「(…神さま、オレ…アンタに嫌われるようなことした?)」
現在、大和は窮地に立たされていた。
何故なら…
「それでね!やまとくんが作ってくれたカレー麺が美味しくてね!」
「そうなんやねぇ〜、やーくんは昔から料理得意やし、なでしこちゃん良かったな〜」
「ほお〜高岳にそんな特技がな。」
狭い部屋で女子3人と男子1人…なおかつ、大和は女子3人から絶賛されていた。
〜数十分前〜
放課後になり、大和はあおいと共に野クルの部室へと向かっていた。
「ホンマにありがとうな、やーくん。」
「別にいいって…(そりゃ、あんな上目遣いに勝てる訳ないからね!!)」
女子の涙に勝てない大和は心の中で溜息を出していた。
「(リンの志摩家と違って犬山一家とは婆ちゃん繋がりでしか接点なかったからな…だから余計に異性として意識しちまうんだよな…」
そう思ってると目的地である野クルの部室に着くと…
「…なにやってんだよ“大垣”?」
出入り口の前で野クルの部長である大垣千明がいたのだが…
部室の前で千明は中を伺うように中腰で覗いていた。
その姿は、さながら覗きのようだった。
「まさか…友人が覗きをするような人やとは思わんかったわ。」
「大垣、オマエ…」
「いや、違うぞ!部室に怪しい奴がいてだな!」
2人の視線に耐えきれなくなった千明から発せられたのは不審者が部室にいるとのことだった。
「不審者?…どれ…」
大和は部室の扉を開き中を覗くと…
「「あっ」」
そこにいたのは本栖湖で迷子になっていたピンク髪の少女…
各務原なでしこだった。
〜そして現在に至る〜
「(なんなの…?なんでそんなにオレ絶賛されてんの?なんでベタ褒めなの?恥ずいんだけど!?)」
なでしこと大和が顔見知りとわかると千明とあおいから問い詰められ本栖湖でおきたことを話した。
何故か、なでしこは嬉しそうに大和やリンの話をすると…
「へェー、ソウナンヤネー」
何故か、あおいの眼からハイライトが消えてるんだが…なんでやねん?
すると、千明が顔色を変えて大和に呟く。
「オイ、高岳!イヌ子をどうにかしろよ!なんか怖いぞ!?」ボソッ
「オレにどうしろとォッ!?」ボソッ
「…2人してナニを話してるん?」
「「何にもありません!!」」
後になでしこは語った。
犬山あおいだけは怒らせてはならないと…
〜数十分後〜
それから色々あったが野クルの活動は外だと宣言した千明により皆で外に出たが…
「どうすんだよ大垣、焚き火やるにも落ち葉すら外にはないぞ?」
「…ならば!これだァー!!」
そう言って千明が取り出したのはネットで買った¥980のテントだった。
…ということで…
「なんで中庭でテントを組み立てなきゃならんのだ。」
「ええから、ええから。」
大和はちゃんと組み立てをやれるか監督役となり、3人を眺めながら様子を見ていた途端…
バキィッ!!
「あっ…折れた。」
テントのポールが折れてしまったのだ。
その出来事に慌て出す3人…
「(参ったな…メーカーに出せば修理してくれるかもだが安物だからな…修理器具はいま手元にないし…)」
冷静にどうしようと考えてると遠くから聞いた声が大和達を呼んでいた。
呼ばれた方へ振り向くとそこには恵那がこちらへと駆け寄って来た。
「恵那?どうしたんだよ?」
「これあればテント直せるんでしょ?だから持ってきたんだ。」
恵那の手にはポールが折れた時に使う補修用のパイプだった。
「サンキュー!!助かるわ!…でもなんで恵那がコレ持ってんだよ?」
「落とし物箱にあったんだよ。使い方はリンから…ホラ、あそこ…ひぃッ!?」
恵那が指差した方をみるとそこには…
「……………」
私…怒ってますと言わんばかりのリン様の御姿が…
「(オレ、なにかしたかッ!?勘弁してくれェェェ!!)」
大和の叫びは誰にも届くことはなかった。
2話:終
いかがでしたか?
私情により遅れまして感想くれた方々、申し訳ない。
とりあえず、次はあおい視点と大垣視点かなと考えてたけどリン視点も書こうかどうするか…
因みに皆さんは誰視点みたい?
2話の視点は誰が読みたいですか?
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各務原なでしこ
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志摩リン
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犬山あおい
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大垣千明
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斉藤恵那