「フンフフフフ~ン♪やまとくん、そっちどう?」
「そろそろ炊けるから大丈夫だぞ。リン、皿出しといて。」
「了解。」
ただいま、三人で夕食の支度中である。
「しかし…カレー鍋なら分かるけどよ…“餃子鍋とカレー”ってどうなん?」
何故、キャンプ場になでしこがいて三人で夕食を作ることになったのか…
〜数十分前〜
「な、な…なんで…」
「か、各務原がここに…?」
突然、現れたなでしこに驚く二人になでしこはスマホを取り出すと…
「斉藤さんとアオイちゃんが教えてくれたんだー!」
スマホ画面には斉藤とアオイからのやり取りで大和とリンがいるキャンプ場のことが書かれていた。
「またアイツか…犬山さんは…」
「…オレだ。キャンプ場に来る途中で連絡してたわ。」
まさか二人がなでしこに教えるとは考えてなかった。いや、まさかなでしこがここに来るとわ思わなかった大和とリンになでしこが…
「二人はもう晩ごはん食べちゃった?」
「いや…」
「まだ…っていうか…支度中だけど?」
「なら一緒に鍋もやろう!」
「「はい?」」
〜現在に至る〜
「…という訳で…」
「坦々餃子鍋に!」
「無水カレー!」
「「「かんせ〜〜〜い!」」」
夕食が出来上がり喜ぶなでしこにリンに何故か頬にもみじマークができている大和…
「…やっぱり解せぬ。」
「アハハ…」
「だから、悪かったって…」
カレーを皿によそうい、リンとなでしこに手渡す。同じようになでしこも坦々餃子鍋をよそうと二人に渡し…
「「「いただきます。」」」
三人は同じタイミングでカレーや餃子鍋を食していく。
「…美味しいー!!」
「…うまい。」
「坦々餃子鍋うまいな。暖まるし、鍋もいいもんだな。」
「そうじゃろぅ。体の芯まで暖まるじゃろぅ?」
田舎のおばあちゃんみたいな笑みをするなでしこだがなでしこの言う通り、暗くなったキャンプ場は冷えてきている為、鍋で体が暖まる大和とリンだったが…
「「…熱い…」」
カイロを貼っているリンとなでしこは上着を脱いだ瞬間、大和はそっぽを向いた。
「…殴らないよ。」
「いや、念の…ため…にな?」
「やまとくん…」
女子二人からの視線にちょっと辛くなる大和くんは…
「ちょっ、ちょっとトイレ行ってくるわ!…リン。」
「うん?」
大和はリンの側まで行くと小声で…
「せっかくの謝るチャンスだ。ゆっくり戻るからしっかりな。」ボソッ
「…お節介やきめ。」ボソッ
「”お互いにな“」
そう言って大和は二人から離れてトイレがある場所へと向かって行った。
ありがとうな…大和。
そんな声が聞こえた気がしたが大和は気付かない振りをした。
〜数分後〜
「(さて、リンは各務原に謝れたのだろうか?)」
トイレからゆっくりとテントに戻る大和は夜空を見上げると今日、リンに言われたことを思い出す。
“またいなくなるじゃないかって…”
「…いなくならねぇよ。なってたまるか。」
大和は夜空に片手を伸ばすして手を握りしめる。
「オレは…”ここにいる“…“ここで生きているんだから”」
そう言って大和は二人がいるテントへ戻るのであった。
なお…
大和が作った無水カレーや坦々餃子鍋もなでしこがほぼ食べてしまい自分の分だけでは足りない大和にリンからカップめん、なでしこからポテチを貰った大和でした。
3話∶終
なんとか3話終わらせました。
次は外伝ですが…更新いつできるか…
なるべく頑張ります。