起こる、大きな事件の大半は、あの男が計算した可能性の範疇で起こるものだ。だから、その影響はあらかじめ予想だってできるし、逆にそのイレギュラー要素を利用することもできる。
しかし、ただのスキルアウトの1人に過ぎなかったはずの浜面仕上がここまで生き残ることは、アレイスターにとって完全に計算外だったのだろう。
(……何の力も役割もないはずの
だから、学園都市は全力をもって『ただのチンピラ』であったはずの浜面を抹殺にかかる。
「これから、どうする?」
「……逃げるにも、限界があるはず」
浜面の問いに、霧丘は冷静に分析する。
「学園都市の中じゃあ、いずれは見つかる。そして、その間に彼らと交渉できるだけの『何か』を得られるとは思えない」
「――第二十三学区」
すると、黒夜が答えを出した。
「駿斗兄ちゃんたちも、この街の外にいるっていうんだ。だったら、私たちもそこに行こう。外じゃあ戦争が始める頃合いになるから、ちょうどいい!」
彼らが外に無断で出ることは、学園都市にとってかなり頭の痛いことになる。学園都市の中でも有数の高位能力者であり、しかもその大半が通常の能力者とは異なる『実験』を受けている。
しかも、今はロシアと戦争が始まろうとしている。そんな国を相手に『自分の街の人が勝手に国外逃亡したから、捕まえて送り返してほしい』などとは言えないだろう。
目的地は、ロシアの地だ。
だが、そこに至るまでに捕まらないかどうかだけが、気がかりだ。
すると、列車を降りてしばらく歩いた時、急に、浜面が立ち止まった。
いや、違う。
彼が支えている少女、滝壺に限界が訪れたのだ。
「浜面、滝壺さんは私が背負います! 能力を使えば、大したこと超ありません!」
絹旗が叫び、彼女の元へと向かう。
しかし、そうしている間にも複数の黒い影が迫ってきた。彼らが列車に乗っているときから、その影は追いかけ続けていた。もしかすると、中に『
そして、その影に少年少女たちは囲まれた。