リンと大和の2人は長い道を自転車で走り続け、中之倉トンネルを抜けた先に目的地である本栖湖へ到着した。
「いい景色だな~…って少し雲あるな…」
本栖湖からは富士山が見えるが山頂が曇っているため絶景とまでは言えなかった。
「この時期だからな…山頂辺りは雪が降ってるかもな。」
景色を眺める大和にリンが冷静にツッコむ。
「まぁ、確かに…いまはオフシーズンだからな…鳥のさえずりさえ聴こえないし、聴こえるのは鼾くらい…鼾?」
大和とリンは鼾が聴こえる方に振り向くとそこには同世代くらいのピンク髪の少女が厳つい鼾をしながら寝ていた。
「「(なんだ…あれ?)」」
「ありゃ、風邪ひくな…」
「だな…大和、襲うなよ。」
「襲わねぇよッ!?」
とりあえず2人は寝てる少女を放置してキャンプ場へ向かうのであった。
〜チェックイン後〜
キャンプ場にチェックインした2人はテント作りを始める。
「…リンさんや?テントは?」
「うん?オマエのがあるじゃないか。」
「あ…うん…そうだね~…(なんでじゃァァァ!?)」
大和が持ってるテントは中々、広く大人4人は寝れるスペースがある。その上、防寒に優れているのもあり、リンのテントよりも快適なのは理解できるが…
「(ちょっとは異性を意識しろよォォォ!オマエの寝息でこっちは不眠になるわ!バロォー!!)」
そう頭の中で叫びながらも大和はひたすらにテントの準備をするのであった。
〜数十分後〜
テントを準備し終えたリンと大和はキャンプ場の林で薪を拾っていた。理由は簡単、焚き火するためだ。
寒さ対策でカイロを用意してたリンだが湖の風には勝てず面倒で煙臭くなるが風邪ひくよりマシだろと大和に言われ焚き火をすることにしたのだ。
\コンニチワ/
「…………」
余談だが焚き火の火種にする松ぼっくりを拾う大和は松ぼっくりが挨拶してきた気がしてリンにそのことを話したら可愛そうな奴を見る目で見られたのであった。
「リン、寒くねぇか?」
「大丈夫、カイロも暖まってきたしな。」
薪を集め終えた2人は焚き火の準備をするためナタで薪を割る。
「大和、トイレ行ってくる。」
「わかった。残った薪はオレが割っとくわ。」
「頼んだ。」
そう言ってリンはトイレへと向かうのであった。
「…男子って思われてねぇのか?平然とトイレ行くって言う?…気にし過ぎか…オレ…」
そんなこと呟きながらも残りの薪割を終えたタイミングでリンが戻ってきた。
「大和、ちょっと移動してた。」
「…なにが?」
戻って来て早々、リンから意味不明な会話された大和でした。
それから、焚き火の火で暖る大和とリンはお互いに個々の時間を楽しんだ。
リンは読書を楽しみ、大和は音楽プレーヤーで曲を聴きながらコーヒーを飲む。
途中、リンがスマホを手に顔を真っ赤にしてたの大和が指摘したらリンに怒られた。
〜数時間後〜
気づけば既に夕暮れとなり、辺りは暗くなっていた。
「そろそろランタンの準備しとくわ。」
「頼んだ」
大和がランタンの準備を終えた数分後にはもう周りは暗く夜になっていた。
「…スープ飲み過ぎた。大和、ランタン借りていい?」
「あぁ、焚き火もあるし…一応、ライトも持って来てるからいいぞ。」
そう言ってリンはランタンを持って再び、トイレへと向かった。
「暗いけど大丈夫だよな…そういや…あの鼾かいてた娘…どうなった…「「うわァァァ!」」ッ!?リン!?」
突然の悲鳴に近い声が響き大和はライトを片手にリンが向かったトイレまで駆け出した。
「リン!どうした!?」
「や、大和ッ!!」
大和を見つけたリンは大和に抱きつくと慌てて大和の背に隠れる。
すると今度は大和の胸に何者かが抱きついてきた。
「ハァッ!?え、なに!?だれ!!」
大和は抱きついた相手を見るとそれは鼾をかいて寝ていたあのピンク髪の女の娘だった。
「グズっ…び…ど…が…い…だ…よォォォ!」
泣き叫びながら大和を強く抱きしめるピンク髪の娘…
更に後ろからも大和の背中に強く抱きつくリン…
これに対し大和は…
「(やめてェェェ!!冬着でも柔らかな感触と良い匂いが・が・が…)」
キャパシティが限界突破しているのであった。
1話:次回へ続く
とりあえず、続き書けました。
次も続きをみたい方いたら書いてこうと思います。
因みに1話を分けた理由だがカレー麺のやり取りだけで文字数長くなりそうだったから。