近況と結論を言おう。
見苦しい事になっている・・・・奇襲とは言え?キラ・ヤマトのフリーダムがカナード・パルスのハイペリオンに中破させられた。
まあ、そんなものだろう・・・・私が見たところだが、あのキラ君は自分と同じくらいのレベルや有利な点がある敵との戦いになれば先ず負ける。勝てたとすれば、それは相手が他に優先させる事があったり、余程の致命的な欠陥があったりする時だ。
あのアスラン・ザラにしてもだが、彼は言ってやれないのか?まあ良い・・・・そもそも彼は悪い意味でキラ君以上だ。何より『勝つ為の代償』が言うに耐えん。それと、ロウはアーク・エンジェルを始めとした3隻同盟の補給等をやっているようだが、キラ君には会ったりしては・・・・いや、よそうか・・・・これも私が木星から帰って来た辺りから考えていた事だ。何よりリ・ホームが破壊されては終わりだ。
耐えねばならん・・・・そうだ。耐えねばならんのだ。
しかし?騒いでいる者のレベルに合わせて言わせてもらえば『失敗作』に不覚を取るとは・・・・惜しい事だな、これを大々的に騒がれれば悪い流れにはならんと思ったのだがな。
まあ仮に表向きは融和とか争いが無い世界とか言いながら実のところ自分達が主導権を取りたいのなら今回の件は不都合なのだろうさ。
「キャプテン!緊急事態です!」
「何かな?」
「ぼ、ボアズが・・・・ザフトのボアズが地球軍の核攻撃で壊滅したようです!」
「何ぃっ!?」
「ま、まさか・・・・僕の?」
「プレア!落ち着けって、あのXアストレイはここにあるじゃねえか!?」
嗚呼、我ながら白々しいなあ?経緯はさておいて?此方だけが地球軍にNJCが渡る可能性持ちな組織ではあるまいにと言いたいが、耐えねばな・・・・私がこのような状態でいる事を知られたらリ・ホームが核を雨あられと見舞われかねんのだしな。
「で、どうするね?」
「ど、どうするって・・・・」
「両軍が次はヤキン・ドゥーエ辺りで激突するだろうな、そうなれば地球軍は再び核を使うだろう」
「そうなったら、プラントは丸裸だぜ」
「いや、その前にヤキンは無視してプラントに核を撃ち込みかねん・・・・」
「それはっ・・・・ユニウスの件を考えればあり得るよな」
「待って、3隻同盟がどう動くかね?核の迎撃くらいならやれるでしょうけど」
私はロウ達がそこまで話を進めた辺りで一つ目の勝負に出た。プレア君には悪いが・・・・これが現実なのだよ。
「むう、その後が問題だな?パトリック・ザラが怒り狂うだろうしな」
皆が目を丸くした。だろうな・・・・と考えた辺りでプレア君が私に質問した。どうやら成功のようだ。
「な、何故パトリック・ザラが怒り狂うのですか?」
「そうだよ、核を撃ち込まれるのを防いでくれたんなら、少なくとも困惑するくらいじゃねえのか?」
「何故、困惑すると?」
「へ?そりゃ自分達から奪った戦力を使ってわざわざそうしたんだから・・・・」
「そこだよ。ではNJCやそれを搭載したMSに運用する為の戦艦と来たらわかるだろ、場合によってはだが、NJCを手に入れる前にそれらを使って月基地に奇襲でも掛けられたではないか」
「・・・・っ」
ふむ、ペースが握れたか?確かに、自分達が補給等に関わった者達が?ザフトから最新鋭機をごっそり奪って核を撃ち込まれる可能性すら潰せてたチャンスを潰したようなものだとは考えたくなかったのだろうな。
「た、確かに・・・・パトリック・ザラは怒り狂うかもしんねえよ?けど、非常時になっちまうから流石に・・・・」
うむ、ここでもう一つか・・・・恨んでくれて良いがね。
「実は、私も調べたのだよ・・・・こんな身になったせいで苦労したがね?核を撃ち込まれるような状況こそがザフトには問題なのだ」
「そりゃ、そうだよなあ?ユニウスの件があるから・・・・」
「あ、あのロウさん?」
プレア君が青ざめている・・・・『やはり』察したか、流石にキツいのだろうが、今がその時だ。
「ザフトにはか・・・・それは核を撃たれた光景はプラント市民全員のトラウマであろうな、だがパトリック・ザラには身内がユニウスにいたとかだけでは済まされない事実があるのだ」
ロウ達は誰も止められなかった。ジョージ・グレンの言おうとしている事が聞かなければならないのだが、聞いてはならない予感を匂わすものだからだ。
「君達は考えた事があるか・・・・ユニウスに核を撃ち込んだのは誰か?そして、ユニウスに核を撃ち込む以前に、そうする事が本当に可能だったのか?・・・・とな」
私はそこまで語って、皆の顔を見渡した。まるで地獄への扉が開かれて行くのを目の当たりにしてしまったような顔だが、まだ甘い・・・・甘すぎる。悪いが、全員が向き合う義務があるのだよ。
まあ、ある意味で二次においてもタブー?だったかもな方向。